関東

【その他の山行】きのこ木の実山行

サルナシ、マタタビがたくさん採れました。

山域山名:西上州 御荷鉾山周辺 

期日:2024年10月1日(火)

参加者:L橋本 栗原 高橋武

行動記録:熊谷7:00=一般道=神流町8:50=県道71=西御荷鉾山投石峠9:15/

11:00 付近の植物(草木)の花、実、紅葉、植生、きのこ等を観察、ドングリ拾い等しながら西御荷鉾山中腹まで往復=西御荷鉾山南登山口駐車場・昼食休憩11:30/12:10、周辺のサルナシ収穫12:10/12:50=みかぼ森林公園13:15/14:30 公園内、付近を散策=

=往路を塩沢峠経由で帰る=熊谷18:00 

<天気、曇>

今回は、神流川上流、神流町の御荷鉾山周辺に出かけることにした。ナビでは、秩父上吉田奥の土坂峠からのルートが最短とでたのでそのルートを通ったが、土坂峠は、舗装はされているものの、道幅は狭く、急カーブが連続する道でやや苦労した。峠を越えて、神流川を橋で横切り、十石峠街道を西に走り、直ぐに右折して急傾斜の車道を登る。みかぼ高原オートキャンプ場を過ぎて、尾根筋にある御荷鉾林道にT字路で交わり、東に、数㎞走って、目指す投石峠にやっと着いた。

 ここで、支度する。周辺には、蔓が伸びているが、実はない。尾根を西御荷鉾山に向って登る。南面は、杉などの人工林だが、まばらで草が生えている。北面は、雑木林で、落ち葉が積もっている。ミズナラのどんぐりが沢山落ちている。紫のホウキタケの類が鮮やかだ。ツリバナの実が赤い。杉と広葉樹の落葉の中にきのこがぽつりぽつりと生えている。中腹の枯木にサルノコシカケの形の薄朱色のきのこが生えている。赤城山で見たマスタケだ。黄色のホウキタケの類も生えている。倒木もあり、なにがしかのきのこの類が生えている。粒は小さいが山栗が、こげ茶色に光っている。つい拾ってしまう。獣道がついているが、タヌキか。ホコリタケの群生もあるが、盛りを過ぎている。途中で、時間を見て戻る。

 

 峠付近で、栗原さん、高橋さんがマタタビを見つけてくれ、一緒に収穫する。マタタビの蔓や葉を見分けられる目があると感心する。このマタタビは、今まで採ったマタタビよりも太く長い。親指ほどもある。また、熟して黄色くなった実を味見するとほんのり甘く食べられた。

 西御荷鉾山南登山口の広場に戻り、ここで昼食休憩とした。広い駐車場で、トイレもあり、ゆったりできる。付近には2mほどの鉾の展示、石碑、休憩舎がある。ここからはよく見えないが、この山の南斜面に大の字の刈りだしがあるという。昔からの信仰の山であるという。

 休憩後、近くにあるサルナシを発見。摘果鋏を使い、サルナシを収穫する。始めは、実が小さく、蔓が他の木に絡んでいて、良く見えず数個程度と思われたが、目をよく凝らして見たり、別の方向から見ると、次々に葉の後の実が見えてきて、その実も収穫できた。ほとんどは、まだ、固い実で熟していないが、柔らかい熟した実をほおばると、自生のものと思えないほどの濃厚な甘い味であった。

 林道を、車で御荷鉾森林公園に移動した。公園とはいっても、駐車場と管理棟、トイレの簡単な施設しかない。この周辺を散策した。トリカブトが咲いている。落葉広葉樹が多く、カラマツなども生えている。紅葉が始まっている木もある。ヤマブドウが木々にからまり、登り高い所で葉を広げている。赤くなった葉もある。道の横にもヤマブドウが茂っている。実があるが、数粒しか付いていない。尾根筋を歩く。ここの枯れ木にキクラゲが生えていて、採る。

 

 今回の、きのこ木の実山行では、マタタビ、サルナシを沢山収穫できた。きのこ、アケビは、もっと標高の低い山の方が、豊富だと感じた。

                           (橋本記)

【沢登り】冠岩沢

秩父浦山川冠岩沢

 透明な水がほとばしる沢を楽しむ

山域山名:秩父浦山川冠岩沢 

期日:2024年9月23日(月)

