東北

【ハイキング】桃洞・赤水渓谷と森吉山

山  域:森吉山1454.2m(秋田県)

赤水渓谷

日  程:2022年10月7日(金)~10日(月)

参 加 者:L新井浩、駒崎

行動記録:

10/7(金)深谷5:30=東松山6:00=秋田内陸縦貫鉄道阿仁前田温泉駅15:55 626.2km

 東北道、秋田道をひた走り、五城目八郎潟ICで高速を降りて16時前に宿に着く。

 

10/8(土) 阿仁前田駅7:15=森吉山野生鳥獣センター8:20→桃洞渓谷(桃洞滝まで)10:00→桃洞・赤水分岐10:40/11:00→赤水渓谷(赤水・玉川分岐まで)12:50/13:25→往路戻る→森吉山野生鳥獣センター15:45/16:30=阿仁前田駅17:30

<天候:曇り>

森吉山野生鳥獣センターに車を停めて、出発。最初はブナの森の中の整備された道を歩く。落ち葉が積もった歩道は良い感じだ。桃洞・赤水分岐を桃洞沢(桃洞滝方面)に進む。

 

やがてナメている沢が見えるようになり、桃洞横滝が見える。小滝だがナメた感じの緩やかな段差がなんとも言えないいい感じ。左岸の脇を歩くようになり、しばらく行くと、対岸に渡る飛び石のような足場を作ってあるところを渡る。

 

右岸は遊歩道を整備したように岩盤が歩き易いようになっている。小滝の脇をテクテク歩いていくと渓谷が狭まってきた。行く手が曲っていて先が見えないところを進んでいくと、待ってましたの桃洞滝だ。写真では見ていたが、なかなかの迫力だ。しばらく見とれる。

 

沢の水は茶色掛かっている。濁っているのではなく透明な茶色。今日は曇りで肌寒いので、休まずに来た道を戻り、赤水渓谷へ向かう。赤水・玉川分岐まで戻り、沢靴に履き替えて赤水沢(赤水渓谷)に入渓する。しばらく巻道となっていたが、いよいよ天国の散歩道に入る。

 

沢の流れは多くなく、浅いところがずーっと続いている。ジャブジャブ楽しい。こんなにナメている沢は見たことない。一枚岩盤のU字渓谷だ。小滝もあるが、沢の真ん中を登れる。ところどころ甌穴(水流による浸食で出来たくぼみ)があり、気を付けないとだが、光の加減で水の中は見えにくいので、そろそろ歩く感じだ。どこまで歩いてもナメ沢は続き、小滝があると思えば、全くの平滑な流れだけになったりと変化がありとても楽しい。紅葉はまだな感じだが、一部紅葉が始まっている。今年は遅いようだ。

 

やがて赤水・玉川分岐だ。右沢左沢に分かれており、兎滝の右沢へ向かう。時間を見ると、大分遅れており、兎滝まで行きたかったが、今回はここまでとして、昼休憩を取り、戻ることにする。帰りは下りで難しいかと思ったが、ゆるい傾斜なので思ったよりも歩き易く、問題なく、沢靴を履いた地点に戻る。そのまま森吉山野生鳥獣センターまで戻り、沢靴を脱ぐ。

 

時間があったので、森吉山野生鳥獣センターを見学する。係りの人になぜ沢の水の色が茶色(透明な)なのか聞いてみたら、気温が低く、腐葉土の腐敗が遅く、その色が染み出たものと思います。との回答でした。後で調べたら、溶存有機物と呼ばれる、植物(落ち葉や根っこ)から染み出たもの。北欧やカナダ北部の河川水は茶色をしているとのこと。

宿に戻り、温泉に入って冷えた体を温めました。

 

10/9(日) 阿仁前田駅7:25→阿仁スキー場8:00→ゴンドラ山頂駅9:15→森吉山11:00/11:55→ゴンドラ山頂駅13:20→阿仁スキー場13:40→阿仁前田駅14:30

<天候:晴れ>

今年の2月、厳冬期に快晴の森吉山で山スキーをした。その山を紅葉の時期に登って来ました。

晴れ渡った空は気持ちよく、山頂の気温は7℃と書いてある。ゴンドラを降りて、登山道を石森と呼ばれるピークへ向かう。

 

周りの木々は茶色で紅葉とは呼べない代物。ブナの葉は黄色と茶色。ナナカマドは葉っぱがすべて落ちて赤い実だけになっている。山麓では見ごろとあったが、今年の紅葉は期待外れか。石森のピークからは森吉山の全景が見え、山スキーで滑った斜面が手に取るようにわかる。池塘がある湿原は草紅葉できれいだ。たくさんの人が登っている。阿仁避難小屋の前後は笹原の中を歩く。針葉樹の森になり、すぐに森林限界で樹木がなくなる。紅葉する木々が少ない。そんな感じだ。

 

やがて山頂。これで3度目だ。風が出てきているので、窪地に陣取り昼休憩。これからの季節は温かいものがいい。小学校の遠足らしき集団で山頂はにぎやかだ。岩木山、八甲田などは多少雲がかかっているが確認できた。まだまだ登ってくる人がたくさんいる。その中を下り始める。下りはあっという間に石森のピークへ到着。森吉山を目に焼き付け、ゴンドラ駅へ向かった。

 

10/10(月) 秋田内陸縦貫鉄道阿仁前田駅8:00→東松山19:25→深谷19:55

 3泊お世話になった宿を出て、田沢湖、盛岡IC経由で帰ってきました。往復距離1,338km。

(新井浩 記)

【ハイキング】焼石岳 花山行 2022/6/18-19

山  域:焼石岳1547.3m(岩手県)


