関東

【ハイキング】破風山(個人山行)

いにしえの巡礼道から破風山を周回 アルバム

破風山頂は大展望地

山 域:埼玉県皆野町:破風山627m

期 日:2025年12月7日(日)

参 加:高橋仁、赤坂、他4名

行 程:快晴

熊谷ドーム6:30=道の駅かわもと7:00=皆野町登山口駐車場8:00→水潜寺8:30→札立峠9:30/9:10→破風山10:00/10:35→風戸11:40→駐車場12:00=道の駅みなの(レストハウスで昼食)12:30/13:30=寄居町雀宮公園13:50/14:20=熊谷15:00

 満願の湯の先の町営駐車場に車を置き、日の沢に沿った県道を歩いて水潜寺を目指そう。日陰は寒いので、なるべく日なたを選んで歩こう。札所結願寺の水潜寺は未だ閉まっているのでスルーして沢道を登ろう。古からの巡礼道は、微妙な勾配で歩きやすい。時々熊笛を吹けば、杉林の沢筋によく響き渡る。

 体が温まったころには札立峠に到着だ。34番菊水寺へと下る道と大前山から破風山への稜線が交差する十字路だ。往時の賑わいは無く、ひっそりとした峠には小さな観音像がたたずんでいる。日が差し込んで明るくなった稜線を辿って破風山頂へ登ろう。少しかすんでいるが、日光の山並みから、城峰、二子、両神、奥秩父、熊倉、武甲と見渡せる。さらに芦ヶ久保二子、甲仁田、武川、丸山、堂平、笠、登谷、釜伏と続き、手前にはどっしりと蓑山が構えている。破風山は626mの低山ながら、立派な展望だ。

何か物悲しい猿の横顔

 少しゆっくりしたら下山してランチにしよう。猿岩では、物静かに西方を見つめる猿の横顔を眺めたら、高橋沢や山靴の道(皆野アルプス)を分けながら風戸集落に下る。イノシシと鹿対策の金網やブリキ板で囲った畑が何とも痛々しい。地下で断層ができるときに、こすれて鏡面状になった岩が露頭に現れたのを見て、舗装道路を下れば駐車場に到着。道の駅みなのでランチにしよう。その後は寄居の雀宮公園で紅葉を愛でて帰ろう。氷が張るような寒い朝もいつの間にか、小春日和の陽だまりハイクとのんびりドライブとなった。(高橋仁)

【ハイキング】浅間隠山(個人山行)

落ち葉を踏んで 陽だまり山行   アルバム

山頂から浅間山を望む山 域:群馬県高崎市・東吾妻町:浅間隠山1756.6m
期 日:2025年11月21日(金)
参 加:高橋 仁、赤坂、他一名
行 程:晴れ
熊谷ドーム6:00=17号=高崎=倉渕町川浦=二度上峠展望台8:30/8:40=登山口駐車場9:00=浅間隠山10:45/11:11:35→駐車場13:00=はまゆう山荘(入浴)13:30/14:10=往路を戻る=熊谷16:50                                                                       
 合併で倉渕村を吸収した高崎市は長野県堺まで領地を拡げた。その国境にある二度上峠の展望台に立てば、浅間山が山裾から山頂まで丸ごと見渡せる。三日前の雪はほとんど消えてしまったが、山頂から弧を描きながら流れる雪と山肌のラインは、いつも見る南からの眺めとは一味違う美しさがある。
 今日は、登る前から眺望を楽しんでしまったが、登山口の駐車場に戻って、改めて登山開始だ。沢沿いの道を詰めて、稜線に乗れば、平たんな道をゆったりと歩く。明るい笹原はやがてつづら折りの登りとなり、1538ピークを越えると急登へと変わる。急斜面に踏み跡がばらけて、みんなが気ままに歩いたような幾筋もの道が出来ている。こちらも気ままに、歩きやすい踏み跡をチョイスして登ろう。わらび平への分岐(南峰)を左折して一気に山頂に辿り着いた。

山頂から谷川連峰を望む
 角落山、剣ヶ峰、鼻曲山、浅間山、湯ノ丸高原の山々、遠くには八ヶ岳、奥秩父が、その奥には富士山が頭を出している。振り返れば榛名山、その奥に赤城山が、武尊山の雪も消えたようだが、さすがに谷川連峰はたっぷりの雪で輝いている。しばし眺望を楽しんだら、早めのランチにしよう。山頂は、我ら3人と単独男性1人、2人の男女の6人だけ。パン、コーヒーとカップ麺をゆっくりと食べているうち、上空に大きな白い雲がふんわりと浮かび、ぽかぽか日向とひんやり日陰を交互に作る。
 おとといの赤城・鈴ヶ岳に次いで、今日も小春日和の陽だまりハイクとなった。ピンクの実をつけたマユミの木を眺めながら、そろりと下山開始としよう。樹間の景色を楽しみながら、あっけなく登山口に到着。途中の「はまゆう山荘」の含鉄泉に浸かって帰ろう。                 (高橋仁)