参加者:L 橋本 浅見 木村 駒崎

行動記録:熊谷6:00=冠岩沢入口P8:25-冠岩集落跡8:50-沢登り-稜線13:00-

大持山13:20/13:50-冠岩沢左岸尾根経由-冠岩沢入口P15:45=熊谷19:00

上:15m滝上部二股で 下:20m滝ー水量多く見事

<天気、曇り>朝の天気は曇っているが、晴れ間もでるとの天気予報で、計画どおり沢登りをする。

 冠岩沢の入口で、車を道路脇に寄せて停める。沢装備を身に着け、出発する。「水量、多い」の話に沢を覗くと、前回の時の2倍位流れている様子だ。崖崩れがあり、草の繁った荒れた林道を、旧冠岩沢集落まで歩く。最近の雨で、道にも水が流れている。車道終点からは、橋を渡ると、登山道だ。沢側は明るいが右の杉林は暗い。倒木が何本もあり、跨ぐか、潜るかして進む。3戸ほどの旧冠岩沢集落には廃屋があり、生活用品が散乱放置されて物悲しい雰囲気だ。その脇を沢沿いに進み、入渓する。

 まず、3mほどの滝があり、腰ほどの深さの淵の左をへつり、登る。冷たい沢水が下半身を濡らす。大岩、小滝、中滝を越えて登っていく。岩には苔が生え、深山の雰囲気だ。天気は相変わらずで、時々、陽が射して、暗い沢が明るくなる。大岩に太い桂の木株が生え、抱き着いているようだ。これも奥秩父の雰囲気だ。水量が多く、2mほどの高さの滝でも大きな水音を出している。4人で黙々と登る。2日前からの気温の低下と、沢の涼しさで、寒い位だが、どんどん高さを上げて行くので汗が出てくる。大きなヒキガエルが岩の上にいて少し驚く。樋状の滝もあるが両足を突っ張ると、フリクションも効き登れる。途中一息入れる。

 さらに登ると、15mほどの高い滝が立ちはだかる。滝の右は、泥付きの急傾斜面、左も急傾斜のゴツゴツの岩の斜面。遡行記録を参考に、左斜面のルートを探すと、10mほど上に立木があり、支点となるので、ロープを出してこちらから登ることにする。50mロープを使い、順に登る。ビレイは浅見、リードは橋本で、ロープをはる。3mほど登り、右に移動し、少し登って、古いくさびを中間支点にして、その上に登る。そこにある径20㎝ほどの立木に支点を設置。セカンド駒崎、サード木村と登り、最後に浅見が登る。中間支点付近の大岩でホールドが取りにくく、やや手こずるが、登れた。ここでリードを浅見に交代し、上に支点を作ってもらい、順に登り、急登を登りきることができた。登った場所が、二股地点で、右と左に沢が伸びている。水は澄みきれいな沢だ。ここからは右の沢に登る。ここにも滝があり、その左を登って行く。滝には、時々、太陽の光があたり、白い水玉が流れ落ちるのが眩しい。

 元わさび田と思われる所で休憩。石垣が積んであり、それらしい。だが、こんな山奥まできて栽培したのか、疑問が残る。登り始めると、錆びた有刺鉄線があり、危なかった。ワサビの盗難防止か、獣の食害防止か。水量は少なくなり、樋状のなめ滝が続く。石、岩、岩盤の岩石は水に濡れ、また、透明な沢水を通して、鮮やかだ。赤、薄緑、薄茶など。そして縞々の岩、地層もある。この付近は、秩父中古生層の岩石でチャートが多い。

上:入渓地点からしばらくは大岩が多い 下:樋状滝を登る

森の中の沢を登って行くと、高さ20mほどの幅の広い滝に達する。岩のゴツゴツを幅広く流れ落ち、薄日に照らされ、細かい水玉が白く輝く。ここは直登できないので左岸の尾根に登り、滝の上にでた。この後は、岩盤の上を水が流れる沢となり、左右の岩には苔、草が生えている。イワタバコなどもあり、この時期にはその花がない。そして赤い滝に着く。ここも右の尾根に出て、滝の上に出る。沢をつめると水流は細くなり、水は無くなる。そこからは、右の急な尾根に登り上を目指す。泥の急斜面を沢靴で歩くので、キックが効かず、立木を掴んだりして一足一足登り、遂に、稜線の道にでた。

 せっかくだからと、大持山まで登ることにする。大持山山頂は、数人が休むのには十分な広さがあり、ここで沢装備を解く。沢水の冷たさと、2日ほど前からの気温低下で、体が冷え、陽射しのぬくもりが有難い。4人全員、元気に沢を登り切り、満足な沢登りとなった。

 一休みの後、尾根を辿り、横倉山を過ぎた場所から右の尾根に入り、その尾根をひたすら下った。尾根から鳥首峠からの登山道に出て、駐車場に着いた。2時間ほどだった。

                        (橋本記) 

下山の尾根は太い木々が多い

 

【その他の山行】秩父御嶽山登山道整備

秩父御嶽山登山道整備(埼玉県連行事)

 10人の力で結構な整備ができる=すごいぞ!          

