甲信越

【ピークハント】乗鞍岳

乗 鞍 岳 (個人山行)

 バス利用で登れる3000m峰

山域山名:北アルプス 乗鞍岳

期日:2022年9月26日 

参加者:橋本

乗鞍岳剣ケ峰はあそこだ

行動記録:25日 熊谷=上信越長野道=三本滝バス停 26日 三本滝バス停7:15=シャトルバス=畳平バスターミナル7:50/8:00-乗鞍岳剣ケ峰9:10/9:30-肩ノ小屋-10:00-位ケ原山荘10:50-三本滝バス停13:00=上信越長野道=熊谷

<天気晴れ>台風15号の影響で連休は広い範囲が雨で、乗鞍岳のシャトルバスも24日は運休となっていた。25日は運行する予定なので乗鞍岳山行を計画した。畳平までのシャトルバスは長野県側からのエコーライン経由のみで、岐阜県側からはスカイラインが通行止めで運行中止となっている。

5時過ぎに起きる。周囲はスキー場で草原が広がっている。ススキの穂が朝日で光っている。空が青く、秋の雲が少しかかっている程度の良い天気だ。朝食を摂り、準備をして朝一番6:15のバスに乗ろうとバス停に行くが、6:15発は赤字で日祝日のみの運行と記されていた。PC画面では気づかなかった。次の7:15の便に乗る。ここのバス停では、1人しか乗車がないが、2台のバスは登山者でほぼ満席だった。バスは、畳平目指し、ダケカンバの混じる急な針葉樹の森を走り、標高を上げていく。下の乗鞍高原、その向こうの松本市街、さらに向こうの八ヶ岳などが見えてくる。冷泉小屋、位ケ原山荘前を通過すると樹林を抜け、一気に視界が広がり、乗鞍岳、周囲の山々がよく見える。尾根を越え、畳平バスターミナルに着く。ここで全員下車する。標高2700mだが北側の恵比寿岳はハイマツの緑と岩の崩壊地で色づいている草木は少ない。駐車場から登山道を南に進む。薄茶の草原が広がり、草花はない。7月頃には花が盛りだと想像する。摩利支天岳には観測用のドームの建物が建ち目立つ。右に不消ケ池が緑っぽい水をたたえる。尾根に出て、その東側の作業道を進むと正面に蚕玉岳と乗鞍岳剣ケ峰が聳える。標高2500mを超え、ハイマツの帯が長く伸びている。東側には、山脈が幾つも重なって見える。肩ノ小屋を過ぎてからが本格的な登りで、息が切れ、汗が吹く。この辺にきて、登山者が増えた。老若男女が山頂を目指す。道は砂礫、大石、大岩だが濡れていないので、確実にステップを踏んで標高を上げる。景色はよく見えるし、風も無く、快適に登れる。乗鞍岳は火山で、少し登ると西側に火口湖の青い権現池が見える。最後の斜面を登り、神社の建物の建つ乗鞍岳剣ケ峰に到着した。四方の山々が本当によく見える。北には、焼岳、穂高の山々、槍ヶ岳、笠ヶ岳、双六岳等が、東には、南アルプスの山脈、八ヶ岳が、南には御嶽山が、西には白山が見える。次々と登山者が登ってくる。しばらく休憩し、景色を楽しんだ後、下る。

上:不消ケ池 中・下:北アルプスを望む

 肩ノ小屋まで往路をたどり、そこから東斜面の道を下る。春スキーでこの辺まできたと思い出すが、雪があり場所は大体でしかわからない。大石がある道で、景色を見ながら下る。乗鞍岳東斜面には帯状にハイマツが生えている。土砂の留まる凸部に帯状に生えている。標高2500mを超えて灌木、草が生えているので、火山活動は相当以前に止まったのだろう。足元近くを見れば、大石の間に砂礫が溜まり、そこに草が生えている。

