関東

【ハイキング】嵩山と親水公園

岩と展望の嵩山&花の岩井堂親水公園

山  域:群馬県:中之条町 嵩山(789m)

目  的:群馬百名山・我妻八景の嵩山の展望と

     岩井堂親水公園の30万本のスイセンを楽しむ

山行形態:ハイキング

期 日:2021年04月14日(水)

親水公園から嵩山全景

行 程:熊谷駅南口(高橋車)6:30=川本道の駅(橋本車)7:00=花園=渋川=道の駅霊山嵩山8:30➝親都神社登山口8:50➝胎内くぐり9:30➝天狗の平(広場)9:50➝小天狗往復10:10➝無情(御城)の平➝大天狗女岩)10:50➝一升水→弥勒穴➝駐車場11:40/12:40(昼食)=岩井堂親水公園13:00/13:40=(往路を帰る)=熊谷16:00

参加者:(8名)L高橋仁、SL橋本、新井勇、大嶋、渡辺、黒沢、齊藤 

ガイドの説明を聞く

渋川市から中之条町の「道の駅霊山嵩山」に到着。登山準備をしていると、近隣住民だという人がボランティアで案内するというので依頼し、表登山口から同行する。難易度としては中程度の登山道の正面に直立した大きな男岩が鎮座する。胎内くぐりに立ち寄ると、大きな岩と岩の間をすり抜けるので、狭くて通り抜けられなかった人もいたようだ。
二の丸跡の天狗の広場に出る。小天狗に向かうと雨が降り始めた。ボランティアの案内人と別れ、小天狗に登る。嵩山の西方の展望所になっており、熊谷から見る榛名山を裏側から展望する形となり、麓の渋川の町並みと相まって素晴らしい景色だ。

小天狗の上で

稜線を東へ山頂の大天狗に向かうと、本丸跡の御城(みじょう)の平(無常の平)に出る。解説板に戦国時代に戦で多くの死者が出たとある。このためか小石仏がたくさん整然と並んでいた。

御城平のスミレ

東屋で雨宿りして、小雨になったので、大天狗に向かう。長く続く岩場を鎖につかまって登る。雨のため岩場が滑りやすいので細心の注意を払う。

女岩をよじ登る

山頂の「女岩」を鎖でよじ登るが、数人がやっとの狭さ。眺望はすばらしく、上信越の山々をパノラマで見わたす。ここは男岩の裏側に位置し、男岩越しに景色を眺めるので、一種の優越感的気分に浸る。

山頂の大天狗、女岩の上は狭い

雨がやまないので早々に下山開始。東登山道の屏風岩を正面から、左からと眺め、自然が作った偉大さと荒々しさを痛感しながら下る。下山後、空は晴れ渡り、駐車場付近のテーブルで昼食を済ませて、東吾妻町の岩井親水公園に移動する。

 

水仙と桜並木

河川敷のスイセン

吾妻川の河川敷と、接続する畑に(満開はやや過ぎたが)30万本の水仙が栽培され、ソメイヨシノの桜吹雪と水仙の黄色のコントラストが素晴らしい。吾妻川の向こう側正面にはさっき登ってきた嵩山がドンと身構えて鎮座しておりとても素晴らしかった。(渡辺記)

【無雪PH】長沢背陵ピストン

三峰神社から長沢背陵往復    
山 域:埼玉県:芋ノ木ドッケ1946m、長沢山1738m、水松(アララギ)山1699.2m
期 日:2021年4月11日(日)
参加者:高橋仁(単独)

立派なモノリスと並んで

行 程:
熊谷4:10=三峰神社(1040m)6:10➝霧藻ヶ峰7:20→白岩小屋8:35/8:50白岩山(1921m)→芋ノ木ドッケ(1946m)9:30/9:50➝長沢山10:55→水松山11:30/11:50→長沢山12:20➝芋ノ木ドッケ13:35→白岩小屋14:05→霧藻ヶ峰15:20→三峰神社16:10=熊谷18:40

三峰神社駐車場は、前夜からの車が10台以上。シャクナゲや桜がきれいだ。
平坦な石敷きの道から檜林に入り、妙法ヶ岳の分岐を過ぎると、コメツガの林を登り霧藻が峰に着く。ここまで、だらだらと500m登ったのに100m下ってお清平から白岩山に500m登り返す。