山域・登山道:秩父御嶽山贄川登山口-御岳山山頂登山道

期日:2024年6月3日(月)

主催・参加者:埼玉労山(自然保護委員会担当)L橋本 相澤 埜歩歩富士見山の会 日進山岳会 新座山の会 大宮労山 合計10名

作業記録:秩父鉄道三峰口駅集合8:30、打合せ後発8:45-贄川登山口-送電線鉄塔下-登りながら、主に倒木の切断、移動作業、枯木の伐倒作業を約2時間半行う-標高約700m地点で作業終了11:45-小休憩後下山-三峰口駅で解散13:00

 直径40㎝の杉の倒木を、チェンソーで切り、みんなで引いて片付けた。歩きやすくなった

<天気曇>予報では、秩父地方は午前の降水確率は20%、午後は50%なので、計画とおり実施した。ただ、前日に雨が降り、地面は濡れていて滑りやすいので注意が必要だった。

 駅で、作業予定、作業の注意を打ち合わせ出発する。贄川の集落から登山道に入る。急登を10分ほど登り、体が温まったので、送電線鉄塔の下で小休憩する。

 この先からの道に、倒木が多く、歩きながら作業を開始する。細い倒木は、持ち上げて道の下側に寄せる。少し登ると道の真ん中に根を立てるように倒れている倒木がある。これは太く、一人では動かせない。両側から4人で持ち上げ下側に動かす。根が地面に刺さるようになっていて何回も声をかけてやっと1mほど動き、道の真ん中が通れるようになった。これで可とする。登っていくと、直径20㎝高さ10mほどの枯木が道の脇にある。枯木が倒れ、偶然人に当たる死傷事故もあるので、伐採することにした。斜面下側に向けて鋸で切る。ドンと倒れたが、下側の木に掛り動かせず、途中を一か所切って移動した。数人で作業するが汗がでてくる。また進んで行くと、枯木と生木が絡み合って、人の頭ほどの場所に水平になっている。これも片付けることにする。1本を切り、引いて下側に落とす。生木はリョウブだが道にかかる部分は切って片付ける。道にかかる蔓もあり、切らせてもらう。

平坦な場所に至り、休憩をとる。こうした作業を始めて行う方もおられるが、積極的に鋸で木を切っていた。

 杉林内は、間伐をしてないので、倒木が多い。それほど太くないので手鋸で切っては、移動し、道を歩きやすくする。さらに、雑木林があり、ここには、直径20㎝長さ10mほどの倒木が数本ある。手鋸では、大変なので、チェンソーを使い、切断し移動させた。やや坂を登ると、太さ45㎝長さ15mほどの杉の倒木が道を塞いでいる。跨ぐのに、邪魔になっている。1か所だけ切ったのでは動かせないほどの大木なで、道を塞ぐ1mほどの部分を切ることにした。ロープを架け、途中に支点を作り、倒木の上側で皆に引いてもらいながら切る。小型チェンソーのバー長は25cmなので2か所両側から切り進む。倒木とはいえ、表面は腐っているが中はしっかりしており、赤っぽい切屑が出てくる。もう切れたはずと思い、ロープを引くよう声をかけるが、動かない。再度2か所の切れていない部分を切り、やっと低い音を立てて、切れた丸太が動いた。ここを最終作業場所として、この日の作業を終了した。

 小休憩をとり、そこで記念写真をとったりする。力仕事であったが、10名全員が作業を行い、充実感、満足感のある表情をしていた。1人ではできないことも10人の合力で、大きな仕事を行うことができた。自然にとっても、登山者にとっても、作業をした人にとっても価値ある登山道整備になった。帰路、雨がパラついたが、濡れることも無く、駅に着き解散した。                                 (橋本記)

   やる気満々、手鋸でも結構太い倒木を切ることができる。

【その他の山行】ビバーク体験

風布ビバーク体験等記録

この時期でも、風布の谷は夜になると結構冷え込んだ

 

   

         小さなツエルトで簡易テントができる

山域地名:寄居町風布 

期日:2024年6月7日(金)8日(土)

参加者:L橋本 浅見 花森 相澤 8日の参加 木村 駒崎

行動記録:7日 風布集合19:00-ツエルト設営、非常食を摂りビバーク開始21:00

8日 起床6:00-朝食6:30-ツエルト片付け7:30-ハイキング発9:00-中間平10:00-ビバーク地の釜伏川でうどん、天婦羅の昼食11:00-13:00-付近の斜面でロープワーク練習(3名)13:20-15:45