【ピークハント】陣馬山

山頂に 白馬 佇む陣馬山

 山域山名:神奈川県・東京都境 陣馬山(855m) 

期日:2025年11月16日(日)

参加者:L橋本 須藤 福井 赤坂 鹿島

上:陣馬山山頂 下:陣馬の像

行動記録:熊谷駅南口6:30=関越道・中央道、相模湖IC=春日神社近くP7:50/8:05-栃尾尾根-陣馬山山頂10:30/11:10-一ノ尾尾根-駐車場13:00=(往路を帰る)=熊谷15:00

<天気晴れ>八王子JCでは少し、混んでいたものの、順調に相模湖ICを下りる。駅近くでは、何人ものハイキング客が山の方向に向かって歩いて行く。沢沿いを走って10分ほどで、登山口の駐車場に着くが、一杯なので、公衆トイレ脇の空きスペースに停める。身支度をして、まずは車道を栃谷川沿いに栃谷の集落に向かって歩く。秋が深まってきて、紅葉が進んでいる。栃谷の集落を抜けて栃尾尾根の山道に入るので、曲がり角を注意して進むと、丁寧な「陣馬山入口」の小さな表示板があり、ここから斜度のある集落内の車道を右、左と曲がりながら登っていく。民家がちらほらとあり、キクやバラなどが植えてあり、見ながら歩く。また、黄色の柚子が実り、秋の深まりを感じる。野原には、ノコンギクが色鮮やかに咲いている。途中で宿泊もできそうな立派な栃谷園地休憩所による。民家の脇を山道に入る。急坂で、歩くのもゆっくりとなる。標高が高くなり、南側の景色が広がる。秋にしては湿度が多いのか、もやが、かかっているが、冠雪の富士山がうっすらと見えた。15分ほどで尾根に着く。ここからは東北方向の陣馬山に向かって尾根を進む。落葉のある緩い山道では、おしゃべりしながら、坂がきつくなると呼吸優先で歩く。尾根だが、杉・檜の人工林か、コナラを中心とした雑木林の中の山道で、遠くの景色は林越しだ。足元には、地味だが、コウヤボウキ、カシワバハグマなどが生えている。クロモジは黄葉が進んでいる。雨が降らないので目立たないが苔も生えている。林の下草、灌木が生えているので、鹿があまりいないようだ。頂上近くになると、下ってくる登山者、追い抜く登山者がやや増える。斜度のきつい尾根を2か所ほど登り切り、落葉、紅葉した林、ススキなどの草の生えている尾根に出る。そこからは直ぐに陣馬山頂上で一気に見晴らしがよくなった。写真で見た白い馬が立っていた。登山者が一気に増え、ベンチなどで寛いでいる。西には、八王子方面の市街地が見え、北、西北には生藤山や奥秩父の山々、南に丹沢の山々が見える。南西には、富士山が見えるはずだが、白い雲で見えない。東方以外は、山々が連なっている。周辺にはススキが穂を立て、穂が動くことも無い。

 

上:明るい雑木林に心安らぐ 下:山頂付近にススキの草原が広がる 

時間が早いが、空いているベンチで、昼食をとる。風も無く、雲が多いが穏やかなてんきでおしゃべりを楽しむ。

 下山路は登りで使った栃尾尾根の西北にある一ノ尾尾根を下る。このルートは急な坂が無いせいか、登山者が多く、登ってくる登山者、下る登山者が多かった。栃尾尾根と同様に林が多いが、雑木林内では、紅葉が進み、明るくなり紅葉、黄葉を楽しめた。道には、もう落葉が絨毯のように積もっている。午前よりも晴れてきて明るい陽射しが道まで差し込む。山から車道になるがかなりの急斜面で左右にカーブしている。3か所ほど小さい無人直売所があり、柚子、エンドウ、豆などが置いてある。安いので買い求める。

 往きの道に出会い、予定の時間に駐車場に着いた。天気に恵まれ、紅葉が楽しめ、あまりきつくない登山で、楽しい登山になった。

                            (橋本記)

【ハイキング】鈴ヶ岳渋川ルート

初冬の赤城・鈴ヶ岳は粉雪の花盛り  アルバム

雪化粧の地蔵岳・黒檜山

山 域:群馬県渋川市:鈴ヶ岳1564.7m 

期 日:2025年11月19日(水)

参 加:高橋仁 高橋武 髙橋陽 須藤

行 程:晴れ

別府沼駐車場6:30=R17バイパス=旧赤城キャンプ場=登山口8:15

➝南ルート→石碑9:20→大ダオ10:14→山頂11:00/11:40→大ダオ12:30→北ルート→登山口14:00=道の駅=ふじみ=別府沼公園16:00

 