山行形態:無雪期避難小屋泊ハイキング
目  的:春の花を楽しむ(ハクサンイチゲ)
日  程:2022年6月18日(土)~19日(日) 前夜泊
参 加 者:新井浩、駒崎
行動記録: 
6/17(金)東松山16:30=中沼登山口駐車場24:00 移動距離450km
東北道を羽生から平泉までひた走る。平泉から一般道を走り、胆沢ダムに掛かる橋を渡り終えると、焼石岳登山口の標識があり、未舗装の尿前林道を20分ほど走ると、中沼登山口に着いた。
6/18(土)中沼登山口5:15→銀明水7:30→姥石平9:10→焼石岳10:00/10:50→焼石神社11:25→東焼石岳12:30/13:00→金明水避難小屋15:00
<天候:晴れ>
4時起床で朝食と出発準備をする。40台ほど置ける駐車場は5:00ですでに満杯だ。人気の山だとわかる。トイレ有り、水道無し。5時を過ぎると皆さん続々と出発して行く。ポストに登山届を出して出発。すぐに木道が出てくるが、雪解け水でひたひたの状態だ。長靴で登る人を多く見かけたが、うなずける。中沼、上沼を通過する。途中にはシラネアオイやリュウキンカ、ミズバショウが咲いている。

 

谷筋を登るようになると雪が出てきた。柔らかいので、アイゼン不要で登れる。進行方向左手には残雪が多い横岳に日が当たっている。時折ミズバショウの群落がみられるようになると、銀明水に着いた。皆さん休憩をしている。冷たい水がおいしい。銀明水避難小屋の直下に銀明水が湧いている。しばらく休憩し、残雪の上を進む。

 

シラネアオイとオオバキスミレが登山道脇にずっと咲いている。天気も晴れ間が広がり良くなってきた。姥石平近くになるとお待ちかねのハクサンイチゲが出てきた。咲きたての真っ白できれいだ。ピンク色のミヤマシオガマがいいアクセントになって咲いている。姥石平では休憩する人がたくさんいる。足元にはヒナザクラが真っ白な花を咲かせている。ハクサンイチゲは多いが、思ったほどの群落はなくがっかり。焼石岳をバックにハクサンイチゲの花の写真を撮りたかったのだが。青空が出て来て風もさわやかで、気を取り直して焼石岳に向かう。なんとミヤマダイコンソウが出てきた。登るにつれ一杯咲いている。焼石岳の山頂は人で一杯だ。風が少しあり寒いので、風よけになるところで昼休憩とする。

 

焼石岳の山頂から北に向かい、焼石神社まで行く。大きな岩がゴロゴロした気持ちのいい縦走路だ。計画では南本内岳に行く予定だったが、パスして東焼石岳に向かう。大きな残雪を歩くとひんやりとして気持ちがいい。残雪の縁には溶けた水が溜まって青色がきれいだ。森林限界であると思われる灌木帯の登山道脇には、ミツバオウレン、ツマトリソウ、イワカガミが一杯咲いている。湿地にはヒナザクラが満開だ。

 

さわやかな風の中、広大な草原を進むと焼石岳と東焼石岳のコルにはお花畑が待ち受けていた。これが見たかった。ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマシオガマ、チングルマが絨毯のように咲いている。よく見ると、ユキワリコザクラやムシトリスミレもたくさん咲いている。東焼石岳の西斜面がお花畑になっていた。

 

東焼石岳の山頂に立つと、今までの人が全くいなくなった。ここまでは足を延ばさないらしい。行く手には、ハクサンイチゲ越しに経塚山までの稜線が続いている。素晴らしい眺めだ。これから金明水避難小屋を目指す。アップダウンを繰り返しながら六沢山を越え、しばらく進むと、赤い屋根の金明水避難小屋が見えてきた。

 

東焼石岳から約2時間で避難小屋到着。外では何人かの人が談笑している。中に入ると、かなりの人だ。内部はとてもきれいで、2階の一角に荷物を下ろした。1階には団体が居り、障がい者のグループのようだ。金明水は小屋からすぐのところにあり、冷たくておいしい。周りの人と話をしながら夜は更けました。

 

6/19(日)金明水避難小屋6:10→尿前川徒渉8:30→中沼登山口9:30=東松山18:50
<天候:晴れ>
4時起床で6時出発。午後から天気が崩れる、午後になると雪解けで尿前川の渡渉地点の水量が増すとのことなので、経塚山の往復は無しにして、下山とする。下山路は沢沿いを歩くが、残雪が多く、踏み抜きや滑落など気が抜けない。ピンクテープはところどころあるが、ルートをよく探さないと迷う事が数回あった。この時期は中沼への下山ルートは使わないほうが賢明だ。

 

林の中に入ると、通常の山道となるが、また沢沿いとなり残雪に注意をしながら下る。沢音が大きくなると、尿前川の渡渉地点だ。前のグループが渡っている。この時のために沢靴を持参した。膝程度の水量で、流れはそんなに早くない。沢靴に履き替え問題なく徒渉。水は冷たくて気持ちよかった。この後は通常の山道を下り、尿前林道に出て、駐車場が見えてきた。

 

3年越しの念願がかない、前情報通りにお花畑が広がる名山でした。登りのルートは雪解け水が有り、残雪も多いがはアイゼンは不要であった。金明水から中沼の道は徒渉や道迷いがあるので、なかなか厄介なコースでした。夏油温泉への縦走コースもあるが、橋が落ちて通行止めとの情報有りました。

(新井浩 記)

【ハイキング】紅葉の栗駒山・船形山 2021/10/2-3

紅葉の栗駒山・船形山

山  域:栗駒山1626.5m(秋田県)船形山1500.1m(宮城県)

山行形態:無雪期ハイキング

目  的:紅葉を楽しむ

日  程:2021年10月2日(土)~3日(日) 前夜泊

参 加 者:新井浩、駒崎

アルバム

行動記録: 