 三本滝までの登山道があるが、数か所、乗鞍エコーラインのため途切れている。次の入口に確実に入るには行き過ぎないよう注意が必要だ。ガードレールなどに赤のペンキでマークがあり入口などと記されている。最初は登山道に車道から入る場所を見過ごし、1度戻り、沢筋の道に入り、下る。植物も生えているが、岩間に生えるミヤマダイコンソウが赤くなっている位で、他は黄茶色で目立たない。少し下ってからナナカマドの紅葉、赤い実に出会う。ヒョウタンボクの赤い実も見つける。急斜面を下って、ダケカンバの林を抜け、車道に出る。車道は、マイカー規制で車はほとんど通らない。通るのは自転車でちらほら。位ケ原山荘を過ぎて登山道に入る。この辺から、木々が大きく、樹種も常緑針葉樹が増える。斜度がきついが、板で道が整備されている。冷泉小屋を過ぎ、道は沢沿いになる。ムシカリの紅葉と赤い実、地味な花のハグマなどがある。最後の車道を横切り、尾根筋に入る。針葉樹の鬱蒼とした森の中を進む。笹がその下に生え、道沿いには、マイヅルソウ、ユキザサが赤い小さな実を付けている。三本滝レストハウスのほぼ真北で尾根道からの分岐があるはずだと右を見て歩く。直ぐに分岐の標識があり、右に曲がり斜面を沢に下る。そして橋を渡り、少し登っていき、出発した三本滝の駐車場に着くことができた。肩ノ小屋から位ケ原山荘までは、登り下りの登山者に会ったがその後は1人の静かな山歩きだった。登山道が車道で分断されており、特に入口に注意が必要だ。車道とはいっても車は通らず、静かである。時期を選んで行けば地形、森、植物が変化に富んだ道で、景色も植物も楽しめる山である。また、植物の垂直分布もよく分かる山である。

  

上左:ナナカマド 上右:ムシカリ 中:透明感のあるユキザサの実 下:静かな森を歩く

【無雪期PH】北八ヶ岳 同人秋合宿 2022/10/8,9

アルバム

秋の合宿(一日目) ぬかるみの山路に苦戦 茶臼山・縞枯山


山  域:北八ヶ岳 茶臼山・縞枯山
期  日:2022年10月8日 (土)
参 加 者:C L橋本、S L高橋(仁)、須藤、黒澤、赤坂、相澤
行  程:熊谷駅南口5:00=川本5:20=白駒池駐車場7:30/9:20→麦草峠9:45→大石峠10:00→茶臼山11:10→縞枯山展望台11:30/50→縞枯山→12:30→雨池峠13:10→雨池14:20/30→白駒池駐車場14:20


 八千穂高原に入ると白樺の樹々が目立ってくる。黄葉を残したもの、すっかり葉を落した白樺が沿道を囲むように林立。「日本一の白樺の群生地」の看板が目に飛び込む。この白樺の群生を楽しみ、しばらく爽やかな林道を進めると目の前に車の縦列。白駒池駐輪場に到着だ。混雑するとは聞いていたものの、まさかこんなに早くから渋滞になるとは驚き。いつ入場できるのか見当がつかない。

 9時少し前に駐車場に入ることができた。待つこと1時間30分。早速に登山支度を済ませ、白樺の森に入る。森はコメヅカの大木が林立、その中に白樺・ダケカンバが混じる。木もとは苔が一面に蔓延る。横たわっている岩にも覆いかぶさり、幻想的な景色を作る。

 ここを抜けると視界が開け、山を背景に自然が作った庭が現れる。岩が散らばり、その間にハイマツ、芍薬、ナナカマド等の低木が生え、日本庭園を思わせる。美しい。この「白駒の奥庭」を後に、又、森に入る。「黒曜の森」と記されている。この森も、下地は苔に覆われ、神秘的な空間を醸し出す。フウリンゴケと記された札が目に入ったが、これにあたる苔がよくわからなかった。やがて森は苔に代わり熊笹が覆いかぶさってくると茶水池に入る。ここからはシラビソの森の中を歩く。シラビソのほのかな香りが漂う。道は木道で整備された遊歩道となり歩き易いが、雨で濡れ、かなり滑る。自分を含め、あちらこちらで滑り、尻餅をつく光景を見る。中小場に着く。