7日<天気、曇>

ビバーク体験 

「日帰りのハイキングで道に迷い、ビバークすることになった。」という想定で、ツエルトによるビバーク体験を計画した。秩父に通じる140号国道とそのバイパスを外れると風布の集落、釜伏川に沿った谷は大変静かだ。この川沿いで、ビバーク体験をする。今まで、ツエルトによるテントの設営は学習会で実施してきた。これを実際の野外で体験する。午後7時に集合し、杉林の平坦な場所を選び、設営場所とした。4名は各々選んだ場所にツエルトを張る。場所選びだが、落石の無い所、雨が降っても浸水のない所、横になりやすい平らな所、細引きを使うには立木のある所になる。ストックをツエルトの両端に立ててポールにし、細引きで引き、その後、下端を広げてスリングや木の棒で止めると中に空間ができ、三角テントの出来上がりだ。あとは、持ち合わせのシートを敷くと簡易テントができる。これとは別に細引きをツエルトの中に通し、立木の間でこれを張り、下端を広げると前の作り方と同様にテントができる。7時を過ぎて、空は暗くなり、杉林の中で一層暗い。ヘッドランプが必要だった。

 夕食は、簡単な物で済ます。簡易テントが出来上がったので、杉の森の中でしばし歓談する。風は無く、人も車も通らない。寒気が流れ込んでいるので、長袖でないと寒い位だ。この沢には蛍が生息しているが、この寒さでは飛ぶことはない。遠くの街灯の下には昆虫、ガの類が元気に飛び回っている。男4人が、静寂の暗い森の中で趣味の話などするのもいいものだ。

 時間になったので、各自ツエルトの中で休むことにする。以下記録者の体験。ビニルシートを下に敷きクッションを枕にして横になるが、徐々に冷えてきたので雨具を上下ともに着込み寝る。いつもは布団をかけて寝ているので、何もかけずに眠ることに不安感、違和感が強い。寒いので蚊など虫がいないのはありがたい。一時、寒くて起き、スタッフバックに足を入れ寒さをしのぐ。どうにか眠る。5時前に明るくなり、目を覚ました。

      屋外でも天婦羅は割合簡単に上げられる、しかもおいしい

8日<天気、曇> 

ハイキング 

この時期は、日の出が1年で一番早くなるが、ビバーク地は谷間の杉林の中で、天気も曇りで5時ころ明るくなってきた。簡単に、食事を済ませ、ツエルトを片付ける。「この時期にしては結構寒かった」という感想が出された。地面からの冷気を遮る銀マット等が有効であるが、かさばるので、携行するなら薄手のマットにするなどの工夫が必要か。また、秋冬で乾燥していれば、落ち葉を敷くと幾分快適さが増す。

 ハイキングからの参加者2名を加え、6名でハイキングに出発する。寄居町の釜伏川沿いの風の道を歩く。昼は天婦羅とうどんのメニューで、天婦羅になりそうな山菜を探すも、6月になり新芽は大きくなりすぎている。ユキノシタ、ミツバが幾らかある。

 直ぐに、姥宮神社の横に出た。この集落の小さい神社で、胎内くぐりが出来、大杉も見ごたえがある。全員胎内くぐりでは通り抜けることができた。橋を渡り、風布館前を通り、釜伏川の支沢沿いの道を中間平に向かって林道を歩く。杉林だが、林床には、灌木、シダなどが青々と茂っている。この林床の草木の繁茂は奥秩父には無い。ウリノキ、コクサギなど、沢沿いを好む草木が生えている。葉の中央に種を付けるハナイカダも生えていて、植物の不思議に触れる。白いアジサイ系の花も咲いている。40分ほどで中間平の公園に着く。ここは高木を切り、園芸種のツツジなど植栽したが、それらは見当たらず、草地となっており、紫色のアザミ、ホタルブクロが目につく。

 公園に通じる車道を南側に歩き、展望台に行き、ここで休憩する。白いもやがあるが、視界が開け、すぐ下の寄居町が良く見える。荒川が東に流れ、関越道が荒川を横切り、熊谷周辺も見える。日差しが強くなり、日陰で休んで、風に吹かれて気持ちがよい。

 下りは、尾根道をたどる。雑木林、人工林の尾根を下り、風布側の谷に下る付近は、コナラの大木があるなど深山という雰囲気だ。途中に、ミツバ、タラノメがあり、柔らかい部分を摘む。車道に出る付近に空家があり、家庭で使う道具等が放置されていた。