10/1(金)移動日

東松山17:50=須川温泉25:10 448km

東北道をひた走り岩手県の一ノ関ICで降りて須川温泉へ。

途中で夕飯を食べて約7時間のドライブ。須川ビジターセンターのある駐車場はまだ余裕があり、端の方に車を停める。トイレあり。すぐに就寝。

 10/2(土)

須川温泉6:30→産沼分岐8:15→栗駒山9:05→天狗平9:45→秣(まぐさ)岳12:30

→秣岳登山口13:35→須川温泉14:30

<天候:曇りガス、強風>

5時起床、朝食を食べているときに小雨がぱらつくがすぐに止んだ。着いた時には星空だったのに、曇りの様子で、ガスが出ているので、上下雨具を着て出発。温泉が流れている脇を登り始める。硫黄のいい匂いだ。登山道脇の木々は黄色に色付いており、ナナカマドの実が真っ赤になっている。すぐに湿原の中の木道を歩く。名残ヶ原と言うらしく、草紅葉がきれいなところだ。三途の川を渡渉して、産沼の分岐を栗駒山方面に向かう。なだらかな尾根を登っていくと、登山道の両側は紅葉がきれいだ。

 

カエデの種類であろう低木が赤や黄に色付いてとてもきれいで、ナナカマドの真っ赤な実もたくさんある。晴れていれば見事であろうが、ガスって視界はそれほどないのが残念だ。出発から2時間半ほどでにぎやかな栗駒山に着く。

 

台風の影響であろう風が有るが、山頂はそれほどでもない。ガスで視界がないので、記念写真を撮ってすぐに秣岳方面へ進む。急に静かになり歩く人はまれだ。天狗平までは穏やかであったが、この先強風に遭う。稜線を歩くコースで、ガスで視界がないが、左右の紅葉はきれいだ。風が強くなり、すれ違ったひとから、この先風が凄いですよと話を聞く。1573mピーク付近では、今まで経験したことがないほどの強風。ストックで体を支えながら横歩きでやっとバランスを保てるほど。立ち止まっていてはしようがないので、横歩きで何とか前に進む。30分ほど格闘してやっと穏やかな場所になった。登ってくる人たちにこの先風が凄いですよと話す。この風で引き返した人たちがいることを後から知る。

 

穏やかな稜線上の紅葉がきれいなところで昼休憩。真っ赤に色付いている楓は、葉の柄までも赤くなっている。なだらかなアップダウンを越え湿原の木道を歩き進むと、秣岳。1424m。標識には東成瀬村で一番高いところと書いてある。ここからは下りだ。登山道はぬかるんでおり、避けるように左右に足を運ぶ。長靴が良さそうだ。足元は悪くても紅葉は素晴らしく、紅葉のトンネルの中を歩いているようだ。下るにつれてブナ林がきれいになる。ブナの紅葉はまだで、緑色の葉のままだが、とてもきれいだ。やがて視界に須川湖が見えるようになる。秣岳登山口の標識のある車道に出て、ここからはテクテク車道を須川温泉まで1時間ほど歩く。秋田県から岩手県の県境を越えると、にぎやかな須川温泉に戻った。この後大崎市の道の駅「あ・ら・伊達な道の駅」に移動。

 

10/3(日)

大滝野営場(船形山登山口)8:00→小栗山コース→船形山9:50/10:30→蛇ヶ岳11:40→大滝野営場13:10/13:30=東松山20:30 往復956km

<天候:晴れ/曇り>

大滝野営場へは林道を約17km走る。ほとんど未舗装で一部相当悪路で、車高が高くないと腹をこすりそう。突き当りの大滝野営場の駐車場は舗装されている。すでに10台以上あるが、後続車が続々来てすぐに満杯となる。何か地元の山岳会のイベントがあるようで、おそろいのTシャツを着ている人たちが集まっている。キャンプ場の炊事場には「人名水」という湧水が水量豊富に湧き出ており、冷たくおいしい。登山口は駐車場のすぐ近くで、美しいブナの森をスタート。

 

登り初めの頃はブナの葉は緑色で登るにつれ黄色に近づいてくる。登山道はやがて沢の中を行く。振り返ると下界はまだ紅葉しておらず、登って来ている船形山の斜面だけが色付いている。船形山の肩に出て稜線を行くと、船形山避難小屋が見えてきた。

 

山頂に立つ小屋はこじんまりしている。山頂では10名程度の人がそれぞれ休んでおり、風もなく穏やかないい日だ。船形山の山頂付近の紅葉の状況は、ピークを過ぎて葉が散っているが、中腹の山肌は紅葉のピークできれいだ。ぐるっと360度の展望があるが、山々が連なるだけでどこの山かはわからないが、天気がいいので気持ちがいい。鳥海山、月山、蔵王、大朝日岳などらしい。コーヒーを飲みながらのんびり昼休憩。足元の岩場にはミヤマウスユキソウがまだ咲いている。蛇ヶ岳に向かい見晴らしのいい稜線を歩く。背丈ほどの灌木の間を紅葉を楽しみながら進む。振り返ると、船形山の山頂の小屋が小さく見え、紅葉の山肌越しに見る風景はメルヘンチックだ。

 

標識だけの蛇ヶ岳を過ぎると、下降に入る。初めの頃は歩きにくい谷筋の悪路だったが、草原状の明るい谷に変わって、草紅葉の中を下る。トラバースに変わってブナ林に入る。あとひと月もすれば紅葉がきれいになるであろうブナ林は見事だ。瓶石沢を渡渉し登りの登山道に合流して、大滝野営場の駐車場に着いた。駐車場付近の林道にはあふれた車が路駐している。かなりの人が入ったのであろう。この後、6時間掛かる帰路に就いた。

(新井浩 記)

【縦走】飯豊山

山  域:飯豊連峰 飯豊山2105m

期  日:2021年8月5~7日

参加者 :谷口・非会員

行動記録:

