関東

【その他の山行】登山道整備

倒木を撤去、安全な道、自然を壊さない道をみんなで造る

 冠岩沢登山道整備(埼玉県勤労者山岳連盟主催)

地域場所:秩父市浦山、冠岩沢登山道

期日:2025年6月28日

参加者:11名(4所属会)熊トレ6名

記録:道の駅秩父8:00=浦山ダム=冠岩沢登山道入口9:00-林道の倒木撤去作業9:15から11:00-登山道の倒木撤去作業11:15から12:15-休憩12:15から12:45-冠岩沢登山道入口13:30

上1:この倒木では歩けない 上2:太い幹をチェンソーで切って片付ける 上3:登山者が歩けるようにした 上4:太い杉丸太を移動させ、歩きやすくした

 

 <天気晴れ>梅雨の時期の作業で、雨が降れば中止としなくてはいけないが、今回は天気の心配はなかった。道の駅秩父に集合し、浦山ダムで休憩を入れ、ダムの上流に進む。獅子舞で有名な大日堂の集落を抜けて進むと、冠岩沢入口に至る。ここは、鳥首峠から秩父側に下る登山道が通る。埼玉労山の50周年登山祭典の沢登りが行われた場所で、熊トレも沢登りをした場所だ。集落に至る道は杉の植林地で倒木がかなりあり、通りにくい登山道で、整備が必要な場所であった。

 今回、初参加者もおり、登山道入口で整備の仕方、作業の注意など打ち合わせる。道具は手鋸数本、枝払い用チェンソー1台。歩き始めて10分もしない場所に、山側から倒れてきた雑木が道を塞ぐ。昨年9月以降、大雨の時にでも倒れたようだ。株立ちの木がそのまま横倒しになって道を塞いで、枝を潜ったり跨いだりして上側に、進む。予定の場所では無いが、片付けないと大変歩きにくい。全員木の上側に移動後、直径10㎝以上の幹を2mほどにチェンソーで玉切る。その後、二人で木を持つなどして沢側のガードレールの外に移動させる。細い枝葉は、手鋸で切って片付ける。女性も多いが、参加者が協力して片付けるので20本ほどの木が10分位で片付いてしまった。さすがだ。さらに進みつつ同様の株立ち状の倒木を片付ける。2か所目は、枝も多く、反対側が見えないほどの茂った倒木だった。これもチェンソー作業者と移動片付け作業者の協力で片付けた。さらに3か所目の作業箇所では、沢の対岸の太さ40㎝ほどのケヤキが道に根こそぎ倒れガードレールも潰されている。玉切らないとまったく動かすことはできない。チェンソー作業をお願いする。太い枝を切り、これを片付ける。ガードレールの下に落とすにも、跳ね返りなどがあり十分な注意が必要だ。道は広いので山側にも切った枝を片付ける。太い幹が切れるようにして幹の切断にかかる。チェンソーが木の粉を風に乗せる。太さ20㎝程の幹は低い音をたてて、切り落とされる。太い幹、枝は相当に重いので、2、3人がかりで移動させる。

 予定場所の前の4か所でかなり時間を取られてしまった。だが、広い場所で、練習にはなった。一生懸命作業をやり、汗もかき、気温も高い。登山道入口前で、休憩をいれる。その後、登山道に入る。ここは、杉の倒木が多い。あまり太くないので手鋸で作業する。他の木が絡んでいたりするので数人で協力して切断、移動する。数人ずつで、作業をこなしていく。進んで行って、冠岩集落の廃屋が見えた。この場所には根ごと倒れた杉が道を塞いでいる。1か所切断して、道の脇に寄せるのが効率的だ。作業用ロープを出し、折り返し支点を作り、皆で引く。チェンソーは燃料切れになり手鋸で切っていく。ゆっくりでも鋸を引くとおが屑が出て切れて行く。そして腐りの無い芯の部分が切れた。力を合わせてロープを引いて、上手に道の端に動かすことができた。また、この近くで太くて長い倒木があった。斜面に沿って根が上側にあり、枝が下に向き地面に刺さっている。途中を切ってロープで引いて横に向けようとする。切り進み、ロープを引くと上の部分が下に動き、根側がさらに下に動いて道を塞いだ。少し間跨ぐ感じだが止むをえない。

 こんな様子で杉林の中で整備をしながら進む。12時をまわって、予定にない作業も加え、計画した作業を終了したので昼食休憩とした。休憩後、入口まで下り反省会をして解散した。事故、怪我も無く、作業量もたくさんこなし、歩きやすい登山道とすることができた。

