関東

【ハイキング】日光・鳴虫山

秋の日光 鳴虫山ハイキング
場所:栃木県日光市 鳴虫山 

期日:2019年10月30日(水)

参加者:L高橋仁 軽石 高橋武 黒沢 橋本 駒崎(6人)

行動記録:熊谷5:30=足尾道路=日光総合会館8:15―登山口8:40―神ノ主山(842m)9:40/9:45―休憩11:05/11:10―頂上(1103.5m昼食)11:20/12:00―合峰(1084m)12:25―休憩12:50/13:00―独峰(925m)13:20―憾満ガ淵14:10―総合会館14:45/14:50=熊谷18:00

 曇り時々晴れ。所どころスギやヒノキの植林が混じるがほとんど明るい広葉樹の中を登る。路には浮きだした根が多く足を取られないように登る。今年はいつまでも暑かったので紅葉が遅れており、ここでも紅葉の盛りとはいかなかった。また台風のためか葉先の茶色くなってしまったものも多い。それでも薄い緑の中にアカヤシオやカエデの紅葉がちらほら交じる。


 ミズナラ、イヌブナは黄葉し、コシアブラは透けるような薄緑になっている。コシアブラに似て葉が3小葉のタカノツメの大きな木を久しぶりで見た。頂上からの展望は雲が多くて効かず、間近にあるはずの男体山、女峰山も頭を隠していた。裾野や町が陽を受けたところだけ明るい黄緑となりパッチワークのように見える。

  下りは急な道を一気に下る。昨日の雨で道は湿っており、慎重に慎重に下る。合峰への道すがらツツジのトンネルとなる。花の時はさぞかしきれいだろう思う。下りきって小さな発電所を過ぎ有料道路の下をくぐると、大谷川の急流が岩を噛む憾満ガ淵に出た。水量が多くて圧巻!岩を砕くかのようにほとばしる水が、泡を含んでか白みを帯びた水色をし、滔々と流れ、しばし眺める。
  道の反対側に沿って並ぶお地蔵さまは赤い頭巾をかぶり苔むして風情がある。たくさん並んでおり何体あるか数えるとそのたびに違うとかで化け地蔵と呼ばれているとか。ここら辺まで来ると観光客もちらほら、外国人も混じる。公園風となっている道を駐車場へ戻りました。楽しい山旅でした。有難うございました。            (高橋武 記) 

【その他の山行】きのこ木の実山行

サルナシ、マタタビがたくさん採れました。

山域山名:西上州 御荷鉾山周辺 

期日:2024年10月1日(火)

参加者:L橋本 栗原 高橋武

行動記録:熊谷7:00=一般道=神流町8:50=県道71=西御荷鉾山投石峠9:15/

11:00 付近の植物(草木)の花、実、紅葉、植生、きのこ等を観察、ドングリ拾い等しながら西御荷鉾山中腹まで往復=西御荷鉾山南登山口駐車場・昼食休憩11:30/12:10、周辺のサルナシ収穫12:10/12:50=みかぼ森林公園13:15/14:30 公園内、付近を散策=

=往路を塩沢峠経由で帰る=熊谷18:00 

<天気、曇>

今回は、神流川上流、神流町の御荷鉾山周辺に出かけることにした。ナビでは、秩父上吉田奥の土坂峠からのルートが最短とでたのでそのルートを通ったが、土坂峠は、舗装はされているものの、道幅は狭く、急カーブが連続する道でやや苦労した。峠を越えて、神流川を橋で横切り、十石峠街道を西に走り、直ぐに右折して急傾斜の車道を登る。みかぼ高原オートキャンプ場を過ぎて、尾根筋にある御荷鉾林道にT字路で交わり、東に、数㎞走って、目指す投石峠にやっと着いた。

 ここで、支度する。周辺には、蔓が伸びているが、実はない。尾根を西御荷鉾山に向って登る。南面は、杉などの人工林だが、まばらで草が生えている。北面は、雑木林で、落ち葉が積もっている。ミズナラのどんぐりが沢山落ちている。紫のホウキタケの類が鮮やかだ。ツリバナの実が赤い。杉と広葉樹の落葉の中にきのこがぽつりぽつりと生えている。中腹の枯木にサルノコシカケの形の薄朱色のきのこが生えている。赤城山で見たマスタケだ。黄色のホウキタケの類も生えている。倒木もあり、なにがしかのきのこの類が生えている。粒は小さいが山栗が、こげ茶色に光っている。つい拾ってしまう。獣道がついているが、タヌキか。ホコリタケの群生もあるが、盛りを過ぎている。途中で、時間を見て戻る。

 

 峠付近で、栗原さん、高橋さんがマタタビを見つけてくれ、一緒に収穫する。マタタビの蔓や葉を見分けられる目があると感心する。このマタタビは、今まで採ったマタタビよりも太く長い。親指ほどもある。また、熟して黄色くなった実を味見するとほんのり甘く食べられた。

 西御荷鉾山南登山口の広場に戻り、ここで昼食休憩とした。広い駐車場で、トイレもあり、ゆったりできる。付近には2mほどの鉾の展示、石碑、休憩舎がある。ここからはよく見えないが、この山の南斜面に大の字の刈りだしがあるという。昔からの信仰の山であるという。

 休憩後、近くにあるサルナシを発見。摘果鋏を使い、サルナシを収穫する。始めは、実が小さく、蔓が他の木に絡んでいて、良く見えず数個程度と思われたが、目をよく凝らして見たり、別の方向から見ると、次々に葉の後の実が見えてきて、その実も収穫できた。ほとんどは、まだ、固い実で熟していないが、柔らかい熟した実をほおばると、自生のものと思えないほどの濃厚な甘い味であった。

 林道を、車で御荷鉾森林公園に移動した。公園とはいっても、駐車場と管理棟、トイレの簡単な施設しかない。この周辺を散策した。トリカブトが咲いている。落葉広葉樹が多く、カラマツなども生えている。紅葉が始まっている木もある。ヤマブドウが木々にからまり、登り高い所で葉を広げている。赤くなった葉もある。道の横にもヤマブドウが茂っている。実があるが、数粒しか付いていない。尾根筋を歩く。ここの枯れ木にキクラゲが生えていて、採る。

 

 今回の、きのこ木の実山行では、マタタビ、サルナシを沢山収穫できた。きのこ、アケビは、もっと標高の低い山の方が、豊富だと感じた。

                           (橋本記)

【ハイキング】大野峠から金昌寺へ

落ち葉ふみしめ日だまり山行 大野峠から金昌寺へ


山域:大野峠・丸山(埼玉県横瀬町)

山行形態:ハイキング

期日:2019年11月16日(土)

行程:道の駅川本集合6:45=金昌寺(黒沢車をデポする)=赤谷(355m)8:05/8:20→大野峠(355m)10:25/10:40→パラグライダー広場(896m)→丸山(960m)昼食11:20/12:40→県民の森→840m地点休憩13:55→金昌寺(230m)16:05=黒沢車で=赤谷登山口16:30=川本18:00

参加者:CL高橋仁 SL木村 瀧澤、駒崎、黒沢  


 川本の道の駅集合、金昌寺前の郵便局で黒沢さんを拾って、横瀬村赤谷集落の旧道脇に到着したのが8時05分。ここで靴を履き替えて木村さんをトップ、歩き始めた。最初は村の中のコンクリートの急坂、村をはずれると山道に入った。しかし所々に古い石垣が組まれ、昔は人家が有ったような斜面が続く。周囲は植林された杉、檜の暗い林。小さい沢が出てくるが、10月12日の台風19号の大雨で谷筋が荒れている。当時秩父地方には「大雨特別警報」が出ていたから、このあたりも相当降ったはずだ。倒木は少ないが、古い伐採木が押し流され、沢筋は岩盤が露出している。大野峠まで2時間20分かかった。   

 丸山では、昼食後展望台に上って周囲を眺めて、山名の同定をした。すっきりした秋晴れで山もよく見えた。登山客もずいぶん多い。

 ゆっくり休んでから、下り始めたのは予定よりかなり遅かった。下りは960mから金昌寺230mまでだから標高差も大きいし、5,2kmと距離も長かったが、路はしっかりしていた。3時間半、落ち葉の路をカサコソ、カサコソ踏みしめながら、延々と下る。最後は金昌寺のお墓の一番上のところに出た。 金昌寺も久しぶりだったが、有名な女神像にお詣りして、駐車しておいた黒沢さんの車に乗って、赤谷登山口に戻った。何とか明るいうちに戻れた。(瀧澤)

 

【ハイキング】妙義山

妙義山

山  域:妙義山(群馬県) 

日  程:2019年11月13日(水)
参  加  者:L橋本,黒澤

行動記録:<晴>川本道の駅06:45=花園IC=松井田妙義IC=妙義山神社P07:45/08:00→表妙義自然探勝路(中間道)第一見晴0830→第二見晴09:00/09:15→東屋10:10/10:20→大砲岩11:35/12:10→第四石門12:20→石門入口12:50→(車道、一本杉経由)→妙義山神社P13:55=もみじの湯入浴14:05/15:10=往路と同じ=川本道の駅16:10

 花園ICから1時間弱で妙義山神社前の駐車場に到着。有料1日100円。私達の車を最後に駐車場は満杯。駐車場すぐ前の急な石段を登って妙義山神社。登山の安全を祈願し神社を横に抜け中間道へ。大ノ字登山路の分岐をちょっと過ぎたところで第一見晴に到着。写真撮影などしばしの休憩。ここから30分ほどで第二見晴。ここは登山路から突き出ていて展望良く、見上げれば妙義山の切り立った峰々がよく見えた。ここを過ぎて15分ほどで天狗岳登り口のタルワキ沢出合。タルワキ沢出合から40分ほどで東屋に到着。妙義山神社からここまでの中間道は緩やかな登り下りで歩きやすく里山を歩いている。だが上を見上げれば覆いかぶさるような巨大な岩肌でそれに圧倒された。東屋を出てちょっと下ったところから急な登りの鉄梯子の連続。梯子が何本あったかは数えなっかたが結構ありました。ここからはまさに妙義山らしい険しい道になってきた。1時間ほどで大砲岩の登り口に。最後のクサリ場をよじ登って大砲岩の脇に到着。眺めの良い平らな岩場で昼食休憩。鎖などつかまるものがない岩場では足に自信が持てず必要以上に怖がってしまい足元がおぼつかなくなってしまう、そんな私のためすぐ目の前の大砲岩は眺めただけで登りませんでした。大砲岩を出て10分ほど下った所で第四石門。ここの広場には観光客の人たちがだいぶ登ってきていた。ここからは石門入口に向かって下り道。ちょっと降りたところで小ちゃな第三石門。続いての第二石門はカニのたてばいという岩場の登り下りで岩と岩の間が狭く抜けるのが大変でした。このあとカニのよこばいというクサリが張られた崖っぷちの道を過ぎて5分ほど下って第一石門。さらに5分ほど下って石門入口で車道へ。15分ほど車道を歩いて一本杉。ここから石が敷かれた古い神社参道を30分ほど歩き、再度車道に出て25分ほど歩いたところで神社前の駐車場に到着。登山道は台風での荒れは特にありませんでした。神社すぐ近くの日帰り温泉「もみじの湯」で汗を流し帰路につきました。(黒澤 記)

【ハイキング】城峯山

第24回定期総会 & 総会ハイキング

アルバム

総会風景

 

夕食、部屋の様子

 

総会ハイキング

山域山名:城峯山

期日:2019年12月8日(日)

参加者:L新井(浩)、新井(勇)、軽石、高橋(武)、相澤、高橋(仁)、橋本、豊島、浅見、駒崎、花森、木村、谷口、山口、黒澤、石川、斎藤、三島(18名)

行動記録:

石間交流学習館P(9:30)→男衾登山口(10:00)→城峯山(11:45/12:45)→男衾登山口(13:50)→石間交流学習館P(14:30) 

 

 12月にしては暖かく、天気は快晴、記念ハイクにふさわしい天気。ホテルを出て出発地点の石間交流学習館駐車場に分乗して到着。本日は参加者全員で同じコースを登るということで総勢18人の大パーティでの登山。駐車場からしばらくは車道を登って行く。車道は石間川沿いで、川底や河原の岩はこの地域の地層の特徴を表し真っ白な石灰石でできている場所がある。20分ほど歩くと金属製の大鳥居をくぐる。まだ真新しく15年ほど前に寄贈されたものでなんと2000万円とのこと。

 

少し歩くと民家の脇から入って未舗装の登山道となる。登山道は高い杉林に囲まれた暗い道である。しかし頂上に近づくにつれて明るさが増してくる。1時間ほど歩くと山頂下に建つ城峯神社参道入口に出る。道の両側に杉の巨木が並ぶ参道を登って行くと能舞台もある立派な神社に着く。さらにそこから少し登ると城峯山頂に到着する。山頂には電波塔も兼ねた展望台がそびえたち、一等三角点もある。

 

展望台からは武甲山、甲武信岳、両神山、御荷鉾山といった山々が見ることができた。一等三角点は埼玉には11あり、山頂には5つある。そのうちの1つがここ城峯山山頂にある。一等三角点は地図を作るうえで必要な間隔を置いて定められたものと思うが、それが山頂にあるとなんだかその山に特別感がプラスされるような気がする。

 

時間があるのでたっぷり休憩を取る。穏やかな天気のためくつろぐことができる。ここには近くまで車道が来ているので簡単に来ることができるのでたくさんの人が訪れていた。休憩後下山。途中で小休止を挟みつつ2時半ごろに駐車場に着いた。楽しい雰囲気の中ゆっくりと歩くことができ、2019年度の総会を締めくくるのにふさわしい記念登山になった。

(三島 記)

  

【ハイキング】大室山、加入道山

【個人山行】

山域: 大室山1587m、加入道山1418m(神奈川県)

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日  程: 2019年12月15日(日)
行動記録: 東松山4:30=西丹沢ビジターセンター6:50/7:15→用木沢出合7:45→犬越路9:25→大室山11:00/12:25→加入道山13:25→白石峠13:50→林道終点15:20→用木沢出合15:30→ビジターセンター15:55
参 加 者:L 駒崎、新井浩

 

事前情報では、用木沢出合から犬越路の沢沿いの道が、この夏(9月)の台風の影響で荒れているとのことでした。通れないことはないとの事だったので、出かけてきました。
西丹沢ビジターセンターの駐車場には数台の車がある。檜洞丸や畦ヶ丸へ登る人もいるだろうから、大室山へは少ないだろうなと思いながら出発。川沿いのキャンプ場にはかなりのキャンパーが見られる。冬のキャンプは虫がいなくていいからだとか。寒い冬に寒い思いをしなくてもいいのにと思うが、我々も同じかと苦笑い。舗装された林道を進むと通行止めのバリケード。端を通って進むと、橋の真ん中に大きな穴が開いていた。土台が流されて開いたらしい。キャンプ場のあたりは荒れてなかったのに、やはり大水が出たらしい。少し先の用木沢出合には、犬越路方面は危険個所あり、「難易度は通常よりも増しています」の張り紙あり。事前情報と同じなので、犬越路方面に進む。河原を歩き、何回も徒渉するが、ことごとく桟橋は流されており、飛び石で渡る。斜面は崩れており、ロープが張ってあったりするが、特に危険な箇所はなく通過出来ました。山に慣れていないハイカーはやめたほうが無難です。

 

犬越路まで上がってしまえば、いつも通りの尾根道で全く問題ありませんでした。陽が差してきて暖かな尾根道を登ると、左手にきれいな富士山が出てきました。バックがくもり空なので富士山が映えませんがまずは良しとします。愛鷹山や太平洋などが逆光ですが確認できました。大室山の尾根に出て、展望のない山頂で記念写真を撮ってから、少し戻って真正面に富士山が見えるところで昼休憩。

 

最高のロケーション。南アルプスの白峰三山、荒川三山も真っ白く見えました。暖かな日だったので、超のんびりした後に、加入道山へ向かいます。落ち葉の積もった尾根道は快適。直ぐに加入道山の山頂。脇に避難小屋がありました。

 

白石峠からは急降下。急な斜面は落ち葉が積もっていると歩きにくい。白石の滝は見事な滝だが、樹林の間にしか見えないのが残念。沢沿いを歩くようになるのだが、登りと同じく桟橋はほとんど流されていました。危険な箇所はないが、荒れていました。ニホンカモシカに出会い、近づくと急斜面を駆け登って行きました。やがて林道に出て、用木沢出合に戻り、周回してきたことになります。キャンプ場を見ながら西丹沢ビジターセンターに戻りました。帰り道沿いの中川温泉ぶなの湯に立ち寄り、帰路につきました。
(新井浩 記)

 

【ハイキング】嵩山、岩櫃山

【個人山行】

山  域: 嵩山789m、岩櫃山803m(群馬県中之条町、吾妻町)

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岩櫃山

日  程: 2019年12月21日(土)
行動記録: 江南5:30=道の駅霊山たけやま7:15/7:45→表登山道→嵩山8:45→東登山道→道の駅9:50=岩櫃山古谷登山口10:30/10:40→尾根通り→岩櫃山11:45/13:10→赤岩通り→登山口14:00
参 加 者:L 駒崎、新井浩

 

今日は二つの岩山に登る計画。
最初に中之条町にある嵩山(たけやま)。道の駅霊山たけやまに車を停める。一番乗りだ。準備をして標識に従い登山道に入る。樹林帯の落ち葉の積もった登山道をジグザグに登っていく。振り返ると中之条の街の上に榛名山がかすんでいる。やがて広場がありその先の岩場を登ると小天狗。眺めがすごくいい。ここは東西に長い嵩山の西端で全山が見渡せる。

嵩山 

稜線を中天狗を過ぎ大天狗に向かう。大天狗の手前には岩場があり鎖がたらされている。長い鎖を登った先が山頂だ。標高789m。ふもとの道の駅が549mなので、標高差240mだ。岩場を戻り、東登山道に下る。途中岩壁があり、大きな穴があいているようなので見に行く。弥勒穴の標識あり。鎖を伝って見に行く。その後下山。時間にして約2時間。道の駅の別棟で蕎麦屋があるが開店が11時からなのでパスして岩櫃山へ向かうことに。
車移動で約40分で岩櫃山(いわびつやま)の古谷登山口の駐車場に着く。「岩櫃」ののぼり旗が何本も立っている。目の前に岩櫃山の岩峰がそびえていて迫力がある。民家の間を通り岩密登山口へ進む。

岩櫃山古谷登山口 

登山口からは直ぐに谷の急登が始まる。両側には岩壁があり落ち葉の積もった谷筋を登る。鎖もあり一汗かくと尾根の鞍部に到着。標識に従い山頂方面へ進むと、戸隠山のありの門渡りを小さくした感じの天狗の架け橋があり、う回路を通って上部に出る。天狗の架け橋を渡ろうと思ったが怖いので見るだけにする。岩の穴を通過し、鎖場をいくつかこなすと、岩櫃山頂上だ。

天狗の架け橋 

遮るもののない岩峰なので、非常に眺めがいいところだ。狭い山頂なので、隣の岩峰に行き、昼休憩とする。風もなく暖かいので、1時間以上もまったりしてしまった。

岩櫃山 

山頂から東に向かい、鎖場やはしごを下りて赤岩通りを下る。ここも落ち葉が積もっ登山道を下りるとやがて林道にぶつかる。民家の間を歩き、古谷登山口に到着。この岩櫃山も歩いている時間は約2時間のお手軽コースでした。

(新井浩 記)

 

【積雪山行】赤城・黒檜山から駒ケ岳

新雪の黒檜山から駒ケ岳周回

2020年1月6日(月)

参加者:高橋仁(単独)

熊谷8:00=駒ヶ岳登山口P9:50→黒檜山登山口10:20→黒檜山11:45/12:15→駒ヶ岳13:00→駒ヶ岳登山口P13:40=あいのやまの湯14:50/15:30=熊谷16:40

赤城道路は姫百合駐車場あたりから、昨日の雪が圧接されてアイスバーンになっている。車は数台しか無い大洞駐車場で準備して黒檜登山口まで歩く。アイゼンを着けて先行者のトレースを追って登る。

猫岩や富士山展望所から、地蔵岳や富士山が見える。大沼は全面結氷していないが、昨日の雪がかなり湖面を覆っている。天気は好いが山上は低い雲がかかっているので眺望はどうかな?
何人か抜いて稜線に出る。黒檜山頂はすぐ先だ。数人が昼食をとっているので、先のビューポイントまで行ってみる。やはり展望はイマイチだ。風は強烈で、ゆっくりする気にもなれない。祠の陰で風を避けて、カップ麺、ワッフル、コーヒーの昼食をとって駒ケ岳へ向かう。