8/5

深谷20:00~御沢登山口2:00

深谷を20:00に出発し、下道で向かう6時間(高速4時間30分)国道315号太田藪塚ICを抜け国道122号日光、国道121号鬼怒川抜け、会津、喜多方と抜け、コンビニなどに道の駅に寄りながら御沢登山口に到着。

8/6〈晴れ〉(行動6:30)(実行動5:55)休憩(0:35)

御沢夜営場(6:00)→上十五里(7:30)→中十五里(7:40)→下十五里(7:50)→笹平(8:00) →横峰小屋跡(8:30)→水場(8:50/9:00)→地蔵山分岐(9:10)→剣ヶ峰(9:50)→三国小屋(10:55/11:15)→七森(11:45)→種蒔山(12:15)→大日沢分岐(12:25)→切合小屋(12:30)

朝5:00に起床し準備を開始し6:00より登頂開始、ゲートより緩やかな道を進むがすぐに、なかなかの急登、登ってすぐの十五里で早くも休憩、気温も湿度も高い→中十五里→下十五里とブナ林の中の急登を進む、横峰小屋跡でも休憩をとる、もう、Tシャツが絞れるほど汗をかいている、ここからは少し緩くなるので少し安心。少し行くと水場がある、この水場は、勢いはないが水が冷たい生き返る水だ。ここで水を補給と休憩をし、また少し歩くと地蔵山分岐に着く。ここからは、ポールをしまい、剣ヶ峰を進んで行く、南西の風が心地よく吹いている。

 

岩稜と鎖場が続く、楽しい稜線岩稜だ。山を登っている感じがひしひしと感じる事が出来る。木でできた剣ヶ峰の標識は、根元から折れている。写真を撮るために起こさせてもらう。三国岳手前にも水場あるが、三国小屋手前の水場は水量不安定かつ足場も危険とあるのでスル―する。水場を過ぎるとすぐに三国小屋に出る三国小屋は黒くかっこ良い小屋で名物の犬がいる。(12歳)なかなかの年齢、岩場には、よく見ると犬が登った傷があるらしい。小休憩を取り、駒返し3段梯子だが一番上が壊れて外れている。鎖もありそれを利用すると良い。種蒔山は、展望も良い。大日杉分岐からは、すぐに切合小屋に到着する。三国から切合わせまでは、アップダウンの繰り返しでなかなかたどりつかない。切合小屋の水は少しぬるく湧水ではないのか?汗だくの洋服を洗濯させてもらい、ハンガーも借り干し出す。天気が良いのですぐに乾きそうだ。着替えを済ませ食事にする。ワインなどがあったので近くの雪渓から雪をもらって店の主人にバケツをかりワインを冷やす。なかなかよく冷えておいしくいただけました。友人と合わせるとシャブシャブ・パスタ・ハンバーグ・ミニトマト・レタスとゴージャス!山で知り合った子も含めて3人で宴会開始、19:30に就寝、明日に備える。寝床は奥で、朝も夜中出発で面倒と思っていると、炊事場で寝て良いとのことで炊事場で(外の掘建て小屋10畳ほど)寝かせてもらえた。

8/7〈晴れ・少しガス〉(行動10:30)(実行動8:20)休憩(2:10)

切合小屋(2:30)→草履塚(3:00)→姥権現(3:15)→御秘所(3:25)→御前坂(3:40)→本山小屋(4:00/10)→飯豊山山頂(4:30/5:10)→御秘所(6:15)→切合小屋(7:45/8:35)→三国小屋(9:50/10:00) →地蔵山分岐(10:40)→水場(10:55/11:15)→横峰小屋跡(11:25)→御沢跡夜営場(13:00)

朝1:30に起床し2:30に出発する。草履塚までは緩い岩場を登っていくが姥権現まではかなり降る。下った所より今度は登りとなり本山小屋目指す。本山小屋までは、岩稜を通りながら進んで行く。本山小屋でトイレ休憩して、少し小屋の店主と話をし、最後の登り一気に飯豊山を目指す。日の出に間に合いそうだ。本山小屋からは、砂場の登山道となる。緩い登りを行くとすぐに山頂、山頂からの日の出をゆっくりと待つ東の空より太陽が昇り始める。とても美しい。天候は雲一人無い晴天というわけではないが、また雲が良い雰囲気を出してくれている。写真を撮るのに夢中になり20分程撮り続ける。

 

落ち着いたのでコーヒーを飲んで出発。本山山荘に戻る。また、写真を撮ったりした。イイデリンドウがすぐ下に咲いているということなので観に行ったがまだ寒くしぼんだ状態のままでした。先が長いので、先を急ぐ、夜で解らなかったが、花がたくさん咲き乱れている。ウスユキソウ(エーデルワイス)、マツムシソウがここまで咲いているのを見たのは初めてで遠くから見てもとても美しい。切合小屋までは岩稜だが、花が咲いていて楽しい山道である。切合小屋で朝食を済ませ身支度をし、本当は、大日杉に行く予定だったが、明日の天気を考慮し帰宅することにする。切合より三国まで一気に下りる。三国で少し休憩を取り次は、地蔵水場は人気で水を汲むのを並んで待つ。また、水容器をすべて満杯にし(家での焼酎用)下山する。天気は、朝と違いガスが発生している。おかげで少し涼しかったがやはり地蔵水場より下は、気温がどんどん高くなり水分の補給は必須で、水の管理がかなり重要。下に着くころには、かなり体力の消耗がはげしかった。

今回の山行は、2泊3日予定が1泊2日となり残念な結果とは、なったが高山植物、朝日を見れて楽しい山行だったが、大日岳・北俣岳・石転び沢が行ってみたかったり、まだ色々なルートがある。また違うルートで行きたい山となった。

 

                                       記 谷口

 

【ピークハント】東北 鳥海山

鳥 海 山

 

山域山名:東北 鳥海山

期日:2021年7月19日(月)20日(火)

