埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
関東
【ハイキング】赤城・鍋割山(個人山行)
鍋割山ゆったりハイキング アルバム
山 域:群馬県前橋市:鍋割山1332m
期 日:2025年08月18日(月)
参 加:高橋仁、赤坂、他5名 計7名
行 程:熊谷ドーム6:00=赤城道路=姫百合駐車場8:00→荒山高原9:00→鍋割山10:00/10:30→荒山高原11:20/12:00→駐車場12:50=往路を戻る=熊谷16:00
赤城道路を登るにつれて外気温は下がり、標高1000mの姫百合駐車場は23度だった。少し湿気があるが、荒山高原への道はヒノキやカラマツの中なので涼しい。岩と木段の道と、腐葉土のなだらかな道と、岩の間を縫うような道がかわるがわる出てくるが、終始ゆっくりとした歩みで登る。登山道わきに植えられていたレンゲショウマは、消えてしまったのか全く見当たらない。風穴で一息入れたら、すぐに荒山高原に到着だ。荒山と鍋割山の鞍部は、春にはツツジの花で埋め尽くされるが、今は殺風景だ。でも芝の広場が明るくて気持ちがいい。
樹林の中の山腹を少し登れば、稜線に出て展望が開ける。振り返れば大きく尾根を拡げる荒山と左奥にはアンテナ頭の地蔵岳がそびえる。右には釣鐘のように突き出た鈴ヶ岳が。遠方には武尊から谷川連峰まで、さらに草津白根方面まで眺望が広がる。残念ながら湿った空気で霞んでいるのが惜しい。火起こし山、竈山とゆる~いアップダウンを繰り返せば鍋割山頂だ。「火を起こし、竈にくべたら鍋が割れた」とは何ともユーモラスなネーミングではないか? 山頂の先には、榛名山、その遠方に浅間山が見える。南面には前橋市街が広がって、のっぽビルの群馬県庁が良くわかる。
登山道で行き交う人は結構いるが、スタート時間がずれていて、山頂は誰もいなくなって貸し切り状態だ。ランチには早いので、水分とエネルギ補給でブレィクタイムだ。木陰は風も抜けて涼しいので、ポットのお湯でコーヒータイムと行こう。さてと、そろそろ荒山高原に引き返して、本格ランチにしよう。子供連れの集団とすれ違って荒山高原に降りると、ここも貸し切り状態。木陰に陣取ってランチを楽しもう。
ガーデニング、畑、家庭料理から世界情勢、政治の話まで果てしなく広がるおしゃべりは尽きることも無いが、そろそろ・・・と腰を上げる。岩と木の根と、木段と腐葉土の道を淡々と下れば、姫百合駐車場。あとは、赤城山麓のトウモロコシなどを買って帰ろう。 高橋仁
【ハイキング】戦場ヶ原に涼を求めて(個人山行)
別天地の涼しさ満喫・戦場ヶ原散策 アルバム
山域:栃木県日光市:戦場ヶ原~小田代ヶ原 (1350m~1430m)
期日:2025年08月08日(金)
参加:高橋仁、赤坂、他5名
行程;熊谷6:00=大間々=竜頭の滝上駐車場9:30→石楠花橋9:45/9:55→赤沼分岐10:10→青木橋10:50/11:10→泉門池→小滝11:45/11:55→泉門池12:15/13:00→小田代原ゲート分岐→石楠花橋14:15→小田代原バス停手前15:00→石楠花橋15:35→駐車場16:00=往路を戻る=熊谷19:30
足尾道路から中禅寺湖へと登るにつれ気温は下がり、竜頭の滝上の駐車場は24度。湯川に沿って水音とセミの声を聴きながら、ミズナラの林の緩い登りを歩けば石楠花橋に出る。小腹もすいたからエネルギ補給をしよう。河原の岩棚には甌穴(水流で回転する礫が穿った穴、ポットホール)がいくつも見られる。赤沼分岐から戦場ヶ原へと進もう。いくつかある展望地ではホザキシモツケの大群落が広がる。ピークは過ぎているが、湿原にひろがるピンクの穂先はなかなかの景観だ。7月下旬の満開時にもう一度来てみたいものだ。たぶん湿原がピンクの絨毯のように染まるだろう。
湯ノ湖から湯滝、小滝、泉門池、そして戦場ヶ原の水を集めて、蛇行しながらゆったりと流れる湯川に沿った木道は、秋のような涼しさで、気持ちがいい。コバノギボウシ、フウロ、オミナエシ、オトコエシ、キリンソウ、オダマキなどが楽しませてくれる。花の終わったバイケイソウ、穂を出し始めたススキ、まだ青い実をつけたズミの木、アキアカネに名前は知らないがたくさんの蝶が飛び交う・・・