駒へのトレースは薄く、強烈に吹き付ける西風でかき消されているところもある。積雪は深いところで60cm。樹林の樹氷がきれいだ。駒ケ岳山頂では、誰かの作った雪だるまが迎えてくれた。


分岐から鉄階段を駐車場へ下る。雪で埋もれた階段は、後向きで手すりを掴み、アイゼンを効かせて下る。

駐車場は、黒檜山のみ往復の人はすでに帰って、ガランとしている。時間もあるので、あいのやまの湯につかって帰ろう。(高橋仁)

【ハイキング】霧積・氷柱&神成山

霧積氷柱&神成山報告

山域・山名:1、霧積氷柱見学 2、富岡市神成山ハイキング

期   日:2020年2月3日(月)晴

参 加 者:L橋本義彦 大嶋博 並木利夫 栗原幸子 軽石昭夫 高橋武子 豊島千恵子

行動記録 :熊谷駅南口7:00=上信道、松井田妙義ic=霧積温泉P9:10/9:20―氷柱見学―温泉P9:50=富岡市宮崎公園P11:50-神成山竜王ピーク11:35-第3のピーク(昼休憩)11:45/12:25-吾妻山13:00/13:05-大サボテンの家分岐13:25-トイレ13:30/13:40-姫街道―宮崎公園P14:30=関越道寄居paで精算のあと解散15:30=熊谷駅南口着16:05

 先に氷柱見学を予定して一路霧積温泉駐車場を目指した。一週間前の雪が路肩に残り所どころがアイスバーンになっている。慎重に抜け駐車場に着いた。日陰の所は雪があるが踏み跡は多い。歩き始めて間もなく左側日の当たらない急な斜面に大きな氷柱が見られる。

 その先の沢を徒渉した奥にはやや大きな氷柱がみられるも、期待したほどではなくやはり暖冬のせいだろうという話に落ちついた。そして次に予定の神成山への移動となった。

 ここは富岡市の宮崎公園が起点となる。数年前、春にオキナグサの開花時に来ておりかすかに記憶がある。富岡西中の裏をハイキングコースが通っている。前半のこの辺りはゆるやかな稜線漫歩といった趣だが、平らな本丸跡を過ぎると一転急な登りになり、大きな展望を得られる連山の最高峰は神成山頂であり、竜王ピークの別名がある。南に稲含山が大きく奥に東と西の御荷鉾山、右の方に小沢岳や桧沢岳、西には妙義が近く北には、榛名山、浅間隠に鼻曲山その向こうに真っ白に見える連なりは志賀高原の山並みだろうか。

 次のピークは標識に9-3と記してある。ここで昼食休憩とした。好天なのに他にハイカ―の姿が見えないのでのびのびできる。九連峰と記されているということは、あと6ピークあるのか?と、思いながらアップダウンを繰り返して行くとなるほど、九つ目前の鞍部に出たときにオキナグサの自生地があったことを思い出した。今はロープで囲いがしてある、その横を一時急登すると最後のピークの吾妻山である。ここは上信道が眼下に見え、大きくカーブしている所で下仁田インターが左に望める。

 一休み後、下ったところに新堀神社があり、そこから間もなく一般道路が見え、大サボテンの家の分岐と分かる。以前通った時、こんな大サボテンなのに気づかなかったのは、左折するのに家が右にあって視線が左の方に向いていたからに違いない。ここは姫街道といわれる旧道でいかにも里山の雰囲気がある。途中、大賀蓮の苗を分根した「古代蓮の里」というお休み処があったり、各家の軒先や垣根の樹や花々が季節の変化や彩を感じさせてくれたり稜線漫歩と相まって「日本一美しいハイキングコース」と書かれた看板が随所に見られることは、地元の人がいかに大事に手入れをされているのかと思いをはせることが出来る。まさに看板通りのコースで楽しい歩きを堪能することが出来ました。

 帰路は寄居PAで精算の後解散し、それぞれ家路についた。(軽石記)

【積雪期ハイキング】雲竜渓谷 氷柱・氷瀑ウォッチング

雲竜渓谷 氷柱・氷瀑ウォッチング

山  域:日光、雲竜渓谷(栃木県)
期  日:2020年2月2日(日)
参加者 :L高橋(仁)駒崎、斉藤、横尾
行動記録:熊谷駅南口5:30=足尾道路=駐車場7:45/8:10→ゲート8:25/8:35→稲荷川左岸➝日向砂防ダム9:10/9:25→(林道)→洞門岩入口10:05→(河原を行く)→林道終点広場10:45/11:05→雲竜瀑11:50/12:30→林道終点13:05→林道を下る→洞門岩13:40→稲荷川展望台14:05/14:10→駐車場15:05/15:25=熊谷18:15

 今年の雲竜氷瀑は暖冬の影響で例年に比べて見劣りすると言われていたが、初めて見た私にとって、氷柱の回廊と巨大な氷瀑の迫力に圧倒された楽しいトレッキングであった。
 熊谷駅から日光まで約2時間、足尾道路を使うと意外に近い。「神橋」脇から稲荷川沿いの林道を進むと、すれ違ったタクシーの運転手から「ゲート前の駐車場は満杯だから、手前の駐車スペースに止めた方が良い」との情報があり、約1km手前の駐車場に車を停め、装備を整えて出発。15分程歩いてゲートに到着し登山届をポストに投函。晴天でこの時期としては暖かく、少し歩いただけで暑いのでアウターを脱いだ。


 ゲートをくぐり林道から橋を渡って対岸に向かう。上流方向には雪を被った女峰山、下流方向には開けた谷の遥か先に筑波山が見える。左岸の歩道を進み30分ほどで日向砂防ダム上の河原に到着。小休止の後、右岸の林道に向かうため川を渡渉する。水が冷たそうなので落ちないように川底にストックをついて体を支え、一歩一歩慎重に石の上に足を置いて進んだが、あと一歩のところで足を滑らせ片足を突っ込んでしまった。リーダーの指示通りオーバーズボンにスパッツを履いていたので中まで水が入らず助かった。岸に上がって林道を少し進むと全面雪に覆われていたが、傾斜が緩くアイゼン無しでも快調に歩けた。洞門岩入口から再び河原に出て巨大な砂防堰を過ぎた先で高巻き。雲竜渓谷に近づくにつれ雪が深くなり渡渉も注意が必要だ。出発から約3時間で雲竜渓谷の入り口である林道終点広場に到着した。多数のパーティーやツアー客とおぼしき団体もいて中々の賑わいだった。各自行動食を摂りアイゼンを装着して、いざ雲竜渓谷へ。

 


 雲竜渓谷はU字に削られた回廊になっている。雪を被った岩の上を慎重に進み何度か渓流を渡渉。足元を見ると岩に掛かった水の飛沫が凍り面白い造形を作っている。「友知らず」と呼ばれる場所に差し掛かると、回廊の両岸に氷柱のカーテンがかかった状態になっている。例年ならこのカーテンがビシッと続いているのだろうが、今回は途切れ途切れだったのが少し残念。それでも高さ10mを超える大きな氷柱には、皆近づいて氷柱の下に潜り込んだりして写真を撮っていた。暖かさのためか所々でバサッ、バサッと氷柱が崩落しており、ヘルメットは被っていたが直撃したらただでは済まないだろう。崩落した氷柱を拾って持ち上げると意外な軽さに驚いた。

 


 さらに進むと大きな岩の間から勢いよく水が流れてくる場所が雲竜瀑との出合で、びっしり氷柱が成長している。その先に氷瀑の上部が見える。ここから雪の斜面を高巻きして雲竜氷瀑へ向かう。斜面をトラバースして行くと雪で覆われた滝壺広場が見え、大きな末広がりの氷の柱が聳えている。氷柱の高さは最下段だけでも30mくらいあるだろうか。周りの岸壁の氷柱のカーテンが舞台中央の巨大な氷瀑を囲んでいるように見える。その更に上の段にも太い氷柱が見え最上部までは100m程度あるらしい。太陽の光を浴びた氷柱は陰になった部分が青っぽく見えるブルーアイスになっていた。例年に比べて小さいとはいえ自然の造形は十分に迫力があり美しい。皆思い思いに歩き回って氷柱を眺めたり写真を撮ったりして時間を過ごした。昼食後氷瀑をあとに、氷柱の回廊を何度も振り返りながら渓谷を下って行った。

 

 


 雲竜渓谷自体は2時間程度の滞在であったが、雪の渓流トレッキングと氷瀑ウォッチングは、同じ渓流でも夏の沢登りとは違った面白さがあり、冬の楽しみを知ることができた。(横尾記)

 

【スノーハイク】湯元温泉から刈込湖へ

刈込湖・吹雪のスノーハイク 

山  域:日光、刈込湖(小峠1672m)(栃木県)
期  日:2020年02月23(日)
参加者:(5名)
Ⅼ 高橋(仁)、須藤、齊藤、三島、相澤(記)
熊谷駅南口6:00=足尾道路=日光湯元温泉駐車場8:45/9:10→源泉地→金精道路→蓼ノ湖10:10➝小峠11:00/10→刈込湖11:50/12:40➝小峠13:40→蓼ノ湖14:20➝金精道路➝源泉地➝駐車場14:50/15:10=熊谷18:00
天候 雪
 鈍色に染まった中禅寺湖が見えてきた。雪がパラパラと舞い、路肩は白くなっている。更に戦場ヶ原に進むと路面は真っ白。湯元温泉駐車場に着く。外は横殴りで吹雪いている。その中で支度をするが、寒さで思うように捗らない。登山口に向けて足を進めているとどこからともなく硫黄の匂いが漂ってくる。木枠で囲まれた箇所がいくつか点在しているのが目に入る。源泉地に着いたようだ。覗いて見ると木枠周辺に緑に輝くものが。まるで苔がはびこっている様。温泉の成分が酸化してできたのであろう。

 登山口から金精道路への登りはダケカンバ、ミズナラ、カラマツ等の枯れ木に囲まれ閑散とし寒々しい。雪を踏み締める足音とストックの刺す音が、遠くの方で吹雪く風の音が耳に入りいっそう身を凍えさせる。しかし金精道路に入る頃になると、体が汗ばんでくる。ここで休憩を取り、上衣を調節しアイゼンを装着する。


 蓼ノ湖(たでのうみ)の水面は凍らず、水をたたえていた。雪を被った木々に囲まれ静寂。湖畔沿いを歩む。夏場の湖畔は藪となり、踏み込めないとのこと。勾配が急になると6本爪のアイゼンではきつく、10本爪が欲しい。

 小峠に到着。ここから先は案内目印のリボンがなくなり戸惑う。一面、雪で覆われ、道はなく進行に苦労する。積雪も深くなりズボッズボッと足を取られる。高橋リーダーが地図を読み、地形を見ながら谷を選んで進む。薄日が時々木々の間から漏れ、安堵するが、束の間、たちまち雲が覆い吹雪いてくる。


 そろそろ着く頃ではないかと歩んでいると、目の前に白銀の世界が広がる。刈込湖に到着。ここでも天候は変わらず、横殴りに吹雪いている。湖は一面凍っている。木々に囲まれているものも湖面が広いので吹き上げる風が身にしみる。木陰に入り、昼食をとるが、体が冷えてくる。ジッとしてはいられず、ワカンを着けて氷上を散策し、体を温める。湖畔にテントが一基、到着した時に出会ったパーティが、テントの中で昼食を摂っているのであろう。相変わらず横殴りの吹雪はおさまりそうもない。この寒さでは長居は無用と帰り支度を始める。


 帰路は往路のトレースを目星に進むがかなり消され、新しいトレースを頼りに進む。少し不安になるが、やがて往路と交わり小峠に無事に到着する。これから先は目印のリボンを頼りに進めるのでひと安心。ワカンからアイゼンに変えて、快調な足取りで降る。凍えた手先が暖まり、しびれる様な痛さを感じる。蓼ノ湖のほとりを歩み、金精道路に入る。ここでアイゼンを外し、駐車場へ。帰り支度を済ませ車に乗り込む。車中の暖かさに、ひと息つく。

 今回の山行は雪を経験することが第一義であったので、天候に恵まれなかったことがむしろ良い経験となった。手袋を外さず着けて作業することや雪で覆われ道なき所を進むことの難しさを痛切に感じた。リーダーは大変。お疲れ様でした。(相澤記)

【ハイキング】古賀志山陽だまりハイク

古賀志山から日光連山の大展望

2020.03.11宇都宮の古賀志山、赤川ダムから北コース~古賀志山~御岳山~南コースを周回し、多気不動尊、大谷石採掘跡を巡る

  山域山名:栃木県古賀志山(582.3m)
期  日:2020年3月11日(火)
参 加 者:Ⅼ高橋仁、新井勇、須藤、豊島
行動記録:
熊谷駅南口6:00=羽生IC=宇都宮IC=赤川ダムP7:30/7:40➝富士見峠8:45/8:55→古賀志山展望台9:10/9:40➝山頂9:45➝御岳山(昼食)10:15/11:15→赤川ダムP12:15/12:30=多気不動尊12:40/13:15=大谷石資料館13:25/13:55=宇都宮IC=熊谷駅15:25
 東陵の展望所

古賀志山は宇都宮市の中心から北西10数キロ、多くの登山コースがあり、市民にも半日で行って来られる山と親しまれている。登山口にある人造湖の赤川湖(標高210m)の周囲は市の森林公園として整備され、百台以上置ける駐車場もある。
好天に恵まれ、当初予定より少し短い、北コース(沢沿いに登るメインルート)へと元気に歩き始めた。登山道は手入れされたヒノキや杉の樹林の中を行き、少し急になってくるとまもなく富士見峠。すぐ上の小さなコブに登り最初の展望を楽しみ、次いで山頂の少し手前の分岐から、少し東の展望台による。

南コースを下る

山頂は樹林で展望が無いので、此処でコーヒーを入れて、じっくりと時間をとる。良く晴れて広大な関東平野と、取り巻く山々が広がり富士山もくっきり。北側は落葉樹の枝越しに男体山や女峰さんなどが何とか見える程度だった。次は三角点のある山頂だが、ここは長居せず少し西のピーク御岳山へ向かう。
地図に印された御岳神社は無く、小ぶりの土台のみだった。御岳山頂へはハシゴ、クサリなど付いた岩場の登りなので、邪魔になりそうなストックをまとめて手前に置いて頂上へのぼる。小さな祠があるが、何と言っても眼前の日光連山の大展望の目を奪われる。写真入りの大きな看板もあり、山座同定にたっぷり時間を費やす。後から数組の登山者が到着して、会話を交わしたが、「ストックの放置は不用心かも」との指摘も受けた。時間は早いがここでお茶を涌かして昼食とする。

多気不動尊

下山は南コースをたどって低山の軽い山歩きながら、大満足を胸に12時過ぎには登山口の駐車場へ到着。計画書では午後に近くの多気山(377m)にも登る案があったが、麓の多気不動尊に寄るだけとし、さらに近くの大谷石採掘場を見に行くことに。よく話題になる大谷石採掘だが私を含め3人が初めてだった。ゆとりのある山行で、このようなプラスαの見聞を入れるのもいいものだと思いながら、この日の行動を終えて岐路に着いた。       新井勇

大谷石採掘抗跡

【ハイキング】仙人ヶ岳(個人山行)

雪とアカヤシオの仙人ヶ岳

   白葉峠から猪子峠を縦走

仙人ヶ岳山頂山域:栃木県足利市 仙人ヶ岳663m
目的:春一番のアカヤシオを楽しむ
行程:猪子トンネル東口8:45(1台デポ)=白葉峠9:00→高萩山9:30➝一色、白葉峠、仙人ヶ岳分岐10:40/10:50➝荒倉山11:25/11:35➝白葉峠、前仙人ヶ岳、仙人ヶ岳分岐11:50➝仙人ヶ岳山頂12:20/13:05→熊の分岐13:30➝犬帰り14:26/14:44➝猪子山15:17➝猪子峠16:10→トンネル東口16:25
参加者:高橋仁、萩原、金井、福井

白葉峠からの稜線の無名峰白葉峠の南のヤシオ山は関東で最初にアカヤシオが花ひらく山だが、すでに満開を過ぎたようなので、少し早早いかも知れないが、仙人ヶ岳のアカヤシオを目指そう。

前日に季節外れの降雪があり、足元が滑り、500mを超えると雪が残っている。まあ、雪見のアカヤシオというのも悪くないか。

アカヤシオ一色、白葉峠分岐あたりまで来ると6年前の山火事(*仙人ヶ岳の山火事)で見わたす限り丸裸になった山肌が広がっている。空はどんよりと雲が立ち込めているが、荒倉山、仙人ヶ岳への稜線が見通せる。

山火事の後の山肌

荒倉山を目指す荒倉山を過ぎると岩稜の東斜面にポツリポツリとアカヤシオが花を咲かせている。今年初めてのお目見えだ。芽吹き前の枝に淡いピンクの大きな花が華やかに咲き誇る様は、何度見てもいい。

山頂が間近に予定より遅れて到着した山頂は、雪が5センチくらい残っている。湯を沸かし、コーヒーやカップ麺で昼食休み。群馬からの女性二人が、不動沢から登ってきた。帰りは猪子峠に下るという。

赤雪山への分岐赤雪岳への分岐を左に分け、熊の分岐、宗の岳、犬帰り、猪子山と痩せた岩稜を通過して猪子峠に下る。左下に満開の桜に縁どられた松田ダムがずっと見え隠れしている。まだ少ないがアカヤシオもぽつぽつと咲いている。3年前に岩切登山口から仙人岳、赤雪山を往復して猪子峠に歩いたときは、稜線のアカヤシオのトンネルと山腹の山桜のコラボを堪能できたが、今回は少し早かった様だ。

犬帰りの岩場有名、無名のピークが連続して果てしないアップダウンのコースをたっぷりと歩いて、予定より1時間遅れで駐車場に付いた。@仁

(*仙人ヶ岳の山火事)2014年4月15日23時頃発生した森林火災は22日の18時鎮火するまで一週間近く燃え続け、黒川ダム上流から仙人ヶ岳山頂近くまで焼き尽くした。渡良瀬川の水をヘリで運んで消火活動をしたと云う)

【ハイキング】尾瀬笠ヶ岳 2020/9/12

 山域山名:笠ヶ岳(群馬県)

山行形態:無雪期一般登山

期  日:2020年9月12日(土)

参 加 者:L木村、新井浩、大嶋、黒澤、斉藤、横尾

アルバム

行動記録:戸倉駐車場(7:30/7:50)=鳩待峠(8:15/8:30)→オヤマ沢田代分岐(10:20/10:30)→小笠(11:35)→笠ヶ岳(12:40)→湯の小屋分岐(13:00/13:20)→オヤマ沢田代(15:20/15:30)→鳩待峠(17:05/17:20)=戸倉駐車場

<天候:曇りのち雨>

 例年であれば、この時期の戸倉駐車場は7時過ぎだとかなり混雑しているものだが、今年はコロナウイルスの影響で駐車場にも空きが目立つ。バスに20分ほど揺られて鳩待峠に到着。峠では地元の遭対協(?)の方が検温を行っていた。

 

まずは樹林の中の道を緩やかに登って行く。入山者のほとんどは山ノ鼻経由で至仏山に登る人達で、こちら側からスタートする人はあまりいない。多くの人が歩くコースなので結構えぐれている場所もあるが、概ね歩きやすい道である。夏にはお花畑になっている小湿原を過ぎると傾斜はやや急になり、ここを頑張ると草紅葉の景観になりつつあるオヤマ沢田代の湿原についた。

 

 分岐で小休止の後、笠ヶ岳への道へ。登山口で聞いていた通りぬかるみが酷く、思ったよりペースが上がらない。小笠の辺りまで来ると、これまで何とか持ちこたえていた天気も崩れて雨模様になってきた。湯の小屋と山頂への分岐に着き、風も有り山頂では落ち着いて休めないだろうという事で、空身で山頂を往復する。山頂への道はかなりガレており、スリップや落石に注意を要した。山頂は当然ガスで展望なし。晴れていれば360°の眺望らしいのだが。証拠写真だけ撮って分岐に戻り、昼食休憩をとった。

 

 後は往路を戻るのみ。雨だと復路も何だか長く感じる。予定より時間はかかっているが、最終バスまでには問題なく着くと思われるので、濡れた木道やぬかるみにも慌てずに歩みを進めて、無事最終バス10分前に鳩待峠に到着した。

雨の中の山行となってしまったが、水平距離のあるコースなのでトレーニングにはなった山行だった。次回は湯の小屋まで縦走するコースでチャレンジしてみたい。(木村記)

 

【縦走】雲取山~和名倉山縦走 2020/9/21-23

雲取山~和名倉山縦走

山  域:奥秩父(雲取山2017.1m、和名倉山2036.0m)