参加者:L橋本 須藤

行動記録

18日 熊谷12:00=東北道山形道経由酒田中央IC=鳥海高原ラインP20:00泊

19日 滝ノ小屋登山口P5:45-千畳ケ原9:30-御浜小屋11:00/11:30-大物忌神社(おおものいみじんじゃ)御室小屋15:00 新山往復(1H) 御室小屋泊 

上:神秘的な鳥海湖 中:御浜小屋近くのキスゲお花畑 下:千蛇谷

<天気晴れ>18日の午後埼玉を出て、東北道、山形道利用で酒田市まで来た。酒田漁港で夕食の予定だったが、コロナの影響か閉店時刻が早く、海鮮丼を食べることができなかった。夕食はコンビニの物で済ませた。暗くなると、月が出ていきたが、白鳥座、北斗七星、カシオペアなどたくさんの星が出ていた。静かで高原らしく涼しい。

滝ノ小屋登山口駐車場で早めに目を覚まし、朝食をとり、出発した。目指す鳥海山は北にはっきり見える。何本もの雪渓が眩しい。

滝ノ小屋登山口駐車場から、道を登り始める。背の高くない広葉樹が周囲を覆っている。道は四角い石が敷き詰められ、登りやすい。天気も良く気分が高まる。こじんまりした滝ノ小屋前を通過する。小屋の標高1300mほどだが裏手に雪渓が見える。小屋から右手に曲がり、しばらく、道というよりも沢を右左に移りながら、登る。小滝の白い飛沫が朝日に映える。樹木や草は低くなり、草原風になる。沢を離れ、八丁坂の本格的な登りになる。小屋が次第に小さくなる。草原は低く酒田市の街と田園、日本海が見える。チングルマ、イワカガミなど高山植物の花が朝日に映え色鮮やかだ。鳥海山は、標高1300m位からミズナラなどの広葉樹も低く、他の草と同じような高さで草原を作っている。普通森林限界は標高2500mと言われるが、鳥海山には亜高山帯の針葉樹が無く偽高山帯になっているという。多量の積雪とそれが残雪になるため、樹木が成長できないようだ。。蔓性のクレチマスのような紫の花も咲いている。自生だが色鮮やかだ。河原宿の平原の手前は坂も急になり汗が噴き出る。大岩も目立ち荒々しい。河原宿小屋(廃屋)が見え、一気に広い草原が広がり鳥海山がその向こうに聳え立ち心字雪大雪渓が白く大きい。近くにはハクサンフウロが色鮮やか。小屋の前には小川があり、雪渓の雪解け水を清らかに流す。ここで小休憩。少し進んで分岐を左に進む。単純な山頂往復ではつまらないので、千畳ケ原を通り、鳥海湖を見て、千蛇谷を通り山小屋に行く計画だ。月山森の鞍部まではなだらかな平原が続き、雪の溶けた場所にチングルマが群生している。木道も整備され歩きやすい。イワイチョウは至るところに咲いている。小さなボタ池を右に見て進むがなだらかな高原といった雰囲気だ。月山森分岐を過ぎ標高差150mほどを下ると千畳ケ原だ。この下山道は直径1、2mの大岩ごろごろの沢地形で段差があり、下るのに苦労する。左右に灌木があり、掴まり下る。目の先に千畳ケ原の広大な草原が見えるのでもう少しと注意して下りる。最後には大きな庇状になった雪渓があった。汗をかき、喉も乾き、沢の水で喉を潤してから千畳ケ原を横断する。傾斜が緩く、大きな草原で寛げる。左側に池塘があり周辺に黄色のニッコウキスゲの群落があり目を楽しませる。幾つかの小沢を越え、T字分岐を過ぎ、沢沿いに鳥海湖に向かい登りにかかる。雪渓が登山道にあり、その右側を登る。日差しが強く、雪渓が眩しい。鳥ノ海分岐を左に進むと直ぐに鳥海湖が現れ、残雪を湖面に映していた。御浜小屋も見える。標高を上げ、御浜・鳥海湖分岐付近に至ると、黄色いニッコウキスゲの花が一気に増える。登山者も増える。アザミやヨツバシオガマも目立つ。ハクサンイチゲも白い花が目立つ。御浜小屋手前の鳥海湖を望むお花畑の中で昼食とする。

 扇子森を過ぎ、少し下ってから登りにかかる。チングルマとハクサンイチゲが混生していて、よく見ないと区別できない。七五三掛(しめかけ)を過ぎ、左方の千蛇谷に下る。道は狭く、下りの斜度はきつい。ここから谷を見下ろすと千蛇谷の大きさ、雪渓の規模、右の崖の荒々しさに圧倒される。白いガスが雪渓に立ち込め新山幽谷という雰囲気だ。雪渓を渡り、右岸を登る。さらに枝沢の雪渓を登り、斜度はさらに増す。ヨツバシオガマが厳しい環境に負けず咲いている。それにしてもこの千蛇谷の対岸の外輪山崖地は節理があり今にも崩れ落ちそうだ。左の新山側も見上げれば大岩ゴツゴツと今にも落ちてきそうだ。こんなやせ地にもイワブクロは大きな花を付けている。ミヤマキンポウゲの黄色も目立つ。斜度がきつく、ペースは大分遅くなったが、3時に鳥居がある御室小屋に着いた。この山小屋は純粋な山小屋でなく大物忌神社の経営で、参拝者の便宜を図る宿泊施設のようだ。険しい崖の外輪山が南側に立ち上がり、西に千蛇谷が下り、北には新山の大岩の塊があり、山小屋としてのロケーションは最上のランクだろう。

