埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
関東
【その他】県境リレー登山(志賀坂峠ー土坂峠)
県境リレー登山 志賀坂峠⇒土坂峠
埼玉県・群馬県 県境の長い尾根を歩く(県連の企画)
山域山名:埼玉・群馬県境尾根(志賀坂峠-土坂峠間) 父不見山等
期日:2022年10月2日
参加者: L橋本 黒澤 木村
父不見山(ててみえずやま)
行動記録:
土坂峠トンネル北口(黒澤車1台デポ、黒澤同乗)6:20=志賀坂峠トンネル北口6:50-1090mピーク7:50-二子山西岳ローソク岩分岐8:20-西岳岩稜下降点9:15-三ツ石山987m10:20-三岐山982m11:20/11:40-矢久峠12:20-坂丸峠13:05-父不見山14:15/14:25-杉ノ峠14:50大久保山15:15-土坂峠トンネル北口16:40=志賀坂峠に移動し橋本車回収17:15
<天気晴れ>久々の登山日和となった。今回の県境リレー登山の志賀坂峠-土坂峠尾根は標高1000m前後で、13のピークがあり、そのピーク間には鞍部がある。その標高差は100m前後以下なので、それほどきつくはないと予想した。累積標高差は約800mで標高1000m位の山に登るほどのきつさだろう。ただ、志賀坂峠から坂丸峠間は登山地図には赤線の登山道でない。しかも県境は岩稜の二子山西岳を横切っている。この間が一番の難所だろうと考えた。今回のグループは岩に習熟していないので、西岳の岩壁を避けて歩くルートを考えた。
コースは志賀坂峠から登り、県境尾根を東に歩き土坂峠に下る。1台の車は土坂峠にデポし、志賀坂峠に乗り合わせて行き、そこから登ることにした。神流川の谷は深く、南側の尾根は急な山脈だ。志賀坂峠で支度をして、尾根まで20分ほど暗い杉林を登ると、尾根に出た。そこは雑木林で明るくなった。尾根を東に進むと送電線鉄塔になり、国道299号の谷が望め、谷が秩父盆地まで長くつながり、武甲山も見える。東に石灰岩岩稜の二子山が見え、そこにつながる尾根が見える。方向を北に、杉の暗い急登を登る。今回の一番の標高差だ。1090mの尾根まで登り一休みする。「登山禁止のお知らせ」の看板が落ちている。昔は二子山から叶山まで登山ができたのだと分かる。現在、叶山は石灰岩採掘で平らな白い平面が見える。方向を東北東に変え、二子山を目指す。雑木林になると明るくなり、やや黄色くなった木々もあり、秋を感じる。また、土坂峠まで、雑木林といえば、必ずといっていいほど山栗のイガが落ちていた。栗は山の動物たちの食料となっているようでほとんどない。遠いと思っていた二子山が近づく。坂本に下る分岐に続き、ローソク岩の分岐に至る。ここからは東の谷の樹木が伐採され景色がよく見える。県境リレー登山旗を手に、記念撮影をする。逆光で旗だけが明るい写真になってしまった。
西岳の西北の岩稜を回り込んで、その反対側の県境尾根に行くには、標高1050mの地点で水平に西北に進み、上と下の間の斜面を回り込んで反対側に抜け、三岐山の尾根を進むよう計画する。急登の杉林を水平に進む。至るところに鹿の踏み跡があり、それを利用する。300mほど進んで右を見ると高さ100mほどの石灰岩の白い大岩壁が立ちはだかる。上を見るが、岩壁は続いているように見える。地図を確認し、岩壁の上を見るが切れ目らしき場所は見えない。下の岩壁ではないかと思うが、岩壁の切れ目を探しているよりも一旦下って岩壁を回り込む方が安全と考え下り始める。泥の急登、灌木もなく転ばないようバランスを取り、ジグザグに下る。岩壁の端が見える場所までくると車道のガードレールのような物が見える。道は地図にはない。さらに近づくとやはり車道であり、ここに下りる。今、私たちは地図のどの地点にいるのか。この後、県境尾根にどう戻るか、3人で確認する。二子山の股峠に続く林道なら、県境を横切るはずだと、車道を進む。何回か左右にカーブが曲がり、最後は左側に曲がり、下っている。そこは987m三ツ石山の南西の谷だと分かる。このピークに続く斜面を登ることにした。急登で灌木なく、つかまる岩もない。転倒しないよう、斜面に蹴りを入れ、足場をしっかりして斜めに登っていく。そして、尾根の端に空が白く見え、斜度のなだらかな尾根に着き、一安心する。尾根を歩いて数分、987mの三ツ石山に着き、今回の山行の核心部、難所を通過できたことが分かり安堵した。後で反省するに、ローソク岩分岐を目印にしたが、実際は、その分岐はかなり手前に付け替えられていた。地形から回り込みの場所を正確に判断すべきだった。
上:道標が道の歴史を語る 中:ローソク岩分岐 下:奥秩父の幾重にも重なる山脈
さらに土坂峠を目指して進む。2つのピークを越える。尾根はなだらかで、コナラや、落葉松などの樹林だと明るく、杉、檜林では暗い。人工林も割合手入れはされているようだ。尾根でも林の中なので木が少ない所では、その間から秩父の山々や、神流川沿いの集落を望むことができた。矢久峠までは、踏み跡はほとんどない。
野生動物には頻繁に会う。鹿は群れで、時々ピーという甲高く鳴く。糞、足跡が多い。獣道もできている。猪は数頭で逃げていく。尾根の至る所で土が掘り返され、窪みがあり、寝た跡がある。
その後も尾根を歩き続ける。ピークには幾つか尾根が出ている。毎回、進むべき尾根を確認する。11時を過ぎて、標高982mピークに至る。ここでやや長い休憩をとる。登山地図には三岐山とある。神流川沿いの下の集落が望める。矢久峠手前では一般登山道は無いが、古道らしきえぐられた道があり、その昔、ここを道で使っていたと思われるが、何のためかは不明である。矢久峠で、車道を横切る。騒々しいバイク集団と遭遇する。そして、坂丸峠に至る。石の祠があり、昔の峠道らしい。坂丸峠で群馬県万場、埼玉県森戸の分岐となり、我々は父不見山方面に進む。ここからの道はしっかりしている。
この付近は杉の伐採作業中で、急に明るくなった。全体を通し、下草は少ない、ほとんどないが、大きな木が倒れて明るくなっている場所にはヒトリシズカ、シラヒゲソウなども生えている。笹、アセビ、サルナシ、マタタビ、アケビ、クズ、ツツジなどは無く林の下はがらんとしている。下草、灌木のほとんどない林で鹿やイノシシの食害ということか。
標高を上げて父不見山に到着。オートで記念写真を撮るが、前景に栗のイガばかりが写り、取り直す。
杉ノ峠まで下り、さらに土坂峠目指し、大久保山に登っていく。予想に反し、大久保山は岩山で最後の100mほどは左右切れてスリルのある道だった。この付近は灌木が生えていた。土坂峠目指し最後の部分を歩く。
峠直前には最後の難関があった。地図にはないが、急登で岩が剥きだしの斜面で、回り込んでやっと本来の尾根に戻ることができた。また土坂トンネル直前で1名の脚ツリがあり、服薬休憩となった。トンネルの上で、車道に下る道に入ったが車道に向かわない。地形図を見て下ると地図上にない車道になり、この道を下ると、デポしておいた車の駐車場に出ることができた。
ルートが無い場所や、岩場、急登等で苦労したが、無事に、ほぼ予定どおり土坂峠に着くことができた。7時発、16時30分着、9時間の埼玉県-群馬県境の長いコースを歩き切り充実した山行となった。
上:西岳岩稜を回り込む 中:カラマツ林も紅葉はまだ 下:広々した尾根が続く
【ハイキング】皿伏山と尾瀬沼全周
皿伏山と草もみじの尾瀬を巡る
山 域:群馬県 皿伏山305m、尾瀬沼
目 的:大清水から皿伏山往復して、尾瀬沼を周回する
山行形態:日帰り