 かなり前から気になっていた、赤城・鈴ヶ岳の渋川ルートで歩いてみよう。前日からの寒波到来で、厳しい冷え込みと10mの強風という予報だったが、さほどの風も無く、日差しもだんだん暖かくなってきた。積もる落ち葉はうっすらと粉雪がかぶさって朝日に輝いている。落葉で埋もれた道を、赤布の目印を追って歩くうちに体も温まってきた。ふと足元を見れば、クマに破壊されて道端に落ちた看板のアクリルカバーに粉雪がまぶされて、ガラスのショーウインドゥみたいだ。

アクリル板のショーウインドゥ

 うっすらと汗ばむ頃に清滝観音の石碑分岐に着いたので、一息入れよう。見上げる鈴ヶ岳の山頂は木々が白く輝いている。霧氷かと思ったが昨夜の粉雪のデコレーションだった。沢沿いに急登を詰めて大ダオに登れば、新坂平(白樺牧場)からの登山道と交わり、山頂までの岩ルートの登りだ。ロープの付いた岩場を3か所も登れば、鍋割山、荒山、地蔵岳、黒檜山が望める岩のテラスがある。地蔵や黒檜の北稜は樹林がパウダースノーで飾られて、まるで桜の花が満開になったように綺麗だ。

 あまり広くない山頂は、岩と三つの山神石碑で陣取られて、つつじの低灌木で眺望が無い。樹林越しに上越国境の谷川連峰の雪山が見えるが、山座同定はイマイチ定かでない。今日の鈴ヶ岳は我ら4人の貸し切り桟敷席なので、ゆっくりとランチを楽しんでから下山開始。落ち葉と岩と木の根に滑らない様に慎重に下ろう。

 大ダオからは北ルートに下ろう。沢沿いの急坂は、霜柱と石ころの上に落ち葉と雪が乗って、歩きにくい。ここも慎重に下って、林道に出た。カラマツの落ち葉が積もった林道をテクテクと歩いて車を置いた登山口に到着。最初は寒かったが、最後は小春日和の陽だまり山行みたいな穏やかな締めくくりとなった。道の駅ふじみで土産をゲットして帰ろう。

                            (高橋仁)

【ハイキング】西上州・小沢岳 (個人山行)

5G・西上州のマッターホルンへ  アルバム

下仁田町自然史館から小沢岳を望む

山  域:群馬県下仁田町:小沢岳1089m

期  日:2025年11月10(火)

参    加:高橋仁、他4名

行  程:晴れ

道の駅しもにた8:00=小沢岳登山者駐車場8:30→椚峠(登山口)9:00→小沢岳10:25/12:10→椚峠13:00→駐車場13:20=下仁田自然史館14:00/14:50=道の駅下仁田(解散)15:00

 脊柱管狭窄症(間欠性跛行)で一人、低体温症と低温やけどで一人と二人がリタイヤしていた5G(ファイブジー=5人の爺)が4か月ぶりにそろって山に登れることになった。目指すは西上州のマッターホルンと称される小沢岳へ。

 道の駅下仁田に集合した5Gは、七久保の登山者用駐車場に着いた。かつては登山口の椚(くぬぎ)峠まで林道があったけれど、度重なるがけ崩れと大水で道路が崩壊したりで、クルマは入れない。30分ほど歩いて椚峠に到着。天気は先ず先ずだが、風が冷たい。

 登山道と並行する林道に間違えて入ってしまったので、途中から登山道に乗り換える。東北から東にかけて稲含山から白髭岩(原三角点)の稜線が見え、山腹の紅葉がきれいだ。小ピークをいくつか超えて、前衛峰を超えれば、あと一登りで小沢岳山頂だ。

小沢岳山頂から北アルプス方面を望む

 杉植林帯が終わり、つつじの紅葉に変わると展望が開けて、西側から雪をかぶった南八ヶ岳から蓼科山、北アルプス、手前には御座山から西上州の山々、荒船山、北側へは浅間山、妙義山、その遠くに信越国境から上越国境の雪山が白く光っている。180度広がる展望を楽しんだら、ランチタイムをゆっくりと取ろう。

 コーヒーを楽しみ、ミニカップ麺、5Gの持ち寄った差し入れや、11月生まれのFさんのお祝いのミニケーキ菓子などを頂いているうち、1時間があっという間に過ぎてしまった。そろそろ下山しよう。あっけないほど順調に椚峠について、荒れ果てた林道を七久保の駐車場にと下る。

 途中の青倉の「下仁田町自然史館」を見学して行こう。旧青倉小学校の校舎を利用した下仁田ジオパークの拠点展示施設は、各教室が展示室になっていて、豊富な展示は短時間では回り切れない。入館料200円はお得だ。グラウンドの駐車場に戻ると正面に、山頂を鋭く突きあげた 小沢岳が存在感たっぷりにこちらを見下ろしている。今日の山行の締めくくりだ。

                         (高橋仁)