何十年も廃屋になっている白岩小屋

雲取山荘から下山してくる人と何度かすれ違いながら、廃屋になって数十年の白岩小屋に着いた。西側が開けていて、右から谷川連峰、浅間山と両神山重なり白泰尾根を覆うように和名倉山がどっしりと構え、その奥に雁坂嶺が顔をのぞかせている。左の鞍部に白く光る頭を覗かせるのは南アルプスの北岳あたりだろうか?今日最高の展望地だ。
さて、先を急ごう。白岩山を越えて雲取山と長沢背陵の分岐に出る。雲取には何度も登ったが、芋の木ドッケはスルーしていたので、今日が初めてだ。倒木で不明なところもある踏み跡を登ると芋の木ドッケの山頂手前に出る。

倒木で踏み跡がわかりにくい

少し雲取側に寄ったところに山頂標がある。埼玉百名山95峰目。この山は東京都で二番目に高い山だと行き会った人に教えられた。
芋の木(アブラコシ)ドッケ(尖った山)とは言っても、コメツがとダケカンバくらいでアブラコシは見当たらない。

地味な標識、忘れられたような山

長沢山にむかおう。長沢背陵はもっと藪っぽいイメージを持っていたが、わりと明るくて悪くない。草道、岩道、木の根道、落ち葉道と変化もある。5個くらいのピークをアップダウンしながら長沢山に到着。ちょっと場違いなモノリス標識がドーンと立っている。東京都が予算を持ったのか?
それにしても芋の木ドッケの標識とはなんという格差か!
南東に見える水松(アララギ)山まで足を延ばしたい衝動に逆らえず、そのまま進む。100mほど下るとあとはトラバース道を緩く登れば水松山に着く。展望は無いが広く、落ち葉の積もった落ち着いた雰囲気の山頂だ。

アララギとは響きの素敵な読み方

軽く昼食を取り、下山開始。とはいっても芋ノ木ドッケまでは300m近い登り返しになる。長沢山のモノリスに再会して、アップダウンの繰り返しで芋ノ木ドッケに着いたが、この先にも白岩山と霧藻が峰の登り返しが待っている。おまけに粉雪がチラチラと舞い始めてきた。

ミツバオウレンの小さな花が

最後のだらだら道は、両足つま先が痛くなってきて、三合落・両見山で負傷した左ひざも痛み始めた。登山靴を脱いでマッサージして、最後の頑張り。粉雪も止んで日差しが出てきた。
予定外の水松山を往復したが、予定より1時間早く下山できた。(仁)

【ハイキング】ヤシオ山から白葉峠へ

今年初のアカヤシオ山行・・ヤシオ山へ

山 域:栃木県足利市小俣町:ヤシオ山320m

期 日:2021年03月23日(火)

参加者:高橋仁、会員外(上野)

行 程:
熊谷8:00=叶花駐車場9:10→カタクリ群生地➝鞍部分岐9:40→城山10:00➝鞍部分岐➝ヤシオ山10:45/11:00→カラスノネド11:10→姥穴山(昼食)11:30/12:00→白葉峠12:30➝神社13:10➝叶花駐車場13:20=熊谷14:30
今年一番のアカヤシオ満開
足利市小俣町の仙人ヶ岳から東へ稜線をたどると、白葉峠の先に320mの小さな山がある。

地図には名前も標高も載っていない小さな山が「関東で最初にアカヤシオが咲く山」として脚光を浴びることになったのは近年の事。ネットの開花情報を見て、早速見に行くことにした。
ヤシオ山のついでに近くの深高山にも登る予定だったが、天気も良いし、たまにはのんびりと歩くのも悪くない。城山や姥穴山(うばあなやま)に立ち寄って、白葉峠(しらはとうげ)まで尾根を歩き、道路を歩いて叶花駐車場に戻ることにしよう。
鞍部の城山分岐の道標
叶花(かのうけ)駐車場から、沢沿いのカタクリ群生地(保護地)を抜けて鞍部に登る。
先ず、左側の小俣城跡の城山まで往復する。急坂には切堀などの山城の名残がある。
鞍部に戻り本命のヤシオ山に向かう。小さな山頂部にきれいなアカヤシオが咲いている。規模は小さいが今年最初に見たアカヤシオは新鮮だ。
本数は少ないがアカヤシオが満開
カラスノネドを経由して姥穴山(御嶽山)にも寄ってみよう。落葉樹の急坂をお助けロープにつかまって山頂へ。石の祠と石像がある。石像は神官像で木曽の御岳山に向かって建っている。
姥穴山の石祠と神官像