期 日:2022年9月30日(金)
参 加:高橋仁(単独行)
行 程: (歩 7時間10分)
熊谷3:40=R17バイパス=沼田=大清水駐車場6:00/6:30=バス=一ノ瀬6:15/6:40➝三平峠7:32→三平下7:46➝南岸分岐8:08➝大清水平8:22/8:41→皿伏山9:27/9:35➝セン沢田代10:06➝皿伏山10:38➝大清水平11:10➝南岸分岐11:23→沼尻11:55/12:17➝長英新道12:46➝大江湿原13:55➝平野家墓所13:02➝長蔵小屋13:12/13:48➝三平下14:08➝三平峠14:20→一ノ瀬15:00=バス=大清水15:15=沼田=本庄=熊谷17:50
郡馬県百名山で最後になった皿伏山と、尾瀬沼を全周巡ってきた。一ノ瀬から、滝の音が大きな沢道を登り始める。三平峠から尾瀬沼に下る。天気は上々で、碧い尾瀬沼がきれいだ。時計回りに湖畔を歩くと、樹林越しの尾瀬沼から朝霧が立ち上っている。なかなかの景色が見られた。
南岸分岐から急坂を少し登れば、大清水平に出る。草紅葉の広がるこの湿原は、人の入らない「穴場」だ。草紅葉の向こうには燧ケ岳が存在感を主張するように構えている。倒木とぬかるみの多い道を、緩やかに登って行くうちに皿伏山に着いた。眺望も無いこの山がなぜ群馬の百名山に選定されたのか?(後でその訳が分かったが)
先の白尾山まで行こうかと思ったが、尾瀬沼を周回したいなとも思い直して、途中のセン沢田代で引き返した。セン沢田代は樹林に囲まれ申し訳程度に草紅葉が見える程度。
南岸分岐まで戻って、沼尻に向かうと、平日とは言え尾瀬は尾瀬、結構行き交う人が増えてきた。沼には紅葉した羊草が広がり、よく見ると二羽のカモが羊草を食んでいる。
沼尻平からは燧ケ岳が草紅葉の上に大きく聳えて、山頂の俎嵓、柴安嵓、ミノブチ岳などのコブの様な岩峰が良くわかる。団体に占拠された休憩所の片隅で、昼食を取って、大江湿原、長蔵小屋へ向かう。大江湿原は今日のコース中最大の草紅葉が広がっている。木道を歩く多くのハイカーが蟻の行列の様に見える。寄り道をして平野家の墓所に立ち寄った。尾瀬沼と長蔵小屋を見わたす小高地には平野長蔵さんはじめ家族の墓が建っている。
尾瀬沼越しに見える皿伏山の山容は、その名の通りお皿を伏せたようにゆったりと広がり、なかなか存在感を漂わせているではないか。ほとんど登る人のいない山は、静かに歩き、じっくり眺めて改めていい山なのだ。
ビジターセンターで展示資料を見ていたら時間が迫り、大急ぎで一ノ瀬まで下り3時のバスに飛び乗った。(仁)
【その他】陣見山登山道整備(県連の活動)
陣見山登山道整備
私たちの使う登山道を安全に、歩きやすく・・・
山域山名:秩父 陣見山尾根
期日:2022年9月7日
参加者:L橋本 柴田
行動記録 秩父鉄道波久礼駅8:00-陣見山登山口から陣見山に至る2km区間倒木撤去作業8:15から10:00-陣見山登山口10:30
<天気曇り>天気予報では昼頃から雨の予報なので、それまでの活動と考え、行動を開始する。参加者2名なので、チェンソーを使わないで、手鋸での人力の作業を計画した。その分、道具の重量は少ない。直径40cm位の太い倒木があるので切れるか少し心配もある。作業道具として、手鋸(園芸作業用)、剪定鋏、ロープ、バールを準備し、手分けして持ち、登山口から入る。
道の両側に篠が茂り、道を覆っている場所もあり、剪定鋏で切りながら進む。また、灌木もあり、道に出ているので鋸で切る。斜面を登って行くと、直径約40cmの倒木が登山道を遮っている。越せない、潜れないので登山道から外れて歩き、新しい踏み跡ができている。倒木と、その倒れ方、斜度などを見て、作業手順を考える。1か所を鋸で切り、ロープで引いて道から移動させる手順で撤去することにした。丸太の上側から鋸で切り始める。丸太の周りは腐ってぼそぼそで芯の部分が20cmほど固い。切っていくが腐っている部分が濡れていて、鋸が動きにくい。それでも、2人で交代して少しずつ切り進む。出てきたおが屑を嗅ぐと松のにおいがする。15分位切って揺らいできた。バールで叩くとずれた。ロープを使い2人で引くと折れた部分も外れ、そのまま引いて道の下に移動させた。残った部分もさらにロープで引いて、道の下に移動させた。道が歩けるようになり、すっきりした。
上左:太い倒木が道を塞ぐ 上右:撤去して道が歩けるようになった
下左:手鋸で頑張る 下右:撤去してすっきりしました
さらに、陣見山方面に進み、倒木を撤去する。古くなって芯になっている倒木、最近折れて道をふさいでいる倒木などがある。事故にも注意しながら労少なく、安全な方法で、登山道から倒木を撤去し、歩きやすくした。美里町の表示のある標柱まで進み、休憩後、下山した。風無く、湿気あり、気温高く相当に汗をかいた。
登山中は、立ち止まって倒木を片付けることはできないが、登山道整備のための登山なのでしっかり作業ができた。また、登山をする者と、整備をする者の両者の気持ちを味わうことができた。倒木のないすっきりした道を通るとき、傍らに倒木が片付けられていたら、その作業をした方は、登山者の安全な、楽しい登山を願って作業をしていたと想像することができた。太い倒木も撤去でき、登山道整備の充実感と達成感を味わうことができた。
上左:撤去前 上右:撤去後 下左:撤去前 下右:撤去後
【ハイキング】尾瀬ヶ原 春の花山行 2022/6/5
山 域:尾瀬ヶ原(群馬県片品村)
山行形態:無雪期ハイキング
目 的:尾瀬の春の花を楽しむ
日 程:2022年6月5日(日)
参加者:新井浩、駒崎
行動記録:江南(4:00)⇒戸倉P(6:10/30)⇒鳩待峠(7:00)→山の鼻(8:10)→ヨッピ橋(9:35)→赤田代(10:35)→うろうろ→赤田代(12:30)→見晴(13:05)→山の鼻(15:00)→鳩待峠(16:10/25)⇒戸倉P(16:50)
<天候:曇り/晴れ>
戸倉の第1駐車場は朝6時で半分くらいの埋まり具合。天気予報が思わしくないため、今日の出足は鈍いようだ。鳩待峠までの乗車券1000円を買いすぐにバスに乗車。30分掛からずに鳩待峠に着く。峠の広場は最盛期とは思えないほどの人の少なさ。山の鼻に向かう木道沿いにお待ちかねのミズバショウが出てきた。ほぼ満開状態だ。
木道で立ち止まっても迷惑にならないくらい人が少ないのでゆっくり写真を撮ることが出来る。山の鼻も閑散としている。気温は8時で12℃。かなり涼しく、立ち止まると寒い位だ。尾瀬ヶ原を進む。湿原はまだ春には程遠い茶色のままだ。時折ショウジョウバカマのピンク色が目立つ。牛首分岐からヨッピ橋方面に向かう。目の前にはほぼ雪が消えた燧ヶ岳がでっかい。時折ミズバショウとリュウキンカが群れて咲いている。ヒメシャクナゲはまだ硬い蕾だ。
ヨッピ橋を越えて東電小屋では、イワツバメがたくさん飛び交い、地面をつついている。ミネザクラは満開。三条の滝方面に向かい、お目当ての花を探す。ちょっと探すと咲いてる~。その花はトガクシショウマ。ちょっと小ぶりだが薄いピンクの花が咲いている。あちこち探すと咲いているが、ピークを過ぎて、花びらの先が茶色になっているものが多い。11年ぶりの再会でした。
温泉小屋の前で赤田代を目の前にして昼休憩。さわやかな晴れとなり、気温もちょうどいい。ほとんど人影が見えず、静かな尾瀬ヶ原だ。見晴方面に向かう。ここが一番のミズバショウの映えるいいところと思う。日が当たってタテヤマリンドウも開いている。見晴から竜宮へ向かい、富士見峠方面へ少し入る。ここも静かなミズバショウの群生がある穴場スポット。後ろに至仏山が映える。
