埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
関東
【ハイキング】初山行は大霧山周回に
大霧山と寺社巡り
山域:大霧山(皆野町)
期日:2025年1月4日(土)
参加:高橋仁(個人山行)
熊谷6:30=二十三夜寺8:00/8:10=林道終点8:30ー粥仁田峠9:10ー大霧山9:40/10:00ー旧定峰峠10:30ー定岳寺ー定峰神社11:30/11:55ー四萬部寺12:20ー林道終点12:55=道の駅みなの13:30/14:10=熊谷15:10
朝の二十三夜寺はひっそりとしている。本殿の左から蓑山登山道を少し登ってみると登谷山、皇鈴山、二本木峠から秩父高原牧場の山並みが正面に連なっている。このアングルからの眺望はなかなかである。
車で三沢川に沿った林道を行けるところまで登ってみる。標高300mの鉱山舎屋の入口で方向転換して路肩に駐車。蛇紋岩のかけらがゴロゴロとした林道を行くと登山道に変わる。沢筋の道を登り詰めると、明るく気持ちのいい牧草地が広がりその先に粥仁田峠への舗装道路も見えてきた。
粥仁田峠からの登山道に合流する手前で、ガサガサッと音がする。前足が罠に嵌まったシカが、振りほどこうともがいている。まだ衰弱していないから、夕べから今朝あたりに掛かったようだ。理性では、食害を及ぼす害獣の駆除のために仕掛けた罠だと解っていても、必死にもがくシカを目の前にすると、助けてあげたいという衝動に駆られてしまう。
じっと堪えて先を急ぎ、山頂に到着。いつ来ても展望がすばらしい山だ。武甲、雲取から長沢背稜、両神、西上州、浅間、白根、榛名、の眺め、谷川、日光は少しかすんでいる。
下山は、左の牧草地越しに、比企三山(大霧山、笠山、堂平山)をながめ、植林の尾根を下れば旧定峰峠だ。幅の広い道を落ち葉を分けながらずんずん下って、舗装路に出る。若宮神社、岩尾山定岳寺、定峰神社で軽く昼食して、四萬部寺を巡って道路を登り、旧三沢村の碑がある峠を越えて広町山十分岐に下る。車を置いた、林道終点に登り返す。(仁)
【ピークハント】厳冬期の硫黄岳
厳冬期の硫黄岳は、厳しかった
横岳西の大岩峰(大同心・小同心)
山域山名:八ヶ岳硫黄岳(2760m)
期日:2024年12月20日21日
参加者:L木村 駒崎 橋本
行動記録:20日 熊谷5:00=関越道・圏央道・中央道=美濃戸口8:30/9:00-美濃戸山荘10:00-南沢-行者小屋13:05/13:35-中山展望台13:50-赤岳鉱泉14:35-赤岳鉱泉泊 21日 赤岳鉱泉7:30-硫黄岳9:50-赤岳鉱泉11:30/45-北沢-美濃戸山荘13:30-美濃戸口14:45=往路と同じ=熊谷17:00
20日<天気、晴れ>今日は天気が良いとの予報に期待して登山口を目指す。関越道、圏央道では、関東平野の西の山脈を見ながら、八王子JCからは左右の山脈を見ながら進む。途中で、左に時々富士山を望む。甲府盆地に出ると南アルプスや、秩父の山脈を見ながら進み、今日、行く八ヶ岳が次第に近づく。諏訪南ICを下り、20分ほどでカラマツ林に囲まれた美濃戸口に着く。付近には別荘なども点在する。ここで装備を付け、出発する。美濃戸山荘までは、緩斜面でカラマツ林や雑木林の中を歩く。車道は奥まで続き、登山道に平行している。雪はうっすらと積もっている程だが、日陰の雪は多い。斜度は緩く、さほど汗もかかないが、体が温めまる程度で、美濃戸山荘に着く。ここで休憩。沢に人工の氷柱が作ってある。ここまでは一般車も入れるので、駐車場には車が駐車している。アイゼンを付ける。少し歩いて、南沢登山道の入口があり、こちらに進む。積雪量も増す。登山道に入ると、ホテイランの案内板がある。亜高山帯の薄ぐらい暗い林床に生えるランだが、開花時期でないので印だけが雪の上に出ている。この辺からは落葉樹は無く、シラビソなどの針葉常緑樹の木々が密に生える亜高山帯の樹林で、この中や、空の開けた沢筋を登る。指先が次第に凍える。登るにつれ気温が下がってきた。沢を何回も横切る。沢には雪の綿帽子をかぶった岩と沢水の凍り付いた氷が沢音の中に佇む。沢に架かる橋は小さいながらもしっかりしていて安心した渡れる。雪は登るにつれ増える。道のトレースはしっかりついていて安心してそこを辿れる。平日のせいか、すれ違う人、追い越す人もいない。沢水も無くなり、空の開けた道に出て、見上げると大同心の岩峰が出てきた。さらに進むと東側の岩峰の稜線全体が見える。そして雪を被った黒い森を抜け、無人の行者小屋に着いた。南に阿弥陀岳、中岳、赤岳がはっきりと見える。東には、赤岳から北に続く横岳、そこに続くいくつもの岩峰が聳え立つ。