 ここからは木道と岩場の道が繰り返し、茶臼山・縞枯山・雨池と続く。山路の両側はシラビソの森。横たわる岩に苔が覆いかぶさり、「もののけ姫」の世界に入ったかのような情景が続く。どこからか、妖精が飛び出すかのよう。 ゴロゴロとした岩を登り詰めると、茶臼山山頂に到着。視界が悪く、一息ついて縞枯山へ。道すがら立ち枯れたシラビソの木立群が目に入る。枯れた木立の脇には新しい生命が宿り、鮮やかな緑を見せている。大きく成長した若木も目に付く。やがて大きな岩塊が現れる。この岩塊をよじ登ると縞枯山展望台へ。どんよりとした天候では周囲の景色をのぞめない。ここを下り、縞枯山の頂上へ向かうが、頂上がどこなのか、はっきりしない。「ここが縞枯山」との標識があったが、そこであろうか。


 スケージュールから大分遅れている。雨池に急ぐ。水面は静かに佇み、対岸に立ち並ぶ緑の濃淡がコントラストされ、おぼろげな景色を作る。東山魁夷の絵画が思い浮かぶ。その中に混じるナナカマドの赤が映える。ここでも長居は無用。急ぎ、白駒池駐車場に向かう。駐車場の渋滞、山路のコンデションの悪条件の重なる中での山行、お疲れ様でした。            
(相澤記)

秋の合宿(二日目) ニュウ・中山・高見石コース


山域山名:北八ヶ岳(天狗岳コースを変更)
期  日:2022年10月9日(日)
参 加 者:CL高橋 SL橋本 須藤 相澤 浅見 黒澤
行動記録:白駒池8:05-白駒池分岐8:15/8:20-ニュウ9:40/9:55-中山峠分岐10:55/11:10-中山11:30/12:00-高見石手前13:00/13:05-高見石13:15/13:30-白駒池駐車場場14:20


<天気曇り後雨>今日の午後3時ころから雨になるとの天気情報から、昨夜の打ち合わせで、下山時間を早めるため天狗岳をコースから外した。登山順路もニュウを先にする時計回りにした。歩く時間が大分短くなったので起床を午前6時とゆっくりめに。温かいスープと赤飯で朝食。食後、テントと食器類を片付け、手分けして駐車場の車まで運び、改めて白駒池に全員集合の後、午前8時5分、我々のグループが最初に出発。出発するとすぐに木道となり10分ほど歩いたところで白駒池周回コースとの分岐に着いた。池の景色が素晴らしかったので写真休憩。

 ここからニュウに向かう木道に入る。しばらく進むと木道はなくなりぬかるみの道を進むようになり、倒木や石の上を選びながらできるだけ靴を濡らさないよう歩く。転ばないよう足元ばかり見ていて、周りの苔むした美しい景色を楽しむ余裕がない。ニュウが近づくと斜度がきつくなったが、ぬかるみは少なくなり歩きやすくなってきた。尾根に出ると左手に岩の積み重なったニュウ。ニュウの岩の上に登ると雲が多かったが、西方面の北アルプスや昨日登った茶臼山や縞枯山はよく見えた。振り返ると天狗岳の荒々しい峰とこれから向かう稜線が見えた。15分ほど休憩し中山を目指す。先ほど見た稜線の道は樹木に覆われているが左手は急峻な斜面。

 ニュウにいた時よりだんだんガスが多くなり景色は見えにくくなってきた。中山と中山峠の分岐に着く。歩く人の邪魔にならない所を探し休憩。ここから岩の急登になり20分ほどで中山の展望台に着く。展望台は風が吹き抜けていたので風の弱い場所を探して昼食休憩。中山からは下りになるが最初は岩の多い険しい道だったが、緩やかになるにつれぬかるみの多い道になってきた。

 高見石が近づくと緩やかな上りになって、高見石まであと数分というところの広場状の場所で休憩。つくづく北八ヶ岳は本当に苔が豊かだ。こんな感じのところはそうはないだろう。改めて北八ヶ岳が気に入った。高見石小屋に着き、ザックをデポして高見石に登ったが眼下の白駒池はガスに覆われて全く見えなかった。ここから駐車場までの下山路は白駒池を通らない斜度が緩やかな左側の道を選んだ。