アルバム

展望のない和名倉山の山頂

山行形態:無雪期テント泊縦走登山
日  程:2020年9月21日(月)~23日(水)

参 加 者:L新井浩、駒崎、木村
山行記録: 
9/21(月)行動時間9:00
 江南5:00=秩父湖P7:30→三峰神社10:10→白岩小屋14:20→雲取山荘16:30

<天候:晴れ/ガス>

予定通りに江南を5時出発し、二瀬ダムの駐車場に7時着。支度をして、二瀬ダムの堰堤を歩いて渡り、三峰神社への登山道を進む。蒸し暑く、今回の山行では一番汗をかきました。なかなか手ごわい登山道で、2時間40分掛かって三峰神社につく。多くの人でにぎわっている。登山口で計画書をポストに入れ、霧藻ヶ峰に向かう。ボーイスカウトの下見とかで休んでいた人と少し会話する。

二瀬ダムの堰堤を歩く 霧藻ヶ峰休憩舎 

ここから、お清平、前白岩の肩、前白岩山、白岩小屋と順調に進む。ガスが出てきて展望はなし。途中シラヒゲソウが咲いていた。奥秩父にも咲くのですね。ここから長いトラバースをもくもくと歩く。予定よりも30分遅れで雲取山荘テント場につくが、いっぱいで、下の方までテントが張られている。4連休の最中なので、混んでいても不思議はない。小屋近くの傾斜地に何とかテントを張る。思ったよりも斜度がなく、中に入ると快適でした。受付(500円/人)をして、小屋前のテーブルで、歓談、夕食。目の前には水が引かれており、快適。

雲取山荘テント場 雲取山荘前のベンチ

9/22(火)行動時間8:30
 雲取山荘7:00→雲取山7:30→飛龍山11:30→禿岩11:55/13:00→将監小屋15:30

<天候:晴れ/ガス>

小屋前のテーブルで朝食、朝日が昇るのを見てから、テント撤収、出発。予定よりも1時間遅れてしまった。今日の行程は将監小屋までなので、短い行程。歩き始めて直ぐに雲取山の山頂。富士山がよく見えました。雲取山避難小屋の温度計は、8時前で9℃を指していました。

雲取山荘前から日の出を見る 雲取山の山頂 後ろに富士山

これから飛龍山へ向かいます。途中三条の湯への道を分け、北天のタルに到着。刈払いがきれいにされていて快適だったが、笹藪の激しいところありました。この先は、桟道が整備され、快適に進む。飛龍山への近道を登り、山頂到着。苔がきれいなところだ。昼休憩は展望の効く禿岩にてのんびりする。目の前の和名倉山が大きく、唐松尾山、笠取山もすぐ前に見える。甲武信岳、国師岳あたりも目の前だ。ここからは延々と斜面をトラバース気味に登山道が付いている。途中苔むしたところ、笹原、シャクナゲ林を進む。シャクナゲの蕾はほとんどついていない。来年は外れ年だろう。トリカブト、ダイモンジソウが咲いている。やがて将監小屋が眼下に見えて来た。テント場は段々になっており、3張りほど先行者がいる。小屋近くにテントを張る。水場も小屋も前にあり、快適。今シーズンはコロナの影響で小屋は閉まっている。トイレは使えた。

飛龍山から少し先の禿岩にて 将監小屋のテント場

9/23(水)行動時間10:20
 将監小屋4:50→東仙波7:05→和名倉山9:20→造林小屋跡12:15→秩父湖P15:10

<天候:小雨/ガス>

テントをたたく雨音がする。幸いテント撤収時は雨がやんでくれた。雨具を着て、ヘッドランプを点けて歩き出す。テント場の上に向い急登を登るとすぐに将監峠。ここから神の神土に向かい、笹原を歩く。神の神土で白石山(和名倉山)方面に歩を向ける。途端に笹薮だ。まだ薄暗く、ヘッドランプを頼りに足元を照らすが、笹藪が激しく、地面が見えない。谷へ足を滑らせては大変なので、慎重に進む。1時間ほど笹薮と格闘。明るくなり、周りを見渡すと、とても雰囲気が良いところだ。

和名倉山の山頂 苔むしたいい感じの登山道

短く歩きやすくなった笹原を進むと西仙波に着く。岩稜地帯を尾根沿いに進むと、標識のない東仙波に着く。ゲジゲジが一杯いたので、少し進んだところで休憩。この先は、シャクナゲ林(相変わらず蕾は殆どない)、馬酔木林を抜け、苔むした奥秩父らしい登山道になる。川又分岐、二瀬分岐を和名倉方面に進む。二瀬分岐でザックをデポして身軽になって和名倉山へ。カラ松林、ダケカンバ、シラビソと林が変化して、やがて和名倉山の山頂に到着。山頂標識が新しくなっていた。記念写真を撮り、すぐに戻る。二瀬尾根に向かい歩き始めると、苔むしたいい感じのシラビソ林が延々と続く。一面苔に覆われた地面が今まで見たことのないスケールで広がっている。ここは一見の価値があると思いました。途中から進路を西に変え非常に歩きにくい沢を下る。そのあとはトラバース道(森林軌道の跡か)となり、二瀬ダムに急降下。足が痛くなったところで、秩父湖の周遊道路に出て長い吊り橋を渡り、二瀬ダムの堰堤を歩いて、駐車場に着きました。

倒木が非常に多い 長い吊り橋を渡ってゴール

なかなか歩きごたえのある、いいコースでした。

(新井浩 記)

【その他】きのこ・木の実山行

山域山名:秩父方面 陣見山・城峰山

期日:2020年9月30日(水)

参加者:L橋本 栗原 須藤 渡辺 新井勇 並木 斉藤

ツリフネソウの群落あり

 行動記録:熊谷7:00⇒円良田湖周辺⇒陣見山8:30⇒陣見山出発9:00⇒       城峰山P着11:50⇒昼食12:00⇒城峰山P発13:20⇒子の神の滝13:50⇒龍勢会館14:50⇒熊谷16:00

<天気晴れ>抜けるような快晴の熊谷を出発、途中花園の道の駅で斉藤さんと合流。

  円良田湖周辺を半周して8:30に陣見山Pに到着。身支度後、登山開始、わずか10分程度で山頂に到着、テレビ埼玉放送局の名称板が有った。だが、山頂周辺には目的物であるキノコ・木の実が見当たらず早々に下山。

9:00間瀬湖方面に向け出発。途中、林道脇に薄紫色の花が盛りと咲いている「ツリフネ草」の群生に出会い、車を下りて観賞する。

また途中、所々で「アケビ」「マタタビ」を発見、これらを収穫し、秋の収穫を満喫した。9:30やや広い道に出ると藤の蔓を発見、藤の実の種が食べられると聞き驚くが、これらもがっちりと収穫した。「サルナシ」も発見し収穫。鈴生りのサルナシもありずっしり重い。道路反対側に大きなアケビが沢山なっている木を発見。落とさないように慎重に収穫した。薄紫になり、色が美しい。また途中、路肩の林内で沢山のキノコを発見・収穫、土産が増えた。タマゴタケは赤くて目立つ。丁度よい収穫時期だった。イグチの仲間のきのこもあった。

上2枚 大きなアキビを収穫

林道脇で鈴なりのサルナシを収穫

城峰山の手前で白いキノコ「アカアザダケ」(可食)の群生を発見、収穫した。ススキが穂を出し、萩の花が咲いている。11:50城峰山Pに車で到着、展望の良い所で昼食にした。

昼食後、収穫物の分配を行った。たくさん採れたアケビやサルナシ、キノコ、フジの実、マタタビ楽しく皆で分けた。

13:20帰路につく。13:50下吉田椋神社北の龍勢発射台の下の方、阿熊川にある「子ノ神の滝」を滝壺の下から見物、ここ数日雨が多かったため水量が多く素晴らしく立派な滝だった。主要道から直ぐでこんなに立派な滝があり、見学をお薦めしたいが、入り口が少し分かりにくい。14:50龍勢会館(道の駅)に立ち寄り後、帰り16:00熊谷に着いた。   

  

上2枚色鮮やかなタマゴタケ(可食)

城峰山山頂近くまで車で行ける

阿熊入口の子の神の滝 水量が多く水しぶきが吹きあがり見事な滝だ

【ハイキング】白砂山 2020/10/11

山  域: 白砂山2139.8m(群馬県中之条町)


日  程: 2020年10月11日(日)
参 加 者:新井浩、駒崎、三島

行動記録:
野反湖登山口第5P6:10→地蔵峠6:55→堂岩分岐8:30一白砂山10:05/11:00→堂岩分岐12:05→八間山13:50→登山口P15:20

<天候:曇り>
駐車場で出発準備をしていると、誰か近づいてくる。なんと三島さんであった。御一緒しましょうと三人で行くことにする。周りの紅葉はちょうどいい頃で白樺が黄色く色づいていい感じ。登山口では中之条観光協会の人が、安全登山の案内、登山届の提出とぐんま県境稜線トレイルのパンフとハンカチを配っていた。出発前に記念撮影をして歩き出す。

 

紅葉した落ち葉を踏みしめながら、すぐにハンノ木沢。半分しかかかっていない簡易橋を滑らないように渡る。歩きやすい道を進むと地蔵峠。切明温泉への道を分けて白砂山方面へ進む。落ち葉の色が黄、赤できれいだ。周りの紅葉を見ながら地蔵山へ到着。何の標識もない。時折見える反対側の山の斜面がきれいに色付いている。堂岩山では雨具のズボンを履く。登山口で、ここから先は雨具を着けたほうがいいよとのアドバイスによる。

 

堂岩分岐から先は、登山道の両側の灌木がせり出してきていて露でぬれる。これが雨具を着けたほうがいいということだったかと納得。しばらく笹原を進むようになり、尾根が細くなってくると紅葉がきれいになってきた。特に北斜面が見事だ。ハイマツの緑の中に赤やオレンジの模様がきれいに散らばっている。斜面の一面とまではいかないが、なかなか見ごたえのある紅葉だ。青空だと映えるが残念ながらあたりはガスで真っ白。

紅葉を楽しみながら白砂山の山頂へ。山頂には単独の人が一人のみ。予定より早く着いたので、のんびり昼休憩する。山頂標識は新しくきれいになっていた。休憩後、堂岩分岐まで戻り、八間山へ向かう。時折小雨模様になるが、たいしたことはなかった。八間山への道は、多少のアップダウンはあるが、歩き易い道だ。笹原を歩く時間が長く、その中に紅葉した木々がありいい感じ。

 

八間山は無人で、相変わらずガスの中。ここから先は下る一方で、ガレた道を急降下。道が穏やかになると、左手に野反湖が時折見える。登山口近くになると、野反湖をバックにカエデなどの赤く紅葉した木々がとてもきれいで足が進まなくなる。このあたりが今回の山行で一番の紅葉ではなかったか。駐車場で三島さんと別れ帰路につきました。

 
(新井浩 記)

【ハイキング】東電歩道(野反湖~切明温泉) 2020/10/24-25

山  域:野反湖、秋山郷切明温泉

東電歩道の紅葉

日  程:2020年10月24日(土)~25日(日)

参加者:新井浩、駒崎

行動記録:

10/24(土)野反湖1512m6:35→地蔵峠1665m7:20→西大倉山1748m9:35→渋沢避難小屋1082m11:30/12:10→馬ノ瀬トンネル1076m13:30→切明温泉853m15:20(最高地点高度1808m)

 

<天候:霧雨/晴れ>

まだ薄暗い駐車場に何台かの車が入ってくる。釣りの人たちのようだ。外の様子は小雨模様でガスで真っ白だ。上下の雨具を着けて出発。白砂山の登山口には、先々週と同じ中之条町の観光協会の人が居り、ちょっと話をする。ここから地蔵峠まではまだ記憶に新しい道だ。この辺りは標高も1500mを超えているので、紅葉はすでに終わり、落ち葉が一杯だ。地蔵峠から切明方面に進み、西大倉山の手前で白いものが舞ってきた。雪だ。標高が上がるにつて、木々の葉の上には薄っすらと雪が積もっている。登山道は、良く刈払いされているが、笹の片斜面は非常に歩きづらい。やがて青空が見えるようになり、山の上の方は真っ白になっているのが見える。振り返ると、晴れ間が広がった青空の下に野反湖が遠くに見える。

 

知らぬ間に西大倉山の山頂を通り過ぎたようだ。針葉樹林から広葉樹の森に替わって紅葉がきれいになってきた。ダケカンバやブナなどの黄葉で明るい森になった。この辺りが大倉坂と呼ばれるところであろう、西大倉山から渋沢ダムにつながる尾根道で、ブナ林がとてもきれいなところだ。紅葉は丁度いい頃で、どこをみても黄葉を中心に色付いている。柔らかな落ち葉を踏みしめて下っていくと、樹間に渋沢ダムが見えるようになってきた。平らになると吊橋を渡りダムの施設と渋沢避難小屋に到着。渋沢避難小屋は3人ほどで一杯の小さな小屋でした。ダムのそばで昼休憩。単独の人が居て、切明からピストンでここまでという、今日会った唯一の人でした。

 

 

ダムの堰堤を渡り、ここから東電歩道と呼ばれる、黒部の下の廊下に似ている、岩壁を削って作られた道になります。紅葉と落ち葉と青空とですごく感じのいい歩道です。水平道と言われるくらいほとんど平らな歩道だが、下を流れる中津川の谷底はかなり深く、灌木がなかったらかなり高度感がありそうだ。歩いて約3時間、紅葉を楽しみながらのハイキングには最適な道が続きました。途中トンネルや、小さな橋などもあり、楽しませてくれ、最後に吊橋を渡って林道に出て、切明温泉に到着しました。

 

 

  

10/25(日)切明温泉7:45→馬ノ瀬トンネル9:45→渋沢避難小屋11:30/11:50→西大倉山13:30→地蔵峠15:25→野反湖15:55

 

<天候:晴れ>

夜のうちは激しい雨音がしていたが、外に出てみると青空が広がっていた。今日は昨日歩いた道を野反湖まで戻る行程。切明温泉を後にして林道に入り、解りづらい登山道へ入ります。すぐに吊り橋を渡り、一気に150mほどの急登をこなすと水平道。昨日よりも紅葉が鮮やかになったように感じる。カメラを持った人とすれ違い、朝早く熊に遭遇したとのことなので、熊鈴をならしながら進むことに。

 

渋沢ダムで昼休憩する。この辺りも紅葉が鮮やか。大倉坂を上ると二人組に会う。切明から西大倉山までのピストンの人たちで、野反湖まで行って見たいと言っていました。西大倉山の山頂ははっきりせずこのあたりだろうと断定し、野反湖を遠くに眺める。対岸の岩菅山から延びる稜線はうっすら雪化粧している。この辺りはすでに落葉し、視界が良くなっている。歩きにくい笹が刈られた片斜面を進み、2度ほど小さな沢を渡渉し、地蔵峠から下りに入り、陽の当たる野反湖畔の駐車場に着きました。

野反湖から切明温泉までは一日コースで、車の回収をしなくてはならないので、一泊の往復コースになってしまいます。野反湖、切明温泉ともに交通の便が悪く、時間的にも費用的にも車での往復コースになってしまいますが、その分を差し引いてもとてもこの東電歩道は素晴らしいコースで、紅葉の時期に切明温泉とセットで楽しむにはとてもお勧めなコースです。

(新井浩 記)

【ハイキング】中倉山、沢入山 2020/11/15

山域・山名:中倉山1530m沢入山1704m(足尾)

 中倉山から男体山

期  日:2020年11月15日(日)

参 加 者:駒崎、新井浩

行動記録:川本5:00→銅親水公園7:20→横場山8:40→中倉山11:35→沢入山12:35/13:35→中倉山登山口15:20→銅親水公園16:10

<天候:晴れ>

  

足尾銅山の山で2019年エアリアにはないルートだが、良い山と聞いて好天の日に行って来ました。

銅親水公園駐車場が出発点、駐車場は1台分空きが有り置ける(下山したときは路駐有)。出発すると足尾銅山跡の荒涼とした風景が目に入ってくる。2つの沢に挟まれた北西に伸びる尾根が今回のルート。その川原にかかる橋を渡り左へ進む。右に回りこんだところが横場山の登山口、とは言っても明瞭な登山道は無くススキ、エニシダ類、ノイバラ、実のつく枯れ草の中、上り難い斜面を直登する。上りきると草原台地(なぜか下にはコケが)になり展望が広がる。進むと三角点があり頂上と分かる。少し下ると中倉山への尾根が現れる。3本見える一番右がルートのようだ。進むとふみ跡は薄いがそれらしき道になってくる。やせた尾根になり右斜面が切れ落ちているところを通過し、ザレ場を巻き、動く岩場を乗っ越し進むと岩場の谷間にあたる。反対側に取り付くのは厳しそうなので止めて戻ることにする。横場山へ登り返して、下りやすそうな尾根を見つけて林道に入る。

 

 

林道から中倉山登山口へ、入り口には赤テープがありそこからジグザクに樹林の中を上る。トラバース道を左見て登りきると尾根上、木々が無いので一気に視界が開ける。数分で中倉山山頂、男体山、日光白根が見えとても展望が良い。予定より50分遅れで済み、風が無く天候が良いので、小休止後予定通りに沢入山(そうりやま)まで行くことにする。展望の良い尾根道です。少し下ると鞍部の笹原に1本のブナの大木(弧高のブナ)、休憩場所になっていて人が多いので写真だけ撮って通過する。

 

 

岩場、ガレ場、歩きやすい笹の道を緩やかにアップダウンして進む。波平ピークにのぼると沢入山が見え程なく到着。頂上はまばらな樹林の中、その先の笹原が休憩適地でお昼にする。我々が最後と思われたが、3人、2人組が後から来てさらに50m先のピークで展望を楽しんでいる様子。我われも後で行ってみる。皇海山、庚申山が良く見える。天気良く1時間もゆっくりしてしまった。帰りは来た路をブナの木で写真を撮りそこから巻き道を通り中倉山のピークは踏まないで戻る。はじめのロスがあったが予定より20分遅れで到着。

展望がとても良い山でまた行きたくなりました。風が強いときは避けたほうが良いです。                             (駒崎記)

 

 

 

【縦走】西丹沢縦走(平野~菰釣山~加入道山)2020/11/21-22

山  域:西丹沢(菰釣山、加入道山)

高指山の途中から富士山をみる

登山形態:無雪期縦走登山(避難小屋泊)

日  程:2020年11月21日(土)~22日(日)

参 加 者:【 L 】木村、新井浩、駒崎

アルバム

行動記録:

 11/21 東松山6:00=山中湖交流プラザきららP9:05/9:40→高指山11:00→大棚ノ頭12:50→西の丸13:25→西沢ノ頭13:55→油沢ノ頭14:35→菰釣山15:30→菰釣避難小屋16:05

<天候:晴れ>

富士吉田料金所付近から晴れ渡った青空に富士山が大きい。山中湖交流プラザの駐車場に車を止めて出発準備。富士山の東側に雲がまとわりついており、西からの風が強いようだ。平野の街を抜け、高指山のカヤトの斜面を登る。マユミであろうか、赤い実をつけた木が青空に映える。

 

ひと登りで高指山に着く。風もなく穏やかな日で、登りでは汗をかくが、休んでいるとさすがに寒くなる。ここから冬枯した落ち葉が積もった尾根道をしばらく進む。緩やかなアップダウンを繰り返し、昼休憩を大棚ノ頭の手前の日の当たる斜面で取る。小春日和でのんびりしたくなる。ブナの木が多く、実がたくさん落ちている。実を割って中を食べるとアーモンドの味に似ておいしい。いくつか拾って今宵のおつまみを確保する。

 

この先は、大棚ノ頭、西の丸、西沢ノ頭、油沢ノ頭と小ピークをいくつも越えて菰釣山に到着。ここからは富士山が良く見えるが、西日で逆光のため写真では良く映らない。山中湖に光が反射して光っており、今まで歩いて来た尾根もずっと辿れる。行く手には畔ヶ丸が大きい。しばらく休んで、今宵の宿である菰釣避難小屋に向かう。空いているだろうか。

 

日が陰った東斜面を降りると見えてきた。こじんまりした避難小屋だ。ブナの木に囲まれているなかに建っていて感じがいい。中に入ってみると、満員のようだ。大勢の人が居る。何とか場所を空けてもらいもらうが、3密状態。換気のために窓を開けて、入り口の扉にも石をかって閉まらないようにする。人を数えたら5人。我々3人で8人だ。外で夕食を作って食べることにする。小屋前のテーブルを使い、キムチ餃子鍋。温まっておいしい。合間に拾ってきたブナの実を割るが、確率2割くらいしか身が入っていない。外でも意外に寒くなくて良かった。東に小田原であろう夜景が見えた。そうこうしていると更に3名到着して、1人は外にテント泊。避難小屋には10名が泊まることになった。定員は6名程度か。小屋の中のベンチに2名、テーブルの上に1名、板の間に7名。コロナ禍でも皆さん気を使わないようで、やきもきしたが、マスクをして寝ました。