昼食を済ませたら、白葉峠に向かう。開けた尾根は桐生市街地や、吾妻山から鳴神山の稜線がよく見える。ヤマツツジが2本フライング咲きしている。

白葉峠への道標

いきなり、白葉峠に飛び出た。丁度一年前には、この峠から仙人ヶ岳、猪子峠へと縦走したところだ。季節外れの雪が降った後にアカヤシオが咲いていた。

ヤシオ山山頂で

路傍の桜やミツマタ、スイセンなどを見ながら叶花の駐車場に戻る。天気が良く、のんびりと花見ハイクを楽しんだ。高橋仁

【無雪PH】高岩&日暮山

上信越道のトンネル上の山へ
             高岩&日暮山 
山 域:群馬県 高岩(たかいわ)1084m、日暮山(にっくらやま) 1207m
期 日:2021年03月15日(月)
行 程:
熊谷5:00=下仁田=南登山口(恩賀)7:30→鞍部7:50➝雄岳(雄岩)8:25/8:40→鞍部9:00→女岳(P3)9:20/9:30➝鞍部9:45→登山口10:20
=和美峠=日暮山駐車地11:20→林道分岐標11:50/12:10→急坂下道標12:30→日暮山13:00/13:40→急坂下道標14:10→分岐道標14:30→駐車地15:00=熊谷18:00
参加者:高橋仁(単独行)
浅間のぞき穴、高岩雌岳P3 
今日は、三峰神社から芋ノ木ドッケ(埼玉百名山95峰)、長沢山をピストンするつもりだったが、長丁場で左ひざが不安なのと、13日の雪で時間がかかるので、変更して群馬百名山の高岩(94峰)と日暮山(95峰)に登ってきた。
上信越道の高岩山トンネルの上にある「高岩」。昨年11月に軽井沢の矢ケ崎山に登った時に、巨大な城壁の様な岩山がそびえていた。オオッ!あれはなんだ?・・・高岩の印象は強烈だった。

 

雌岳P1から高岩雄岳を見る

南登山口(恩賀)の道路わきに駐車。廃道から杉の植林の踏み跡に入ると急登になる。岩ゴロの、落ち葉やザレ砂が滑る斜面を詰めて、鞍部に到着。
さあこれからが核心部。久しぶりの緊張感バリバリの岩登りだ。棚状のトラバース道が崩落したところを下って登り返すと、チムニー状のクサリ場に取り付く。狭いのでザックはデポして、垂直やオーバーハングの壁の隙間をよじ登る。角礫凝灰岩の壁は、見た目はもろそうだが、ホールドやステップはしっかりしているし、チムニーのなかは高度感が無いので恐怖感は無い。

チムニーの中を上に延びるクサリ

以外にあっけなく頂上稜線に出て、すぐ狭い山頂だ。浅間から榛名、妙義、西上州と360度の眺望はすばらしい。

狭い山頂で展望を独り占め

風が冷たいので下山開始。今度は女岳をピストンだ。こっちはクサリが無いので、岩と木と根っこをつかんで、滑りやすい急登を慎重に、まずP1に登る。さっき登った雄岳が目の前にそびえている。鎖場の西側には大きな洞窟が口を開けている。
P2は、ボルトやハーケンが打ち込んであるので登れそうだが、下りで滑落の危険がありそうなので、パスして先へ。岩の割れ目から浅間山が見える「浅間のぞき穴」を覗いてから、P3に。
雄岳、P1、P2、を振り返る。ここの眺めも360度パノラマだ。

落石キャッチ!