 駐車場に到着し靴の履き替え荷物の整理を始めたところで雨が降り始めてきた。天狗岳をカットして正解だった。しかし我々より先に下山していると思っていた大島グループはまだ戻って来てませんでした。雨はだんだん強くなり、寒くもなってきて心配もしましたが、我々から1時間ほど遅れて無事下山してきました。
(黒澤記)

北八ヶ岳 ニュウ、中山、高見石ゆっくり組報告


山  域:北八ヶ岳 ニュウ2352m、中山2496m、高見石
日  時:2022年10月8,9日
参 加 者:CL木村 SL石川 白根 新井勇 大嶋 赤坂 豊島
行動記録:
10月8日 熊谷駅南口7:00=川本7:20=途中買い出し=白駒池駐車場→青苔荘
 熊谷で調理用具を積み込み、川本で石川車と合流して出発。中部横断自動車道を終点手前で降りてスーパーで今晩の食材を買い込み白駒池へ。駐車場手前500m程から駐車待ちの長い列が出来ており、停められるまで1時間以上かかった。皆で手分けして青苔荘まで荷物を運ぶ。駐車待ちで予定が狂ってしまったので、ゆっくり組の今日の行動は荷物運びの2往復だけとなった。テントの板場を4か所確保し、青苔荘に受付に行くと、小屋の主人は熊トレの事を良くご存じでびっくり。のんびりと夕餉の支度に取り掛かる。健脚組は予定時間になっても到着しないが、あちらも駐車渋滞に巻き込まれたのだと気付く。夕食のキノコ鍋が出来上がる頃には健脚組も到着し、テントを手早く張って、皆で鍋を囲みながら歓談した。
(木村記)


10月9日 青苔荘8:08~08:25ニュウ方面分岐~09:06白駒ニュウ分岐~09:54稲子湯分岐09:55~10:19ニュウ10:40~12:04中山分岐(昼食)12:19~12:38中山~12:43中山展望台~14:14高見石小屋(高見石)14:29~15:15白駒の池~15:29白駒の池 駐車場


 9日早朝天気は良く、木村さんは朝焼けに染まる白駒池を写真におさめる。予定外の赤飯ときのこ汁の朝食をいただきしっかりカロリーを摂取できた。テント装備、炊事用具などを一旦駐車場まで撤収し、再び青苔荘に戻る。


 用意ができたところで、先発組に続いて出発する。白駒池の周遊路はほぼ木道になっている。半分ぐらい進んだところ、池の南東部からニュウへの登山道に入る。池の周辺からこのあたり一帯はコメツガやシラビソなどの針葉樹林帯である。地面や岩、倒木が幾種類もの苔で覆われ、また幼木もそこかしこに育っていて、うっそうとした雰囲気は独特のものだ。


 ここのところ雨の日が多かったせいか登山道はかなりぬかるんでいて、湿った木の根や岩も滑りやすい。ゆっくり慎重に高度を上げニュウに到着。3連休の中日、巨石を不規則に積み上げたような頂上部分はかなりの人で混雑している。何とか記念撮影し、時折ほんの一瞬ガスが晴れる時には歓声が上がる。爆裂火口の硫黄岳、冬に行ったことのある天狗岳が近い。


 ニュウから中山へ向かう。登山者も幾分少なくなった稜線の道をすすみ、中山峠への分岐でちょうどお昼になり昼食を摂る。昼食後、展望のない中山を通過、すぐ先の展望台で蓼科、雲のかかった北アルプスを望む。この後雲行きも徐々に怪しくなりひたすら高見石目指して下りる。下に向かうほど道もぬかるんで歩きづらい。


 高見石小屋に到着し、高見石に上って小屋に戻る頃ぽつぽつと降り出してきた。雨具を着け早々に白駒池へ向かう。ほどなく雨も本降りになる。今回メンバー誰も転倒など事故無く歩き先発組の待つ駐車場に着いた。 (石川記)