数人の登山者のいる行者小屋でゆっくりと休憩をとった後、赤岳鉱泉に向かう。中山乗越から、中山展望台に立ち寄る。行者小屋よりも周囲の山脈がさらによく望める。ここからは下り道で、アイゼンがよく効き快適に宿に向かう。宿の横では、鹿が出迎えてくれた。
赤岳鉱泉では、夕食の6時までゆっくり過ごす。同じ部屋の方が茨城労山の方と分かり、タケノコ狩り、海外登山などの話題で盛り上がる。パキスタンの男性とガイドも同室となり、この2人はアイスクライミングに来たという。6時から、山小屋の夕食では珍しくステーキが出て、ゆっくりと味わった。
21日<天気、曇、風雪>天気予報どおり、曇りだ。小屋周辺に風はあまりない。風雪が午後から強くなる予報で赤岳の予定を、硫黄岳に変更した。硫黄岳は、赤岳より140m低い。小屋横から道に入る。鬱蒼と繁る薄暗い森の中を進む。雪も多いがトレースはしっかりしている。小沢を2つほど横切る。水がちょろちょろと流れている。その後、赤岩の頭目指して、傾斜がきつくなり、道は右に左に折れながら高度を上げていく。針葉樹の森は濃く、暗い。時々、落葉樹もあり、そんな場所からは雪雲の下に、阿弥陀岳や、諏訪方面の街を見ることもできる。白黒の水墨画のような色のない景色だ。最近読んだ「登山と身体の科学」で「太ももの大腿四頭筋に力を入れて登る時に息を吐く方法が楽」とある。呼吸と歩行を関係づけて歩いていなかったので、これを意識して、登る。確かに、楽だ。肺に酸素の多い空気が頻繁に供給されるので、血中酸素濃度が高くなるせいかなどと考えることもできた。10kgほどのザックを背負い風の弱い休憩地点まで、若い2人にあまり遅れることなく歩くことができた。見上げる尾根には、強風がゴーと吹くが、休んだ場所は風が当たらなかった。尾根に上がると稜線で風が強いぞと、覚悟して登り続ける。赤岩の頭の鞍部に出ると、そこに木々は無く、吹き曝しの稜線で、一気に細かい雪片の混じった強風が吹きつけてきた。遠くの赤岳の山頂は既に雪雲の中だ。右にある岩山に向かって緩い氷雪の道を登る。道の脇を見れば、ハイマツもガンコウランも、シャクナゲも凍り付いている。高山の厳しい寒さに耐えている。岩稜帯は大岩の間を抜けて行く。指先がこの寒風で冷え、痛くなっている。八ヶ岳は凍傷も多いと山小屋の掲示で見たことを思い出す。岩の間を抜けると道標があり、平らな岩屑面が広がる。硫黄岳に着いた。寒風の中、手袋の凍える手でやっと何枚か写真を撮り下る。冬の厳しい硫黄岳には、登る人も少なく、出会ったのは数人程度だった。
登る時に休んだのと同じ場所で休む。そこは風も無く、腰を下ろしてゆっくりと飲むカフェラテの温かさが体も気持ちも温めてくれた。この後、登った道をひたすら下る。途中に、倒木が何本もあり、くぐったり、跨いだりしながら下る。倒木をどうにかしたいが、埼玉から来るには遠すぎる・・・などと考える。
赤岳鉱泉に着くと、登山者がやけに多い。テント張りの準備をしているグループもいる。この小屋の近くに8mほどの人口氷壁が作られている。登った形跡はない。休んでいる時間にも次々と登山者が登ってくる。ザックを見れば背中には、アイスクライミング用アックスを括り付けている。あ
休憩後、登りと違う北沢を下る。沢や樹林は南沢と同じようだ。ただ、沢の底は赤茶けている。火山由来の成分が沈着しているようだ。沢を渡る橋も整備されている。この下りのルートでも、幾つもの登りの登山者のグループとすれ違う。後日、赤岳鉱泉のサイトで知ったが、この日が、アイスウォール解禁日となっていた。車道に出る少し手前で、アイゼンを岩に引っ掛け転ぶ。どこも負傷せず、歩けて一安心した。橋を渡って車道に出た。後は車道を辿って、美濃戸山荘まで、順調に下る。ここで一休み。傾斜の緩くなった山道を下り、ほぼ予定とおり美濃戸口に着いた。