 ビバーク地の近くの沢に着き、ここで昼食作りを行う。うどんを茹でるグループと、天婦羅をつくるグループに分かれ、準備をする。

 天婦羅は、山菜としてユキノシタ、タラノメ、準備したシイタケ、ピーマン、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、竹輪などを揚げる。うどんも茹で上がり、揚げたての天婦羅をのせ、いただく。仲間とともに、自然の中で、ゆったりと、揚げたての天婦羅とうどんをいただく。贅沢とまでは言わないが、豊かな時間だと感じる。天婦羅係にも感謝したい。次々に揚げて直ぐに食べる天婦羅が熱くおいしい。2時間ほどの時間はあっと言う間に過ぎ、お腹も十分満足できました。参加者の協力のお陰でした。

ロープワーク 

3人の参加 昼食後、沢登りに備え、近くの山の斜面を使いロープワークの練習を行う。

基本的な技術であるハーネスの装着、ロープでエイトノットホロースルーを作り、ハーネスへの結び付け、2人での確認方法、トップロープでのクライマーとビレイヤーに分かれての登攀、ビレイの練習を行う。落下を想定しての練習も行う。

 3人1組での、ロープワーク練習。リード役で支点をつくり登る人、それをビレイする人、リードの人がトップ地点で支点をつくり、ATCでセカンドを引き上げる練習、さらにサードを引き上げ、支点を回収する練習などを行う。ビレイ解除前にセルフビレイをする練習、「ビレイ解除」の声だしの練習も行う。

 ロープワークだけにポイントを絞り、練習することでロープの結索、カラビナ・ATCの使い方、役割分担と、実際に近い練習ができた。

                          (橋本記)

【ハイキング】袈裟丸山限界尾根

山域:群馬県みどり市 後袈裟丸山 1,908m

目的:袈裟丸山限界尾根のツツジとシャクナゲを楽しむ

期日:2024年5月18日(土曜日 快晴)

行動記録

 熊谷駅南口5:30=大間々=限界尾根登山口7:45-八重樺原8:15-石祠9:35-後袈裟丸山11:20/12:10-石祠-八重樺原14:40-登山口15:00-熊谷駅南口17:30 

参加者:L高橋仁、高橋武、橋本、駒崎、赤坂、須藤

 

 予定時刻に熊谷駅を車2台に分乗し出発した。車は快調に走り登山口に到着したが、駐車スペースはすでに満杯。近くの道路端に他車に倣って我々も駐車、幸い幅も広く問題は無い。

 身支度を整え、郡界登山口の登山ボックスに届を入れ、新緑を楽しみながら木の階段の急坂をユックリ登る。やがて小さな木製梯子の所で一人下りの登山者が、この上の平坦部の木の上に熊がいる。怖いので下りてきたとのこと。でも少し前に登り始めたグループには合わないので、我々も注意しながら進が結局、そのグループに会う事は無かった。道は平たんになり笹の中に若いカラマツ等の疎林の気持ちの良い道を進む。やがて目の前に、後袈裟丸山が見える開けた所で一休み、好天に恵まれてノンビリ休憩をとった。

 小さなピークをいくつか上り下りした後、急な尾根の登りが始まった。シャクナゲの木はあるが花は数える程、蕾もあるので終わった訳ではない。シロヤシオも探してあったという程度で期待した割には花は少なく寂しい。たまにアカヤシオが一輪枝に残っていたのが象徴的であった。花は来年に期待という事、それでも変化に富んだ急峻な尾根歩きが続く。Kさんは前袈裟丸山との鞍部の八反張のお花畑を見る為先行する。残ったメンバーは木々の間から白い北アルプス、志賀、上越方面の山に励まされ頂上に予定のコースタイムで到着。山頂は木々に遮られあまり眺望は良くない。また狭く通路脇に分散して食事をとった。頂上に咲き始めの大きなミネザクラが1本あった。。

 Kさんも戻り頂上で全員で記念撮影後、上州武尊山や至仏山を眺め下山開始した。登りには苦労した尾根、特に両側が切れ落ちたカ所に注意して下る。途中で休憩していた登山者からもシロヤシオがどこかで咲いていましたかなどの声がかかる。袈裟丸山が良く見える平坦部まで下って休憩したが、そこには山菜を採取中の登山客もいた。

 その後は休むことも無く駐車場に一気に下った。多く車はすでになく、我々も帰途についた。                           

                         (須藤俊記)

 

【ハイキング】秩父無名尾根

秩父の無名尾根を登る

山域山名:秩父 無名尾根(上吉田・石間間の尾根) 