 一休みしてから、新山に登る。山が割れてできた角々の大岩の積み重なった山だ。ペンキの矢印に沿って三点確保で、落ちないように登る。巨大岩の割れ目を抜け、2236mの頂上に立つことができた。眺望抜群で、秋田県方面も見え、左に続く男鹿半島の影も分かる。下りは登りとは別の北側ルートで下る。岩場はすぐに終わり、雪渓上に出た。雪渓を回り込むと御室小屋で無事新山登頂を果たす。      (橋本記)

上:七高山登頂 下:稜線の岩場にイワキキョウが咲く

20日 御室小屋6:20―七高山(しちこうさん)6:55/7:15-伏拝岳(ふしおがみたけ)7:55/8:05-雪渓抜け9:50-河原宿10:10-滝ノ小屋11:10-滝ノ小屋登山口駐車場11:25=(山形道、東北道)=熊谷19:25

<天気晴れ>4時半、影鳥海が見えるとの声で目を覚ます。日本海に裾を長く引いた秀麗な庄内富士の影が大きく酒田港の左に浮かぶ。千蛇谷の荒々しさは微塵も感じない。昔月山から見た美しい姿そのものだ。

 5時半から2人で外の石テーブルを使い朝食を軽くとり出発する。今日も好天だ。宿から一度下り千蛇谷上部雪渓を渡り外輪山壁にとりつく。鎖等があるが危険は無く、稜線に出ると一気に眺望が展開する。10分ほど北に進むと外輪山ピークの七高山に着く。昨日新山山頂で見た男鹿半島、岩木山などが美しい秋田の海岸線の先に今日も見える。南、東には月山、栗駒山などが、近くは雪渓の白と緑のまだら山腹が美しい。昨日苦労した千蛇谷ルートや新山の最高部をクリアに認識できる。記念写真を撮りしばらく風景を堪能し、気持ちの良い稜線歩きを楽しむ。振り返ると昨夜の宿も大分上に見える。行者岳を過ぎ、分岐の伏拝岳で休憩し眺望を刻み込む。カメラを持つ登山者に固有種のチョウカイフスマを尋ねられたが我々も見なかった(帰宅後御室裏の記述認知)。

河原宿方面と記載された立派な看板に従い、コバイケイソウや白山シャクナゲ、ミヤマキンポウゲなどが咲く急坂を心字雪呼称の大きな雪渓目指して下る。今回初めてアイゼンを付け雪の感触を楽しみながら下るがちっとも涼しくない。1時間程かけて下り切り、雪渓下から流れ出してくる綺麗な水を心より味わう。昨日終盤からの水課題が一気に解消した瞬間である。

河原宿で昨日のルートに合流し、見晴しの良い笹の八丁坂を下る。樹林帯に入り石伝いに流れにそって下るとやがて滝ノ小屋に着く。小屋からの頂上部には昨日と違ってガスが掛かっていた。それから15分程で駐車場についた。

帰りも往路と同じ道を交代で運転し那須界隈で強い雨にあったものの、問題もなくほぼ予定通り帰着する事が出来た。

私にとって鳥海山は、いつか登ってみたいと思ってきた憧れの山であったが、ここまできてしまった。今回お蔭様で達成できたことは無上の喜びである。                     (須藤俊記)

上:チングルマ群生 下:イワブクロも地味だが綺麗だ

【ハイキング】会津駒ヶ岳 2020/7/23-25

会津駒ケ岳

山域山名:会津駒ケ岳(福島県)

期  日:2020年7月23日(木)~25(土)

参 加 者:CL木村 SL新井浩、橋本、谷口

アルバム

行動記録:

コロナウイルスの影響で山中泊の縦走は予約の確保の観点から難しいので、麓のキャンプ場をベースに周辺の山々を登る計画を立ててみた。

7/23(木)

羽生IC手前セブンイレブン8:00→久川ふれあい広場キャンプ場14:55

初日は買い出しとアプローチだけなので、下道でのんびりとキャンプ場へ。途中会津田島の街中で食料の買い出しをして、久川ふれあい広場キャンプ場へ。このキャンプ場は、桧枝岐のキャンプ場の予約が取れなかったため選んだキャンプ場なのだが、テントスペースは草地で設備も最低限のものだけきちんと整備されている素朴で良いキャンプ場だった。テントを張ったあとは早速ビールで乾杯。夕食は地元スーパーの名物(?)のラム肉でBBQに舌鼓を打った。

 

7/24(金)

キャンプ場5:05→駐車地点5:55/6:10→登山口6:20→水場7:45→駒の小屋9:15→駒ヶ岳9:45→中門岳10:20/10:50→駒の小屋11:35→水場12:35→登山口13:40→P13:50→古町温泉赤岩荘14:40/15:25→キャンプ場15:45

翌朝は4時起床。ベッピントマ炒めで朝食。今日が一番天気が良い予報なのでメインの会津駒ケ岳を目指す。6時前にもかかわらず駐車場には結構車があるが、それなりに上の方の駐車場に止めることができた。そこから林道を少し歩いて登山口へ。初めから結構な急登である。気温も高く汗が噴き出す。

 

皆快調に登っていくが、私は傾斜と温度を考慮しても全くペースが上がらず、非常に苦しかった。世間の状況が状況なだけに、まさかコロナに無症状で感染していて肺をやられたせいで苦しいのでは、と不安になる。それでもなんとか遅れずに付いていって、森林限界を越えて展望が開けると多少元気が出た。そこからワタスゲ揺れる木道の道をひと頑張りで駒の小屋に到着した。駒の小屋から中門岳の間は、噂に聞いていた通りハクサンコザクラの群落が見事であった。ただし、日陰の木道は非常に滑りやすく注意が必要。

 

駒ケ岳の山頂では標柱の高さを見て、積雪期の山頂の様子を思い出し、冬の雪の多さを実感。駒ケ岳からも緩やかに続く稜線の景色を楽しみながら、無事中門岳の一角に到着し昼食休憩。大戸沢岳や三岩岳が眺められ、いつかはスキーで来てみたいと想像を巡らす。ここでエネルギーを補給し水分を十分に摂ったところ、かなり状態が改善した。どうやら出発前の水分補給が足りず脱水症状を起こしかけていたようだ。また、久しぶりの本格登山で体が鈍ってもいたのだろう。