 

 

 11/22 菰釣避難小屋6:20→中ノ丸7:00→城ヶ尾峠7:35→モロクボ沢ノ頭8:45→ジャガクチ丸9:50→白石峠11:00→加入道山11:20/12:00→室久保川出合13:55→和出村バス停14:25/15:15=山中湖交流プラザ前バス停15:50→きららP

<天候:晴れ>
4時過ぎに起きて、外のテーブルでお湯を沸かす。出発は明るくなってからとして朝食、準備をする。6時前にはヘッドランプがいらなくなる程度に明るくなり、東の空がオレンジ色になってきた。皆さんそれぞれ出発して行き、我々も6:20に出発。歩いていると東の空から日が昇ってきた。

 

朝日のあたるブナの尾根道を進み、中ノ丸、城ヶ尾峠などを過ぎる。ところどころにブナの大木がある。モロクボ沢ノ頭で一休み。樹間に富士山が見える。ジャガクチ丸辺りで、行く手に大室山と加入道山が見えるようになった。やがて白石峠に着く。ここは去年の12月に大室山~加入道山を登った時に通ったところだ。加入道山へは0.5kmとある。ひと登りで加入道山に到着。加入道避難小屋を覗いてみると泊まった菰釣避難小屋と同じ作りだ。山頂の風の当たらないところで昼休憩をする。風が出てきて寒い。のんびり休んで、道志への道を下山する。

 

標高が下がるにつれ紅葉した木々が出てくるようになる。やがて林道に出て、道志の湯の前を通り、バス停へ向かう。バスは5分ほど遅れて来て、35分揺られて山中湖交流プラザ前で下車。900円でした。山中湖交流プラザの駐車場は何日停めても1回300円。山中湖の湖畔でほうとうを食べて、混雑する小仏トンネルを避けて、圏央道の相模原IC経由で渋滞知らずで帰宅しました。
(新井浩 記)

 

 

【ハイキング】高王山、戸神山

目的:眺望を楽しむ 

山域山名:上州 高王山765.9m、戸神山(石尊山)771.6m

期日:2020年11月18日(水曜日)

参加者:L 木村哲也、SL高橋仁、黒澤 孝、斎藤順、須藤俊彦

行動記録

11月18日<晴れ>川本道の駅8:10=(関越道 花園-沼田)=発知ふれあい広場駐車場9:20/9:30-鞍部10:10-高王山10:27/10:47-鞍部10:56-戸神山11:25/12:45-石尊山観音寺-発知ふれあい広場駐車場13:35-リンゴ店-川本道の駅15:00

 

 川本を少し遅れて車1台で出発。順調に走り玉原スキー場や武尊剣が峰が正面に見える畑地帯の駐車場に一番?に到着した。身支度を整えバードゴルフ設備のある発知ふれあい広場を通り抜け、なだらかな登山道を歩くと子持山が正面に見える鞍部に到着。緑の赤松、黄色いカラマツの木々を見ながら少し登ると高王山頂上に着く。頂上にはNHKと群馬TVの2本の塔がたち展望は良くない。ここにはその昔の山城があり、今も郭、土塁跡が残っているとの事、真田氏に思いを馳せる。鞍部に戻り戸神山に向かう。落ち葉の道は気持ちが良い。所々に赤く色付いた小さな楓が可愛い。山が小さいせいか間もなく先着2名の方がいる戸神山に到着。頂上は広く大山阿夫利神社に繋がる石宮と石灯籠が祭られ、360度の素晴らしい眺望がある。特に熊谷からとは違う赤城山と真正面から見る武尊山が美しい。谷川方面は手前の三峰山に隠れて見えないが白砂山から志賀の山々、浅間山が見える。2週間前に赤城山からみた時に比べ雪が少なく、白いのは日光白根山と朝日岳のみ。この日も暖かくシャツ1枚で気持ち良く時間を過ごす。石灯籠の隙間にぶりき箱があり中の登山記帳ノートにリーダが代表で記帳する。またその箱中に労作の360度の山々名を記したものがあり、あとから来た地元の方からのアシストと合わせて理解を深める事が出来た。また名を知らない小鳥が餌付けされていたのか、パンくずを置くとすぐに近づいてくる。

下りは12干支に合わせてそれぞれの石像がある古刹石尊山観音寺経由で あった。自分は田舎住まいのせいか、田舎の寺社を見ると色々考えてしまう。そこからは一般道を歩き駐車場に戻る。それから少し玉原の方に走り、みんなで玉原リンゴを試食、購入し、帰路についた。

 

                               (須藤俊記)

 

【ハイキング】四ッ又山・鹿岳

西上州の奇峰、鹿岳の岩と展望
鹿岳本峰(二ノ岳)山頂

山域:群馬県南牧村:四ッ又山(899.5m)・鹿岳 (1015m) 

期 日: 2020年11月26日(木) 

行 程:川本道の駅6:00=下仁田IC=南牧村下高原P7:20→大久保登山口7:40➝大天狗8:30→四ッ又山9:10→ママメガタ峠10:25/10:40➝鹿岳一ノ岳(南峰)11:50/12:30→鹿岳二ノ岳(本峰)13:00/13:25➝下高原P14:50=下仁田IC=川本16:40

参加:L高橋仁、大嶋、齋藤 

 下仁田ICから南牧村に向かうと、四つの鋸歯のような四ッ又山と、ラクダの背のような鹿岳が見えて来た。今日は、これぞ西上州の山という容貌の二つの山を存分に楽しもう。鹿岳登山口の手前に駐車してから大久保の四ッ又山登山口に戻る。大きな堰堤を超えて、豆潟峠への沢を左に分けて、右の沢を詰めて大天狗峠に出る。四つ又山山頂

 300mの登りで少し汗ばんだので、一息入れてから急坂の尾根を登れば、山伏の石像が鎮座する四ッ又山頂に到着。下仁田の町並みが良く見える。ここからさらにPⅱ、Pⅲ、Pⅳと四つの峰をクリアして、落ち葉がかぶさった、滑りやすい急坂を激下りすれば、広い鞍部のマメガタ峠に下る。少しお腹もすいたので水分と、エネルギー補給をしてから鹿岳を目指す。見晴台から鹿岳を望む

 急な登りやロープの痩せ尾根を繰り返し、鹿岳南峰(一ノ岳)の東崖下に取りつく。ここから岩場を右に巻きながら鞍部に出る。先ず左の南峰(一ノ岳)に登って、昼飯タイムとしよう。木のハシゴを登り、岩を上り詰めて山頂に出る。大きな岩の上に摩利支天の石碑がある。西上州の稲含山、小沢岳、桧沢岳、そして赤城、武尊、榛名などを望みながら、湯を沸かし、ゆっくりとコーヒーと昼食をとる。南峰山頂にて

 さあ、次は鞍部に戻り本峰(二ノ岳)に登ろう。20段の木のハシゴと鎖で岩の急斜面を登って本峰に登頂。「鹿岳山頂」標識のある山頂は、藪がうるさいが、少し先の岩場まで行くと、両神山、奥秩父、南八ヶ岳、浅間などの眺望がすばらしい。しばし山座同定を楽しん出から下山に掛かろう。

鞍部から南峰を望む本峰の20段ハシゴ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鞍部に戻り、南峰取り付きのハシゴの右側から南の沢に下る。ザレて滑りやすい道で何度か尻もちを突きそうになりながら杉の植林帯を下ると、沢道が大雨で流されて荒れている。赤布を確認しながらようやく下高原の無人家の脇を抜けて駐車場に着いた。(仁)四ッ又山から望む鹿岳と浅間山

【ハイキング】榛名山

紅葉の榛名外輪山を歩く榛名山(相馬山)

山域山名:群馬県 榛名山(相馬山)1411m

期日:2020年10月27日(火曜日)

参加者:L須藤 大島 橋本 斉藤

行動記録:かわもと道の駅7:15=関越道駒寄スマートIC7:50=榛名湖湖畔の観光案内駐車場8:30/8:40-天目山9:50/10:00-松之沢峠10:50-ヤセオネ分岐12:00-相馬山12:30/13:10-ゆうすげの道14:10-榛名湖湖畔の観光案内駐車場14:50=渋川IC15:30=かわもと道の駅16:20

 

 

<天候:晴れ>久々の晴天に胸弾ませ、かわもと道の駅を定刻通り出発、距離が短いとのことで渋川ICではなく駒寄スマートICから一般道に入り登山口に向かう。伊香保を過ぎ紅葉の榛名湖湖畔の観光案内駐車場へ到着。ここで登山の装備を身につける。

登り始めるも急登、急勾配、木段が氷室山―天目山-七曲峠あたりまで延々と続く、樹林の間から榛名湖の湖面に写る峰々と紅葉、絵画を見るような景色に思わず立ち止まること度々。ヤセオネ分岐から相馬山へは急登で岩場、鉄梯子、鎖場が続き緊張感に溢れ、とてもスリリング。30分ほどで黒髪神社が鎮座する山頂に着く。関東平野を見下ろし、榛名山の山々見渡しながら小春日和の中ゆったりとした昼食をすました。そして、下山開始、下りの鉄梯子は怖い。ヤセオネ分岐からから一般道のゆうすげの道を渡り湖畔へ行く道を歩く。下から見る相馬山の山容は独特だ、榛名湖湖畔の観光案内駐車場へ到着した。今回の山行は紅葉、湖、それを取り囲む山々、青空、そして変化に富む登山道と最高に楽しめた一日でした。      (斉藤順記)

 

 

 

 

 

 

 

 

【ハイキング】奥武蔵 高山不動 関八州見晴台

目的:紅葉の高山不動、関八州見晴台を経て顔振峠を巡る山旅(埼玉労山ハイキング) 

山域山名:奥武蔵高山不動、関八州見晴台、顔振峠

期日:2020年11月28日(土曜日)

参加者:L 黒澤 孝、斎藤順、橋本義彦(当ハイキング総L)、須藤俊彦他14名

行動記録

11月28日<晴れ>熊谷=西吾野駅7:20/8:20-萩の平茶屋9:15/9:22-高山不動10:00/10:10-関八州見晴台10:40/11:10-傘杉峠12:18/12:24-顔振峠13:05/13:15-吾野駅14:20/14:36

 早朝故車は日和田山麓を通り西吾野駅に希望通りの時間に着いた。山に挟まれた高台の駅は強い北風にさらされ寒かった。順次参加者が集まり予定通り挨拶、組み分け、準備体操を行い、役員からいただいたお菓子を携え出発した。

 我らの組は労山役員2名を含め6人である。萩の平登山口から民家の間を抜け、登山道に入る。途中で服装を整えつつ朝の木漏れ日が眩しい穏やかな杉木立の中を歩くと、やがて萩の平茶屋に着く。今はどう見ても廃屋にしか見えず、勿論人もいない。風が強い尾根筋を歩くと道は下り、半分くらい葉がついた大イチョウ前に出る。ここから枝先の紅葉した楓に挟まれた急な古い石段を上ると、高山不動本堂前に出る。この高山不動は1300年の歴史を持つ古刹で関東3不動の一つとの事、不動尊にお参りする。道なき時代にこれだけの建物を作った事に驚く。建物横を登ると風の収まった見晴台に着く。中央に高山不動尊奥の院が祭られ、東京、川崎、横浜の高層建物、光った相模湾、その右には丹沢大山が見える。東京湾の向こうに房総半島がくっきり見える。名前に恥じない景色を楽しみつつ、昼食。出発前に全員で記念撮影し、杉木立の中を下る。傘杉峠に近ずく頃からトレラン者との道の譲りあいが多くなった。聞くところによると翌14時までに100人近い人たちが100㎞を走破するとの事、若い人たちが羨ましいと共に怪我をしないように祈る。車道を歩き顔降り峠の休憩所でトイレ休憩。ここはお店もあり、休憩にぴったり。西に連なる武甲山、伊豆が岳、蕨山等が一望できる。休憩所脇から山道に入り、少し下ると舗装道にでる。国道299を横切り道は自然と吾野の町に入る。ここは吾野宿と呼ばれ昔は秩父と江戸 四谷を結ぶ拠点であり、今もその当時の家屋が残っているとの事。秩父往還として小川町、川越ルートしか知らなかったので、少し知識が増えた。

 吾野駅で役員挨拶と解散式を行い、行事が終了した。我々は電車で西吾野駅に戻り、帰途についた。

 今回のルートはそれ程タフなものではないが、歴史的なものもあり楽しかった。またご一緒した女性の皆さんは最後まで元気はつらつで、驚くと共に関心した。きっと役員さん達が前もってコースを確認、皆さんの体力に合わせ、設定されたのもその一助と感じた。

                               (須藤俊記)

 

 

【ピークハント】栃木県 日留賀岳

日留賀岳

山域山名:栃木県 日留賀岳

期日:2020年12月5日

参加者:L高橋仁 新井浩 駒崎 橋本

アルバム

行動記録:熊谷5:00=羽生IC・東北道・西那須野IC=日留賀岳登山口7:30/45-日留賀岳11:45/12:15-日留賀岳登山口15:15/15:30=往路と同じ経路で熊谷18:00

<天気曇り>塩原温泉街を抜けて細い道を通り、小山さんの家の駐車場に着く。無料で登山者に駐車場を提供している。ありがたい。午後からよくなる天気予報に期待して準備をする。

 南側に高い山がそびえるが前に登った高原山だ。駐車場標高は657mで日留賀岳は1848mなので約1200mの標高差だ。小山宅の脇から北に向かって登り始める。竹林を過ぎ、雑木林を抜ける。木々はほぼ落葉して落ち葉がくぼんだ場所には一杯積もっている。すぐに斜度が急になり、檜の暗い森を登る。

  送電線鉄塔の下に出る。体が温まってきた。ここからは林道歩きだ。斜度のない林道を歩く。比津羅山の東側だ。林道終点広場標高1036mに着き、ここから登山道だ。平らな道を進む。落葉が沢山積もっている。やや下ってから緩い登りの道になる。辺りは落葉松林となる。すでに落葉した直径30cm、高さ20mほどの真っすぐに伸びた樹形がきれいだ。道に小さな朱色の実と黄色い殻が落ちている。ツルウメモドキの実だ。上を見上げると太いツルが落葉松に絡まっていた。

 落葉で踏み後が分からない位で、倒木もありLはルートを見極めながら進む。途中から右に一度、大きく曲がり、尾根になった所で左((西北)に曲がり尾根を登る。ここに注意の看板があり、トラロープが張ってある。真新しいので最近道迷い事故があったのか。確かに道迷い場所の典型的な地形だ。ここからが一番の急坂だと地図にある。息を荒くして、太いブナの森を登る。

 途中一息入れる。木々の間から北に日留賀岳が見える。結構白い。さらに登って行き、1400mを過ぎるころからは、だんだんと積雪が増えてきた。だが新雪で、落ち葉もあるので滑ることはない。檜に似たアスナロの森を抜ける。その上は落葉樹の明るい森で、道の左右に低い笹が生え、その上に新雪が積り、いい景色だ。晩秋というよりも、初冬の山行だ。道に張り出した灌木の雪を振り払いながら頂上を目指す。

 1600mを超える辺りから上は、落葉した木々に霧氷がついて白くなっている。雪が深くなり、吹き溜まりには30cmほどの所もある。斜度はきつくなり、岩や、木の根も道に大きく出ていて丁寧に登って行く。2人の先行登山者を追い越し、私たちが新雪後の初登頂者だ。天気はやはり曇ったままだ。

 そしてやや平坦の道を進んで、小さな石の祠のある山頂に着いた。かなり気温が低いが、風がないおのが救いだ。眺望はあまりない。ここで記念写真をとる。4人とも快調だ。雪の上にマットを敷き、昼食をとる。温かい飲み物が本当においしい。昼食で体を温めた後、往路を下る。

 登り以上に滑らないよう注意し慎重に歩く。雪は滑らないが、泥や木の根が滑りやすい。一度両足をそろえた姿勢で足を前にもっていかれ、地面に座ってしまった。しっかり靴のグリップを確かめながら歩くようにする。西方に光が射している場所があるのに、下山中にそれが近寄ってこない。一度日が射したが直ぐに曇ってしまった。

 ずんずんと下り、途中2回ほど休憩する。天気は予報よりも悪かったと思うが、風も無く、白く輝く霧氷の山、ブナの森が見られ、満足の山行となった。(橋本)

 

 

 

 

 

【ハイキング】赤城山(荒山・鍋割山) 2020/12/13

山  域:赤城山  荒山・鍋割山

期  日:2020年12月13日(日)

参 加 者:【CL】大嶋、須藤、相澤、黒澤、高橋仁、斉藤、橋本、赤坂、豊島、SL  石川、駒崎、新井浩、SL 木村

アルバム

行  程:

 熊谷駅→荒山高原→荒山高原→荒山→荒山高原→鍋割山→荒山高原登山口

  

 

 

 

【ハイキング】飯能地質見学ハイキング

飯能地質見学ハイキング

山  域:飯能市天覧山、入間川
日  程:2020年12月22日(火)
参 加 者:CL橋本、大嶋、須藤、黒沢、相澤、斉藤、並木、浅見、赤石。
会員8名、お試し山行1名、合計9名
行動記録:飯能市民会館P9:15-十六羅漢9:35-天覧山山頂9:45-飯能市民会館P10:05
     -飯能河原10:15-割岩橋10:30-矢颪凝灰岩11:00-矢川橋11:20
-成木川合流点11:30-成木川上流取水口11:40-飯能南高校北12:00/12:30
   -阿須運動公園13:00-上橋13:15-西武線鉄橋下13:25/13:45
-元加治駅14:00/14:09=飯能駅14:12-飯能市民会館P14:40
〈天候:快晴〉時間通りに集合し、お試し山行の赤石さんの自己紹介とリーダー橋本さんの概要説明を受ける。手描きの図を示しながら入間川周辺の地質の特徴を解説してくれたので地質見学のポイントがよくわかった。駐車場から北へ道路を渡るとすぐに天覧山の登山口である。整備された登山道のまわりにはカシ・シイなどの常緑樹とコナラ・カエデなど落葉樹が混ざる。十六羅漢像が彫られた岩場はチャートの硬い岩盤で秩父古生層の一部である。山頂からは富士山・丹沢・奥多摩・奥秩父の展望が開け、これから歩く飯能の町並みや入間川の様子が間近に望める。市民会館前を通って飯能河原に降り沈下橋を渡って右岸へ。飯能河原より上流は地元では名栗川と呼び、下流は入間川である。整備された河原沿いの遊歩道を下流に向かう。歩行者専用の赤い割岩橋を渡って左岸へ。河岸段丘の縁は雑木林の中の細道である。さいたま緑のトラストの4号地になっている。一度市街地に出て矢久橋の先で河原に降りると矢颪凝灰岩の露頭が観察できる。火山灰が堆積してできたものでチャートに比べると柔らかい。露頭のそばには10センチほどのサヤに入った実をつけたマメ科の大木があり、足下にたくさんのサヤが落ちている。みんなであれこれ考えたがわからない。帰宅後調べたらネムノキらしい。矢川橋を渡って右岸へ。ここから成木川合流点までは川沿いの桜並木を歩く。成木川合流点で新大橋を渡り成木川右岸を500mほど上流の取水口まで遡る。取水口からは下流右岸の水田を潤す用水路が引かれている。合流点まで戻り、加治橋を過ぎると飯能南高校のグランド脇に出る。ここで昼食。阿岩橋を過ぎて阿須運動公園に入る。川の南側は加治丘陵の斜面である。下の方は公園のメタセコイアの林で上部は広葉樹林、所々に仏子層という亜炭を含んだ茶色の泥壁の崖がみえる。亜炭は植物が炭化したもので、戦時中から終戦直後は燃料としてさかんに使われたという。公園から上橋までは昨年の台風の被害で遊歩道が一部削られている。上橋をわたり左岸へ。市街地を歩き西武線の鉄橋をくぐり河原に降りる。鉄橋下の河原はアケボノゾウの足跡化石が発見された場所である。水に洗われてはっきりしないがそれらしいものがいくつかわかる。仏子層の露頭があり、亜炭や植物の化石が見つかる。河原から元加治駅まで5分歩き、電車で3分で飯能駅に戻る。市民会館までは黒沢さんの案内で飯能の町を歩いた。
 今回は地質見学というテーマをもった川沿いのハイキングであったが、橋本さんの解説のおかげで楽しく学びながら歩けた。事前に下見踏査をしていただいたので普段なら通らない道を通ってほとんど計画通りの時間で歩くことができた。ありがとうございました。
 (浅見記)