この後はスタスタと歩き山の鼻に到着。15時で気温は20℃。バスの時間を調べ、17時過ぎまであることを確認して、のんびり鳩待峠まで戻る。乗車券1000円を買い、すぐに乗り込み、戸倉に17時前には帰り着いた。24.3km、歩数42000歩。今日も良く歩いた。
(新井浩 記)
【ハイキング】シャクナゲ尾根→白泰山避難小屋 2022/5/28
山 域:白泰山(埼玉県)
日 程:2022年5月28(土)
行動記録:江南4:30=こまどり荘P740m6:50/7:10→タツマノ尾根→シャクナゲ尾根→白泰山避難小屋(のぞき岩)12:45/13:30→こまどり荘P17:45
参 加 者:駒崎、新井浩
今朝は寒い位の気温だ。途中道の駅大滝で休憩し、中津の集落を越してこまどり荘の駐車場へ車を停める。すぐに身支度をして出発。中津川林道を歩いて進み、中津川に掛かるたつまの吊り橋を渡る。展望の森として整備されているが、階段が多く辟易する。それも急登だから始末が悪い。軽いハイキングのつもりで来た人は引き返すのではないか。通行止めのロープを潜りタツマノ尾根に乗る。
ここからは踏み跡が有ったりなかったりでGPSを見ながら広い尾根を登る。アセビが多い。山ツツジはもう散っており、少し残っているものが見られた。1350m付近で一度平らな尾根に乗る。時折進行方向右手に山並みが見える。白泰山から続く尾根と思われる。気温は低く、風が少しあり、少し汗ばむくらいで登るにはちょうどいい。
1546m峰を巻きトラバースした後に1485m付近でシャクナゲ尾根に乗る。この尾根は細く、歩く方向には神経を使わずに進める。時折ミツバツツジが咲き残っている。ツツジの木がとても多く感じる。相変わらずアセビの木は多い。アップダウンを繰り返し、1600m手前でやっとシャクナゲが咲いているのが見えた。今まで1本もなかったので、名前負けと思っていた。シャクナゲの花は終盤で下にかなり落ちている。しばらく登ると、満開状態のシャクナゲの森に入る。が、シャクナゲの藪地獄が待っていた。花は満開でちょうどいいタイミングだが、シャクナゲの間を登るのはなかなか厄介だ。シャクナゲの藪地獄は1700m付近まで続いていた。
その後、針葉樹の苔むした林となり、明るい広葉樹のピークに立つ。この先少し下ったところに白泰山避難小屋が建っていた。少し先の、のぞき岩と呼ばれる眺めのいい岩の上で休憩する。展望は良く、雁坂嶺、破風山、木賊山、甲武信岳、三宝山の稜線が良くわかる。誰も来ないと思っていたら単独の人が来た。栃本から上がって四里観音避難小屋へ向かうとのこと。
涼しく風がさわやかだが、のんびりもしていられない。白泰山避難小屋の中を覗いてから来た道を戻る。シャクナゲ尾根の細い尾根はいいが、それ以外はGPSで登ってきたトラックとにらめっこでルートを探しながら下る。登ってきた踏み跡はわからないものだ。涼しいのが気持ちよく、下界は暑いのだろうと思いながら約10時間の楽しい山行を無事終えました。
(新井浩 記)
【その他】県境リレー登山
雲取山県境リレー登山
=新緑の雲取山から仙元峠までの県境を歩く=
日の出の時間に雲取山に着く
山域山名等:雲取山、酉谷山、長沢山等長沢背稜(都県境尾根)
期日:2022年5月28日、29日
参加者:橋本 木村 雲取山-仙元峠グループ( L橋本 SL上野 鹿喰 真 木村)
雲取山-鴨沢グループ(SL岩岡 瀬下)
行動記録
5月28日 県境尾根コースと鴨沢コース共通
西部秩父駅集合8:15/三峰神社行バス発8:30=三峰神社着9:50/10:05-霧藻ケ峰休憩所11:55/12:20-白岩山14:40-雲取山荘16:10-雲取山荘泊
5月29日
雲取山-仙元峠コース
雲取山荘4:00-雲取山4:30/40-雲取山荘5:00/5:30-芋ノ木ドッケ1946m6:25-長沢山7:50-水松山8:30-酉谷山・酉谷峠10:00/10:15-七跳山分岐11:10-大栗山・三ツドッケ経由一杯水避難小屋12:45-仙元峠13:45-仙元尾根を通り、浦山大日堂15:40
鴨沢コース
雲取山荘4:00-雲取山4:30/5:00-奥多摩小屋5:40-堂所7:00-鴨沢9:00
<天気晴れ>8時過ぎに、参加者7名が西武秩父駅に集合し、急行三峰神社行バスに乗り移動する。登山者や観光客が多く50名ほどになり、バス2台が運行された。前日の雨があがり、晴天、2日間の晴れ予報に気分が高まる。バスの車窓から、秩父の谷、山が新緑で輝いている様子が見える。大滝の谷に入りと尾根・谷が険しくなる。二瀬ダム堰堤上を過ぎ、三峰神社へバスは高度を上げる。西側の和名倉山が大きな姿を現す。標高1060mのバス停に到着、身支度、顔合わせをして出発する。今回の山行は埼玉労山理事会の担当で理事6名、元理事1名計7名のグループである。バスから降りた登山者も雲取山を目指し歩き始める。歩き始めは杉・檜の人口林の中で傾斜は緩い。人工林を抜け落葉樹林に入ると新緑が眩しい。1時間ほどで炭焼平に着き一休みする。案内板があり、近くに石積みの炭焼き窯がある。30分ほどで霧藻ケ峰の地蔵峠に着く。ここからは南側の太陽寺に下りる道が分岐する。少し進むと岩に秩父宮のレリーフが設置されている。その先に霧藻ケ峰の休憩所があり、長めの休憩をとる。休憩所では飲み物等を販売している。幾分岩場も出てきて紫のミツバツツジが咲いている。また、姿は見えないが、大きな声で「テッペンカケタカ・・」とホトトギスが鳴き、「ジュリジュリ」と小鳥がさえずり、「ポポーポポー」とツツドリが鳴く。
エネルギーを補給し歩き出す。植生は原生林となり、太いアセビ、ミズナラなどが増える。倒木、落ち葉も増えてくる。平坦なお清平を過ぎ、白岩山の急登にかかる。標高は1500mを越え、常緑針葉樹となり、登山道は岩が多くなる。岩の上には苔が生え、ヒノキの幼木が生えていて盆栽のようだ。その辺りで鹿に会う。尾根なので明るく、ツガの幼木の新芽が本当に鮮やかだ。また、黒い大岩があり、高山の雰囲気になってきた。秩父の山々は標高2500m以下であり、森林限界以下なので、ほとんどの山頂も木々に被われている。そのため、南北アルプスのようなお花畑はなく地味な山々だ。標高を上げ、木々の間から和名倉山が見える。奥秩父らしい、常緑針葉樹の森を歩き、14:40白岩山標高1921mに着く。やや下って芋ノ木ドッケを通過する。案内板があり「芋ノ木」とはコシアブラを指しドッケとは突起がなまったものとある。急傾斜を横切る登山道となり、西向きで、下草の生えている場所に、スミレ、黄色のスミレ、ミヤマカタバミなどが生えて地味ながらも色を添えている。空を見上げると青空にやっと萌芽したシラカバが光る。地面にはオオスギゴケやマンネングサの仲間の苔類が生える。大ダワから男坂を登る。テントが幾つも張られている尾根になり、少し歩いて、雲取山荘に到着した。7人全員へたばることもなく歩ききれた。天気がよく、登山シーズンに入り、テントの登山者、小屋泊りの登山者とかなりな人数が入っていた。
上:急な尾根を登る 下:西には両神山などの山々
5月29日
<天気晴れ>天気の変化が多い5月で2日間とも晴天に恵まれた。昨夜は山小屋の窓から東に夜景が見えた。日原の谷の向こうなので青梅市街であろう。3時半位から明るみ、その中で出発の準備をして、ザックは外に置き、ヘッドランプを付け出発する。針葉樹林の道を登る。他の登山者も山頂に向かう。20分歩いて、ヘッドランプを取り登る。頂上手前で東に赤い太陽が昇った。山頂に着き日の出、周囲の景色を眺める。西に稜線が伸び、その北に和名倉山がどっしりとしている。南西に残雪を抱く富士山が見える。立派な山頂石碑の前で県境リレー登山の旗を掲げ記念撮影する。