期日:2024年4月21日(日)

参加者:L橋本 豊島 木村

  

行動記録:川本6:30=秩父市上吉田石間戸P7:45-石間戸神社7:55-595mピーク8:30-639mピーク10:30-送電線下10:50-林道横断11:10-695mピーク12:00/12:30-695mピーク東北尾根下る-林道13:10-鹿島橋・車道13:40-車道-石間戸P15:15=川本16:45

 <天気、曇>今回、秩父市の石間、上吉田間の無名の尾根の登山を計画した。私の故郷の山で、尾根を通して歩いてみたいと思った。天気は曇りで、午後は、降水確率が高くなっている。上吉田に入ってすぐの石間戸集落に車を停め、集落の北山裾にある石間戸神社に行く。割合新しい石像が建てられていた。神社は古そうだ。杉の大木が切ってあり、手入れはされている。その鳥居脇から山道に入る。杉の植林地で暗い。道をたどると、割合に平坦な柚子、お茶の畑だった場所に至る。周りの木々が茂り、柚子の木は細々と生きている様子で、昔は、立派な柚子を実らせていたかと思う。尾根よりも西に来ていたので、尾根筋に進むと、荒れているが、山道に出たのでそこを辿る。急登、落ち葉ありで、滑りやすい。高度を上げると、雑木林も徐々に増え、新緑の明るい林内となる。林内に草は無く-鹿等のためか-アセビは生えている。風無く、新緑の香りの、湿度の高い空気を吸い込む。休みを適宜入れ進む。570mのピークからは、標高差のあまりない尾根を北西に辿る。

杉林の林内にマムシグサが生えていた。時代が変わり、コナラ、クヌギを椎茸栽培原木に使うことも少なくなったようで、伐採した場所もない。作業している音もしない。森の作業をする人にも出会わない。杉、桧や雑木林を伐採することも無く、結果として、山に開けた場所や草地が無くなってしまったようだ。里山の草花(キキョウ、オミナエシ、鬼百合、シュンラン等)や山菜のワラビ、ゼンマイ、タラノメ等を見ることはなかった。増えすぎた鹿の食害もあるだろう。

 尾根筋では、雑木林が多くなり、ヤマザクラや、ウワミズサクラなどが咲いていた。林の切れ目から、北側には県境の稜線、城峯山を望むことができる。下の集落も見え、紫の花が見える。南側には、白いもやの向こうにかすかに秩父盆地南側と西側の山影を見ることができた。多くは無いが、太く、高いモミの木が生えていて深山らしい雰囲気の場所もある。また、フジの蔓が太く、杉や、コナラに巻き付いている。標高639mピーク近くの頂には「金峯山」名の石の祠があり、「女部田、大波見 両区中」とある。地名はこの尾根の下の集落名である。やや、岩がちの尾根になると、ツツジが増え、紫のミツバツツジ、朱色のヤマツツジ、岩場には黄色のヒカゲツツジが咲いている。新緑の山に色を添える。ホオノキはまだ芽を出したばかり。また、西秩父桃湖の緑の湖面もわずかに見える。そして。高圧送電線の鉄塔下を通過。左右の樹木が伐倒され見通しが利く。かなり急な斜面にある沢戸集落も見える。鉄塔から、林道までは、階段など整備されている。

 林道に至る。林道は石間、上吉田間を通る車道だが、現在、崖崩れのため通り抜けはできない。一旦、車道に出て、尾根に登る道を探す。急ではあるが南側から、登れそうと判断し、そこを登る。落葉、泥があり、掴まる木が少ないなどの悪条件で、大した標高差ではないが、30分ほどかかってしまった。

 尾根に登りきり、695mピークに進む。ピークの南に開けた場所で長めの休みとし昼食を摂る。ここは塚越集落の北だが、塚越集落も見えない。

 急登の疲れもあり、予定の711mピークに登らず、そこからの北尾根を石間に下ることにした。急傾斜だが、岩場も無く、慎重に下ればさほど危険のない尾根だった。尾根の最後は左の斜面を下る。下りた場所は車道の3mほどの高さの擁壁上で、立木を使い、ロープを出して下る。

 以後、林道を、鹿島橋まで出て、県道を石間戸まで、歩いた。右側には、今まで歩いてきた尾根が続き、車も通らない道路の左右に家々がまばらに建っていた。庭先には、ツツジや、芝桜などが咲きほこっていた。石間川には澄んだ水が流れ、小魚が泳いでいた。

                                     (橋本記)

 

 

 

【ハイキング】秩父・カタクリ巡り 2024/4/1

秩父カタクリ自生地巡り

山域  秩父郡市内

山行形態  車移動小ハイク

目的  カタクリ探訪

日程  2024年4月1日(月) 