青木橋で水分とエネルギ補給したら、泉門池はスルーして小滝に行こう。小田代橋からのコースは通行止めになっているので、川を離れて西の道を行こう。カラマツ、ミズナラ、笹原の中を行けば、小滝の水音が聞こえてくる。木段を下れば、簾のように白く流れ落ちる小滝の下の橋に出る。滝つぼには釣人が一人。マスが釣れるのかな?さて、泉門池(イズミヤドノイケ)に戻ってランチにしよう。伏流水が湧き出して池となり、湯川に注ぐ。今日は居ないが、マガモいるそうだ。
帰りは戦場ヶ原と小田代原の間のカラマツ、ミズナラ。白樺の樹林帯を歩こう。平らな遊歩道の両脇はどこまでも笹原が広がり、爽やかな空気が流れる。石楠花橋から、予定外の「石楠花貴婦人」を見に行くことにしよう。舗装道路を小田代バス停に向かってテクテク歩き。ようやく貴婦人の見えるところまできたが、周囲の木々が葉を茂らせて「貴婦人」を思わせる孤高さが無い・・・まあ、それでもお目にかかれて納得。ツリフネソウ、ツルガネニンジン、コバノギボウシなどの花を見ながら、石楠花橋までテクテクと戻る。ついでだから竜頭の滝も観ていこう。日光のゆばソフトを食べて今日の山行(散策)が終了。 (高橋仁)
【ハイキング】芳ヶ平湿原(個人山行)
秋の気配うっすら、湿原を歩く アルバム
山域:群馬県中之条町:芳ヶ平湿原(1850m)
期日:2025年7月28日(月)
参加:高橋仁 他2名
行程:熊谷6:20=花園=渋川=渋峠9:50→ダマシ平10:35→芳ヶ平湿原(
周回・昼食)11:15/12:30→ダマシ平13:00→渋峠13:50=往路を戻る=熊谷17:30
芳ヶ平湿原は歩いてみたい候補に、永い間ずーと居座っていた山域だった。白根山の火山活動も絡んだりしてなかなか行けなかったが、この夏の暑さの中で涼しい山の候補としてクローズアップ。ようやく実現した。毎月山行をして来た旧職場の6人の仲間も、あちこち体の不具合が出て今回は3人だけの山行になってしまった。
草津から白根山のスカイラインを走って渋峠に向かう。殺生河原は腐った卵のようなにおいが立ち込めて「駐停車禁止」の看板が立っている。白根山の湯釜の周りは白茶けた山肌が茫洋と広がって、激しい火山活動と亜硫酸ガスの噴出を実感させられる。地球のエネルギのすごさと、その景観には美しさまで感じてしまうという不思議な感覚に捕らわれる。
日本一高い国道という渋峠が湿原への下り口だ。今日は下りがスタートで登り返しがゴールという山行になる。「行きは良いよい、帰りはきつい」など言いながら笹の間を下ると、クルマユリ、モミジカラマツ、ゴゼンタチバナ、などが咲いて、ネバリノギランは終わり、アカモノの実が赤くなっている。夏の花は終盤で、秋の花へと交代の時季になっている。
ダマシ平からさらに下ると湿原と池塘が見えて来た。湿原の南西にはシラビソの森の上に白根山の白茶けた山並みが連なっている。鉄分で赤茶けた川を渡って芳ヶ平湿原に入ると、小さなギボウシが紫の花を付け、ワタスゲが白いふわふわの綿を付け、ヤチスゲが草モミジのように広がって、ナナカマドが枝先を赤くしている。もうそこまで秋が近づいているようだ。
湿原をながめてランチにしよう。ベンチのうえに一匹のトンボが留まったまま、ランチに付き合ってくれた。さて、雷の来ないうちに峠まで登り返すとしよう。時々振り返って湿原を眺めながらダマシ平の笹原を過ぎて渋峠に到着。涼しい風に汗を乾かしてから帰ろう。 (高橋仁)
【ハイキング】イワタバコの鳴神山
イワタバコ咲く石門の沢を往復 アルバム
山域:群馬県桐生市:鳴神山(981.5m)
期日:2025年7月27日(日)
参加:高橋仁、赤坂、豊島、福井、鹿島
行程:別府沼公園6:00=駒形登山口7:15→鳴神山9:40/9:50→往路を下る→白滝橋11:45/12:15(昼食)→駒形登山口12:35=赤城自然園13:30/14:30=熊谷16:30
何回も登ったのに鳴神山にイワタバコが咲くとは知らなかった・・・それならば、暑いさなかでも鳴神山に行かなければなるまい。新会員の鹿島さんを加えて5人の参加者が、別府沼公園から出発。早く着いたので、駒形登山口は余裕で駐車だ。沢の音とセミの声、ウグイスの声を聴きながらゆるゆると歩けば、岩の間を縫うような道になる。ここらが第一石門か?