【ハイキング】桜満開 光城山、長峰山 2023/4/10

山  域:光城山911.7m、長峰山933.4m 長野県安曇野市豊科光

目  的:春の花散歩 桜
日  程:2023年4月10日(月)
参 加 者:新井浩、駒崎
行動記録:深谷6:00⇒光城山登山口P9:10/9:30→光城山10:50→烏帽子峰11:40→長峰山12:10/13:45→光城山登山口P15:05

 光城山の駐車場は一杯であったが、ちょっと待って何とか滑り込む。ここは安曇野の市民のお手軽ハイクの山のようで、早朝登山の人たちは、すでに下山してきたようだ。今日は月曜日なのであまり人はいないかなと思ったが大違いで、桜満開でにぎやかであった。
 
登山道を登り始めると、桜の大木が続いており、満開だ。桜の樹間から北アルプスの山並みがきれいに見えて、登っている最中ずっと心が躍った感じであった。桜の花びらと、常念岳をきれいに入れて写真を撮ろうとするが、かなかなかうまくいかない。登り始めて一時間ほどで光城山の山頂エリア。そこには桜の林が広がっており、ここも満開。花見をする人も多い。こんないいところがあったんだと、またも感動ものでした。
 

 
桜を堪能して、長峰山に向かう。舗装されたハイキング道、歩き易い山道、とてもよく整備されている。光城山から烏帽子峰を通過し、長峰山に到着。山頂には展望台と鎖(クサリ)のモニュメント。ここも桜があり、大勢の人が休んでいる。展望台に登ると360度の展望。北アルプスと安曇野の街並み、いい景色だ。ここで昼休憩とする。桜の下に腰を下ろしのんびりする。
 

 
目の前に広がる北アルプス、蝶ヶ岳~常念岳~餓鬼岳~蓮華岳と山頂部が白く化粧された山並みがきれいだ。安曇野への移住者が多いと聞く。こんな景色が見られるからだろう。桜の中を下山始める。つづら折りの登山道を安曇野の街に向かって降りていく。やがて麓の集落へ降り車道を駐車場へ戻るが、集落の庭先の春の花を見ながら歩くのも楽しく、あっという間に駐車場へ着いた。時間があったので、この後わさび農園に行き、わさびコロッケとわさびソフトクリームを食べました。
(新井浩 記)

【一泊ハイキング】花の巻機山

雪渓と花の巻機山

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山域山名:巻機山 (1967m)新潟県
期日:2023年6月24日(土)~25日(土)
参加者:CL黒澤 SL高橋仁 花森 赤坂

行動記録:6/24 川本(6:00)=関越道=湯沢石打スマート=桜坂駐車場(8:00)
登山口発(8:30)―7合目(11:45/12:30)―避難小屋(14:00)
<雨・くもり>川本出発時はくもり、関越トンネルを抜けると雨。今日は移動だけなので雨でも構わないと明日の晴天に期待して向かう。国道を外れ桜坂駐車場に向かう道路では地元の人が道路整備の草刈りをしています、助かります。桜坂駐車場に着きました3割程度の駐車スペースが空いています、少雨でも登山者がけっこういる、100名山効果です。
 少雨のため、雨具に着替えて出発します、10:00ごろから雨が収まります、ぼちぼち下山者とすれ違うようになり、山頂は雨でなにも見えませんと挨拶をかわします、7合目での昼食時では雨が上がり周辺が明るくなって来ました。雨具を脱ぎ蒸し暑さから少し開放されました。ニセ巻機山に着いたときは青空、残雪、新緑、山並み、お花畑と記念写真が撮れる状態になっています。避難小屋に到着、けっこう綺麗、先客者は2名。

  荷物を置き小休憩後、水場に向かいます、先行者からは上流は雪渓で水が汲めないので下流へ向かいます、幸い少し下った所で雪渓が切れており水が確保できました。まだ時間があるのでのんびり分岐まで往復夕暮れを待ちます。夕食では単独登山者より料理を振舞って頂きおいしくいただき就寝につきました。           (記:花森)