美濃戸口で八ヶ岳山荘の駐車料金サービスのコーヒーを、薪ストーブで暖まりながらいただく。体が外からも、中からも暖まり、厳しい冬山に登った充実感を感じることができた。後は、埼玉に帰るだけとなった。中央道の小淵沢から甲府位までは、左手に八ヶ岳、右手に鳳凰三山に繋がる山々が見えた。
(橋本記)
【その他の山行】きのこ木の実山行
サルナシ、マタタビがたくさん採れました。
山域山名:西上州 御荷鉾山周辺
期日:2024年10月1日(火)
参加者:L橋本 栗原 高橋武
行動記録:熊谷7:00=一般道=神流町8:50=県道71=西御荷鉾山投石峠9:15/
11:00 付近の植物(草木)の花、実、紅葉、植生、きのこ等を観察、ドングリ拾い等しながら西御荷鉾山中腹まで往復=西御荷鉾山南登山口駐車場・昼食休憩11:30/12:10、周辺のサルナシ収穫12:10/12:50=みかぼ森林公園13:15/14:30 公園内、付近を散策=
=往路を塩沢峠経由で帰る=熊谷18:00
<天気、曇>
今回は、神流川上流、神流町の御荷鉾山周辺に出かけることにした。ナビでは、秩父上吉田奥の土坂峠からのルートが最短とでたのでそのルートを通ったが、土坂峠は、舗装はされているものの、道幅は狭く、急カーブが連続する道でやや苦労した。峠を越えて、神流川を橋で横切り、十石峠街道を西に走り、直ぐに右折して急傾斜の車道を登る。みかぼ高原オートキャンプ場を過ぎて、尾根筋にある御荷鉾林道にT字路で交わり、東に、数㎞走って、目指す投石峠にやっと着いた。
ここで、支度する。周辺には、蔓が伸びているが、実はない。尾根を西御荷鉾山に向って登る。南面は、杉などの人工林だが、まばらで草が生えている。北面は、雑木林で、落ち葉が積もっている。ミズナラのどんぐりが沢山落ちている。紫のホウキタケの類が鮮やかだ。ツリバナの実が赤い。杉と広葉樹の落葉の中にきのこがぽつりぽつりと生えている。中腹の枯木にサルノコシカケの形の薄朱色のきのこが生えている。赤城山で見たマスタケだ。黄色のホウキタケの類も生えている。倒木もあり、なにがしかのきのこの類が生えている。粒は小さいが山栗が、こげ茶色に光っている。つい拾ってしまう。獣道がついているが、タヌキか。ホコリタケの群生もあるが、盛りを過ぎている。途中で、時間を見て戻る。
峠付近で、栗原さん、高橋さんがマタタビを見つけてくれ、一緒に収穫する。マタタビの蔓や葉を見分けられる目があると感心する。このマタタビは、今まで採ったマタタビよりも太く長い。親指ほどもある。また、熟して黄色くなった実を味見するとほんのり甘く食べられた。
西御荷鉾山南登山口の広場に戻り、ここで昼食休憩とした。広い駐車場で、トイレもあり、ゆったりできる。付近には2mほどの鉾の展示、石碑、休憩舎がある。ここからはよく見えないが、この山の南斜面に大の字の刈りだしがあるという。昔からの信仰の山であるという。
休憩後、近くにあるサルナシを発見。摘果鋏を使い、サルナシを収穫する。始めは、実が小さく、蔓が他の木に絡んでいて、良く見えず数個程度と思われたが、目をよく凝らして見たり、別の方向から見ると、次々に葉の後の実が見えてきて、その実も収穫できた。ほとんどは、まだ、固い実で熟していないが、柔らかい熟した実をほおばると、自生のものと思えないほどの濃厚な甘い味であった。
林道を、車で御荷鉾森林公園に移動した。公園とはいっても、駐車場と管理棟、トイレの簡単な施設しかない。この周辺を散策した。トリカブトが咲いている。落葉広葉樹が多く、カラマツなども生えている。紅葉が始まっている木もある。ヤマブドウが木々にからまり、登り高い所で葉を広げている。赤くなった葉もある。道の横にもヤマブドウが茂っている。実があるが、数粒しか付いていない。尾根筋を歩く。ここの枯れ木にキクラゲが生えていて、採る。
今回の、きのこ木の実山行では、マタタビ、サルナシを沢山収穫できた。きのこ、アケビは、もっと標高の低い山の方が、豊富だと感じた。
(橋本記)
【沢登り】冠岩沢
秩父浦山川冠岩沢
透明な水がほとばしる沢を楽しむ
山域山名:秩父浦山川冠岩沢
期日:2024年9月23日(月)
参加者:L 橋本 浅見 木村 駒崎
行動記録:熊谷6:00=冠岩沢入口P8:25-冠岩集落跡8:50-沢登り-稜線13:00-