 

下山は調子が戻ったおかげで特に問題なく降りてくることが出来た。途中では谷口さんの友人の2人組にバッタリ。近くに泊まっているので後でキャンプ場に来るとのこと。キャンプ場に戻った後は、まず近くの温泉「赤岩荘」で汗を流す。鉄分泉の良い温泉だが、源泉は非常に熱く、かけ流しの方の湯舟には熱くて入れなかった。夕食は具沢山のキムチ餃子鍋。谷口さんの友人も合流し、楽しいひと時を過ごした。

7/25(土)

キャンプ場9:00→塩原あかつきの湯11:00→宇都宮みんみん13:25/14:40→深谷18:00

 朝から雨。予定では燧ケ岳だが、この天気の中登ってもつまらない、また谷口さんの友人からの情報で昨年の台風19号の影響で帝釈山へはいずれの登山口からも登れない事が分かったので、今回の山行はこれで撤収することとした。昨日のキムチ鍋の残りにうどんを入れて朝食とした後、塩原で温泉に入り、せっかくなので宇都宮餃子をお昼に食べて帰路についた。

 

 谷口さん、橋本さん、キャンプ道具をいろいろ準備していただきありがとうございました。

(木村記・計時新井)

【無雪PH】吾妻山 以東岳 熊野岳(蔵王)

個人山行 吾妻山 以東岳 熊野岳 

山域山名:東北地方 吾妻山 以東岳 熊野岳(蔵王山)

期日:2020年8月22日から24日まで

参加者:橋本義彦

行動記録:22日 白布峠8:30-西大巓11:10/20-西吾妻山12:00-往路を帰る-白布峠15:40

<天気晴れ>裏磐梯桧原湖のそばで車中仮眠していたが、起きると7時を過ぎていた。すぐに簡単な食事をして、白布峠に車で登る。西吾妻スカイバレーの白布峠には大きな駐車場がありここに駐車する。登山道入口の表示は無く、少し時間をロスした。峠の標高1445m、西吾妻山は2035mなので約600mの標高差だ。落葉樹林が茂る尾根筋を歩く。日差しがあるので日陰でよい。フジバカマの仲間の花が群生していて、アサギマダラが何匹も吸蜜している。尾根なので南方に桧原湖など裏磐梯の湖沼群がたたずむ。132年前の大噴火でできたとは想像できない。ゴゼンタチバの赤い実が道を彩る。低いピークを登り下りしてほぼ東に進む。西吾妻山へのメインルートでは無いが道はしっかりとしている。標識も古いがあり、ルートを外すことはない。矢筈山を過てと標高差40mほど下る。ここで小さい沢を3本横切る。地図上は湿地が左右にあるはずだが灌木で見えない。そしてここから西大巓までは登りが続く。栂やシラビソの大木が垂直に太い幹を立てた森になる。登山道は1-2mの大岩があり、登るのにひと汗かく。深い森なので、地面には苔がたくさん生えている。敷物にしたいような見事な苔もある。笹などに交じってハリブキがとげとげの茎葉を伸ばし、実が赤い。大岩帯を過ぎると斜度が緩くなり、大木も減り明るくなる。そして茂みを抜けるとそこが西大巓だった。20人ほどの登山者が休んでいる。南東は草原で丸っこい西吾妻山を望める。

 

 小休憩の後、西吾妻山に向かう。下り道をたどると、今までとは違い、草原が広がり、リンドウの紫、ウメバチソウの白が目立つ。気の早いナナカマドは紅葉している。西吾妻小屋の赤い屋根を見つけ、近くの分岐を西吾妻に向かう。この辺りにも登山者が何人も昼食をとっている。低い針葉樹の中を歩いて行くと空地がありその中に西吾妻山の標柱があり吾妻連峰最高峰に到達したことがわかった。視界は開けない。梵天岩、天狗岩に向かう。東方に丸っこい尾根が一切経山の方まで続いているのが見える。梵天岩で昼食をとる。少し高くなっており眺望がよい。数十人もの登山者はロープウェイを利用した天元台からの登山者らしい。梵天岩は大岩の原っぱという感じで、蓼科山山頂と同じようだ。吾妻連峰は火山なので、出来方は同じようなのだろう。

帰路は同じ道をたどった。標高差が600mほどであったが登り下りもあり、結構時間がかかってしまった。学生時代に4年間、ここ福島に住んでいた。その時に登れなかった山に登れ、十分な満足感充実感を得ることができた。1泊2日で稜線をたどるともっと楽しいのではないかと思った。

 

23日 泡滝ダム大鳥口7:45-大鳥小屋10:30-三角経由オツボ峰13:40-以東岳14:30-以東岳避難小屋14:35 同小屋泊

24日 以東岳避難小屋5:50-大鳥小屋7:40-泡滝ダム大鳥口10:10

23日<天気晴れ、雷雨あり>大朝日岳登山口の朝日鉱泉への道路が通行止めなので、以東岳に変更しての登山だ。泡滝のPにはもう20台ほど駐車していた。1泊2日で避難小屋泊予定だ。まずは大鳥川右岸の斜度の緩い、登山道を進む。右には川の流れが大きな瀬音を立てている。木々の間から白い大岩、白い流れがよく見える。きれいな沢だ。この山塊は地質的には古く、花崗岩だ。左右に山は鋭く切り立っており、白い岩壁も見える。それに登山者にはありがたいのだが花崗岩質の山は、湧き水が至る所にあり、好きなだけ冷たい水を飲むことができる。1つ目の吊り橋の辺りはトチノキやサワグルミの巨木が天を覆い、とても涼しい。2つ目の吊り橋を渡りる。立派な吊り橋だ。沢の左岸を歩くと直に急登となり、左右に曲がりながら高度を上げる。この「七曲がり」付近はブナの大木帯となりはるか上に枝葉を広げている。