一旦、雲取山荘に戻り、弁当の朝食を食べる。
いよいよ出発だ。約11時間の長丁場の稜線歩きとなる。男坂を下り、大ダワを通り、芋の木ドッケへの分岐の道標を確認し右の道を登る。急登であるが左右が切れ落ちていないので安心して登る。息が荒くなり、汗もでる。出発して1時間ほどで針葉樹林の中の標高1946mの芋の木ドッケに着き休む。直ぐの分岐で東方向の長沢山・酉谷山方面に進む。以前このルートを登ったKさんが「今回の一番の急登はここだった」と言い、少しほっとする。緩い下り道で、ダケカンバや小さい落葉松の明るい森になり、コバイケイソウが群生している。ダケカンバは若芽がやっと少しでたくらいで空が明るい。少し登りがあり、長沢山に着く。ここにも雲取山と同じ山頂の石碑が設置されている。この都県境の稜線は長沢背稜というがこの山に因んでいるのだろう。長沢山の付近にはシャクナゲが群生して、蕾、開花と色鮮やかだ。水松山(あららぎ)の南側を東に進む。ちょっとした鞍部になり、北側が望める。下は大血川の谷だ。ここは整地され臨時のヘリポートHのマークがある。道は、稜線の南斜面を等高線に沿うようについており、歩くのには楽で、ずんずんと進める。そして、酉谷山(とりだにやま)の登りとなる。この付近も明るい広葉樹林で落葉が積もっているが、歩きやすい。酉谷山は秩父盆地の南なので平野部が近づき、盆地の東側や宝登山を望むこともできる。稜線の道には珍しくやや北斜面の道の付近には、びっしりとシダが群生しており、落ち着いた様子だ。また、西方に望む両神山は、稜線が目立たない岩ごつごつの山という感じで、当然だが、見る場所で山の形も随分違う。少し下り、酉谷避難小屋の後ろに出る。3人が見に行く。都県境尾根をさらに南東に進む。植生は同じようだ。坊主山、七跳山、大栗山を左に稜線南斜面を進む。今回の稜線の最後の大きいピークとなる三ツドッケに登る。それまでもちらほら登山者とすれ違っていたが、三ツドッケでは大きなグループに出会う。景色を見る暇もなく、南の尾根を下る。直ぐに一杯水避難小屋に着く。白っぽいこじんまりした平屋の建物で、詰めれば30人位は泊まれそうだ。この小屋の水場は東5分位の谷にあるので、そこで美味しい水をいただく。ここから1時間ほど仙元峠までまた稜線を進む。風も無く、広葉樹林の広い尾根は新緑に満たされている。植生や地形も同じようだ。
この長沢背稜は埼玉県と東京都の都県境であるが、道標の設置者名は東京都となっている。道標は分岐、また途中に「長沢背稜」と行先が表示されており、踏み跡もあり、安心して歩くことができる。岩場には、しっかりした階段、橋が設置されており、登山道としてはよく整備がされている。太い倒木もチェーンソーで切り、片付けられている。歩いてくるだけでも距離があるのに、整備の道具を持参するとなると大変なのではないかと感じる。
上:ミツバツツジが鮮やか 下:秩父盆地平野部を望む
午後2時前に石の祠のある仙元峠着。最後の休みを入れる。付近にシロヤシオが咲いている。道標に沿い仙元尾根を下る。標高1000m位から下は杉、檜の人工林で暗い。でもその下部では雑木林があり、また高圧電線の鉄塔が4か所あり、明るい。ぐんぐん標高を下げ、最後の急斜面の杉林を下ると下に浦山の大日堂の建物の屋根が見え、着いたことが分かった。階段を下り、5人全員が、長い稜線を歩き切った達成感・充実感をグータッチで分かちあった。午後4時の駅行のバスに間にあい、これに乗り西武秩父駅まで戻り、各自帰路についた。 (橋本記)
【ハイキング】宗四郎山、大ナゲシ 2022/5/8
山 域:両神山(埼玉県、群馬県)
右が宗四郎山、左が六助ノ頭
日 程:2022年5月8(日)
参 加 者:駒崎、新井浩
行動記録:
江南5:00=赤岩橋P7:20/7:45→赤岩峠9:00→雁掛峠→六助ノ頭1490m 11:00→宗四郎山1510m 11:30/12:35→雁掛峠14:00→大ナゲシ1532m15:05→赤岩峠16:00→赤岩橋P16:50
<天候:晴れ>
国道140号の滝沢ダムの先から中津川方面に進み、出合で小倉沢方面に入るところに、全面通行止めの標識が有り、下の方に土日は除くと書いてある。ダメもとで進むと、小倉沢集落手前の崖をコンクリートを吹いているところがあった。平日の工事中は通れないようである。通れて一安心、赤岩橋のところまで行き駐車をする。先行者の車1台あり。身支度をして、元鉱山の施設の中を通り、赤岩峠登山口を通過して、植林の急登を進む。やがて雑木の明るい尾根に上がり三つ葉ツツジがポツポツ咲いている。赤岩峠の手前の日が差し込んだ新緑はとてもきれいで、しばらく見とれてしまう。
赤岩峠では風が通り気持ちがいい。赤岩岳とは逆の西に延びる尾根に向かう。すぐに頭上にアカヤシオが迎えてくれる。地面に花びらが落ちているので咲いているのがわかるが、すでに終盤だ。途中大ナゲシへの分岐を見送りさらに西に進む。雁掛峠を過ぎ、雁掛ノ頭のピーク越え、六助ノ頭に着く。アップダウンが有り疲れるが、時折アカヤシオが満開できれいに咲いているので花見をしながらのんびり進む。ミツバツツジはまだ蕾の状態だ。六助ノ頭のピークを下ると、宗四郎山への岩場が始まる。トラロープや鎖が付いている。ルートを探しながら振り返ると、大ナゲシや赤岩岳が間近かに見える。やがて宗四郎山の山頂に着く。狭いが展望が良く、昼休憩には最適だ。日差しが暖かく、1時間以上ものんびりしてしまった。
来た道を大ナゲシの分岐まで戻る。分岐を北に向かい、大ナゲシの登りの基部にストックを置き、岩場に取りつく。登り始めると岩に岩茸(キクラゲに見た目が似ている)がびっしりついている。これは取らなくてはとビニール袋を出して、岩茸を取りながら登る。大量に採れて、良いお土産が出来た。垂直の岩場を鎖で登り大ナゲシ山頂。ここもすこぶる展望が良い。山頂からは先ほど登った、宗四郎山と六助ノ頭が猫耳のように三角に二つ並んでいる。赤岩岳(赤岩尾根)の先には両神山もすぐ近くに見える。
のんびりしたいが遅れているので、岩場を下る。来た道を戻り、予定よりも1時間ほど遅れたが、無事赤岩橋まで戻った。展望とアカヤシオと岩場を十分に楽しめた山行でした。
(新井浩 記)
【植樹祭とハイキング】足尾植樹祭と備前楯山
第26回足尾銅山の春の植樹デー&備前楯山(1272.4m)ハイキング
環境保全活動として足尾植樹に参加&アカヤシオの備前楯山ハイキング
期日:2022年4月24日(日)
参加者:L赤坂京子 木村哲也 相澤建二 高橋 仁 斎藤 順 豊島千恵子 山口文江 須藤俊彦 8名
行動記録<曇り>熊谷駅南口7:00=銅(あかがね)親水公園9:05/9:20-植樹地にて植樹10:30=舟石峠P10:45/11:20-備前楯山12:10/12:25-舟石峠P13:15-熊谷駅南口4:20
曇り空の中、予定通り熊谷駅を出発、大間々のコンビニに立ち寄り銅親水公園奥の何時もの駐車スペースに到着。今年は4日に分けて、植樹しているとの事、比較的車は少ない。植樹場所は駐車スペースに隣接している。受付を済ませ、苗木と道具を受け取り10m程高い所のひな壇で植樹を開始。土はたっぷり入っており、必要な穴はすぐ作れる。ここに用意されていた腐葉土と水を入れ植える。その後、歩く踏み固め終了。気持ちよく出来るので苗木、水補給支援の下、皆さん20本以上植樹する事が出来た。記念写真を撮り、植樹祭アンケートに協力して舟石峠に向かう(親水公園での豚汁等の接待は無し)。