行動記録:6月25日
巻機山避難小屋5:40→巻機山分岐6:00/6:15→割引岳(1930m)6:50/7:10→巻機山分岐7:40/7:50→巻機山8:00/8:10→牛ヶ岳8:20/8:30→巻機山9:10→巻機山分岐9:30/9:40→巻機山避難小屋9:50/10:20→前巻機10:30→7合目(昼食)11:10/11:30→5合目12:35/12:50→巻機山登山口13:50→駐車場→熊谷18:15
<天候快晴>
 朝4時頃起床、朝食後それぞれで山小屋周りを散策。雪解け後の足元はお花畑と雪渓と青空。日の出は4:25だが山の上では5:20頃山からお日様は山から顔を出した。予定より20分早く山小屋を出発、巻機山分岐を目指す。鳥の声が爽やかに聞こえる。木道と池塘が美しく、まだ白い水芭蕉が残っていた。

 巻機山分岐(巻機山標柱)からは霧が出ていたので先に割引岳を目指すことにする。雪渓が行く手に大小2つもあり、緊張しながらこわごわ渡る。なんとか行きは雪渓をアイゼンなしで歩ききり、割引岳頂上へ到着。霧が少し出ているが雲海が素晴らしく火打山も見える。休憩後巻機山分岐に戻る。帰りは雪渓の怖い二人は大きな雪渓は山の上を巻いて歩いた。ハイマツ、ツツジ、笹のブッシュの中、足を取られながら歩き切った。朝露でズボンが冷たい。アイゼンがあればとアイゼンの頼もしさを感じた。

 巻機山分岐に着く頃には朝早く登ってきた人たちに出会う。分岐からは巻機山の景色を楽しみながらたおやかな山の木道を歩く。山肌にある池塘がきれいだ。ケルンが積んである頂上に着く。なだらかな山、青空に染まった池塘、大きな雪渓を眺めながら牛ヶ岳に向かう。牛ヶ岳では残念ながらわずかに霧がかかってしまったが越後三山が霧から顔を出している。牛ヶ岳から巻幡山頂、分岐を経て避難小屋に戻る。

避難小屋で荷物のパックをして下山する。前巻機山を経由して七合目で昼食を摂り、時折花を楽しみながら段差のきつい山を降りきった。天候にも恵まれ、お花畑、雪渓、池塘、たおやかな山、巻機山は忘れられない素敵な山の一つになりました。

 ギンリョウソウ、アカモノ、イワカガミ、ドウダンツツジ、ツマトリソウ、ショウジョウバカマ、ハクサンコザクラ、マイズルソウ、タカネスミレ、イワイチョウ、キッコウキスゲ(蕾)、
ワタスゲ、タテヤマリンソウ、ツバメオモト、オノエラン                 <赤坂 記> 

 

【夏のアルプス】白馬大雪渓往復

白馬大雪渓を往復

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 山  域:北アルプス 白馬岳2932.2m
目  的:「夏のアルプス」大雪渓を登り、白馬山荘に集中合宿する
山行形態:無雪期一般登山(小屋泊)
期  日:2023年08月05日(土)~06日(日)
参 加 者:CL高橋仁、赤坂、相澤
行  程:
5日 道の駅川本5:00=花園IC=長野IC=猿倉駐車場8:30→白馬尻9:50/10:30→
大雪渓 11:10➝葱平12:40➝頂上宿舎16:00→白馬山荘16:40 (泊)