(橋本記)

【沢登り】川苔谷逆川

清流、滝、岩の逆川を遡行する

 

 

上:滝壺の端を回りこむ 下:登れるか慎重に判断

山域沢名:奥多摩、川苔谷逆川

期日:2025年7月6日

参加者:L橋本 浅見 木村

行動記録:熊谷5:00=関越道・圏央道=青梅線鳩ノ巣駅P6:45/駅7:12=奥多摩駅7:17/7:29=路線バス=川乗橋7:44-聖橋上流下降点9:00/9:15-大ダワ沢分岐13:40-ウスバ林道木橋15:00/15:30-鳩ノ巣駅P17:10=往路と同じ=熊谷18:00

<天気曇時々晴れ>今回は、3名のグループで川苔谷逆川の沢登りに挑戦した。今年初めての沢登りで、天気は曇りでまずまず。青梅線鳩ノ巣駅近くの駐車場に車を置き、電車とバスで川乗橋まで移動し、川苔谷を、逆川入渓地点まで歩き、そこから川に下り、沢登りをする。沢登り後は大ダワ経由で鳩ノ巣駅まで歩くコースを設定した。駐車場はタイムズの管理になり、土日は1時間200円で平日よりも高く、登山者泣かせの駐車場となっていた。電車は予定どおり運行。混んでははいないが、半分以上はハイカー、登山者だ。奥多摩駅で、日原駅の路線バスに乗る。25名のほとんどはハイカーだ。川苔山の登山口の川乗バス停で15名ほどが降車。ここからの車道は一般車進入禁止で、鉄格子の横から歩き始める。車道を30分ほど歩いて、聖滝の場所で川に下りる。沢の両側には樹木が繁っていて逆川の合流点がよく見えない。滝の上流にも渕があり、川原を歩いて、逆川に行けないので、車道に戻る。さらに上流に行き、合流点の付近から川に下りる。杉桧の人工林の急傾斜で濡れている。慎重に下る。川に下る最後は数mの崖となっているので、飛び降りるわけにはいかない。やや上流側の杉木の白ペンキを目印に横に移動すると緩い斜面が見えた。そこで沢装備を身に着ける。

 

上:逆川の合流点 下:岩には苔、草が生え庭園のよう

川に下り、下流に移動、逆川の合流点を確認し、ここから東方向の逆川に入り、遡行を開始する。水量はかなりあり、大岩、大石の間からドードーと清流が白い泡となって落ちる。大岩には緑の苔がびっしりとついている。左右の斜面は樹木が鬱蒼と繁り、急傾斜の上は見えない。冷たい沢の水を心地よく感じながら遡ると、渕、滝が次々と現れる。腰ほどの深さの渕の端をへつり、滝を攀じ登る。幅1mほどの滝は、水を浴びないと登れない。先頭の浅見さんがシャワークライムで突破。続く2名もしぶきを浴びて登る。ちょっときつい滝は脇から滝を巻く。

 

上下:清流の水しぶきを浴びながら突破!

また、深い淵の向こうに5mほどの高さの狭い滝が現れる。右壁が登れそうだが安全策をとって左岸を巻くことにした。かなりの急傾斜なので、ロープを出して確保し合いながら、無事に上流に出ることができた。このとき1名の単独遡行者が追い抜いていった。幾つもの滝を登り、巻いてきたので、かなり疲労がたまったので暫時休憩。上に木がない場所では、晴れ間から強い日差しが射す。

上:突破できない滝は左右の斜面を登る 下:斜度がきついので慎重に登る

さらに上流に進む。直径1~2mの大岩が沢を埋め、その岩には苔がびっしりと付き、イワタバコやウワバミソウ、シダが生えている。日本庭園のような瑞々しさだ。水は透き通り、夜も昼も流れは留まることを知らない。一体、この水はどこから湧き出てくるのか。不思議な気持ちにさせられる。水が澄んでいるが魚影は見えない。こげ茶のカワガラスが飛び去っていった。トンボもほとんどいない。岩は硬く、割れ目は少ない。黒~灰色で、落ち着いた色の谷だ。ただよく見ると所々に地層のある岩があり、堆積岩であることが分かる。