舟石峠駐車場は日曜の植樹祭の為か混んでいる。駐車場の満開の八重桜の下での昼食後、登山開始。しばらく登ると道沿いにピンクのアカヤシオが現れる。山は芽吹いたばかりの木々の間から、頂上近くのピンクも見える。頂上近くは最高!との団体下山者の声に大に期待し登ると満開のアカヤシオ群落、写真を撮りながら登り、頂上直下の豪華なピンクに驚かされる。今まで見た最高かもしれない。
いつもは混み込みの頂上もグッドタイミングで空いている。山の高い部分は雲に覆われているが足尾の大煙突は良く見える。眺望を楽しみ、記念撮影後下山開始。植樹後のハイキングは毎年ここでいいねとか、この山の名前に何故備前というのがついているのとか、コロナ関連の会話を楽しみながら下山した。この山のアカヤシオをベストの状態で楽しめた事に感謝の一日になった。
帰途、黒保根道の駅を覗き、途中からの雨の中、帰途につきました。
付記:山名(備前楯山)の由来は「一説に昔は黒岩山と呼んでいたが、1610(慶長15)年、備前国から移住した治部と内藏が道の露頭を発見し、日光座禅院に報告した。座主は二人の功を記念して備前楯山と改め、産銅を幕府に献上したという。楯とは鉱脈の露頭をいう」とのことです(出展;布川了「田中正造と足尾鉱毒事件と歩く」)。
(須藤俊記)
【ハイキング】三峰山表参道
三峰山表参道往復
山 域:秩父市 三峰山
山行形態:ハイキング
日 程:4月21日(木)
行 程:
斎藤宅8:00=神庭交流広場9:15/30→清浄の滝 10:30/40→三峯神社
センター12:15/14:15→神庭交流広場(16:15/16:30)=斎藤宅18:00
参 加 者:C L斎藤、相澤、高橋(仁)赤坂、内田(会員外)、高橋恵(会員外)
ハッキリとしない空模様で、心許なかったが、神庭交流広場に着く頃は薄日が差してきた。天気予報では夜半ごろに雨降り、登山中はどうにか持ちそうである。高橋(仁)さんの知人2名を紹介された後、登山口入る。
登山口の鬱蒼とした樹林帯を抜けると針葉樹が忽然と消え、周囲がパッと明るくなり、広葉樹の間から渓谷を望む。目の前の楓や楢の葉が光を浴び、眩しいほどの若葉色。桂やサワグルミも混じっているらしい。標識に渓谷の植生で記されている。せせらぎの音を聞きながら足を進める。渓谷がどんどんこちらに迫ってくる。両岸の岩壁から紅葉等の広葉樹が沢に反り出し、見事な景観を作る。其れに見惚れ、少し立ち止まる。本格的な山道に踏み入れると、目の先にシャクナゲが一面に広がる。花がチラホラ。山側に目をやると滝が沢に勢いよく流れ落ち、この流れが周りの自然に溶け込み、この様子も見事。竜門の滝と記されてあった。
山道はつづら折りになっており、勾配がきつくなるが、地面がシットリと柔らかく差ほどきつく感じないで歩くことができた。しばらく歩きつづけると表参道にぶつかる。広場の入り口に燈明塔?が2基、林銑十郎と偉い軍人の名が刻まれている。広場はロープウェイ始発駅の跡地であった。山道からの展望はよく、近くの木々が芽吹き、白い花が一面に咲いたかのように華やぐ、道端に目を向けると、一人静、二人静がひっそりと佇む。二輪草やスミレ、葉が細く刻まれたエイザンスミレも見つかる。東屋が見えてきた。
清浄の滝に到着。樹木に囲まれ滝は水の流れを数本作り,穏やかに落ちている。滝つぼを周辺の岩は苔むし、静寂な雰囲気。マイナスイオンを一杯吸い込み気持ちを和ませる。一息入れ,出発。ここからもしばらくつづら折りの道を歩む。ミツバツツジが目に留まる。花はほとんど落ち、数個残すのみ。ぽつりぽつりと見つかる。薬師堂へ、ここにも東屋があり、腰を下ろし、ぼんやりと前方に目をやると淡いピンク色の山桜が数本、山に収まり、芽吹きで山が霞に包まれたように淡い色で一面染まる。こんなのどかな景色に疲れが失せてくる。今まで明るかった山道が檜の大木にかこまれ鬱蒼としてきた。建物が見えてくる。昔、宿坊だったのか、裏側に建物が続く。ここを過ぎると山道の勾配がきつくなる。あと一息で神社。やがて、木立の間から社の一部が見え隠れしてきた。
奥宮遥拝殿の到着。ここから奥秩父の山々が一望できる絶景スポット。お腹もだいぶ空き、日本武尊の銅像で昼食。銅像は大きな手を広げた立像。大きな岩で囲まれ、その間から大木の馬酔木が2~3本。 鈴のような白い花がたわわに咲きこぼれる。ミツバツツジの大木もみられる。ふっくら大きな蕾をつけている。花をつけたミツバツツジも。昼食後、拝殿に向かう。参拝後、ビジターセンターに立ち寄ってみる。この道すがらミツバツツジの群落に出会う。鮮やか濃いピンクの花をつける。観光用に園芸用の木を植生したのであろう。自然の色と少し趣が異なる。センター内には、秩父に生息する動物のはく製や秩父周辺の山々の模型があり、結構楽しめる。センターを一歩出ると眼の前に白岩山、雲取山がくっきりと浮かぶ。先のミツバツツジの群落に目を向けると、鹿が2匹、人を警戒せず、草を食んでいる。未だ冬毛に包まれ、毛並みが濁っている。よくみると若い鹿のようだ。
空模様が怪しくなってきた。登山口へ急ぐ。空気もだいぶ冷え、女性は上衣を羽織る。往路を戻る。下りも勾配のきつい箇所もあるが、道の表面が湿っており柔らかく岩も混じり、あまり滑らず歩き易い。登り返しは殆どなく、下りに下る。神庭広場に到着。今日も歩きました2万歩。どうにか天候に恵まれ、ワイワイガヤガヤ1日を楽しく過ごすことがでた。お疲れ様でした。 相澤 記
【ハイキング】陣見山尾根歩き
陣見山尾根歩き
ツツジの咲く尾根を歩く・・・
=おすすめ50ルート踏査その3=
上:カタクリ 中:ミツバツツジが咲き向こうに玉淀湖 下:ヤマツツジ
山域山名:秩父陣見山(531m)尾根
期日:2022年4月6日
参加者:L橋本 黒澤
行動記録 秩父鉄道波久礼駅8:00-築坂峠9:20-虎ケ岡城址9:30/40-大槻峠10:00-陣見山10:55/11:10-榎峠12:10-雨乞山12:40/13:30-間瀬峠13:50-樋口駅14:45
<天気 曇り>埼玉労山50ルートの踏査を兼ねた3回目の山行である。「季節による自然の変化を知るには違う季節に同じ山に登るのが分かりやすい」と考えての企画である。今回は2名の参加なので、ゆっくりマイペースで歩く。天気は花曇りのようで、水蒸気が多いせいか遠景が白っぽくなっている。簡保の宿西側登山道に入り進む。雑木林の芽吹きはやっという感じで緑にまでならない木々の芽が落ち着いた雰囲気を醸し出す。この陣見山に至る尾根にはミツバツツジとヤマツツジが自生しており、開花を期待して登る。期待どおり、雑木林の中に続々とミツバツツジの株があり、薄紫の花を咲かせている。その向こうには荒川の流れが見えのどかでよい雰囲気だ。また、ヤマツツジは朱色の花は咲き始めでミツバツツジとのコントラストが良い。冬の落葉を踏んでの登山とは違い、植物の芽吹き、開花が目を引く。途中小休憩を入れ登る。築坂峠の分岐の東側の雑木林にカタクリの群生地があり、100mほど下る。カタクリの花が咲いているが数える程。前年見たときには数百も咲いていたのに、動物にでも食い荒らされたのか。残念な気持ちになる。虎カ岡城址の手前は急傾斜の階段がありこの付近はクサイチゴの白い花が目立つ。また、ヒトリシズカの株が余り目立たないが白い穂の花を咲かしている。城址で一休みする。ここから望む本庄市方面は霞んでいる。空気が澄んでいれば赤城山方面まで見えるのだが・・。また、城址の入口に直径35cmほどのヤマザクラの倒木があったが最近片付けられていた。地元の山岳会が片付けたのか、感謝したい。