アルバム

記録:熊谷8:30→9:30長瀞町野上セブン(合流)→10:00皆野町金沢浦山→11:15秩父市吉田久長・白砂公園→12:10秩父ミューズパーク(昼食)→13:45皆野町下田野→熊谷16:00

参加者 CL石川 高橋武子 新井勇 大嶋

 長瀞町で合流し、まず皆野町金沢を目指す。付近に採石場が何カ所かあるため大型ダンプカーが行きかう中、採石場一帯を抜けてさらに山の奥へ林道を進んだところに数軒ほどからなる浦山地区がある。この集落の上部が「カタクリの里」として、またもう少し季節が進めばツツジとアジサイの群生地になっており数台分の駐車場とトイレが整備されている。

 実際のカタクリは15分程山道を登った先の斜面に群生しているのだが、後で訪ねた3カ所の群生地よりかなり株の数が少ない。しかし少し気を付けて周囲を見ると林道わきに咲いていたり今後は範囲が広がりそうな気配を感じる。

 

次に15分ほど車で移動して旧吉田町久長に向かう。ここの諏訪神社の裏手にかなり広いカタクリの群生地がひろがり立派な木の階段と木道が整備されている。ピンク色、薄紫色のカタクリが咲き誇っていた。木道を進み坂道を登って行くと小高い白砂山のてっぺんにでる。名前の通り山頂部が砂岩でできた大きな岩になっている。設置されていた看板によるともともと地元の個人の所有する山だったものが町に寄付され白砂公園として整備されたという。この後秩父ミューズパークに向かう。

 秩父市街地側と反対のミューズパークの裏手に当たる谷間に群生地がある。駐車場から1,2分の所で車道から谷筋に降りていくとここもカタクリが咲き誇っていた。周囲は初春からセツブンソウ、福寿草、ニリンソウなどが次々と咲くミューズパークの隠れた名所になっている。移植したものか水芭蕉も咲いていた。

 音楽堂の近くまで移動し芝生の広場で昼食を摂る。

 最後に、皆野町下田野の皆野スポーツ公園に向かう。ここから山側の墓地の裏手に群生地が広がっている。前3カ所のよりもより自然に近く訪れる人も少ない感じがする。斜面一面に広がって咲いている様はやはりいいものだと思う。

 今日は全部で4カ所を巡りました。またいろいろな場所に野山の花探訪に行きましょう。

【雪上訓練】谷川岳マチガ沢 2024/3/30

1.山  域:谷川岳・マチガ沢出合(群馬県)
2.登山形態:積雪期一般登山
3.目  的:雪上訓練
4.日  程:2024年3月30(土)
5.行動記録:谷川岳ロープウェイ駐車場7:35→登山指導センター7:45→マチガ沢出合8:45/10:15<雪上訓練>

→西黒尾根11:30/12:10→登山指導センター12:50→駐車場12:55
6.訓練内容:雪上歩行・アイゼンワークの確認
滑落停止訓練
ツェルトを実際に張ってみる

 参加者:CL木村 SL石川 花森

アルバム

<天候:曇り一時雨>

 去年の反省から、寡雪の年でも積雪を見込めるマチガ沢に場所を戻して雪山訓練を実施した。装備を整え、登山指導センター脇のゲートまで来てみると、やはりこれまでよりも積雪はかなり少ない。雪面も緩んでいるので、始めはアイゼンを着けずに進む。沢を横切る急斜面の所でアイゼンを装着し、程なくマチガ沢出合に到着した。


 マチガ沢では、先着パーティー10名程が既に訓練を行っていた。我々も右岸の適当な斜面で訓練を開始する。まず、アイゼンでの雪斜面のトラバースから復習した。山側の足を進行方向に平行に、谷側の足をやや開いて歩くのが、より安定してトラバースするポイントだ。次に、滑落停止訓練を行ったが、今日は雪面が緩みすぎていて、滑落停止姿勢を取るまでもなく自重で雪に沈んで止まってしまう。なるべく斜度のある所で勢いをつけて何本か訓練を行い、何とか滑落停止の感覚を思い出すぐらいの形にはなった。滑落停止訓練後、休憩を兼ねてツエルトを張り、この後の行動を相談する。この雪質では効果的な訓練は出来ない、また、小雨も降って来たので、この後は西黒尾根に登って下山することにした。