苔むした大岩は岩と苔と草と沢によってできる

大ダワ沢分岐点からは、水流は少なくなる。大岩も少なくなる。トイ状3段の滝は両手足を突っ張って登れそうだがホウルドが少なく木村さんが挑戦するも苦労する。やっとウスバ林道下の10m滝に到着し一安心。ここは右壁を登れると遡行図にはあるが、支点がないので、右岸の急斜面から林道に登った。腐りがすすみ、落ちそうな木橋を渡ってから、沢装備をはずす。予定の時刻よりも遅れたが、日の入りも遅いし、天気は落ち着いているので慌てなくてよい。濡れた装備、衣服をザックに詰め込むと何と重いことか。一休みの後、大ダワを経て鷹ノ巣駅に無事に下った。水が澄み、難易度の違う滝、形の違う滝、深さ広さの違う釜をもつ滝が適度にあり、飽きのこない沢だった。樹木が沢を覆い、日陰を作り陽射しの強い季節にも登り易い沢だった。

ウスバ林道下10m滝に到達

(橋本記)

【ハイキング】日光・千手ヶ浜(個人山行

クリンソウ満開の千手ヶ浜   アルバム

 

山域:栃木県日光市:高山1667m、千手ヶ浜

期日:2025年6月18日(水)

参加:(4人)高橋仁、駒崎、赤坂、他(コマクサ深野)

行程:熊谷ドーム9:00=足尾道路=竜頭の滝上駐車場9:15→高山10:40/11:00→熊窪11:50→千手ヶ浜(昼食&クリンソウ散策)12:05/13:40→熊窪13:50→菖蒲ヶ浜14:55→竜頭の滝→駐車場15:15=往路を戻る=熊谷19:00

山行予定を雨天中止したのにその後は好天続き。そこへ飛び込んだ浅草岳ヒメサユリ計画。飛びついてみたものの、アプローチ林道が除雪未完で花も早すぎ・・・・ ドタバタした挙句に、千手ヶ浜のクリンソウに落ち着いたという次第。

いろは坂は車も少なかったが、駐車場は乗用車用がいっぱいで、ガラ空きの大型用に止めさせてもらう。高山から東へ続く尾根に取り付いて、春セミの声を聴きながら、さわやかな風を受けながら、いっぱい咲いているカラマツ草を見ながら、ゆるゆると登って行こう。時折、ソロやカップルのハイカーと行き会うが静かな山だ。樹間から戦場ヶ原、中禅寺湖が見え隠れするうち山頂に着いた。水分とエネルギ補給をしたら熊窪に下ろう。ここはシロヤシオの群生がすごい!開花期に是非来てみたいものだ。

明るいエメラルドグリーンから濃い緑まで、水の深さで微妙に変わる中禅寺湖の湖畔を行けば、千手ヶ浜だ。すぐにもクリンソウのビューポイントに行きたいところだが、お昼を回っているので、浜辺で男体山を眺めながらのランチにしよう。その間に人込みもいくらかすいてくるだろう・・・。白からピンク、赤と色合いの違う花が、澄んだ水の流れを挟んで競うように咲いている。シカの食害で激減した花を、ボランテアの努力で復活させたという。大事にしていつまでも咲いてほしいと思う。

さて、帰りの時間と夕立を顧慮して、そろそろ帰るとしよう。遊覧船で菖蒲ヶ浜に戻っても良いかなと思っていたが、15日の日曜日までで季節運航は終了していた。中禅寺湖の北側湖畔を熊窪、赤岩を通過して4km歩けば菖蒲ヶ浜に出る。さらに竜頭の滝の上流の激しい流れを見ながら駐車場に登って、山行終了。

                             高橋仁

 

 

 

 

【ハイキング】赤城・長七郎山 (個人山行)

赤城山はツツジの山   アルバム

小沼のシロヤシオの下で

山域:群馬県前橋市:長七郎山1579m

期日:2025年06月6日(金)

参加:高橋仁、赤坂、他2名

行程

熊谷ドーム6:00=別府沼公園駐車場6:20=小沼駐車場8:00→小地蔵岳→長七郎山9:00→おとぎの森10:00→小沼(昼食)11:40/12:20=見晴山駐車場→見晴山往復13:40=往路を戻る=熊谷16:20

 

 アカヤシオは終わったが、ミツバ、ヤマツツジ、シロヤシオ、そしてレンゲツツジが咲き始めた赤城山を楽しもう。

 小沼の駐車場は、8時到着でまだ余裕綽々。ヤマツツジとレンゲツツジ、ズミの花が迎えてくれた。まずは長七郎に登ろう。途中、小地蔵に寄って、山頂にあるはずのズミの大木を探すが見つからない。昔の記憶は違っていたのか、山頂ではなかったのか。まあ、いいか?