上:ヒトリシズカ 中:暖かさのあるクサボケ 下:陣見山山頂
陣見山に続く尾根は広く、余り草花もない。アセビは、緑の葉が濃く、茶色の柔らかそうな新芽をだしているが、白い花をつけていない。杉林の急坂を登り、車道を横切り登ったところにクサボケが色鮮やかに咲いていて疲れを癒す。すぐに陣見山に着いた。写真を撮り、西に進み、明るい雑木林の下で小休憩をとる。
ここからは、西にアップダウンしながら進む。目指す雨乞山が見える。雑木林の中を進む。風もなく、少し空が明るくなった。樹木は、尾根なのでアカマツが生えているが枯れている木もある。ヤマザクラの花が咲き、暑くも寒くもなく、ハイキングにはよい季節だ。一旦車道に出て、ここからの秩父方面の春霞の景色はいかにも山里という様子でのんびりした気分になる。
山道にはスミレが薄紫の花を咲かせている。榎峠は車道の峠で、この時期花もない。ここから雨乞山までは、雑木林の中の道を進む。ヤマツツジの株はあるが、まだ咲いていない。やっと雨乞山に着く。天気も晴れ間が出て、穏やかな景色が広がる。登山者もパラグライダーの関係者もいない。静かな山頂で下の荒川沿いの景色が芝生の下に広がる。
ゆっくりと休憩をとり、エネルギーを補給し、間瀬峠を目指す。途中右に曲がった雑木林には、ウグイスカグラという灌木が群生している。五角形の小さな桃色の花が咲いている。小さな花なのでアップして大きく撮る。秋には赤い実になる。また、林床にはスミレが咲いている。このスミレは葉が切れており、エイザンスミレだ。写真を撮っていて遅れたので、相棒が待っている間瀬峠に急いで下る。日が射し明るい。切り通しの左斜面を見ると登るときの群生地よりもカタクリの花が咲いている。南からの日差しがカタクリの花を照らし透き通るような色を出している。ここでも写真を撮る。
上:エイザンスミレ 下:ウグイスカグラ
間瀬峠からは、細い林道になり、南向きの場所でゆったり下る。ここにもエイザンスミレが咲いていた。高山植物の花の魅力に取りつかれる登山者はかなり多いが、1000m以下のいわゆる里山程度の山にも魅力ある花は多い。人知れず里山に咲き、しぼむ花々は人にアピールしようと咲くわけではないので、それを綺麗かどうか、好きかどうかは、人の感性によるものだろう。ごそごそと音がする。1m位の茶色の蛇が脇を動いた。この暖かさでは、蛇も冬眠から覚め、動きまわる季節になったと感じた。
会話をしているうちに秩父鉄道樋口駅に到着し、好天に恵まれた山行を無事に終えた。
(橋本記)
【ハイキング】花のあとさき探訪
花のあとさき探訪山行
山域・目的地 ① 旧吉田町太田部の楢尾集落探訪
② 三ツ山登山
参加者 L高橋仁 相澤 新井勇 栗原 瀧澤 斎藤 赤坂
行動記録
熊谷駅南口6:30=楢尾集落8:20/9:00➝土坂峠9:30/9:40➝三ツ山山頂11:15/11:30➝鞍部(仮昼食)11:45/11:55➝土坂峠13:40/13:45=道の駅龍勢会館14:20/14:35=熊谷駅16:20
熊谷駅を高橋車4人で出発して、道の駅かわもとで斎藤車3人と合流。最初の目的地の楢尾へは群馬の神流湖経由で向かう。曇り空ながら至る所に満開の桜が楽しませてくれた。神流湖の上流、湖の幅も狭くなった所で橋を渡ると、旧吉田町の最北、太田部地区で谷の東側を少し登った所に楢尾集落がある。地図で見ると城峰山の北西の麓と言えるところである。
この集落の「むつばあさん」が晩年、自分の段々畑に花や木を植えて、NHKで放送され映画「花のあとさき」も作成されて広く知られるようになり、訪れる人も多くなったそうだ。むつばあさんも既に亡くなり10軒足らずの集落は、今は生活している人はいないという。
むつばあさんの家では、見学者向けの説明を見る事ができ、我々もここから段々畑、集落をぐるりと一周してみたが、今年はまだ花に彩られるような風景は見られない。緑の葉が茂るだけのフクジュソウはかなり見かけ、道路沿いに数十メートル続くナンテンが印象に残った。
次の目的地は、アカヤシオの三ツ山登山。山間地をウネウネと延びる林道を走り、土坂峠のトンネルの出口に駐車。ここから北東の塚山につながる県界尾根をたどり、途中から右に伸びる支尾根をたどると、地形図で849mの独立標高点の高みがあり、ここが三ツ山。コース一帯は良く手入れされた杉やヒノキの樹林が多い。地図でコースをしっかり把握しているリーダーに従って、高齢者の多い隊は、時折姿を見せる御荷鉾山や城峰山に歩みを止めたりしながらゆっくり進む。
三ツ山山頂は植林帯の上に突き出ている三つの岩っぽいコブで、一時間半ほどかけて到着。アカヤシオはピンクのつぼみをふくらませて開花直前だった。残念。
二つ目のコブによじ登ると四周の山々がよく見渡せるが、曇天でスカッとした風景ではなく、奥秩父は山と雲の境が不明瞭。秩父方面も霞んで白っぽい、武甲山らしきものが見えた。
休んでいると寒く、今日の山行はここまでと、長居せず下の鞍部に下山。風の当たらない樹林に入って仮昼食とした。すると間もなく小雨が降りだして、上だけ雨具を付けて早々に下山開始。樹林の中なのでさほど濡れずに歩けた。ただ、Kさん「足が攣りそう」という事で、慎重にゆっくり時間をかけての下山となった。予定にあった城峰山はカットして、これで熊谷へ帰ることとなる。
吉田の龍勢会館に寄って、会計を済ませ解散としたが、長瀞、寄居間がノロノロの渋滞で熊谷着は4時過ぎ。 (新井勇紀)
【雪山訓練】谷川岳マチガ沢・西黒尾根
山域山名:谷川岳(マチガ沢→西黒尾根1140m)(群馬県)
参加者 :L浅見、石川、大島、新井、駒崎、木村、豊島、花森、谷口
期 日:2022年4月3(日)
行 程:
<行動記録>
自宅(5:00)→谷川岳ロープウェー駐車場(7:00)→谷川岳登山指導センター(7:45)→マチガ沢(8:50)→右岸西黒尾根斜面で滑落訓練・ビーコン訓練(9:00/12:30)→西黒尾根アイゼン歩行訓練→西黒尾根1064m(13:45)→谷川岳指導センター(14:20)→谷川岳ロープウェー駐車場(14:50)→自宅(18:00)
<天気:晴/雨>
5:00自宅を出発し、下道で谷川岳ロープウェーに向かう、集合は、7:30となっていたので余裕を持っていたのだが6:50程にLより、到着していると連絡あり先を急ぐ、7:05に到着し準備を整える。7:30には熊トレメンバー8名と合流し、谷川岳登山指導センター横より登り始める。
アイゼンを履き登山を開始する。まず、ビーコン確認、Lが10m程前に立ち、Lの横を一人ずつビーコンのスイッチがSENDモードに入っているかの確認を行う。全員が終わり、最後にLのビーコン確認しビーコンチェックを終わらせ、10m程登り、夏道を進んで行く。アスファルトであろう道は雪で覆われている。3か所ほどアスファルトも出ていたが少しの距離だけなのでアイゼンは、装着したまま進む。マチガ沢までの道は、雪崩個所がいくつも発生していた。雪崩個所は、安全確保の為、間を15m~20mほど開けて進む。この時期の雪は、重そうでこれが上から降ってくるかと思うと恐怖を感じる。
無事、マチガ沢に到着するとテントを張っているチームがいた。あそこにテントは張らない方がよいのでは?確かにその300m先には、雪崩のデブリもできていて不安全であることは容易に理解できた。他にも雪崩訓練をしているチームが3チームほどあった。まずは、Lより滑落訓練の指示があり滑落訓練を開始する。