白馬大雪渓山域は高山植物が豊富と聞く、一面のお花畑を楽しみに、登山道に一歩踏み入れる。すぐに猿倉山荘が見え、小屋の前にアイゼンが並び吊るされている。ここで借りることができるようだ。ここを素通りし、なだらかな登山道をしばらく歩く。やがて道は岩がむき出し傾斜も徐々に上がってくる。ゴロゴロ岩がむき出した山道は白馬尻まで続く。やがて川のせせらぎの音が耳に入ってくる。せせらぎの音を聞きながら足を進めると前方が開け大雪渓が目の前に広がる。白馬尻に着く。一休みしていると、他の2グループと顔を合わせ、記念写真を撮る。          ここではアイゼンを取り付けることができず、もう少し歩き、大雪渓が間近に迫った箇所でアイゼンを靴に取り付ける。雪渓の上は天然のクーラーとなり、シャツ1枚では寒く、上衣を羽織る。歩き始めは穏やかな傾斜で歩き易かったが、徐々に斜面がきつくなり、一息入れる。1時間30分位歩いた所で、アイゼンを取り外し、山道に入る。ここからはゴロゴロとした岩の上を歩く。ここらあたりが葱平と呼ばれている所か、高山植物が目立ってくる。シロウマタンポポ・キンポウゲ科の黄色や、トリカブト、・ミヤマオダマキの紫、クルマユリの朱色が山道を囲む。登りにつれ、高山植物は豊富になり、目の前にお花畑は広がる。雪渓とお花畑の織り成す景色に目を見張る。ハクサンフウロ、ハクサンイチゲ、ミヤマワガタソウ、ウルップソウ、イワギキョウ等々の名が聞こえてくる。覚えきれないほど程の種類の植物が目に飛び込む。
高度をあがるにつれ、稜線付近は、天然のロックガーデンが展開する。一方、山道は傾斜がきつくなり、大雪渓で疲れた足はさらに重くなる。高山植物の写真撮影が重なりペースが遅くなる。更に悪いことに葱平を過ぎる頃から雨がポツリポツリと来る。急いで雨具を羽織る。やがて雨脚が速くなり、視界が悪い。やっとの思いで、稜線に。この頃は雨も止み一息入れる。頂上山荘の前に広がる天然のロックガーデンに目を向けると、イワギキョウ、ウルップソウの紫が映え、気持ちが癒される。重い足をひきずり白馬山荘へ向う。
6日 白馬山荘6:10➝山頂往復➝白馬山荘6:40/7:45➝葱平10:05➝大雪渓11:05➝白馬尻11:50/12:30➝猿倉駐車場13:30
ザックを山荘に置き、 朝、一番で白馬山頂に向かう。山道は登山者で賑わう。頂上の標識の前は記念写真を撮ろうと登山者で列を作る。30分程度で往復することができ、少しゆとりの時間を作れたので山荘のレストランに寄り、コーヒーを飲みながら、しばらく談話を楽しむ。
8時前に山荘を離れる。山荘付近は岩礫地帯が広がる。ここら辺にコマクサが植生していると聞き目を配りながら下っていると、あちらこちらと4株程度みつかる。首を垂れたようにピンクの花が可憐。更に赤褐色のイブキジャコウソウがこんもりと生えているのが目に入る。ミヤマアケボノソウも見つける事が出来た。黒味掛かった紫の珍しい色の花。
稜線を外れると傾斜がきつくなるが、葱平迄の道のりはお花畑が一面に広がり美しい景色をつくる。朝日を浴び、花が喜々と昨日の曇天の中で見た時よりも花の色は映えている。葱平と呼ばれるのは、葱がこの辺一帯に生えていたのかどうか解らないが、気のせいか仲間の白馬浅葱の赤紫が目立つ。この辺りから、登山者が賑わい下山者と登山者が交差し、立ち止まりペースが落ちる。
大雪渓に入るとガスで視界が悪い。さらに傾斜がきつくなり、ストックの必要な個所であるが、生憎間に合わせで買ったストックはいつの間にか短くなり役立たず。前につんのめり足の運びが上手くいかない。やっとの思いで大雪渓を渡りきり、アイゼン外す。その時、靴底のソールが剝がれているのに気づく。白馬尻までその状態で進み、ここで、昼食を取り、高橋仁さんにテープで靴底の応急処置をして頂く。
ここからは森林帯に入る。心配していた天候は急変する様子もなく、一安心。ここからは、1時間程度の道のりにホットはしたものの下る一方なので、つま先や腿に痛が走る。やがて山道は平坦となり、猿倉山荘に到着。ここで、冷たいコーラを飲み一息つき,車に乗り込む。途中、日帰り温泉で汗を流し、帰宅に向かう。お疲れ様でした。翌日、好日山荘へ行き、靴の修理依頼とストックを購入、次期の登山に備える。                          相澤 記