大持山13:20/13:50-冠岩沢左岸尾根経由-冠岩沢入口P15:45=熊谷19:00
上:15m滝上部二股で 下:20m滝ー水量多く見事
<天気、曇り>朝の天気は曇っているが、晴れ間もでるとの天気予報で、計画どおり沢登りをする。
冠岩沢の入口で、車を道路脇に寄せて停める。沢装備を身に着け、出発する。「水量、多い」の話に沢を覗くと、前回の時の2倍位流れている様子だ。崖崩れがあり、草の繁った荒れた林道を、旧冠岩沢集落まで歩く。最近の雨で、道にも水が流れている。車道終点からは、橋を渡ると、登山道だ。沢側は明るいが右の杉林は暗い。倒木が何本もあり、跨ぐか、潜るかして進む。3戸ほどの旧冠岩沢集落には廃屋があり、生活用品が散乱放置されて物悲しい雰囲気だ。その脇を沢沿いに進み、入渓する。
まず、3mほどの滝があり、腰ほどの深さの淵の左をへつり、登る。冷たい沢水が下半身を濡らす。大岩、小滝、中滝を越えて登っていく。岩には苔が生え、深山の雰囲気だ。天気は相変わらずで、時々、陽が射して、暗い沢が明るくなる。大岩に太い桂の木株が生え、抱き着いているようだ。これも奥秩父の雰囲気だ。水量が多く、2mほどの高さの滝でも大きな水音を出している。4人で黙々と登る。2日前からの気温の低下と、沢の涼しさで、寒い位だが、どんどん高さを上げて行くので汗が出てくる。大きなヒキガエルが岩の上にいて少し驚く。樋状の滝もあるが両足を突っ張ると、フリクションも効き登れる。途中一息入れる。
さらに登ると、15mほどの高い滝が立ちはだかる。滝の右は、泥付きの急傾斜面、左も急傾斜のゴツゴツの岩の斜面。遡行記録を参考に、左斜面のルートを探すと、10mほど上に立木があり、支点となるので、ロープを出してこちらから登ることにする。50mロープを使い、順に登る。ビレイは浅見、リードは橋本で、ロープをはる。3mほど登り、右に移動し、少し登って、古いくさびを中間支点にして、その上に登る。そこにある径20㎝ほどの立木に支点を設置。セカンド駒崎、サード木村と登り、最後に浅見が登る。中間支点付近の大岩でホールドが取りにくく、やや手こずるが、登れた。ここでリードを浅見に交代し、上に支点を作ってもらい、順に登り、急登を登りきることができた。登った場所が、二股地点で、右と左に沢が伸びている。水は澄みきれいな沢だ。ここからは右の沢に登る。ここにも滝があり、その左を登って行く。滝には、時々、太陽の光があたり、白い水玉が流れ落ちるのが眩しい。
元わさび田と思われる所で休憩。石垣が積んであり、それらしい。だが、こんな山奥まできて栽培したのか、疑問が残る。登り始めると、錆びた有刺鉄線があり、危なかった。ワサビの盗難防止か、獣の食害防止か。水量は少なくなり、樋状のなめ滝が続く。石、岩、岩盤の岩石は水に濡れ、また、透明な沢水を通して、鮮やかだ。赤、薄緑、薄茶など。そして縞々の岩、地層もある。この付近は、秩父中古生層の岩石でチャートが多い。
上:入渓地点からしばらくは大岩が多い 下:樋状滝を登る
森の中の沢を登って行くと、高さ20mほどの幅の広い滝に達する。岩のゴツゴツを幅広く流れ落ち、薄日に照らされ、細かい水玉が白く輝く。ここは直登できないので左岸の尾根に登り、滝の上にでた。この後は、岩盤の上を水が流れる沢となり、左右の岩には苔、草が生えている。イワタバコなどもあり、この時期にはその花がない。そして赤い滝に着く。ここも右の尾根に出て、滝の上に出る。沢をつめると水流は細くなり、水は無くなる。そこからは、右の急な尾根に登り上を目指す。泥の急斜面を沢靴で歩くので、キックが効かず、立木を掴んだりして一足一足登り、遂に、稜線の道にでた。
せっかくだからと、大持山まで登ることにする。大持山山頂は、数人が休むのには十分な広さがあり、ここで沢装備を解く。沢水の冷たさと、2日ほど前からの気温低下で、体が冷え、陽射しのぬくもりが有難い。4人全員、元気に沢を登り切り、満足な沢登りとなった。
一休みの後、尾根を辿り、横倉山を過ぎた場所から右の尾根に入り、その尾根をひたすら下った。尾根から鳥首峠からの登山道に出て、駐車場に着いた。2時間ほどだった。
(橋本記)
下山の尾根は太い木々が多い
【その他の山行】秩父御嶽山登山道整備
秩父御嶽山登山道整備(埼玉県連行事)
10人の力で結構な整備ができる=すごいぞ!