滑落訓練は、ピッケルの使い方を学ぶ、滑落し始めるとなるべく早くピッケルのピックの方を素早く雪面に深く射しこみ胸より下の位置で保持する。態勢は名古屋の鯱鉾(足をあげる)の様にする。緩い雪では、アイゼンも使って停めても良いらしいが、アイスバーンでは、アイゼンが引っ掛かり跳ね上がって飛んでしまうらしい。胸で保持するのもきついが足を上げるのも忘れてしまうなど、まずは、基本の形を覚えなければならないのを感じた。ピッケルを差し込むのは左回り右回りなどの議論の後、冬用ヤッケと夏用ヤッケを着用したときの滑落の違いの実践、やはり夏用ヤッケの方が滑りやすく加速してしまう(生地によって?自分は、良く解らなかった)ザックを背負っての滑落や頭からの滑落、回転しながらの滑落、各自色々な滑落想定を実施し訓練をして終了。
ビーコン訓練を開始する。最初にSLよりここで訓練をして良いか?ビーコンのスイッチを本当に切ってよいかなど、この前ビーコンを忘れた自分にもその時は、どうだったかの質問などが飛んできて、皆で考える。雪崩に対しても斜度が問題なのか?木が生えてない所は、雪崩かもしれないが木が生えていない所には、雪崩は、発生しないのか?次々と問題が出題される。講義も終わり、プローブ使い方の確認、プローブを出し雪が何m積もっているかの確認この時期になると層が何層にもなって解りづらいが2.7m程、積もっているのが確認できた。3班に別れビーコンを80cmの所に埋めてくださいと指示がでる。埋めた場所が分かっている状態でビーコンの数値がどのように指すのかの確認をする。自分のビーコンでは80の位置を指す事を確認。捜索訓練の掘り返しは、場所を変え、他の班が埋めたビーコンを探す。Cチームは、一人ずつ、ビーコンで場所の確認をする。三人とも同じような場所を指す。プロ―ビングをすると2本は、刺さるが1本外れてしまった。他の班も捜索は、難航したようだ。ビーコンでの捜索の難しさを教えられた。(自分のビーコンの正確性やプロ―ビングでの捜索の正確、A4サイズにも当てる事は難しいなど)すると、後ろで落石の様な音が聞こえる。マチガ沢ノ斜面がゆっくりだが雪崩れていた。自分たちの場所までは、遠く危険は、感じなかったが何時、雪崩が発生してもおかしくない事は実感した。
昼休憩をし、班ごとに西黒尾根に登る。Lから、マチガ沢より西黒尾根を目指す。1140mを目指さず、何mでも良いので西黒尾根に出てください、どのようなコースを通っても良くアイゼンを使用し安全に登る指示、Cチームは、駒崎Lの指示に従い西黒尾根を目指す。ジオグラフィカで雪崩斜面を確認しながら雪崩斜面で無い個所を探し。アイゼンで雪面を蹴りながら進んで行く、最初の斜面は、雪崩斜面の記載はなく雪崩の心配はなさそうだが結構な斜面を慎重に登る。直登出来ないのでジグザグに刻んで行く。
1060mで少しの藪を抜け尾根に出た、そのまま横にトラバースで西黒尾根に行く事が出来た。このまま下って良いとのことで西黒尾根の尾根伝いを降っていく降りは下りで夏道の影響か、風の影響か、段差ができている。段を降る時は、何度か滑ってしまい、転んでしまった。下りも雪崩個所は、特に見えなかったが転倒、滑落に注意し下った。下りは、あっという間に谷川岳登山指導センターに到着し、他のチームの到着を待った。20分程過ぎて皆が到着。Iさんの靴底が外れてしまったらしい、誰かがワイヤーを持っていてとりあえずの補修をしてくれたらしい。流石は熊トレ、対応出来ちゃうんだと思いながら、皆で登山指導センター写真を取り、ロープウェーに戻り解散になった。
今回の雪山訓練は、ビーコンや滑落、アイゼンと同じだったが、いつにも増し濃いものとなったと思う。目の前で小さいが雪崩が起きたりと、とても心の残る雪山訓練となった。
谷口 記
【ハイキング】ヤシオ山、石尊山、深高山
アカヤシオ咲く、ヤシオ山、石尊山
山域:足利市 石尊山、深高山
期日:2022年3月30 日(水)
行程:熊谷ドーム第三駐車場8:00=足利市叶花P9:20/30→ヤシオ山10:20→叶花P11:00→ 石尊山13:00→深高山13:45→猪子峠14:30→叶花P15:30/16:00→熊谷ドーム第三P18:00
参加者CL高橋(仁)、黒沢、斎藤、相澤
柔らかな日差しに包まれ、登山の支度を始める。近くの民家の庭先には桜が1本、見事な枝を張り7、8分咲き、こぶしの花は今が盛り。シバ犬10数匹が賑やかに出迎える。遠くの山は芽吹き、淡い色で染まる。長閑な里山の景色を堪能しながらヤシオ山の登山口に向かう。登山口の周辺はカタクリ群生地となっている。斜面一面びっしりとカタクリの花が俯き加減に咲き、ひっそりと佇む。登山道にも見える。ウグイスが「ホーホケキョ」と上手に囀り、里山の春を告げる。
登山道は杉や檜の針葉樹林に囲まれ、ナラの広葉樹林が少し混じる。この枯れ葉を落とした木立の間から日が差し漏れ、明るさを保つ。やがて傾斜がきつくなり、息を弾ませながら尾根に進む。尾根は、まだ、冬景色。枯れ木のナラ林に赤松が混じり、この木立の間から暖かな日が差し込み、展望もきく。吹き抜ける微風が汗ばんだ体に心地よい。淡いピンクの花をつけたアカヤシオが1本、2本と見える。頂上を囲むように7、8本咲いていた。関東ではここが一番早く咲くという、記念の写真を撮り、往路を戻り、石尊山へ向かう。
石尊山の登山口に入ると左側に立派な社が鎮座。山路は鬱蒼とし、参道のような厳粛な趣が漂う。尾根に入ると先のヤシオ山と同じようにナラの樹林帯に赤松が混じる。ドングリが山路にかなり散らばっている。ここも頂上に近くになると傾斜がきつくなり、息が切れる。やがて岩が剥き出し、岩場となる。険しくなく、程よく岩が配置され、岩間の道は茶褐色の砂利に埋もれ、ロックガーデンの中を歩いている様。
岩間から山野草が咲いていたら申し分ないな、なんて思って道端に目をやると、あちこちにツツジの木を見つける。この花が咲く頃は見事なロックガーデンになるのだろうなと思いながら足を進めていると、古い社が目の前に現れる。赤と緑の天狗が対になって掲げられている。暖かな日が差し込み、展望も良い、目を遠くにやると「あれは熊谷ドームかな」と思われる建物。屋根の一部が茜色に輝いて見える。ここで昼食を取り頂上に向かう。この頂上でもアカヤシオが数本、まだ蕾の木も見つける。花は薄いピンクであるが、蕾は赤褐色をしている。
最後の深高山に向かう。穏やかな傾斜の山路が頂上まで延びる。頂上で記念撮影。思いのまま各自、グー、チョキー、パーの手をかざしポーズをとる。
ここから猪子峠を経て下山。車道に出ると日差しが強く感じる。初夏の日差し。民家の庭を覗きながら歩く。水仙やムスカリが見える。芝桜も咲いている。1時間近く歩き続けると足が重くなり、一息入れる。この休憩の間に高橋リーダーが1km先の駐車場に向かい、車で戻る。1日に良く歩きました。お疲れ様。 (相澤記)
【山スキー】尾瀬西山イシゴネ沢
山域山名:尾瀬西山イシゴネ沢(群馬県)
参加者 :L新井、駒崎、木村、橋本、谷口
期 日:2022年2月20(日)
行 程:
<行動記録>
川本道の駅(4:30)→尾瀬戸倉スキー場第二駐車場(7:00)→西栗沢出合(8:30)→1778mピーク(11:40)→北斜面滑走(12:20)→1778mピーク(13:10)→イシゴネ沢滑走(13:30)→西栗沢出合(14:20)→尾瀬戸倉スキー場第二駐車場(16:00)→川本道の駅(18:30)