右の岸壁に見える小さな花は、イワタバコではないか?うす暗くて、遠くてよく見えないが、間違いなさそうだ。期待したほどではないが確かに咲いてくれている。写真を撮って先に進もう。
水場でのどを潤し、レンゲショウマの蕾やフシクロセンノウを見ながら先に行けば、第二石門のイワタバコがいっぱい咲いている。タバコに似た形の葉の間から伸びた茎に星形の紅紫の花を咲かせている。コレコレ、これが見たかった。しばしみんなで写真撮りまくりタイム。御神水の井戸の先は肩の広場。オオカミ?キツネ?の狛犬と鳴神小舎が迎えてくれる。ここでエネルギ&水分補給をしたら、ザックはデポして山頂をピストンしよう。山頂は薄雲があるが、まあまあの展望で、日光方面の山が望める。しばし眺めたら、仁田山岳は行かず下山。レンゲショウマの花が咲いている赤城自然園に足を延ばすことにしよう。
イワタバコを再度楽しみながら、汗だくで登山口に戻ったら、赤城山の南面を回り込んで赤城自然園に到着。レンゲショウマを探して広大な園内に分け入れば・・・アッタアッタ!スーッとのびた枝先に丸い球のような蕾と、宇宙船のような花が釣り下がったレンゲショウマがいっぱいだ。高い樹木があるから、園内は涼しく、ワイワイと花をながめたら、小豆アイスを食べて、帰るとしよう。暑さをものともしない花山行の一日が終わった。 (高橋仁)
【ハイキング】鹿俣山(個人山行)
玉原湿原からブナ平・まで
雷雨を避けてラベンダーパークへ
期日:2025年7月21日(月:休日)
山域:群馬県沼田市玉原湿原
行程:
熊谷ドーム6:00=道の駅かわもと6:20=花園IC=沼田IC=玉原高原センターハウス8:30➝玉原湿原入口8:40→水源コース→ブナ平(ぶな地蔵)9:50/10:05→銅金沢入口10:30➝ラベンダーパーク11:05/12:10→銅金沢入口➝センターハウス12:40=(往路を帰る)=熊谷14:00
参加(6人)高橋仁、赤坂、他4名
玉原湿原からブナ平、鹿俣山に登り、ラベンダーパークを抜けて、銅金沢コースを戻る予定だったが、12時頃から雷雨の発生確率が高くなるとの予報が出ているので、早々と予定変更して、鹿俣山頂はあきらめる。
湿原は夏の花は終わり、秋の花はこれからという端境期で、ヒオウギアヤメは種が付いているし、バイケイソウは終盤の花。一面にひろがるキンコウカもほとんど花は終わり。タムラソウは見当たらない。沢沿いの水源コースから稜線に登り、ぶな地蔵まで来たら、水分とエネルギ補給だ。ブナの地蔵とシナの大木(沼田百名木)を観たら、探鳥路を下山開始しよう。ブナ林の緩い下りをあっけなく銅金沢入口に到着した。
ここから銅金沢コースを、実の付いたクリンソウ、蕾を膨らませたオオ姥百合の群生、オオヤマザクラ(沼田百名木)など見ながら歩けば、ゴンドラ下に出る。ヨツバヒヨドリがたくさん咲いているが、アサギマダラの姿はまだ見えない。トンネルを潜ればそこはラベンダーパークだ。ここで日陰を探して、ランチにしよう。
子連れ、犬連れ、の観光客に混じってラベンダーソフトクリームを頂いたら、雷雨にならないうちに銅金沢を戻り、帰るとしよう。雲が広がり、涼しい風が吹き始めた・・・・ (高橋仁)