山域・登山道:秩父御嶽山贄川登山口-御岳山山頂登山道
期日:2024年6月3日(月)
主催・参加者:埼玉労山(自然保護委員会担当)L橋本 相澤 埜歩歩富士見山の会 日進山岳会 新座山の会 大宮労山 合計10名
作業記録:秩父鉄道三峰口駅集合8:30、打合せ後発8:45-贄川登山口-送電線鉄塔下-登りながら、主に倒木の切断、移動作業、枯木の伐倒作業を約2時間半行う-標高約700m地点で作業終了11:45-小休憩後下山-三峰口駅で解散13:00
直径40㎝の杉の倒木を、チェンソーで切り、みんなで引いて片付けた。歩きやすくなった
<天気曇>予報では、秩父地方は午前の降水確率は20%、午後は50%なので、計画とおり実施した。ただ、前日に雨が降り、地面は濡れていて滑りやすいので注意が必要だった。
駅で、作業予定、作業の注意を打ち合わせ出発する。贄川の集落から登山道に入る。急登を10分ほど登り、体が温まったので、送電線鉄塔の下で小休憩する。
この先からの道に、倒木が多く、歩きながら作業を開始する。細い倒木は、持ち上げて道の下側に寄せる。少し登ると道の真ん中に根を立てるように倒れている倒木がある。これは太く、一人では動かせない。両側から4人で持ち上げ下側に動かす。根が地面に刺さるようになっていて何回も声をかけてやっと1mほど動き、道の真ん中が通れるようになった。これで可とする。登っていくと、直径20㎝高さ10mほどの枯木が道の脇にある。枯木が倒れ、偶然人に当たる死傷事故もあるので、伐採することにした。斜面下側に向けて鋸で切る。ドンと倒れたが、下側の木に掛り動かせず、途中を一か所切って移動した。数人で作業するが汗がでてくる。また進んで行くと、枯木と生木が絡み合って、人の頭ほどの場所に水平になっている。これも片付けることにする。1本を切り、引いて下側に落とす。生木はリョウブだが道にかかる部分は切って片付ける。道にかかる蔓もあり、切らせてもらう。
平坦な場所に至り、休憩をとる。こうした作業を始めて行う方もおられるが、積極的に鋸で木を切っていた。
杉林内は、間伐をしてないので、倒木が多い。それほど太くないので手鋸で切っては、移動し、道を歩きやすくする。さらに、雑木林があり、ここには、直径20㎝長さ10mほどの倒木が数本ある。手鋸では、大変なので、チェンソーを使い、切断し移動させた。やや坂を登ると、太さ45㎝長さ15mほどの杉の倒木が道を塞いでいる。跨ぐのに、邪魔になっている。1か所だけ切ったのでは動かせないほどの大木なで、道を塞ぐ1mほどの部分を切ることにした。ロープを架け、途中に支点を作り、倒木の上側で皆に引いてもらいながら切る。小型チェンソーのバー長は25cmなので2か所両側から切り進む。倒木とはいえ、表面は腐っているが中はしっかりしており、赤っぽい切屑が出てくる。もう切れたはずと思い、ロープを引くよう声をかけるが、動かない。再度2か所の切れていない部分を切り、やっと低い音を立てて、切れた丸太が動いた。ここを最終作業場所として、この日の作業を終了した。
小休憩をとり、そこで記念写真をとったりする。力仕事であったが、10名全員が作業を行い、充実感、満足感のある表情をしていた。1人ではできないことも10人の合力で、大きな仕事を行うことができた。自然にとっても、登山者にとっても、作業をした人にとっても価値ある登山道整備になった。帰路、雨がパラついたが、濡れることも無く、駅に着き解散した。 (橋本記)
やる気満々、手鋸でも結構太い倒木を切ることができる。