 やっと道が平らになり、静かな大鳥池に着いた。幻の怪魚タキタロウがすむという。水場に下山してきた登山者がいた。直登コースをおりてきたという。満足そうだ。ほとんど休まないで水門を過ぎて直ぐのオツボ峰コースに取り付く。急登で汗が吹き出る。樹林帯で景色も見えない。息を荒げ標高差数百mを登る。すれ違う登山者はほとんどいない。時間も昼近くなので腹ごしらえをする。さらに登り続け、標高1500mを過ぎた辺りで樹林は灌木となり、そして草原となった。花の最盛期は過ぎているのだが、急に高原の花園が現れた。リンドウ、マツムシソウ、キリンソウなどが一面に咲いている。誰もおらず一人占めだ。斜度も緩くなり、避難小屋も西の稜線に見え、気分が楽になる。東の斜面にはキスゲの黄色が目立つ。稜線には数mの大岩が出ている場所もあり、脇を抜ける。遂に頂上の標柱を見つけた。近づくとそれは遭難者の慰霊の柱で、山頂の標柱はなく、登山道の案内標柱のみに「以東岳」と刻まれていた。見ると金属の案内板は周囲や中ほどが溶けている。ガスで焼いた、人のいたずらかと思ったが、標柱そのものは金属の板のそばも燃えていない。どうも落雷による損傷ではないかと推測した。恐るべし落雷、自然の力。人なら即死だろう。

 

 

頂上から下り5分の所に3年前に新しく作り替えられた避難小屋があった。ついに到着した。水場は下り7分のところにあり、汲みに出かけ途中から雷雨に降られた。小屋で1時間、雨宿りしていると、雷雨と風、雷鳴がひとしきり激しくなったが、そのあと美しい虹を私たちにプレゼントしてくれた。雷雨の後、涼しくなった。

無人の避難小屋の使用料は1人1泊1500円で、この日は6人が泊り、広々としていた。

カレーライスの夕食をとりながら、夕焼けも楽しんだ。南側には朝日連峰、東には見え隠れする鳥海山、西には、飯豊連峰。北側には大鳥池がはっきり見えた。避難小屋の周囲もウメバチソウやキリンソウが咲いておりよい雰囲気だ。

24日<天気晴れ>近くの山頂まで日の出を見に出かける。山頂から東方は雲海だ。雲の間から朝日が射し、今日の穏やかな一日が始まった。南に延びる朝日連峰の稜線も穏やかだ。簡単な朝食をとり、直登コースを下る。草原の間の道を下る。向かう先には大鳥池がある。次第に高度を下げると灌木帯に入る。草には朝露がまだついている。えぐられた山道は歩きにくい。それでも丁寧に下りなければ転倒する。汗をかきつつ、湖畔に着く。そこに流れ込む沢は花崗岩の石で埋め尽くされ、白い。池の東側の道をたどる。案外上り下りがある。池に日が射し、反対側の山脈を静寂な湖面に映す。よい景色だ。大鳥小屋を過ぎ、七曲がりの下りを過ぎ、吊り橋を2か所わたり、ずんずん下る。それにしてもこの沢の急峻な崖は迫力がある。なん千万年もかかって浸食されたのかと思う。表示板の1/10を過ぎ沢の合流点で明るくなったら登山口であった。

24日 刈田岳P15:00-馬の背経由-熊野岳16:00-刈田岳P17:00

<天気晴れ>以東岳下山が早い時間にできたので蔵王山に向かい、蔵王エコーラインと蔵王ハイライン(有料550円)を走り、刈田岳駐車場に着く。車道で山頂近くまで行くことができる。そのため安易に考えてしまったがそれは蔵王山に対して失礼なことだと分かった。まず、馬の背という火口湖(お釜)の東側崖上を歩いた。吹き上げる雲の間から、日光に照らされたお釜の色は神秘的で感動した。草木の生えていないその景色は、地球ではないのではと錯覚しそうである。その北側も赤茶けた崖が複雑に入り組み火山地形のすごさを見せつけている。そして、幾つも設置された、「火山の異常に気付いたら避難を」の看板は、この山が活火山であることを知らせていた。御嶽山、草津白根山の水蒸気爆発事故は最近の事故であり、この山も火山の危険がある山だ。登山道は割合平坦で、火山礫がごろごろしている。それに1800mの高さとは言え、雲が下から湧き上がってくる。一瞬でこの平坦な山頂が視界不良になったら道迷いの危険性がある。一応避難用であろうと思われる丸太が数mおきに立っているのは救いだとは思う。数十mの標高差で熊野岳山頂に到着した。熊野神社があり、山頂や登山道の標柱が立っている。頂上からは樹木等の遮るものもなく、景色は白石方面、山形方面が見渡せる。帰りは避難小屋経由で下る。火山礫の緩斜面だ。ほとんど植物は生えていないが、一株コマクサを見つけた。予測していない植生に感動する。そして避難小屋周辺にコマクサが何十株と生えており、ほとんどは咲き終わっていたが数株は紫がかった赤のかわいい花をつけていた。車で来た方も、お釜だけでなく、コマクサも見てその綺麗さを味わって欲しいとも思った。

帰りにもじっくりお釜を見ながら歩いた。お釜の部分が一気に噴火し、噴火が治まると水が溜まり火口湖になったのか。お釜の周りの地層が横に入っているのに水が漏れないのは不思議だ。標高は1800mほどで、標高差も少なく、2時間ほどで登れる山であるが、その火山地形とその景色は1級ではないかと思う。それにコマクサが咲き誇る季節は華やかであろう。簡単に登れても感動のある山だと感じた。