鞍部に戻って、石ゴロ斜面を登山口へと下る。途中に株立ちした木の間に200キロはあろうかと思われる岩が引っかかっている。よくもまあ受け止められたものだ。

登山口の先に「妙義米軍基地反対闘争勝利記念碑」があった。1953年に米軍から、八風平に山岳訓練学校を設置して、浅間、妙義一帯を米軍基地にするという要請があった。地域住民から県民全体に広がる二年にわたる反対闘争で勝利を勝ちとった運動を顕彰するために1987年に建立したとある。

米軍基地反対闘争勝利記念碑

 

さて次は日暮山トンネルの上にある「日暮山にっくらやま」だ。新軽井沢峠を越えて長野県に入り、和美峠で群馬に戻り、小平集落から細い林道をうねうねと登り、途中の路肩に駐車。
植林を抜けると、落葉樹の林道は明るくて、気持ちがいい。高岩での緊張がほぐれる。

最後は廃道状態になりながら、稜線鞍部の下まで続いている。

落葉樹の林道は明るくて気持ちがいい

稜線に取りつくとこれまでのゆるゆる登りは、極端な急坂に変わる。落ち葉が滑って歩きにくい。300mほどの急登が終わり山頂に着く。摩利支天、御岳などの石碑がいくつもあるが、文字が風化して読めない。荷鞍山(にくらやま)とも呼ばれた信仰の山だ。

山頂は藪で展望なし

山頂は藪だが、少し先に行けば低灌木で、浅間山、小浅間山、草津白根山、浅間隠し山、鼻曲山から剣ヶ峰、角落山、榛名山、妙義山、さっき登ってきた高岩と飽きずに眺めていた。13日の降雪で、浅間や白根が美しい。(高橋仁)

雪を載せた浅間山が美しい

 

【ハイキング】猪狩山、秩父御岳山

古池コースから猪狩山、秩父御岳山

目的:秩父市贄川の猪狩神社から猪狩山、秩父御岳山を往復する
山域:埼玉県:秩父市 猪狩山(鞍掛山)822m・秩父御岳山1080.5m
期日:2021年03月05日(金)

狼の狛犬の猪狩神社

行程:熊谷6:30=秩父市荒川贄川・猪狩神社8:00➝猪狩山(鞍掛山)9:15/9:25→タツミチ10:20/10:40→秩父御岳山11:25/12:05→タツミチ12:50→猪狩山13:40→猪狩神社14:30=熊谷17:00                                                                       
参加者:高橋 仁、赤坂、他4人

猪狩山山頂にて、メンバー6人で

コロナ対策・県外移動自粛要請を前向きに受け止めて、埼玉百名山の未踏峰を目標に据えた。これが山歩きのモチベーションを駆り立ててくれたので、品劦(シナシュウ)、楢抜山、大仁田山、甲仁田山、川越山、正丸山、上越山、雨乞山、不動山、有間山、大平山、七跳山、酉谷山、新柵山、大築山、三合落(両見山)、諏訪山、阿須山、大峰、白泰山と20の新しい峰に登ってきた。

今回は贄川・古池集落の猪狩(いかり)神社から猪狩山(いかりやま)を経て秩父御岳山を往復した。
石段の上に祠と釣鐘ぼある御岳山頂
贄川は、大正時代まで三峯神社を参詣する三峰講の人々の宿泊地として栄えた地域だったが秩父鉄道、ロープウェイ、バス道路ができたことでその役割を終えた。
狼の狛犬が立派な猪狩神社の左わきから入り、林道を経てから登山道に取りつくと、後は山頂まで急登の連続だ。落ち葉で埋まった道を、取り付けられたロープに助けられて山頂に到着。これで埼玉百名山94峰になった。大小の石祠が二基祀られている。

落ち葉で滑る急登が山頂まで連続して・・

昔は地元の氏子が大勢集って祭りを行ったという猪狩山は、ひっそりとしていた。
馬酔木が多い痩せ尾根を通過すると、林業用の仕事道に出た。いくつかのピークを巻いているので、この際使わせてもらおう。前線の通過で午後は雨になるから少しでも早く下山できればいい。

ようやく到着した御岳山頂。お疲れさん!

タツミチで三峰口コースと合流して御岳山を目指す。アップダウンがあり山頂がなかなか遠い。ようやく強石コースと合流すればすぐ先は山頂だ。御岳山は3回目の登頂。薄曇りで眺望イマイチだが、両神山、雲取山、和名倉山、二瀬ダム、そして二日前に登った、大黒山、げんきプラザから白泰山、十文字峠へと続く稜線が見えた。

両神山が目の前に大きく!

みんなで石段に腰かけて昼食タイム。さあ雨にならないうちに下山しよう。往路を戻り、猪狩山の危険な急坂を慎重に下る。両見山で負傷した左ひざがまだ痛む・・・。
神社の手前でポツリ、ポツリと雨になったが、ぬれずに駐車場まで到着。(高橋仁)