1. 【山スキー】月山 2021/5/2-5

投稿日時: 2021/05/13 araiguma

山  域:月山1984m(山形県)

月山 スキーを背負って急斜面を登る
日  程:2021年5月2日(日)~5月5日(水)
参 加 者:L新井浩、木村、駒崎

アルバム

行動記録:
5/2 深谷⇒東松山8:00⇒行田8:30=姥沢 ほていや山の家15:00

  天気予報を見ると、天気が思わしくない。5/2-3は山は暴風雪のようである。初日は午後に滑る予定であったが、移動だけにして、朝ゆっくり出ることにした。いつものGWとは違い、渋滞知らずで月山に到着した後、宿に入りのんびりする。今回の宿は、ほていや山の家というところ。いつものところが今年はやっていないので、宿代だけで選んだ。月山の姥沢駐車場の目の前の立地。山小屋と同じくらいおんぼろ(失礼)であったが、一泊二食で7000円であり、山小屋よりも安く、食事はおいしかった。風呂に難があったが、合格点。テレビ無し。

 

5/3 観光 悪天候のため 鶴岡市市立加茂水族館、酒田市 山居倉庫

 

 今日の予報も暴風雪。よって観光の一日とした。最初に向かったのが、鶴岡市の加茂水族館。宿の人のお勧めのところ。すんなり駐車場に入れて、整理券を配っていたが、待たずに入館できた。入館料は1000円であった。近郊の川や海の魚などが展示されていて、迷路のような順路で進んでいくと、お目当てのクラゲが出てきた。イメージ通りにフワフワ漂っている。目を凝らしてみる小さなものから30cmくらいの大きなものまで居り、珍しいものが見られて満足であった。昼は館内でふぐ刺しの定食をいただく。

 

その後酒田市へ向かい、日向山公園に寄り、そこからてくてく歩き山居倉庫という昔の米蔵を見て、今夜のつまみを海鮮市場で調達して宿に帰る。

 

5/4 姥沢8:00→月山10:50~東斜面滑降1600mまで~月山13:30      ~牛首~姥沢15:00

 朝起きて付近を散歩。フキノトウがあちこちに出ている。ガスで真っ白だが、時折青空も見え、早い人たちが出かけていく。朝食を取り、準備して外に出ると青空が広がっている。8時に宿を出て月山リフト乗り場へ歩くが、ここの10分ほどが地味にキツイ。リフト券を買う列に並ぶと見たことあるような人が見えた。誰だったか思い出せなかったが、外に出てみるとなんとNPOさいたまの人たち5名であった。偶然であるが、同じような行程を考えていたのであった。月山山頂まではご一緒する。

 

                NPOさいたまの人たちに会ってびっくり!

姥ヶ岳を左手に巻きながら順調快適にシール登高し、牛首手前で尾根に乗る。1840m付近で雪付が悪くアイゼンに履き替える。風が非常に強い。板を背負うとずっしり重く、風であおられる。振り返ると、品倉尾根や姥ヶ岳、湯殿山が真っ白な穏やかな稜線を描いていて、雄大な景色が広がっている。後続のスキーヤー、登山者が豆粒のように転々と後に続いている。NPOさいたまの人たちは板をデポして登ってきている。風が強いので滑るのはあきらめたのだろ。我々は東斜面を滑る目的のために強風の中、板を背負ってあおられながら登る。アイゼンが効き、不安な感じはない。やがて山頂に着く。山頂はなぜか風がほとんど感じられなかった。

 

記念写真を撮り、NPOさいたまの人たちと別れて東斜面に向かう。東側の斜面は広大で、見渡す限りの雪原だ。谷を左手に見ながら標高差約350m程を真東に向かって滑る。斜度は物足りないが、どこを滑ってもいい斜面は気持ちがいい。あっという間に1600m地点まで降り、昼休憩をする。見上げると視界一杯に月山の雪原が広がっており、こんな広大な斜面に我々しかいない。休んでいると1グループがこちらに向かって滑り降りてくる。気持ちが良さそうだ。

 

休憩後シールを着けて山頂へ向け登り返す。途中、大雪原と呼ばれる南側の斜面も同じように広大でいつかは滑ってみたいと思う。胎内岩の露岩地帯を抜け山頂エリアに着く。まだ登って来て山頂神社へ向かう人もいる。風で雪付が悪いのでいったん板を脱ぎ、夏道沿いに1900m地点まで降りて板を履く。少し滑ると板を履くのが早かったようで雪がつながっていない。笹原の中を雪がつながっているところを探しながらに滑る。あとは広大な斜面を牛首下まで気持ちよく滑降。リフト乗り場を目指してトラバースし、姥ヶ岳の南尾根に乗り、眼下に見える姥沢の駐車場にめがけて滑り降りる。途中スキースクールの練習と思われるグループを横目に見ながら自由に滑り、宿の玄関先まで滑って本日のスキーは無事終了となる。充実感一杯である。月山の広大な斜面を滑ることが出来て、今回の目標を一つクリヤーした。志津の温泉に入りに行き、宿のおいしい夕食を食べ、夜の懇親も地酒とワインを飲みながら非常に楽しく夜が更けた。

 

5/5 姥沢8:00→姥ヶ岳9:10~西尾根~石跳川~姥沢11:00/11:50⇒東松山18:00

 

 今日は最終日。外は晴れており、朝食を食べてから宿を出る。今日は湯殿山の雪の具合でコースを選択する予定だ。リフトに乗り湯殿山の雪付を見ると、正面の雪はついているようだ。リフトを降りると、NPOさいたまの人たち2名と鉢合わせする。聞くと同じようなコースを計画していたので、一緒に行動することにした。姥ヶ岳山頂でシールを外して、西斜面まで担いで藪を越える。我々は装束場の避難小屋を目指してそこで一休みすることにしていたので、西に雪のつながっているところを探しながら滑る。NPOさいたまの人たちは石跳川沿いをそのまま行くというので別れる。

 

装束場手前まで滑り降りて、湯殿山の尾根に雪が付いていないので、湯殿山はあきらめて、石跳川沿いに滑降する。なかなかいい斜面が続く。右手の湯殿山の急斜面が滑れないのが残念だ。行く手にNPOさいたまの人たちが見えたので、合流。ネイチャーセンターへ行くとのこと、我々は姥沢の宿まで登り返さなくてはならないので、またの機会にご一緒しましょうということで別れる。ブナの林の中で一休みして、シールを付けて姥沢まで登る。宿の前まで登り、今回の月山山スキーは終了。一日半の行動でしたが、月山の広大な斜面を堪能できました。帰りがけにフキノトウをお土産に摘んで帰った。

(新井浩 記)