 西黒尾根への登りも、訓練を行った斜面上部は雪が途切れている可能性がありそうなので、少し手前のやや斜度の緩む斜面から取り付く。この斜面を登り上げると西黒尾根の一本隣の支尾根上に出るはずなので、地図を良く見ながらルート取りし、無事トレースのある西黒尾根上に到着した。ここで昼食休憩とし、やや風があるので再度ツエルトを張った。周囲の木を使ってある程度きちんと張ったので、長めの休憩時には快適である。昼食後は西黒尾根を一気に下山した。


 今回は最低限の訓練は出来たと思うが、雪質が良くなく十分な訓練が出来なかったのが残念だった。近年の雪解けの早さを考えると、実施時期を検討しなくてはならないのかもしれない。
(木村記)

【スノーハイク】稲含山(個人山行)

360度の展望 雪の稲含山

山域:群馬県下仁田稲含山1370m

期日:2024年3月7日(木)

参加:高橋仁 他4名

アルバム

行程:道の駅甘楽8:10=一の鳥居下10:20→茂垣峠10:40→稲含山頂12:20/13:50→一の鳥居14:50=道の駅甘楽15:30

 道の駅甘楽から、城下町小幡を抜けて秋畑集落から神の池公園に登って行くと雪がどんどん深くなってきた。茂垣峠駐車場まで車で行く予定だったが、一の鳥居下あたりで、とうとうストップして、前にも後ろにも動かなくなってしまった。路肩の広いところまで、みんなで押し上げて、Uターンさせて駐車した。

 すっかり遅くなってしまって、1時間半遅れで登山開始となった。深いところではひざ下位の積雪を交代でラッセルしながら登る。ワカンを使う程でもなく、チェーンスパイクで快適に歩ける。天気は上々で、妙義、浅間がきれいだ。2時間足らずで稲含み神社に到着。すぐ先の山頂は360度の絶景が広がる。

 谷川連峰から志賀高原、浅間山、北アルプス、八ヶ岳、奥秩父、西上州の山々、赤久縄山、御荷鉾山、赤城山、武尊山を見まわしながら楽しいランチタイム。今日はここから稜線をたどって、日本に3か所しか見つかっていない原三角点のある白髭岩まで往復することも考えていたが、時間のロスと、積雪状況から、あきらめて下山することに。

下りはトレースがあるのであっという間に赤鳥居に到着して、一の鳥居経由で車を駐車した道路に降りた。

思いがけず、たっぷりの雪の山行となり、楽しい一日だった。(仁)

 

【スノーハイク】新雪の浅間嶺 (個人山行)

新雪の浅間尾根を歩く

アルバム

山域:桧原村(奥多摩)浅間嶺903m

期日:2024年2月24日(土)

参加:高橋仁、赤坂、会員外6名

行程:熊谷6:30=桧原村払沢の滝臨時駐車場8:30→時坂峠9:30→浅間嶺11:30/12:30→人里峠12:50→人里バス停13:50/15:03=(バス)=桧原村役場15:20→駐車場15:30=熊谷17:40

 払沢の滝駐車場が改修工事中で、北秋川対岸の高台にある桧原村グラウンドの臨時駐車場からスタート。周りの山は、前日の前線が降らせた新雪が、500m位から上を真っ白に染めている。山全体が白い花が満開になったような、華やかな風景にしばし見とれる。

舗装道路をショートカットで何度か横切ってから峠道に入ると、ほどなく時阪峠に着く。ここから再び林道歩きになるが、雪化粧の山肌を眺めては歓声を挙げながら、「代官御休息所」の大きな茶屋跡に着いた。

江戸時代の「中甲州街道」と呼ばれ、木炭などを甲州に運び出し、米、塩などを買い入れた、馬が通れる生活道路の名残があり、歩きやすい道だ。

沢沿いの道から、山腹を巻くように登れば浅間嶺山頂に出る。残念ながら、御岳山、大岳、御前山は雪融けの水分が立ち昇るガスにさえぎられて、山頂が見えない。南の笹尾根もガスの切れ間から、見え隠れしている。その代わりに、普段は見ることのない雪の花が咲いたような木々の眺めを堪能することができた。冷えてきたので、トイレのある休息舎に下り、下山開始。

稜線の北側の植林後の鹿よけネットのわきをを淡々と歩いて、人里(へんぼり)峠に着いた。稜線は数馬まで続くが、今日はここから変ぼるバス停に下ることにする。落ち葉で柔らかい道を快調に下り、「ポツンと一軒家」で紹介された大野邸を見て、人里集落に着いた。

茶房へんぼりで、コーヒーケーキセットをいただいて3時03分のバスを待つ。桧原村役場までバスに揺られて、高台の駐車場で、今日のスノーハイクはピリオド。(仁)