【無雪PH】毛無山から節刀ヶ岳

十二ヶ岳山頂から富士山を目 的:富士山の展望と、変化のある険路を楽しむ     

山 域:山梨県 御坂山地 毛無山1500.1m 十二ヶ岳1683m

                                               節刀ヶ岳1736.4m

期 日:2020年12月26日(土)

参加者:L高橋仁 新井浩 駒崎 斉藤

アルバム

天 候:晴れ

行動記録:熊谷駅南口6:00=駒崎宅=東松山=河口湖=大石峠登山口路肩P8:40→淵坂峠9:10/9:20→毛無山10:25→十二ヶ岳12:30/13:00→金山→節刀ヶ岳14:20/14:30➝金堀山→大石峠15:30/15:40→登山口16:50=往路を戻る=熊谷19:10

 12月は晴天が多く気温も低く登山に適しているものの日の出が遅く日の入りが早いので私のような経験不足で貧脚では山選びは難しい、適切な山を選択してくれる熊トレに出会ったことに感謝したい。

 山梨百名山、十二ヶ岳、節刀ヶ岳を目指し冬枯れの明るい日差しの中、登山口を出発昭文社の「山と高原地図」では登山口-淵坂峠-毛無山は破線表記してあり解説では難路と書いてありますが多少の急登はあるものの落ち葉も少なく難路どころか比較的歩きやすい道でした。

へし曲がった吊り橋

 毛無山から西側は様子が一変、一ヶ岳から十二ヶ岳まで番号が掲げられ狭く急峻な尾根の連続で目的の「富士山の展望と、変化のある険路を楽しむ」余裕はなくロープ、鎖にしがみつき、十一ヶ岳の先は、ほぼ垂直の崖をロープ頼りに降下、不安定なつり橋まであり恐怖の連続 必死の思いでどうにか十二ケ岳に到着。西湖、河口湖、富士山等、大パノラマを満喫しながらの昼食、最高のご褒美、大満足。

十二ヶ岳の先の突岩の上で

 十二ヶ岳を出発、いきなり垂直、急降下するロープ場、足場を探りながら25m程慎重に降りる、息が抜けない、ピーク、鞍部の連続が節刀ヶ岳をすぎるまで続く、疲労の蓄積か脚部の内転筋が痙攣、芍薬甘草湯を処方、大石峠からは六十のつづら折れの下り道、 手入れされているのか歩きやすく気分良く駐車場にたどり着く。

 今回の山行は想像以上のハードコースで両神山の八丁コース、秩父の二子山よりタフな山でした、おかげさまで経験値がアップしました。(斉藤記)

【積雪期ハイキング】赤城山

雪の黒檜山から駒ケ岳を周回

黒檜山山頂にて

山域:群馬県赤城山 黒檜山1827.6m、駒ケ岳1685m

日程:2021年01月14日(木)晴れ

参加:高橋仁、大嶋

行程:熊谷(別府沼公園)7:00ー大洞駐車場9:00ー黒檜山登山口9:30ー黒檜山頂ービューポイント11:20ー山頂11:30/12:00ー駒ケ岳12:40ー下降点ー大洞駐車場13:40

黒檜山登山口 大洞駐車場から氷結した道路を慎重に歩いて、黒檜山登山口へ。大沼は全面に結氷して、ワカサギ釣りのテントがたくさん張ってある。

雪はかなり解けて、岩が露出しているが、軽アイゼンを着けて出発する。寒くもなく、汗もかかない程度にゆっくり登る。結氷した大沼やアンテナの林立する地蔵岳を眺めながら猫岩を過ぎ富士山のビューポイントを過ぎる。(今日は富士山は見えない)

黒檜山山頂はすぐ先だ

雪の量が増えてきて、最後の急斜面を登れば稜線に出て、すぐに山頂だが、先のビューポイントまで足を延ばそう。

天上は青空がきれいだが、山沿いは雪雲で霞んでいる。袈裟丸、皇海、武尊、榛名、子持、小野子、浅間などはしっかりとみえる。浅間山はこの間の降雪で真っ白に雪をまとって綺麗だ。

風が冷たいので山頂に戻って昼食にしよう。

登り始めた時は、いなかった登山者がだんだんと多くなってきた。さすがに人気の百名山は、平日でもそれなりの人出があるようだ。

長い木段を下る

寒い山頂に長居は無用。駒ケ岳へと移動開始。

花見ヶ原コースの分岐を過ぎると、長い木段を大タルミへと下る。

南側の小沼や駒ケ岳の展望が広がる。五月には駒ケ岳の斜面がアカヤシオでピンクに染まるだろう。

雪のたっぷり残るブナの斜面を登り返して駒ケ岳山頂へ。地蔵岳に隠れていた荒山が地蔵の左から顔を見せている。展望を楽しんだら下山開始。

ブナの斜面を駒ケ岳へ登る

雪のたっぷり残った道や、解けて泥んこになった道をだらだら下って、下降点の分岐に着いた。稜線をまっすぐ行けば利平茶屋からのアカヤシオ尾根バリルートと合流して、アカヤシオの篭山を通過して鳥居峠につながっている。

鉄階段の下り

今日は下降点から、鉄階段の設置された急斜面を大洞駐車場に下山しよう。雪が無くなり、アイゼンが邪魔になるころに駒ケ岳登山口に着いた。大洞駐車場は人も少なく静まり返っている。(高橋仁)

 

 

 

 

 

 

 

【その他】高山不動登山道整備

 

高山不動登山道整備(倒木撤去)

山域山名:高山不動尊シバハラ坂登山道萩ノ平茶屋跡手前150m地点

趣旨:登山道の整備を登山者のボランティア活動として行い、登山者の安全な登山を進める。

期日:2021年1月17日(日) 

参加者:L橋本 黒澤 以下他の会所属 瀬下 飯塚  内田

活動記録:西吾野駅入口集合8:40 登山口駐車場8:50 作業現地9:20 撤去作業 9:20から10:00 休憩後下山 登山口駐車場11:00

<天気曇り>現地に到着後、段取りを相談。割合倒木に腐りが入っているので、下の部分から玉切り、通るのに支障のない場所に運ぶことにした。木の心の部分は固いが、チェーンソウですぐに切れた。またバールで割ることもできた。これを繰り返し、徐々に登山道の倒木は少なくなった。一部道に張り出している部分も最後に、2か所切った。この上の部分は立木にしっかり止められているので落ちない。倒木の木片を片付け作業を終了した。

 事前に登山道を管理する飯能市に登山道整備について相談を行い、実施について承認を得て実施しました。また、チェーンソウの使用についてですが、使用した橋本は労働安全衛生法に定める伐木等の業務に関する特別教育を修了しています。安全に十分配慮の上実施しました。当日は日曜日で、10名以上の登山者が登っていきました。  (橋本記)

 

作業前の倒木

チェーンソウによる玉切り

倒木の上の部分の玉切り

切った倒木の片付け

登山道が通りやすくなりました。

 

【ハイキング】釜ノ沢五峰から品刕 2021.1.20

釜ノ沢五峰から品刕(シナシュウ) 

品刕の山頂標

山 域:小鹿野町:釜ノ沢五峰590m(中ノ沢ノ頭)、品刕639.1m、

期 日:2021年1月20日(水)晴れ

参加者:高橋仁(単独行) 

行 程:熊谷7:00=長若山荘8:30→釜ノ沢五ノ峰9:30→布沢峠9:40→中ノ沢ノ頭10:00→文珠峠10:05/10:15➝品刕10:40/11:00➝文珠峠11:45→中ノ沢ノ頭11:50→竜神山12:05➝鉄塔(昼食)12:20/12:50➝兎岩13:00→長若山荘13:30=熊谷15:20

三角点の山頂標の横で

これまでに1000を超えるピークに登ってきたが、「品刕」は変わった名前の5本指に入りそうだ。

ネットで偶然に「埼玉100名山」を見つけて、その中に「品刕」の名前を見つけた時から気になっていたが、コロナ感染で県外への移動自粛要請が出ているので、埼玉100名山未踏峰を登ってみようと思い、手始めに「品刕」。

州の字はもともと刕(シュウ)を使っていたが、刀を刂とも書くことから、刂刂刂と三つ並べて州と書くようになったと言う。なんでこの山が「品刕」と命名されたかはわからない。

長若山荘の駐車場をお借りして、釜ノ沢五峰を目指す。このコースは3回目だ。

三ノ峰からの展望

一ノ峰から順に五ノ峰まで登り、鉄塔、布引峠、開けた展望の稜線歩き、最高峰の中ノ沢ノ頭と一気に歩ける。ここで文珠峠に下って、目当ての「品刕」を目指す。長若山荘の主人が作った、私製の天文台の先が「品刕」への尾根の入口だ。

文珠峠の天文台

落ち葉で薄くなった踏み跡をどんどん進む。軽いアップダウンがいくつかあり、巻き道もあるが、落ち葉が滑って歩きにくい。あっけなく山頂に到着すると、「三角点」と大きく書かれた柱に、小さな「品刕」のプレートがぶら下がっている。名前も変わっているが、標柱も変わっている。なんで「三角点」?   

追記:この二等三角点の基準点名が品藾(ヒンシュウ)だそうです。藾はライとも読み、草ヨモギの意味だそうです。

来た道を文珠峠に戻り、中ノ沢ノ頭に登り返して、竜神山、兎岩、兎岩登山口から道路を長若山荘まで歩いて、本日の埼玉100名山2峰の山行終了。(高橋仁)

兎岩

【ハイキング】大仁田山、楢抜山、龍谷山

奥武蔵の ひっそりとした低山を巡る

大仁田山の山頂標の裏側はローマ字山域:埼玉県飯能市:大仁田山505.4m、楢抜山553.4m、龍谷山382m

期日:2021年129日(金)晴れ参加者:高橋仁(単独)

行程:熊谷6:00=飯能市金錫寺駐車場7:30ー唐竹登山口8:00ー四十八曲峠8:25ー愛宕山ー大仁田山9:05ー上赤坂9:40ー素戔嗚神社9:55ー天狗積11:25ー楢抜山11:35ー仁田山峠(昼食)12:00/12:30ー天神峠登り口ー天神峠13:00ー龍谷山13:30ー朝見山ー久保山ー中之坂14:00ー金錫寺駐車場14:10=熊谷16:30

 県外への移動は自粛して、しばらくは埼玉の山を登ることに・・・

埼玉百名山の、釜ノ沢五峰・品刕・破風山に続いて今回は大仁田山・楢抜山を歩こう。飯能市赤沢の金錫寺に車を置かせてもらい、唐竹登山口から登る。鬱蒼とした杉植林が続く急斜面の四十八曲をうねうねと峠まで登り、尾根道を大仁田山に向かう。

四十八曲の坂を登り切った峠の到着

しっかりした道で、道標もたくさんある。細田集落への分岐に祠があり、いぼとり地蔵が鎮座している。昔からの生活道路の峠なんだろうな。

峠道に「いぼとり地蔵が

 大仁田山の山頂は南東に関東平野の展望がるが、霞んでいてよくわからない。急坂を一気に下り下山口まで来ると、伐採工事中で、作業員が「迷惑をかけて済みません!」と何度も言うので「こちらこそお邪魔して申し訳ありません」と言いながら、倒した杉の木を乗り越え、乗り越えて道路にたどり着いた。

素戔嗚神社は長い階段を登った山頂にある続いて楢抜山に登ろう。上赤沢集落を抜けて、素戔嗚(スサノオ)神社の鳥居をくぐる。階段を30m位登って、神社の左が登山口だ。所々が薄い踏み跡のバリルートはアップダウンが多くて展望もない。

天狗積という、浸食で残った岩が積み上げたかのように固まっているピークを過ぎると楢抜山だ。樹間から南西に大岳や高水三山、棒ノ折山などが望める。三角点はあるが、それらしい山頂標が見当たらない。埼玉百名山に挙げられながら、何と不遇な山か!(後でネットの記録を調べたら木の間に小さなプレートが掛けてあった)

奥多摩の大岳が見えた

こちらは棒ノ折れ山

山頂が見つからなかった楢抜山

急な坂を下ると、林道の仁田山峠に到着。ここは日当たりが良くて風もないので、昼食にする。

峠から沢に沿って下ると、廃屋が何件かあり、廃道になった林道に出る。雨水に流され,えぐられてすさまじいことになっている。隆起したなだらかな山が浸食で、沢が、痩せ尾根が、岩壁が作られていく標本を見ながら歩いているようだ。

分岐から天神峠へ登って、もう一つのバリルートに入ろう。龍谷山、朝見山、久保山などいくつものピークがジェットコースターのようにアップダウンしながら続く尾根だ。バリルートとは言え、道は広くしっかりしているところが多く、大仁田、楢抜に比べれば、明るく気持ちがいい。 

城跡の龍谷山には素戔嗚の尊が祭られていた

中之坂という峠からショートカットして下れば、金錫寺の駐車場はすぐそこだ。風が冷たくて、あまり休憩もしなかったので、予定よりも1時間半早く到着。(仁)

 

【ハイキング】甲仁田山、正丸山、川越山、越上山

甲仁田山(久松平)、正丸山、川越山(カンゼ山)、越上山

甲仁田山から電波塔越しに武甲山を望む

山 域:埼玉県横瀬町:甲仁田山(久松平)847m、川越山(カンゼ山)766.4m、飯能市:越上山566.3m
期 日:2021年2月3日(水)
行 程:熊谷6:00=二子山登山口バス停7:40→甲仁田山8:35/8:50→バス停9:20→正丸峠登り口9:50→正丸峠10:20➝正丸山10:40➝川越山10:50/11:15➝旧正丸峠11:25➝道路(初花)12:00→バス停(駐車場)12:15=越上山登山口13:10→越上山13:35/14:00→登山口14:25=熊谷17:00
参加者:高橋仁 (単独行)

静かな正丸山。樹林の間から武甲山や武川岳が

県外移動自粛を前向きに受け止め、この機会に埼玉100名山の未踏峰に登っている。
今日はまず、あしが久保の甲仁田山(松久平)。林道「芦ヶ久保名栗線」の二子山登山口からピストン。登山口は踏み跡がバラけて分かりにくいが、尾根に登ればはっきりしている。武川岳、焼山、武甲山を見ながら尾根を登れば、電波塔の脇の甲仁田山頂に着く。先週登った破風山から見えた風景だ。山頂は平らにナラされて、管理道路が来ている。

この梯子が見えなかったら、入口がわからない

登山口に戻り、林道の正丸峠あたりから横瀬川を渡渉して正丸峠に登る。登山口は標識も道もないが、対岸に見えた木のハシゴに見当をつけて渡渉する。沢沿いの道は途中で崩れているので、尾根に登る。600mあたりで沢道と合流した。珍しい八角堂の神社の先で、仕事道の開削工事中。登山道がわかりにくい。

正丸峠の手前に、珍しい八角形の神社がある。ここで林道工事で道が不明になる

尾根筋を登って行ったら正丸峠の上の休憩所に出てしまった。せっかくだから正丸峠まで降下して登り返す。稜線の樹林の間からさっき登った甲仁田山と電波塔が見える。バックに二子山。左に武甲山から焼山、武川岳の眺めは結構絵になる。反対側には大電波塔の丸山から右に奥武蔵グリーンラインの山と峠が連なる。

左に武甲、右に甲仁田、真ん中に両神(写っていない)

風が冷たくなってきたので正丸山を素通りして川越山(カンゼ山)で休憩。旧正丸峠から残雪が凍っている沢を下って初花集落に。林道を車まで戻って今日の予定は2時間近く早く終わってしまった。

メイプルシロップ採集中?

車で吾野から顔振峠の手前まで移動して、越上山(おがみやま)に登ろう。近くの山は以前に登っているが、越上山はスルーしたので改めて山頂まで・・・。

展望の無い越上山山頂で。看板も傾いて・・・

山頂は展望が無いが、途中で関東平野から筑波山やスカイツリーまで見える。

今日も誰にも会わずに、埼玉百名山を4峰。これで80峰登頂(高橋仁)

【ハイキング】鳥首峠から有間山、蕨山

鳥首峠から有間山陵を歩く

(有間山頂)橋小屋ノ頭にて

山 域:埼玉県飯能市:有間山(タタラノ頭)1213.4m

目 的:鳥首峠から有間山稜を歩く

期 日:2021年2月10日(水)

参加者:高橋仁(単独行)

行 程:熊谷5:30=秩父=青梅秩父線=向河原駐車場7:30→鳥首峠9:10→ヤシンタイノ頭10:00→橋小屋ノ頭10:20→タタラノ頭10:55/11:40➝橋小屋ノ頭12:00→蕨山最高点➝展望台12:40/13:20➝向河原14:25=熊谷16:50

 駐車場から入間川に沿って道路を登り、終点で石灰岩の採掘会社の脇から鳥首峠の登山道に入る。モノレールに沿って登ると、採掘場の下の沢や平地に、幾つもの鍋・釜がゴロゴロと転がっている。その先には、潰れたり傾いたりの廃屋が何棟もある。数十人あるいは百人以上の人々が住み込みで作業をしていた飯場で、モノレールで生活物資を荷揚げしていたらしい。傍らに神社の祠が二つ鎮座している。

鳥首峠。北は武甲山へ、南は有間山稜

 急斜面のつづら折り道を上り詰めて、鳥首峠に着いた。秩父側は明るいカヤトの斜面だ。昔、浦山口から峠に登り、大持山、小持山、武甲山から橋立鍾乳洞へと周回したことがある。その時は、鳥首峠にはケヤキの巨木があったのだが、枯れて朽ちてしまったのか、見当たらない。半世紀近い時が流れてしまったから、武甲山の様に景色も変わってしまったのか。山火事でもあったので、カヤトの斜面が広がっているのか?