 ゆるゆると続く尾根を、袈裟丸、皇海、男体などを横目に見て歩けば長七郎の山頂に飛び出す。霞んではいるが前橋市街、子持山、榛名山、荒山が重なって見える。その右がアンテナ山の地蔵岳。水分補給したらシロヤシオの小沼へ下ろう。やたらにケルンを積んである賽の河原は、明るく開けシロヤシオやミツバツツジが彩りを添えてくれる。

賽の河原

 時間が早いので、おとぎの森周回を追加しよう。反時計回りに小滝(最近、冬の氷瀑が注目されてきた。ここから粕川沿いに下れば銚子の伽藍に出る)の淵から茶ノ木畑峠へゆるゆる歩けば、ミズナラの新緑やヤマツツジの濃いオレンジが日差しの中に美しい。

 林道のように広い道を小沼の水門へ辿り、今回は湖面の西を半周しよう。シロヤシオがたくさん咲いているから・・・。北湖岸でランチタイム。ここはズミとレンゲツツジも加わって、花のカルテットの中でゆったりと時間を過ごす。

 花山行の仕上げは、見晴らし山のレンゲツツジと行こう。車で移動して見晴山1458mを往復。レンゲツツジは満開状態。明るいオレンジの花の香りが「もぁ~」と漂う中を、見晴台から山頂へ往復して、牧場を見下ろしながら戻ったら、もう一つおまけにクリンソウを見て帰ろう。姫百合駐車場の奥にある第二駐車場はクリンソウが咲いているはず?昔の記憶をたどって行ってみれば、ドン・ピシャリ!前より増えたクリンソウがきれいに咲いていてくれた。これで満足の花山行終了。

                           (高橋仁)

【ハイキング】蓑山クリーンハイク 2025/6/1

埼玉労山北部ブロック
蓑山クリーンハイク

山  域:蓑山(秩父郡皆野町)

期  日:2025年6月1日(日)

行動記録:熊谷各所発(8:00頃)=皆野町役場(9;15)= 三沢・二十三夜寺(9:45)➡蓑山山頂(12:20)・北部ブロック交流会(12:45/13:40)➡ 皆野町役場(15:20)=三沢(車回収)= 熊谷

参 加 者: CL石川 SL 相澤 高橋仁 白根 高橋武 赤坂 橋本 浅見 栗原 木村 髙橋陽 瀬戸 福井 13名

<天候:くもり>

 皆野町役場前の駐車場に埼玉労山北部の4団体が集合しました。熊トレ13名、深谷こまくさ山の会12名、秩父アルペンクラブ5名、上里ハイキングクラブ5名の計35名です。

 全体ミーティングで軍手、ゴミ袋、参加記念品が配られ、ブロック長の深谷・梅沢さんのあいさつ、各会代表の自己紹介の後、会ごとに3コースに分かれて出発しました。

 わが会は、蓑山の東側の三沢地区にある二十三夜寺に車で移動し、そこからか「関東ふれあいの道」になっている登山道(所々山あいに伸びる車道も混じります)を歩きます。二十三夜寺で参拝の後、本堂の左手からスタート。秩父鉄道の皆野駅や黒谷駅から登る一般的な蓑山の登山コースと比べると、反対側のこちら三沢地区からのコースはアクセスが不便で登山者の数も圧倒的に少ないため登山道に雑草、薮が多い気がします。ゴミは全体的には小量でペットボトル、空き缶、金属の栓、泥にまみれたビニールの包装紙など。車道沿いの方がごみが目立ちます。

 ゴミ拾いしながら思い思いにこの時期の草花、山菜、木の実などを観察しながらゆっくり歩いて山頂の美の山公園に到着しました。昼食の後、別のコースで登ってきた他会の人たちと合流し、交流会として各会から1人ずつ山での事故事例の報告がありました。熊トレからは浅見さんに報告してもらいました。他のメンバーからの発言、報告もあり、安全登山に対する意識の向上につながる交流会になったと思います。ありがとうございました。

 この後、展望台で秩父盆地、秩父山地を一望し、地デジアンテナの施設が立っている山頂部にある美の山山頂の標識を通って下山開始。遊歩道を榛名神社前で左に折れ、スギ林の中にうっそうと佇む蓑山神社を通って皆野町役場まで。昨日まで2日間雨が降ったためぬかるんだ道を注意しながら歩きました。

 4団体が集合してのゴミ収集結果は不燃ごみ5.5kg、可燃ごみ3.4kgでした。皆さんお疲れさまでした。(石川記)

美の山山頂展望台にて