 稜線は、枯れたカヤトが雪で倒されているので、それほどでないが、夏は歩きにくいだろう。

左から蕎麦粒山、天目山、七跳山

 昨年5月も「県外移動自粛」で、秩父の山にいくつか登った。浦山大日堂から仙元尾根経由で登った蕎麦粒山と天目山(三ッドッケ)。浦山ダムから若神子山、大反山とバリルートを登った矢岳。雲取山につながる山々を右前方に見ながら歩く有間山稜。葉の落ちた冬ならではの展望だ。

有間山には、滝ノ入頭、ショウジクボノ頭、ヤシンタイノ頭、橋小屋ノ頭、タタラノ頭といくつものピークが続く。最高峰はタタラノ頭だが、蕨山との分岐になっている橋小屋ノ頭に「有間山」の看板が立っている。

有間山稜の最高峰タタラノ頭

 最高峰のタタラノ頭で昼食を取り、引き返す。左の樹間から両神山、浅間山、榛名山、武甲山、大持山などが見える。武甲山は秩父側とは全く違う山容で、大持山と兄弟のように並んでいる。

大持山(左)と武甲山、子持山は大持の陰

 2014年に蕨山に登った時は、蕨山最高点をスルーしたので、今回は確認してから下山する。日陰には雪が凍っていて滑る。アイゼンは使わなかったが、橋小屋ノ頭から蕨山への降り口と蕨山から向河原への降り口は慎重に下る。

日陰の雪は凍っている。

 駐車場に着くと、バスが時間待ちしていたが、乗客はゼロ。山でも二人行き会っただけ。(高橋仁)

【ハイキング】大平山・七跳山・酉谷山

大平山、七跳山、酉谷山 ピストン山行

酉谷山山頂

山 域:埼玉県:大平山1603m、七跳山1651m、酉谷山1718.3m
目 的:埼玉百名山の三山を浦山から峠の尾根、大ドッケのバリルートから往復する
期 日:2021年2月14日(日)
行 程:熊谷5:30=浦山7:10➝地蔵峠7:30➝61号鉄塔➝大ドッケ9:10/9:25→1315m独標➝1469m➝大平山10:40/11:00➝大クビレ➝七跳山11:45/12:00→酉谷峠12:45→酉谷山13:00→酉谷山避難小屋13:15➝七跳山14:10→大クビレ➝大平山14:40→1469m➝1315m独標➝大ドッケ16:15→61号鉄塔16:30/16:40➝地蔵峠16:45➝浦山17:00=熊谷18:50
参加者:(単独行)高橋仁

浦山の木彫りの地蔵様

県外移動自粛が続く中、「埼玉百」84・85・86峰に登ることに。
浦山大日堂の駐車場から、地図には無い踏み跡を追って、地蔵峠から大ドッケを目指す。500m近い登りは殆ど急こう配で、落ち葉とザレた砂が滑って登りにくい。

地蔵峠に立つ赤い前掛の地蔵

右側に子持山から伸びるタワ尾根の雄山、大塚山が見える。大ドッケで一息入れてから、ゆるいアップダウンの尾根を大平山に向かう。尾根がだら~と広がっていき、雪が増えてきて、滑る斜面は踏み跡がわからない。方向を定めてひたすら登ると、大平山頂に到着。

大平山の登りは雪が深い

大平山山頂にて

このあたりから南東から南西に蕎麦粒山、三ッドッケ(天目山)、七跳山がのぞめる。奥には奥多摩の大岳、鋸山、三頭山、さらに奥には富士山が顔を出している。残念なことに樹林越しで木枝の網目越しの眺望で我慢するしかない。

樹林越しだが富士山がきれいだ。大クビレは林道の交差点で、広く整地されている。蕎麦粒山、三ッドッケが邪魔なくスッキリ見える。

昨年も県外移動自粛で、5月7日に浦山から仙元尾根から蕎麦粒山と三ッドッケを往復。5月17日に浦山ダムから若神子山、矢岳に登り、あわよくば酉谷山と思ったが、坊主山手前で引き返した。

左にそば粒山、右に三ッドッケ(天目山)

さて、大クビレから雪で踏み跡のわかりにくい尾根を登るとミニミニ「ウノタワ」のような二重稜線に出て、七跳ね山頂へ。
1時間近く早い到着なので、酉谷山に向けて、行けるところまで往復することにしよう。

七跳山山頂にて

南に下り、トラバース道をひたすら歩いて坊主山近くまで来ると、左前方に酉谷山とその右山腹に避難小屋が小さく見えた。ここまで来たからには酉谷山頂と避難小屋を拝見するしかない。日暮れまでの時間は大丈夫だ。

酉谷山と、右下に避難小屋の屋根が小さく光っている

避難小屋の屋根が光って見える

山頂から奥多摩、長沢背陵の眺望をゆっくり楽しむ余裕もなく引き返し、峠の下の避難小屋を偵察する。きれいな小屋で5~6人ぐらいはゆっくり使えそうだ。

こじんまりとした避難小屋はきれいだ

さあ、急いで帰ろう。凍った雪が緩んでいくらか歩きやすい。七跳山を登り返して大クビレに下るが、雪で滑って転倒。これが潮時と温存していたアイゼンを装着。大クビレからは林道を使って大平山を巻いて、少し時間を節約。1469mから先は、雪と、落ち葉と凍土が滑るので再びアイゼン装着。
【コース間違い】大ドッケの先、1050m地点で右に緩く曲がる所をまっすぐ左の尾根に50mほど下ってから気付き、引き返す。疲れも出てきて気が滅入る。反省!反省!
5時には駐車場に到着できそうなので、鉄塔下で暖かいコーヒーとドーナッツでひと息入れてあとは一気に駐車場へ。

【ハイキング】新柵山、大築山(城山)

新柵山、大築山(城山)春の息吹と歴史を感じて     

越沢稲荷の大杉近くから大築山(中央)を望む

山 域:ときがわ町:新柵山(あらさくやま)490.1m、越生町:大築山(おおづくやま)466m

期 日:2021年02月17日(水)

行 程:熊谷6:30=ときがわ町駐車場7:30/7:50➝馬生登山口8:10→新柵山9:00/9:30➝越沢稲荷の大杉9:45/10:00➝椚平入口10:35➝氷川渡渉点10:50➝越せん岩見晴台11:00/11:30→猿岩峠11:30➝大築山(城山)12:10/13:00➝小築山12:55➝西行杉(ウージー坂)13:10➝広見越13:35➝大カヤ14:10→萩日吉神社14:25→駐車場14:40=往路を戻る=熊谷16:00                                                                    参加者:(単独行)高橋 仁 

コロナ自粛が続く中で、埼玉県内単独山行も続く。

ときがわ町トレイル用無料駐車場から馬生登山口まで道路歩き。登山口の木片は字が消えていて、山頂まで案内標は皆無。ピンクテープは林業用のもので全く意味が無い。

字の無い立て札が路肩にポツンと・・

新作山頂で、笠山、堂平山を眺めていたら、地元の男性ハイカーが登ってきて「こんなマイナーな山に登る人がいるとは・・」と言うので「私もまさかと思っていたので、びっくり・・」と答えて二人で大笑いした。しばらく山談義を交わし、猿岩峠のすぐ右に猿の顔に見える「猿岩」は好展望だからと勧められた。

後に堂平山、笠山がうっすらと・・・

うす暗い杉林の道をゆるゆると歩いて越沢稲荷の大杉に着いた。御神木の大杉には新しい幣束が巻いてある。斜面にはロウバイと河津桜が満開、日本水仙もいっぱい咲いている。桃源郷のような風景は、四阿屋山の山居を思い出させる。「くぬぎの七曲り、花めぐり」の立て札があった。住民が手入れをしてくれているのかな?ここだけ春爛漫だ。

堂々とした御神木にはしめ飾りが新しい

ロウバイのトンネルは花盛り

舗装道路を下って椚平の関所跡から氷川に沿って渡渉口まで登る。簡単な木橋を渡り、ひと登りで「越せん岩見晴台」に着く。山肌に点在する椚平の集落や、新柵山から大杉の稜線、奥には都機山、笠山、堂平山を見渡す。なかなかの展望地だ。

新柵山(右)から椚峠へと続く稜線と椚平集落

すぐ先の猿岩峠から「猿岩」を探して硯水まで行くが見つからず引き返す。(帰宅して調べたら見晴台の手前から稜線に登る踏み跡があるらしい。気付かずに通り過ぎたようだ。)

モロドの廓に迂回して大築山に登る。大築城は北条家臣が、都機山慈光寺を攻略するために築城したという。広い山頂、曲輪(廓)跡らしき平坦地、空堀の跡、地名などが山城の雰囲気を彷彿と感じさせる。

大築城跡の山頂。

小築山からトラバース道を広見越へ歩き、車道歩きの予定を変えて、宮尾根経由で県指定天然記念物の大カヤと流鏑馬で知られる萩日吉神社を見て駐車場に戻った。今日は埼玉百名山の87峰&88峰に登頂。(仁)

【ハイキング】三合落(両見山)&志賀坂諏訪山

両神山地の埼玉百名山 二峰に登る

山 域:埼玉県:三合落さんごーつ(両見山りょうげんさん)1115.2m

       :志賀坂諏訪山1207.1m 

三合落岳とあるが、三合落が正しいようだ

 

目 的:両神山につながる二峰、三合落と志賀坂諏訪山を登る

行 程:熊谷5:00=金剛院入口に駐車7:10→金剛院→奥の院(両見山)8:00→三合落(両見山)9:40/10:15→奥の院(両見山)11:35➝金剛院➝駐車地12:15

車で移動=志賀坂峠=諏訪山登山口13:15→尾根コース→諏訪山14:00/14:15→九十ノ滝→駐車場15:00→登山口駐車場15:45=熊谷18:00

参加者:高橋仁 (単独行)

両神山から逸見尾根を経て、四阿屋山に至る稜線の途中に三合落(サンゴーツ)がある。山と高原地図には、両見山(リョウゲンサン)1115.1mとあるが、北側にある金剛院の奥の院が本来の両見山748mで、名前が混乱しているようだ。

両見山には金剛院奥の院が祭られて

登山口の金剛院へのアプローチにまごついて、時間をロスしてしまった。

金剛院の裏から適当に北西に登って林道に出る。登山口までの林道歩きが、武甲山から奥武蔵、城峰山など一番の展望地だった。

両見山の尾根に取りつくと、雑木の間から見え隠れ、山頂から奥の院は植林で見えなくなってしまう。植林の無かった昔はここから両神山を仰ぎ見る、遙拝所(両見山)だったのだろうか。

雑木で展望の無い尾根

鹿の食害だろうか、雑木の倒木が多くて歩きにくいが踏み跡ははっきりしていて、尾根を外さなければ問題ない。が、急登の尾根は小石がザレザレで掴まる岩もない。細い木の根をほじりだして掴んだり、石の角をつかんだりしてよじ登る。バランスを崩してズルッと行ったら下まで止まらない。

たどり着いた山頂は、「三合落」のプレートだけで、「両見山」は無い。雑木のあいだから逸見尾根、両神山、二子山、父不見山、塚山、城峰山、毘沙門山、奥武蔵から武甲山と、奥には赤久縄山、オドケ山、西・東御荷鉾山、さらに遠く浅間山らしき雪山が・・・。雑木が無ければ素晴らしい眺望なのに残念・・・。

三合落のプレート

往路を引き返して金剛院に戻り、車で志賀坂峠に向かう。志賀坂峠は何度も通りながら諏訪山はスルーしてきた山だ。駐車場から尾根コースを登る。明るい稜線に出て、鉄塔のあたりでは両神や武甲、芦ヶ久保二子山と小鹿野二子山が一度に見渡せる。

左に小鹿野二子山、右に武甲山、その左に小さく芦ヶ久保二子山が

沢コースと合流して、解けた雪が再凍結した道を幾つかのピークを越えて山頂に到着。諏訪神社の祠がある山頂のすぐ手前は、両神の天理尾根が目の前だ。

左の天理岳から天理尾根を経て両神へ

 

九十ノ滝は上部からちょろちょろと水が落ちているが、ほぼ結氷状態

下山は九十ノ滝を経て間物集落へ。落石が片付かづ歩きにくい所が多い氷道を、慎重に下り、九割方氷結している九十ノ滝を見て、ダム下の駐車場に着いた。ここから40分の道路歩きで、志賀坂峠に到着。長い一日で埼玉百名山89峰&90峰登頂。(仁)

【ハイキング】大峰、白泰山

大峰・白泰山 前から気になっていた山域を歩く

白泰山山 域:埼玉県秩父市大峰1062.3m、白泰山1794.1m     
期 日:2021年3月3日(水)
行 程:熊谷5:30=栃本広場7:00→大峰7:25→大黒山8:35/9:00→大峰9:55➝栃本広場10:15=林道通行止め地点10:30➝白泰山登山10:45→一里観音11:20➝白泰山12:50/13:10➝一里観音114:30→登山口15:00→駐車地15:20=熊谷17:50
参加者:高橋仁(単独)

大峰の山頂標は「大峰山」になっていた

十文字峠から秩父側へ白泰山、大峰、元気プラザ、大黒山へと延びる長い稜線が前から気になっていたが、今回のコロナ対策、埼玉百名山がきっかけで、ようやく足を踏み入れてみた。

二瀬ダムから秩父往還の栃本関所跡を曲がって栃本広場に到着。季節外れの広場は誰もいない。ここから大滝元気プラザまでは、林道や遊歩道が交差・分岐してわかりにくいが、稜線を外さなければ適当に歩いても心配ない。
先ず大峰に登ると山頂標はなぜか「大峰山」。展望は無いが、樹間から南に和名倉山が大きく迫り、北に奥秩父もみじ湖(滝沢ダム)が見える。落ち葉の積もった道を東へ、樹林から差し込む朝日がまぶしい。

 

元気プラザはすごく大きな施設だ大滝元気プラザに着く。この大型レク施設は5年くらい前に、大雪で道路が遮断され孤立したところだ。すぐ先の大黒山に登ったら、折り返して栃本広場に戻る。
天気も良いし時間も余裕なので、白泰山を目指そう。ところが、白泰山林道登山口の手前で「伐採作業のため進入禁止」仕方なくそこに駐車して歩き始める。杉の植林のつづら折りを登って、稜線に出ると、信州と秩父を結んできた古道は、南面をトラバースして歩きやすくなっている。

奥秩父連山が良く見えた。どっしりした雁坂嶺

伐採された展望の良い所があり、和名倉山、唐松尾山から甲武信岳への奥秩父連山や、どっしりとした雁坂嶺からこちらへ迫ってくる尾根は迫力がある。(展望所はここだけ。後は樹間の景色だけだった。)
一里観音を過ぎ広葉樹の明るい尾根を進めば、前方左に稜線から少し外れた白泰山が見えてきた。

路傍の斜面にポツリと素朴な石像が・・・

尾根道は北斜面に変わりアイス状の雪道になる。浅間山や北アルプス?の白銀の峰々が見え隠れする。白泰山頂への分岐点から雪の急登を登れば山頂だが展望はなし。エネルギ補給して下山開始。下りは怖いので、登りでは使わなかった軽アイゼンを装着する。

明るい広葉樹の尾根道。落ち葉がたっぷりと・・

分岐から20分くらい先にある白泰山避難小屋・二里観音まで偵察したかったが、2週間前に両見山で負傷した左ひざが痛むので今日はここまで。今度は白泰山避難小屋または、四里観音避難小屋に一泊して赤沢山と十文字山を往復したいと思っている。

残るは猪狩山、芋ノ木ドッケ、赤沢山、十文字山、そして林道不通で埼玉側からはアプローチできない赤岩岳、宗四郎山、三国山が、最後に残る埼玉百名山になるだろう。(高橋仁)

【ハイキング】猪狩山、秩父御岳山

古池コースから猪狩山、秩父御岳山

目的:秩父市贄川の猪狩神社から猪狩山、秩父御岳山を往復する
山域:埼玉県:秩父市 猪狩山(鞍掛山)822m・秩父御岳山1080.5m
期日:2021年03月05日(金)

狼の狛犬の猪狩神社

行程:熊谷6:30=秩父市荒川贄川・猪狩神社8:00➝猪狩山(鞍掛山)9:15/9:25→タツミチ10:20/10:40→秩父御岳山11:25/12:05→タツミチ12:50→猪狩山13:40→猪狩神社14:30=熊谷17:00                                                                       
参加者:高橋 仁、赤坂、他4人

猪狩山山頂にて、メンバー6人で

コロナ対策・県外移動自粛要請を前向きに受け止めて、埼玉百名山の未踏峰を目標に据えた。これが山歩きのモチベーションを駆り立ててくれたので、品劦(シナシュウ)、楢抜山、大仁田山、甲仁田山、川越山、正丸山、上越山、雨乞山、不動山、有間山、大平山、七跳山、酉谷山、新柵山、大築山、三合落(両見山)、諏訪山、阿須山、大峰、白泰山と20の新しい峰に登ってきた。

今回は贄川・古池集落の猪狩(いかり)神社から猪狩山(いかりやま)を経て秩父御岳山を往復した。
石段の上に祠と釣鐘ぼある御岳山頂
贄川は、大正時代まで三峯神社を参詣する三峰講の人々の宿泊地として栄えた地域だったが秩父鉄道、ロープウェイ、バス道路ができたことでその役割を終えた。
狼の狛犬が立派な猪狩神社の左わきから入り、林道を経てから登山道に取りつくと、後は山頂まで急登の連続だ。落ち葉で埋まった道を、取り付けられたロープに助けられて山頂に到着。これで埼玉百名山94峰になった。大小の石祠が二基祀られている。

落ち葉で滑る急登が山頂まで連続して・・

昔は地元の氏子が大勢集って祭りを行ったという猪狩山は、ひっそりとしていた。
馬酔木が多い痩せ尾根を通過すると、林業用の仕事道に出た。いくつかのピークを巻いているので、この際使わせてもらおう。前線の通過で午後は雨になるから少しでも早く下山できればいい。

ようやく到着した御岳山頂。お疲れさん!

タツミチで三峰口コースと合流して御岳山を目指す。アップダウンがあり山頂がなかなか遠い。ようやく強石コースと合流すればすぐ先は山頂だ。御岳山は3回目の登頂。薄曇りで眺望イマイチだが、両神山、雲取山、和名倉山、二瀬ダム、そして二日前に登った、大黒山、げんきプラザから白泰山、十文字峠へと続く稜線が見えた。

両神山が目の前に大きく!

みんなで石段に腰かけて昼食タイム。さあ雨にならないうちに下山しよう。往路を戻り、猪狩山の危険な急坂を慎重に下る。両見山で負傷した左ひざがまだ痛む・・・。
神社の手前でポツリ、ポツリと雨になったが、ぬれずに駐車場まで到着。(高橋仁)

【ピークハント】高岩&日暮山

上信越道のトンネル上の山へ
             高岩&日暮山 
山 域:群馬県 高岩(たかいわ)1084m、日暮山(にっくらやま) 1207m
期 日:2021年03月15日(月)
行 程:
熊谷5:00=下仁田=南登山口(恩賀)7:30→鞍部7:50➝雄岳(雄岩)8:25/8:40→鞍部9:00→女岳(P3)9:20/9:30➝鞍部9:45→登山口10:20
=和美峠=日暮山駐車地11:20→林道分岐標11:50/12:10→急坂下道標12:30→日暮山13:00/13:40→急坂下道標14:10→分岐道標14:30→駐車地15:00=熊谷18:00
参加者:高橋仁(単独行)
浅間のぞき穴、高岩雌岳P3 
今日は、三峰神社から芋ノ木ドッケ(埼玉百名山95峰)、長沢山をピストンするつもりだったが、長丁場で左ひざが不安なのと、13日の雪で時間がかかるので、変更して群馬百名山の高岩(94峰)と日暮山(95峰)に登ってきた。
上信越道の高岩山トンネルの上にある「高岩」。昨年11月に軽井沢の矢ケ崎山に登った時に、巨大な城壁の様な岩山がそびえていた。オオッ!あれはなんだ?・・・高岩の印象は強烈だった。

 

雌岳P1から高岩雄岳を見る

南登山口(恩賀)の道路わきに駐車。廃道から杉の植林の踏み跡に入ると急登になる。岩ゴロの、落ち葉やザレ砂が滑る斜面を詰めて、鞍部に到着。
さあこれからが核心部。久しぶりの緊張感バリバリの岩登りだ。棚状のトラバース道が崩落したところを下って登り返すと、チムニー状のクサリ場に取り付く。狭いのでザックはデポして、垂直やオーバーハングの壁の隙間をよじ登る。角礫凝灰岩の壁は、見た目はもろそうだが、ホールドやステップはしっかりしているし、チムニーのなかは高度感が無いので恐怖感は無い。

チムニーの中を上に延びるクサリ

以外にあっけなく頂上稜線に出て、すぐ狭い山頂だ。浅間から榛名、妙義、西上州と360度の眺望はすばらしい。

狭い山頂で展望を独り占め

風が冷たいので下山開始。今度は女岳をピストンだ。こっちはクサリが無いので、岩と木と根っこをつかんで、滑りやすい急登を慎重に、まずP1に登る。さっき登った雄岳が目の前にそびえている。鎖場の西側には大きな洞窟が口を開けている。
P2は、ボルトやハーケンが打ち込んであるので登れそうだが、下りで滑落の危険がありそうなので、パスして先へ。岩の割れ目から浅間山が見える「浅間のぞき穴」を覗いてから、P3に。
雄岳、P1、P2、を振り返る。ここの眺めも360度パノラマだ。

落石キャッチ!

鞍部に戻って、石ゴロ斜面を登山口へと下る。途中に株立ちした木の間に200キロはあろうかと思われる岩が引っかかっている。よくもまあ受け止められたものだ。

登山口の先に「妙義米軍基地反対闘争勝利記念碑」があった。1953年に米軍から、八風平に山岳訓練学校を設置して、浅間、妙義一帯を米軍基地にするという要請があった。地域住民から県民全体に広がる二年にわたる反対闘争で勝利を勝ちとった運動を顕彰するために1987年に建立したとある。

米軍基地反対闘争勝利記念碑

 

さて次は日暮山トンネルの上にある「日暮山にっくらやま」だ。新軽井沢峠を越えて長野県に入り、和美峠で群馬に戻り、小平集落から細い林道をうねうねと登り、途中の路肩に駐車。
植林を抜けると、落葉樹の林道は明るくて、気持ちがいい。高岩での緊張がほぐれる。

最後は廃道状態になりながら、稜線鞍部の下まで続いている。

落葉樹の林道は明るくて気持ちがいい

稜線に取りつくとこれまでのゆるゆる登りは、極端な急坂に変わる。落ち葉が滑って歩きにくい。300mほどの急登が終わり山頂に着く。摩利支天、御岳などの石碑がいくつもあるが、文字が風化して読めない。荷鞍山(にくらやま)とも呼ばれた信仰の山だ。

山頂は藪で展望なし

山頂は藪だが、少し先に行けば低灌木で、浅間山、小浅間山、草津白根山、浅間隠し山、鼻曲山から剣ヶ峰、角落山、榛名山、妙義山、さっき登ってきた高岩と飽きずに眺めていた。13日の降雪で、浅間や白根が美しい。(高橋仁)

雪を載せた浅間山が美しい

 

【ハイキング】ヤシオ山から白葉峠へ

今年初のアカヤシオ山行・・ヤシオ山へ

山 域:栃木県足利市小俣町:ヤシオ山320m

期 日:2021年03月23日(火)

参加者:高橋仁、会員外(上野)

行 程:
熊谷8:00=叶花駐車場9:10→カタクリ群生地➝鞍部分岐9:40→城山10:00➝鞍部分岐➝ヤシオ山10:45/11:00→カラスノネド11:10→姥穴山(昼食)11:30/12:00→白葉峠12:30➝神社13:10➝叶花駐車場13:20=熊谷14:30
今年一番のアカヤシオ満開
足利市小俣町の仙人ヶ岳から東へ稜線をたどると、白葉峠の先に320mの小さな山がある。

地図には名前も標高も載っていない小さな山が「関東で最初にアカヤシオが咲く山」として脚光を浴びることになったのは近年の事。ネットの開花情報を見て、早速見に行くことにした。
ヤシオ山のついでに近くの深高山にも登る予定だったが、天気も良いし、たまにはのんびりと歩くのも悪くない。城山や姥穴山(うばあなやま)に立ち寄って、白葉峠(しらはとうげ)まで尾根を歩き、道路を歩いて叶花駐車場に戻ることにしよう。
鞍部の城山分岐の道標
叶花(かのうけ)駐車場から、沢沿いのカタクリ群生地(保護地)を抜けて鞍部に登る。
先ず、左側の小俣城跡の城山まで往復する。急坂には切堀などの山城の名残がある。
鞍部に戻り本命のヤシオ山に向かう。小さな山頂部にきれいなアカヤシオが咲いている。規模は小さいが今年最初に見たアカヤシオは新鮮だ。
本数は少ないがアカヤシオが満開
カラスノネドを経由して姥穴山(御嶽山)にも寄ってみよう。落葉樹の急坂をお助けロープにつかまって山頂へ。石の祠と石像がある。石像は神官像で木曽の御岳山に向かって建っている。
姥穴山の石祠と神官像

昼食を済ませたら、白葉峠に向かう。開けた尾根は桐生市街地や、吾妻山から鳴神山の稜線がよく見える。ヤマツツジが2本フライング咲きしている。

白葉峠への道標

いきなり、白葉峠に飛び出た。丁度一年前には、この峠から仙人ヶ岳、猪子峠へと縦走したところだ。季節外れの雪が降った後にアカヤシオが咲いていた。

ヤシオ山山頂で

路傍の桜やミツマタ、スイセンなどを見ながら叶花の駐車場に戻る。天気が良く、のんびりと花見ハイクを楽しんだ。高橋仁

【無雪期PH】長沢背陵ピストン

三峰神社から長沢背陵往復    
山 域:埼玉県:芋ノ木ドッケ1946m、長沢山1738m、水松(アララギ)山1699.2m
期 日:2021年4月11日(日)
参加者:高橋仁(単独)

立派なモノリスと並んで

行 程:
熊谷4:10=三峰神社(1040m)6:10➝霧藻ヶ峰7:20→白岩小屋8:35/8:50白岩山(1921m)→芋ノ木ドッケ(1946m)9:30/9:50➝長沢山10:55→水松山11:30/11:50→長沢山12:20➝芋ノ木ドッケ13:35→白岩小屋14:05→霧藻ヶ峰15:20→三峰神社16:10=熊谷18:40

三峰神社駐車場は、前夜からの車が10台以上。シャクナゲや桜がきれいだ。
平坦な石敷きの道から檜林に入り、妙法ヶ岳の分岐を過ぎると、コメツガの林を登り霧藻が峰に着く。ここまで、だらだらと500m登ったのに100m下ってお清平から白岩山に500m登り返す。

何十年も廃屋になっている白岩小屋

雲取山荘から下山してくる人と何度かすれ違いながら、廃屋になって数十年の白岩小屋に着いた。西側が開けていて、右から谷川連峰、浅間山と両神山重なり白泰尾根を覆うように和名倉山がどっしりと構え、その奥に雁坂嶺が顔をのぞかせている。左の鞍部に白く光る頭を覗かせるのは南アルプスの北岳あたりだろうか?今日最高の展望地だ。
さて、先を急ごう。白岩山を越えて雲取山と長沢背陵の分岐に出る。雲取には何度も登ったが、芋の木ドッケはスルーしていたので、今日が初めてだ。倒木で不明なところもある踏み跡を登ると芋の木ドッケの山頂手前に出る。

倒木で踏み跡がわかりにくい

少し雲取側に寄ったところに山頂標がある。埼玉百名山95峰目。この山は東京都で二番目に高い山だと行き会った人に教えられた。
芋の木(アブラコシ)ドッケ(尖った山)とは言っても、コメツがとダケカンバくらいでアブラコシは見当たらない。

地味な標識、忘れられたような山

長沢山にむかおう。長沢背陵はもっと藪っぽいイメージを持っていたが、わりと明るくて悪くない。草道、岩道、木の根道、落ち葉道と変化もある。5個くらいのピークをアップダウンしながら長沢山に到着。ちょっと場違いなモノリス標識がドーンと立っている。東京都が予算を持ったのか?
それにしても芋の木ドッケの標識とはなんという格差か!
南東に見える水松(アララギ)山まで足を延ばしたい衝動に逆らえず、そのまま進む。100mほど下るとあとはトラバース道を緩く登れば水松山に着く。展望は無いが広く、落ち葉の積もった落ち着いた雰囲気の山頂だ。

アララギとは響きの素敵な読み方

軽く昼食を取り、下山開始。とはいっても芋ノ木ドッケまでは300m近い登り返しになる。長沢山のモノリスに再会して、アップダウンの繰り返しで芋ノ木ドッケに着いたが、この先にも白岩山と霧藻が峰の登り返しが待っている。おまけに粉雪がチラチラと舞い始めてきた。

ミツバオウレンの小さな花が

最後のだらだら道は、両足つま先が痛くなってきて、三合落・両見山で負傷した左ひざも痛み始めた。登山靴を脱いでマッサージして、最後の頑張り。粉雪も止んで日差しが出てきた。
予定外の水松山を往復したが、予定より1時間早く下山できた。(仁)

【ハイキング】嵩山と親水公園

岩と展望の嵩山&花の岩井堂親水公園

山  域:群馬県:中之条町 嵩山(789m)

目  的:群馬百名山・我妻八景の嵩山の展望と

     岩井堂親水公園の30万本のスイセンを楽しむ

山行形態:ハイキング

期 日:2021年04月14日(水)

親水公園から嵩山全景

行 程:熊谷駅南口(高橋車)6:30=川本道の駅(橋本車)7:00=花園=渋川=道の駅霊山嵩山8:30➝親都神社登山口8:50➝胎内くぐり9:30➝天狗の平(広場)9:50➝小天狗往復10:10➝無情(御城)の平➝大天狗女岩)10:50➝一升水→弥勒穴➝駐車場11:40/12:40(昼食)=岩井堂親水公園13:00/13:40=(往路を帰る)=熊谷16:00

参加者:(8名)L高橋仁、SL橋本、新井勇、大嶋、渡辺、黒沢、齊藤 

ガイドの説明を聞く

渋川市から中之条町の「道の駅霊山嵩山」に到着。登山準備をしていると、近隣住民だという人がボランティアで案内するというので依頼し、表登山口から同行する。難易度としては中程度の登山道の正面に直立した大きな男岩が鎮座する。胎内くぐりに立ち寄ると、大きな岩と岩の間をすり抜けるので、狭くて通り抜けられなかった人もいたようだ。
二の丸跡の天狗の広場に出る。小天狗に向かうと雨が降り始めた。ボランティアの案内人と別れ、小天狗に登る。嵩山の西方の展望所になっており、熊谷から見る榛名山を裏側から展望する形となり、麓の渋川の町並みと相まって素晴らしい景色だ。

小天狗の上で

稜線を東へ山頂の大天狗に向かうと、本丸跡の御城(みじょう)の平(無常の平)に出る。解説板に戦国時代に戦で多くの死者が出たとある。このためか小石仏がたくさん整然と並んでいた。

御城平のスミレ

東屋で雨宿りして、小雨になったので、大天狗に向かう。長く続く岩場を鎖につかまって登る。雨のため岩場が滑りやすいので細心の注意を払う。

女岩をよじ登る

山頂の「女岩」を鎖でよじ登るが、数人がやっとの狭さ。眺望はすばらしく、上信越の山々をパノラマで見わたす。ここは男岩の裏側に位置し、男岩越しに景色を眺めるので、一種の優越感的気分に浸る。

山頂の大天狗、女岩の上は狭い

雨がやまないので早々に下山開始。東登山道の屏風岩を正面から、左からと眺め、自然が作った偉大さと荒々しさを痛感しながら下る。下山後、空は晴れ渡り、駐車場付近のテーブルで昼食を済ませて、東吾妻町の岩井親水公園に移動する。

 

水仙と桜並木

河川敷のスイセン

吾妻川の河川敷と、接続する畑に(満開はやや過ぎたが)30万本の水仙が栽培され、ソメイヨシノの桜吹雪と水仙の黄色のコントラストが素晴らしい。吾妻川の向こう側正面にはさっき登ってきた嵩山がドンと身構えて鎮座しておりとても素晴らしかった。(渡辺記)

【残雪期ピークハント】景鶴山

残雪期限定の景鶴山へ 

鋭く尖った景鶴山

山  域:群馬県:景鶴山2004m
目  的:残雪期の、群馬・新潟県境の景鶴山を往復する
山行形態:残雪期ピークハント
参加者:(単独)高橋仁

期  日:2021年04月25日(日)、26日(月)
4月25日(日)
熊谷7:30=尾瀬戸倉10:10=鳩待峠11:15→山ノ鼻12:10/12:45➝尾瀬ヶ原→燧小屋14:30(泊)
23日に道路が開通して24日に山小屋が営業開始したので残雪期限定の景鶴山に登ろう。満開の桜と水仙の戸倉。バスから降りてきた5人位の若者が「水芭蕉を見に来たが鳩待峠の残雪を見てそのまま帰ってきた」と言う。軽装にスニーカー履きでは当然だろう。尾瀬はまだ早春と冬が同居している。

尾瀬ヶ原の正面に燧ケ岳が

鳩待峠からアイゼンを着けて山ノ鼻へ下る。昨日入山して今日帰る人たちが、疲れた顔つきで黙々と登ってくる。山ノ鼻で、コーヒーとパンで一息入れて尾瀬ヶ原へ向かう。燧ヶ岳が正面にどっしりと構えて、山頂部は気流がぶつかって時々ガスが湧いている。所々で木道が出ていて、踏み抜の後もある。早すぎの水芭蕉が雪や霜にやられて、白い苞の先端が茶色になっている。熊?鹿?食べ散らかしたのか、ちぎれた花が散らばっている。

水芭蕉の季節はまだ先

前にも後にも人のいない雪原を燧ケ岳、振り返れば至仏山を見ながら、牛首を過ぎると左側に、黒く尖がった山頂の景鶴山が見えてきた。明日は東電小屋から与作岳を経由した長い尾根ルートをピストンして、尾瀬ヶ原を戻り、鳩待峠まで登り返しだ。雪の状態と天気が良ければよいが・・・。
竜宮小屋を過ぎ、見晴の燧小屋に到着した。雪に埋もれた小屋の周りを、除雪機がエンジン音を響かせている。今日の宿泊は埼玉からの3人と自分の4人だけ。入山者が少ない。

小屋はまだ雪の中

4月26日(月)
燧小屋5:40→東電小屋➝笹山➝与作岳(松嵓岳)8:20/8:40m→景鶴山9:30/10:20➝与作岳10:50→11:20→笹山➝東電小屋12:25→ヨッピ吊橋➝牛首➝山ノ鼻14:00/14:40➝鳩待峠15:50=戸倉16:20=熊谷19:30

昨夜は満月で外が明るかったが、朝は風が強く粉雪が舞っている。山頂でゆっくりし、バスに遅れないように用意してもらったおにぎりを食べて出発。東電小屋から少し笹薮の出てきた斜面を登り始める。雪も止んで青空が見えてきた。雪は固くアイゼンが効くし、踏み抜の心配も無い。

ようやく見つけた山頂標

久々の重いザックとアイゼンで足が重いが、二つのピークを越えて与作岳まで一気に登って休憩。山頂がなだらかで、コメツガ(シラビソ?)に付けられた山頂プレートを見つけるまでうろついてしまった。ここから見る景鶴山は至仏山を凌駕しそうな雄姿だ。大きく下って登り返し、景鶴山頂部に取りつくと雪の切れた大岩の右をよじ登って山頂に到着した。

山頂から至仏山をバックに

先行した加須市の若者が「与作岳でも景鶴山でも山頂標がいくら探しても見つからなかった」と言っていたが、足元の雪の中に埋まっていた。針金が切れて木から落ちて今朝の雪に埋もれたようだ。風で飛ばされないように、細紐で括り付けて置いた。 平ヶ岳山頂にガスがかかる

眼下に尾瀬ヶ原、至仏山、赤城、富士山、袈裟丸、皇海、錫ヶ岳、日光白根、尾瀬沼、燧ヶ岳、会津駒、平ヶ岳、巻機と絶景の広がる山頂で至福の時を過ぎしたら、急いで下山開始。柔らかくなってきた雪は、流しながら快調に下れる。与作岳で最後の景色を見たら一気に東電小屋に下る。

至仏山を望む

ヨッピ川と下の大堀川は、橋板が外され、むき出しの鉄骨の上を慎重に渡る。見渡す限り雪原でたまに人影が見えるだけの尾瀬ヶ原は、長く長く感じる。ひたすら歩いて、山ノ鼻に到着した。バスの時間には余裕なので、お湯を沸かして暑いコーヒーを飲んで、寛いだらバスの待つ鳩待峠へ最後の登り返しだ。(高橋仁)

【PH】赤岩尾根と宗四郎山

欲張り山行の赤岩尾根と宗四郎山   
山 域:埼玉秩父市・群馬県上野村県境:赤岩岳(1583mP)・宗四郎山1510m
期 日:2021年5月3日(月)
熊谷5:00=小倉沢登山口7:00→赤岩峠8:00→赤岩岳8:30→1583mピーク9:40/10:10→赤岩岳10:55→赤岩峠11:15→雁掛峠11:40→六助ノ頭12:20/12:40➝宗四郎山13:00/13:20→赤岩峠14:35→登山口15:15=熊谷19:00                                                                       
参加者:高橋仁(単独行) 

南八ヶ岳(中央)宗四郎山(左下)帳付山(右下)

「県外移動自粛」がきっかけで始まった「埼玉百」も残りが十文字山、三国山、赤沢山、宗四郎山、赤岩岳の5峰になった。中津川から小倉沢の林道が登山口まで入れるので、赤岩岳(尾根)往復と宗四郎山往復の欲張り山行を企てた。
路上駐車所は6台くらい停まっている。ほとんどが大ナゲシか、赤岩尾根を八丁峠へ縦走らしい。天気は好いが、午後に雷雨の予報が出ている。岩場を先に片付けて、宗四郎山は後回しにしよう。15:30までに下山が目標。
左からザレた沢を登って北側尾根の小鞍部に出る。北の岩の上に登ると西に八ヶ岳、宗四郎山、帳付山などが良く見える。鞍部に戻り、ここから赤岩岳山頂までは樹林の中で展望効かず、普通の奥秩父の山という感じ。

山頂標と撮るといつも逆光です

前鋭鋒から赤岩岳、三国山、八ヶ岳(右端)

赤岩尾根をさらに東へ、前鋭鋒と1583mピークまで往復しよう。岩場のオンパレードで、2か所ほどロープがあるが、後は自分でルートを決めて登る。1583Pへの岩斜面は、さほど急ではないが、ホールドもステップも良くない。登っては見ても下りは?一抹の不安が頭をよぎる(実際は、すんなりと下れた)。ピークの林野庁境界見出し20号まで行って証拠写真。寒いので風のない陽当たりを探していたら、山頂杭が見つかったのでそこで休憩。

見出20号、ここいらが山頂だろう?

帰りは、後続の数グループ・20人ぐらいと行き会うが、ザイルで確保しながら登っているので、待たされる時間が気になる。
赤岩峠まで戻り、今度は西側の宗四郎山まで往復だ。いきなり大ナゲシとのジャンクションピークへの急坂を登る。大ナゲシは5年前に登っている。時間があれば寄ってみたいがパス。

上武国境の尾根はアカヤシオがいっぱい。

アップダウンを繰り返し、アカヤシオの花に癒されながら、雁掛峠、雁掛ノ頭、六助ノ頭と来たところで、宗四郎山の槍の様な鋭鋒を目の前にして急に疲れと空腹を感じて一休み。1583Pから休みなしでここまで来たんだ!

宗四郎山は忘れられた様な静かな山だ

急登の先の宗四郎山頂は、北から西、南のすばらしい眺望を独り占め。御荷鉾、赤久縄、大山、天丸、帳付、御座山、南八ヶ岳、三国、十文字、金峰、三宝、甲武信、雁坂嶺、南天山、白泰尾根と、いつまでも眺めていたいが、西から雲が湧いてきた。雷雨予報もあるし、そこそこにして引き上げよう。

目の前に南天山、奥に白泰尾根、最奥に奥秩父

下山開始。アカヤシオがきれいなので撮影していたら、一人登ってきた。物好きクライマーは他にもいたようだ。埼玉百96峰、97峰登頂(仁)

【PH】赤沢山から四里観音避難小屋へ

白泰尾根を赤沢山と四里観音避難小屋まで往復

面白い避難小屋看板が

山 域:秩父市:赤沢山1819.1m     
期 日:2021年05月09日(日)
参加者:高橋仁(単独)
行 程:熊谷5:00=栃本広場7:00=林道登山口7:30➝一里観音8:00➝白泰山分岐9:00➝二里観音・避難小屋9:15/9:35➝赤沢山10:30/11:05➝三里観音11:30➝四里観音避難小屋12:35/12:45➝三里観音13:45➝赤沢山登山口14:15➝二里観音・避難小屋15:00/15:10→白泰山分岐→一里観音16:00➝林道登山口16:30=熊谷19:00

展望の無い山頂で

3月の白泰山に続き、白泰尾根の赤沢山と四里観音避難小屋まで往復した。
林道登山口から稜線に登り、気持ちの良い新緑の中を一里観音に到着。四里観音避小屋から栃本に向かう二人に行き会う。
1700m超えると木々は新緑から早春の様相に変わる。白泰山は前回登ったのでパスして、先を急ごう。二里観音・白泰山避難小屋に到着。水とトイレが無いが、小屋は綺麗で、土間には薪とストーブもある。10人位は泊まれそう。小屋のすぐ南の断崖は展望抜群。奥秩父の稜線から十文字峠、赤沢山が見渡せる。しばし休憩。

雁坂嶺から甲武信の稜線が広がる 中央左のピークが赤沢山、左奥に十文字山

1729m岩峰(弁慶?)を巻いて赤沢山に向かう。所々にアカヤシオや山桜が咲いている。足元にはミヤマカタバミや、ヒメイチゲが踏みつけそうになるほどいっぱいいっぱい。花はまだだが、コバイケイソウとトリカブト、ハシリドコロなどがあちこちに群生していたくさん生えている

あちこちにヒメイチゲがたくさん咲いている

赤沢山は北に回り込んでから山頂ピストン。樹林でたいした展望は無いが大きな山だ。

ザレたトラバース道を進んで三里観音に着いた。栃本から信州梓山へかけて一里、二里、三里、五里観音と見てきたが、どれも素朴な感じの小さな石仏がぽつりと立っている。信仰の山ではなく、秩父と信州をつなぐ生活道だから、一里塚と山道の安全を願っておかれた石像なのだろう。

小さな三里観音像がポツリと・・

大山沢林道分岐は広場の様になっているが、林道は藪で廃道状態。奥秩父林道分岐を過ぎると、登山道から少し下れば四里観音避難小屋に出る。トイレ、水場のある小屋は、土間に薪とストーブがある。庭にはコバイケイソウ、トリカブト、ハシリドコロがたくさん生えている。もう少し歩いて四里観音も見たいところだが、西から雲が来て小雨がぱらついてきた。帰りの長丁場を考えて、今日はここまで。

避難小屋は少し下ったところに

往路をひたすら歩いて登山口に戻る。先日歩いた宗四郎山・赤岩尾根や、両神山が樹林の合間から見え隠れする。埼玉百は98峰になり、十文字山から三国山縦走で、完登。(仁)

【沢登り】奥多摩・小袖川

山  域:奥多摩・小袖川

山行形態:沢登り  

期  日:  2021年 6月12日(土)

参 加 者:CL浅見、SL新井浩、駒崎、横尾

アルバム

行動記録:東松山5:00=丹波山村鴨沢=小袖登山口駐車場7:30/8:15→入渓点8:40→15m滝(高巻き)9:10/10:20→小袖鍾乳洞11:45/12:05→5m滝(シャワークライム)13:00/13:20→標高962m地点13:45→尾根(堂所付近)14:50/15:20→小袖登山口駐車場16:30/16:55=東松山20:30

 

小袖登山口駐車場で装備を整えた後、車道を少し戻り沢に向け下降。倒れた間伐材や枯葉が降り積もり足場が緩くて崩れやすい斜面を転倒しないように注意しながら100mほど下って入渓点に着いた。小袖川は地形図を見て分かるように、V字に切れ落ちた深い谷を流れているが、川自体の傾斜は比較的緩やかで大きな滝は少ない。その代わり終始いたるところに大きな岩が転がった沢をよじ登ったり水に浸かりながら縫うように遡上していく

 

入渓から30分ほどでいきなり15mの大滝が現れた。切り立った岩壁なので高巻きすることに。落石に注意しながら慎重に急斜面を登ると大きな岩があらわれた。浅見リーダーが先行して張ってくれたフィックスロープを伝ってトラバースしたり、セルフビレイをとったり、ロープで確保してもらいながら岩をよじ登り、時間はかかったが全員無事に通過。例会のロープワーク練習が役に立った。そこからさらに1時間ほど小さな滝や大きな岩の間を乗り越えて遡上していくと目の前に垂直の岸壁が現れ、「小袖鍾乳洞」の看板が立っていた。入口は鉄格子で塞がれ「入洞禁止」の看板が掛けられていて中が見られず残念。入口脇に小さな穴があり、涼しい風が吹いてきて鍾乳洞の中の温度を少し体感できた。この鍾乳洞は、沢を遡行してこないと辿り着けないので、一般の人は見に来ることができない秘密のスポットなのかな。

 

その後も数段の小滝や土砂で埋まって川幅が狭くなった河原、相変わらずの大岩の間をよじ登ったりしているうちに5mほどの滝が現れた。手掛かりもしっかりあるのでシャワークライムを楽しむことに。浅見さんが先行、ロープを降ろしてもらい確保してもらいながらのシャワークライム。遠目には手掛かりになる箇所がよく見えていたが、水しぶきを被ってよく見えないので手探りでしっかりとした手掛かりをつかみながら無事登り切った。全身に水を浴びながら滝を登るのは楽しい。やっぱりロープで確保してもらっている安心感は大きい。でも、次はロープなしで登れるようにしたい。標高962mに達した時点で計画より2時間以上遅れていたため、遡行を終了し尾根まで登って下山することになった。地形図からできるだけ傾斜の緩い箇所を選んだが、それでも沢から標高差250mあまりを間伐された杉の枯葉が積もって歩き辛いかなりの急斜面を登った。その上いたるところに浮石があり、落石にも気を使いつつ、ヘトヘトになりながら尾根まで辿り着いた。下山は、急登で疲れ切った身体にはほど良い傾斜の緩やかな登山道を、1時間余り歩いて駐車場に帰り着いた。(横尾記)

 

【ピークハント】日光 錫ケ岳

日光 錫ヶ岳(すずがたけ)

山域山名:栃木県 日光 錫ヶ岳 2072m

期日:2021年6月12日(土)13日(日)

参加者:L高橋仁 橋本

行動記録

6月12日

熊谷6:00=足尾道路=金精峠駐車場8:30-金精山7:45-国境平10:10-五色山10:40-前白根山11:15/11:50-五色沼避難小屋12:20/12:30-白根山(2578m)13:30/14:00-五色沼避難小屋 14:30(泊)

<天気 曇り時々晴れ>順調に熊谷から足尾を抜けて、時刻どおりに金精トンネル手前の駐車場に着いた。30台位の車で駐車場は満杯で道路端に駐車した。支度をして登山開始。金精峠までは急登だ。丸太の階段、梯子などもある。金精峠まで登ると男体山を中心に日光の山々が見える。手前には湯ノ湖も見える。風無く爽やかだ。笹原も広がりゆったりした景色だ。オオカメノキの白い花や、シャクナゲの紫の花が咲く尾根を進み、岩ごつごつの金精山北側の道を登り、金精山頂上で一休みする。今回は避難小屋泊りでシュラフ、食料と日帰りよりもザックは重いが、背負えばそれほどに感じない。里は新緑で緑があふれるが標高2200m位からは、笹原に芽吹かない樺の木々が生える。標高の高いここは季節が下の平野よりも2月以上も遅いようだ。また、樺の樹形は高さがそれほどでもないのに太く枝は横に広がり、相当な強風と積雪ですんなりと上には伸びられないようだ。窪地に雪渓が残り、さらに標高をあげたことが分かる。国境平を過ぎ、五色山まで登ると残雪を少し残した白根山とその手前の青い五色沼が見えた。尾根なので東西の山々がよく見える。火山地形で尾根の道にも岩がゴツゴツだ。金精峠付近では散っていたミネザクラがこの付近では満開できれいだ。尾根を歩き前白根山で少し休み、昼食とする。青空も見え、登山者が多い。休憩後、五色沼避難小屋に行く。今夜宿泊する場所だ。ここに荷物を置き、白根山に登る。富士山、男体山と同じ成層火山で、登山道は急登だ。歩き始めてすぐに、草を食べているニホンジカがいた。角が生えているのでオスだが角は柔らかいようだ。急登を何人もの登山者とすれ違い、頂上の平坦な場所まで出ると360度の展望が広がる。明日登る白錫尾根も見え、皇海山、赤城山も見える。会津駒ケ岳も見える。中禅寺湖は相当に広く青い水を一杯にたたえゆったりとしている。

 避難小屋に戻ったが時間が早いので、ゆっくりし、それから豚・レタス鍋の夕食をとり翌日の山行に備え早めに眠りについた。

 

 

上 五色沼 中 ミネザクラ満開 下 オスの鹿が現れる

上 白根山頂付近 天気よくたくさんの登山者でにぎわう

下 白根山頂

 

6月13日

五色沼避難小屋5:10-白根隠山6:00-白桧岳6:30-錫ケ岳8:30/8:50-白桧岳10:50-避難小屋11:40/12:00-前白根山12:30-五色山13:00-国境平13:30-金精山14:00-滑落14:20-金精峠駐車場17:00

 <天気 曇り>避難小屋には我々のグループの他に男性1名が泊まった。この方も錫ケ岳を目指すという。昨晩は早めに休み、十分な睡眠時間だった。朝食を簡単に済ませ、使わない荷物は小屋にデポして出かける。尾根に上がると白錫尾根で南東への稜線を歩く。ここからはバリエーションルートなので踏み後をよく確認しながら進む。標高が2000mほどだが草地でまだほとんど芽吹いておらず枯れた草原だ。右に白根山、左に男体山と中禅寺湖となかなか良い眺望だ。白根隠山から白桧岳の付近は東面に笹原、西面にあまり高くないくねくねした樺が生え、枯れた樺も混じり見慣れない林だ。道は尾根を通っているが笹原に入ったり、林の中を通ったりしている。笹原は膝下位で踏み跡があり、見失わなければ歩きにくくはない。少し、朝露が付くがそれほどでもない。白根隠山の下りは高さ数十mあり、急な岩場で注意して下りる。帰りは、ここに登り返さないで谷におり避難小屋に直接行こうと、下降場所など見ながら進む。白桧岳のネーミングだが、木は桧ではないが、確かに白い枯れた立木があるのでそれからつけたようだ。前を見ると白錫尾根が延々と続いている。白桧岳から下るときに、直進し、踏み後を見失う。付近はシラビソの林になり、地面は腐植の苔などで、踏み後らしく見える。少し戻り無事にルートに戻れた。このあと針葉樹と広葉樹の混ざった森の中を進む。この道は登山道として整備しておらず、赤色などのリボンと境界の杭などが目印になる。倒木がかなりたくさんあり、太い倒木はよけて歩く。アップダウンがきつくないほどにあり、最後の標高差300mほどを登りきると錫ケ岳に到着した。予定よりも早く着いた。南面からは中禅寺湖が見え、落ち着いた良い山頂だ。

 小休止の後、来た道を戻る。天気は曇りだが眺望はきく。尾根歩きで、緩い斜面の笹原なので危険はあまりない。森には苔がかなり生えている。シャクナゲがちらほら咲いているが花のシーズンはまだのようだ。白桧岳を過ぎて白根隠山の手前から左の谷に下る。木々も生えており、岩場でもないのでずんずん下る。下りた場所は地形図上で窪地地形になっており、どんな感じかと思っていた。グランドが幾つか入るくらいの広さがあり、砂利混じりの平坦な場所で草木も生えていない。白錫尾根が外輪山でカルデラの落ち込んだ場所だと思う。この窪地の続きの場所に五色沼、弥陀ケ池がある。ここは礫などが多く水が抜けてしまったのか。避難小屋に向かい高さ50mほど斜面を上がり、苔と草の場所を歩くと避難小屋に着いた。

 避難小屋で腹を満たしてから、前白根山、五色山と金精峠に向け歩く。前日と違い、天気の関係か、登山者はほとんどおらず、寂しいようだ。ガスが山頂を通過するようにもなってきた。結構なペースで標高を下げる。金精山まで一登りして、休む。2時位なので、3時前には着けるかと話す。金精山の北面の道は急な大岩の道で注意して下りる。それが終わってほっとするような平らな道で、14:20に1名が谷側に滑落した。頭部を中心に負傷した。救急車を要請し、金精峠登山口には17:00に着き、その後病院に入院し治療を受けることになった。登山は自然の山野で高低差のある場所を歩くスポーツなので常に落ちる、転ぶ、迷う危険がある。潜む危険の察知、それに対応する技術、体力を身につけ、安全に登山をしたい。 

 

 

上4枚 白錫尾根

  

 

上 錫ケ岳山頂 中 中禅寺湖が光る 下 イワカガミがしっかり咲く

【ハイキング】陣見山

陣見山尾根歩き

=おすすめ50ルート踏査=

山域山名:秩父陣見山(531m)尾根 

期日:2021年6月23日 

参加者:L橋本 木村 齊藤 豊島

上 雨乞山

行動記録 秩父鉄道波久礼駅8:10-築坂峠9:15-大槻峠10:00-陣見山10:55/11:05-榎峠11:40-雨乞山12:25/12:55-間瀬峠13:15-樋口駅14:10

<天気 曇り>県労山の50ルートの踏査を兼ねた山行である。天気予報は一時雨であるが、北にいくほど降水確率が低いので行うこととした。波久礼駅に集合し、出発。民家の脇を抜け、簡保センターに向かう。その手前で登山道に入る。道標もチェックすると、入り口には陣見山の入口の表示は無い。登山口からは尾根上を歩く。尾根を境に右側は杉、檜の人工林で西側は雑木林だ。尾根を境に地権者が異なることや地形的に東は傾斜が緩く、西は急傾斜ということによるようだ。この南北の尾根地形は、長瀞を中心にした変成岩の地質、断層などとも関係し、南北に谷ができたこととも関係しているようだ。4月頃に咲いていたミツバツツジ、ヤマツツジはもう緑濃くなっている。雑木林も緑が濃く、しかも天気がかなり雲の厚い曇りなので暗い。尾根の道だが、10m位のアップダウンは結構ある。また、登山道の整備という点で見ると、美里町域の登山道までには10か所位倒木があり、寄居町としては整備の対象になっていないように感じられる。急傾斜の丸棒階段を虎ケ岡城址まで登ると関東平野、本庄市付近が望める。ここには立派な東屋があり一休みする。東側の景色が望めるのは樹木を切ったからなのだが、登山者とすると山頂から景色は見たいが、そのために山頂付近の樹木を切るのは自然保護には反するとは思う。そこは高木がないので低木が茂り、赤い木イチゴが実っているので、摘んでおやつとする。甘い。

 虎ケ岡城址から美里町域に入り、急に立派な東屋や表示板、道標になる。登山道は幾つもの市町村域にまたがるので道標等が変わるのはやむをえないと考えるが、ルートの統一的な整備はできないものか。城址からは、西北西に進む尾根の向きを変える。雑木林が増えそれほどは暗くない。道端にギボシがあるが花はまだ、ヒトリシズカはあるが咲き終わっており、目立つ花はない。雑木林のリョウブなどが色をいくらか添える。岩が出ていいる場所もあるがそれほどの傾斜ではなく、道も広く、注意すれば普通に歩ける。林道を横切り10分で陣見山頂上になる。杉林の中で、テレビの電波施設もある。雨がパラパラとしたがそれ以上に降らない。陣見山から西に方向を変え、また、尾根の凸凹に沿い、雨乞山を目指す。やや急な下り坂、登り坂もあるが長くは続かない。この尾根は、赤松が生え、リョウブも増え、樹高は低くなり、明るい。この尾根は荒川、国道140号に沿っていて、木々の間から、下の民家が見え、秩父鉄道の列車のごとごとという音、車の音など生活の音が聞こえる。民家の裏山を歩いている感じだ。林道を横切り、再び尾根の登山道に登る。榎峠手前の尾根にはかなり太い木もあり、深い森の様子だ。ほぼ傾斜なしの登山道で、安心して歩きながら深山の雰囲気を味わう。榎峠は林道の峠で、アジサイなどの植栽がある。雨乞山の道標に導かれ、やや傾斜のある道を進む。この付近も雑木林でヤマツツジがたくさん生えている。送電線鉄塔があり、その下は草原になっており、ススキがたくさんあり、ツリガネニンジンが生えていた。雨乞山に近づくと林道歩きとなり、パラグライダーの離陸場で南東側が芝生になっている雨乞山に着いた。ここで一休みする。南東側が開け、あまり高くない山なので、荒川、140号国道、対岸道路、工場、橋、病院、学校、駅などが手にとるように見える。向かい側の大平山とその続きの山も見える。

 休憩後、樋口駅目指して下りる。数百m進んで右に曲がるのだが、分かりにくい。曲がる場所が地図とずれている。登山地図には、「岩」が目印とある。以前迷ったので注意し、無事曲がることができ、間瀬峠まで下り、一旦車道に出て50mほど南に進んでチェーンが張ってあるにある林道に入り、その道を進むと、140号国道の北側に出る。左に曲がり長瀞第二小学校の前まで行くとそこが樋口駅だ。この付近には雨乞山や、間瀬峠の道標はない。こちらから登るとすると地図を見て歩くことになる。今の季節のこのルートの魅力は、豊かな緑を楽しむことということになるのかと感じた。

 

  

上 陣見山登山口は手書き看板 中 雑木林で明るい 虎ケ岡城址から設備充実

 

 

 

 上 陣見山までは倒木が多い 中 陣見山頂上 下 道標案内板は多い

雨乞山はパラグライダーの離陸場で見晴らしがよい

【その他】両神山辺見尾根踏査(事前調査)

両神山辺見尾根踏査(事前調査)

 山域山名:両神山辺見尾根

期日:2021年8月3日

参加者:橋本義彦

 

上:稜線から日向大谷を望む 下:稜線の様子

行動記録:

熊谷5:25=自家用車=両神集人P7:20-薄川渡渉入山地点7:30-1313mピーク東の尾根稜線合流地点10:30-1313mピーク10:50-辺見岳11:30-キワダ平12:20/12:30-エビズルの頭1351m12:40-三笠山13:00-1418mピーク13:20-清滝への鞍部13:30-清滝小屋13:50/14:10-日向大谷口-16:00-P16:10=熊谷18:20

この踏査(事前調査)は埼玉の山旅おすすめルートに関係して企画された両神山主要ルート踏査の一つである辺見尾根踏査の事前調査として担当の橋本が行ったものです。

<天気晴れ>天気予報は晴れで私の都合が合い、以前から実施予定の両神山辺見尾根の踏査を実施した。このルートはバリエーションルートで登山地図にも載っていない。地形図とグーグルアースで、地形と植生などをチェックし、ルートを考えた。予定では、辺見尾根稜線の支尾根を日向大谷の南側から登り、稜線まで登った後は辺見尾根を両神山に向かい尾根を西に登るルートである。

 道路から薄川に下り、水量の少ない川を越え、急傾斜の尾根を登る。広葉樹の林で、泥に落ち葉が少し積もった場所だ。斜面を見ると踏み跡らしき「道」が見える。足跡の主は足跡の形から鹿だ。斜面に這いつくばるように登る。倒木や大岩は邪魔になるほどではない。一気に汗が吹き出す。標高差200mほど登り、やや斜度が緩くなるが再度、急斜面が続く。標高1000m位になると林越しに左右の谷や尾根が見える。樹種もツガなどの常緑針葉樹も混じってきた。。樹皮が動物にかじられていたり、シャラ(ナツツバキ)が花を地表に落としていたり人の手が入っていない様子だ。先日の激しい雷雨で土が流され木の細根がたわしのように出ていて木の根が土を掴んでいるのが分かる。稜線まであと標高差200mまでのルート上には大岩、岩場があり、少しある踏み跡を参考にルートを決める。大岩に取り付く無理なルートを取らずに右左にずらすと木は生えているし、岩や木の根も利用できるのでそれほど危険とは思われない。木は枯れてる、石はぐらついている物もあるので注意する。稜線に合流しやれやれと思う。支尾根も標高差700mを登るのに3時間もかかってしまった。西に延びる稜線は岩のやせ尾根だが背丈が高くない針葉樹が密に生えている。その木の間から尾根を確認し、GPSでも方向を確認し方向を西に変えて進む。これからの稜線はアップダウンも50m前後以下なのでと割合楽であると予想していたが、現実は違っていた。稜線上は桧やツガ、広葉樹もたくさん生えている。数mの大岩があって避けて通る。進んで行くと最後は岩場になり、細い木々を掴んでは安心して下りられないような場所が4か所ほどあり、ロープで懸垂下降をする。登る場所から見て10mも岩壁がある場所は踏み跡を参考に岩の右か左に回り込んで安全に進むことができた。稜線の南側に鹿よけネットが張ってある。その1か所では、雄の鹿が角をネットに絡ませて外せなくなってもがいていた。また、山頂付近にいた鹿が人に気付いて、斜度35度位の斜面を走って逃げ去った。その運動能力には驚いた。この山には至る所に鹿の足跡、鹿の道があり糞が落ちている。木々の間から右と左の谷を望むことができ、右には登山口の両神山荘が、左には白井差の山中さん宅の赤い屋根が見える。この尾根には人の気配はない。動物には会う。鹿とリスに会い、マムシにも会った。マムシは長さ50cmほどで、先に気付き逃げ出した。それにしても標高1300mの尾根にマムシの獲物がいるのかと心配になる。岩場にピンクの花が2株咲いている。オオビランジか。1か所特に厳しい岩場があった。懸垂下降で岩場を下り、さらに鞍部から下りるのに支点の樹木なく、慎重に下り、岩の割れ目を登って大岩の南側をトラバースして、次の鞍部へと進んだ。岩場は多く、硬いチャート質だ。きれいに地層が見える岩があり、確かにこの岩達は、太平洋の海底でできたのかと思った。キワダ平で休憩し、水分をとり、お握りを食べる。この尾根の山名は登山地図には載っているが、トラバースのせいかそれらしき標識も道標が見当たらない。予定よりも時間がかかっているので短縮のルートを考える。1418mのピークから下った地点一位ガタワから清滝小屋に下りることにした。1418mのピークには立派な石像3体が安置されていた。信仰の山という雰囲気だ。真新しいお札も奉納されている。こうした石像を運んでくるとすれば最短のルートは清滝小屋なので、廃道はあるかもしれないと考えた。一位ガタワの鞍部からは予想したとおり、廃道があった。この鞍部から山頂に通じる道と白井差方面に抜ける道はトラロープが張られ通行禁止・廃道となっていた。標高差100m20分で清滝小屋に着いた。50年ほど前の私が高校生の時秋に両神山に登ったことを思い出した。そしてうろ覚えで清滝小屋から東の尾根経由で山頂に至る道があったことを思い出した。ここで一休みして下山した。

 上:シャラ 下:稜線には大岩が何か所もある

 日向大谷までは薄川の源流渓谷沿いに下る道で急だが道標もよく整備されていた。会所から分岐して登る七滝沢コースは崖崩れのため通行禁止となっていた。また、以前この登山道で沢まで滑落した死亡事故があり、「滑落注意」の看板と、谷側に木杭とトラロープを張った箇所と、山側に太いロープを張った箇所があり、過去に事故があった場所かと思われた。いずれにしても、このコースも谷側に急斜面があり沢まで何もない場所がたくさんあり、そのすべてにロープを張るのも手間、費用、景観と考えると難しいと思われる。

<追記>今回のルートで気になったことがある。森林内の下草が見当たらないのだ。また、灌木もアセビ以外のツツジなど無かった。クズ、フジ、アケビなどの蔓性の植物も無い。クモ、チョウなどの昆虫、野鳥もほとんど見かけなかった。シダ類も無かった。予想するに、鹿が草、灌木、蔓性植物をほとんど食べつくし、それに食物連鎖で生きている昆虫等もいなくなったのではないだろうか。

岩場の花は鹿の食害から免れる ビランジ