<天気:晴/雪>
川本道の駅4:30に出発し、いつものセブンにより、赤城高原で小休憩を取り尾瀬に向かう、何を間違えたか岩鞍に行こうと・・・注意され戸倉に向かう戸倉スキー場手前の第二駐車場へ到着。着替えているとビーコンが見当たらない。今日はスキー場も近いしスキー場で滑ろうかと諦めていたが、皆に話すと先頭、最後は登らず間にはさんで行くということで、危険個所があった場合は、そこは避けるなど話し合ってもらい。山行に行けることとなった。
駐車場を出発し、通行止めを乗り越え、板を履き歩きだす。ビーコンチェックを行う、胸のあたりが軽く、いつも胸にあるビーコンが無いだけでこんなにも不安になるものとは思いもしなかった。鳩待峠方面に向かい道を歩き進んで行く。今年は、雪が多く道のトンネル(スノーシェッド)の中まで雪がありシールのままで歩いて入れる。西栗沢出合までは3.5Km程いつもの事だが平坦な道が続いて行く。
西栗沢出合に着き左の尾根を登る。最初の尾根に上がるのがこの山の肝となる。木村さんをトップに登っていく。登りあがるとそこからは、わりと緩い登りが続く事となる。いつも人は少ないが今日は、誰も入っていないノ―トレース・ノ―トラックの白銀の世界が広がる。白銀の中ブナ林を登っていく2.5時間トップを交代しながら登っていく(自分は、ビーコン無しの為トップ無し)積雪は25cmといったところだろう。
1778mのトップに到着しシールを外す。気温が低く指が痛む。時間も少し遅れているのですぐに滑り出す。北面は積雪がもっと上がり下も絞まっても、凍っていなく下突きしないで気持ち良くよく滑れた。
斜度も程良く150m程滑り降りて登り返す。気持ち良く滑れたので登り返しも楽しい。
40分程登り返し1778mのトップに到着し休憩をする。Lが山頂の積雪をゾンデで測る。2.7mがすべて埋まってしまった。今年はとても良いシーズンだ。最近ではありえない積雪が記録されている。休憩を終えイシゴネ沢に向かい滑りだす。良い感じにブナ林が生えている間を滑り降りる。あるのは自分たちが登ってきた。トレース跡のみ、皆、思い思いの場所を滑り下る。新雪が気持ち良く滑らせてくれる。今回は1200mぐらいより、西栗沢の方へ南の谷に入る。吹きだまりになっていてとても良い雪だ。すぐに西栗沢出合に出てしまい、残念に思いながら小休憩を取り。・・・そして問題の帰路・・・スキーはまだ良いのだがスノーボードは、シールを付けるのも面倒だし壺足で歩いていく。踏みぬけたろころは40cmは抜けてしまう。毎度思うがスノーシュ―を持ってこようと思うんだと思いながら歩いて行く。スキーのメンバーはかなり前を進んで行く。途中、雪の壁が崩れていて道が2/3程埋まってしまっていた。すぐ先でLが待っていてくれた。ここでも、ビーコンが無い事が怖く思えた。最後の橋前のゆるい下り、新雪過ぎて板が走ってくれない。橋の手前でストップし最後の登りをまた、壺足で登る。
新雪でとても楽しい山行だったがビーコンを忘れるという大失敗をし、とてもビーコンの重要性を知った山行となった。
谷口記
【ハイキング】丹沢山・大山 2021/11/29
20211129 三ノ塔1204.7m二ノ塔1124m鳥尾山1136m新大日1340m塔ノ岳1490.9m丹沢山1567m鍋割山1272.4m
山 域:丹沢山塊
目 的:百名山紅葉山行
期 日:2021年11月29日(月)
行 程:
11/28深谷15:00~20:45
11/29行動(10:00)実行動(9:00)休憩(1:00)
大倉(5:00)→牛首(6:10)→二ノ塔(7:30)→三ノ塔(7:40/8:00)→鳥尾山(8:15)→新大日(9:00)→木ノ又小屋(9:10)→塔ノ岳(9:30)→丹沢山(10:20)→塔の岳(11:10)→金冷し(11:30)→二股分岐→(11:45)→鍋割山(12:10/12:50)→後沢乗越(13:20)→二股(13:45)→大倉(15:00)
20211129 大山1252m
山 域:丹沢山塊
目 的:紅葉山行
期 日:2021年11月30日(火)
行 程:
11/30八王子5:30~7:15(行動4:20)実行動(3:25)休憩(0:55)
大山ケーブル駐車場(7:15/8:00)→コマ参道(8:00)→ケーブルカー乗り場(8:10)→阿夫利神社(8:40/50)→夫婦杉(9:00)→富士見台(9:35)→大山(9:55/10:25)→見晴台(11:10)→二重滝(11:25)→阿夫利神社(11:35)→大山寺(11:45/12:00)→ケーブルカー乗り場(12:10)→コマ参道→大山ケーブルカー乗り場(12:20)
山行記録
11/28深谷を15:00に出発し食事を買いこみ出発する。大倉到着は20:45駐車場は24時間のコインパーキングを使う。(秦野戸川公園の駐車場は、24時間で無い為)土日が800円平日は500円。日曜の夜だったので停まっている車は、朝の時点で6台。夕飯食べ、夜勤明けで寝ていなかったため22:00には就寝
11/29朝4時に起き5時に出発。車の温度計を見ると3℃
道がよく解らず、携帯電話のGPSを使用しながら進んで行く、シカよけの網が貼ってある柵がありピンクテープも張ってある。開けずらい扉で紐をほどかないと開かない。おかしいな?と思いながらも杉林の中を進んで行くと3方向に分かれ道が左右の道には、私有地の看板真ん中の道には、何も無く真ん中を進む。雨請権現入り口の看板?先は牛首の文字があ。あっていると思い進んで行くと道が無くなっている。道をなんとなくGPS地図の方向を見ながら藪の中を進んで行く。何とか牛首にでる。牛首からの山道は杉林の中で足元は、とても整備されている。登りやすく綺麗な山道、朝日が杉林の間から美しく登る。よく見ると江の島、湘南の海岸線が朝日に光っている。
杉並木の中を進んで行く、三ノ塔の分岐に出る、二ノ塔方面に進む。木道になっている。とても整備されて歩きやすい。流石、百名山?都会の山?の感じがする。周りは、ススキが咲き誇っていて美しい。二ノ塔に到着するとそこからの展望の美しい事に驚かされる。湘南・鎌倉の町、そして富士も良く見える。三ノ塔に戻り三ノ塔からの展望も素晴らしい。
三浦半島、横浜の町から湘南の海岸、真鶴、初島そして富士山、今日歩く、塔ノ岳から鍋割山までの大展望、とても美しい。休憩所があり、食事を取りながら休憩させてもらう。とても綺麗な休憩所で窓からの景色も美しい(宿泊は出来ない)尾根を進んで行くと、鳥尾山荘(週末営業?)を過ぎ、新大日茶屋(閉鎖)の姿を見ながら寂しいなと思いながら、木ノ又小屋を通るとここは、可愛いヨーロッパ調の可愛い建物で看板なども可愛く、今度泊まってみたいと思う小屋だ。
塔ノ岳山頂に到着するとそこからの展望は360°の展望が広がる、尊仏山荘は2階建ての立派な山荘、ここから富士山がガスり始めた。先を急ぎ尾根道を進んで行く。木道が多いのでそこまでではないが霜が解けて道がゆるくなって足元は、泥で汚れている。山頂に着く前にガスで丹沢山山頂、富士山は隠れてしまった。山頂はガスガスで何も見れない。ガスも抜けないようなので早々と塔ノ岳に戻る。塔ノ岳で軽く休憩し、鍋割山を目指す。鍋割山までも尾根歩きで木道が続く、とても歩きやすい道だ。一番?の目的の鍋割山に到着する。鍋割山荘の中に入り鍋焼きうどんを注文、中に入らないでと看板があったらしく、怒られながら注文する。1500円と少し高い?南西側はガスで見えないが南東の三浦半島から江ノ島、真鶴、初島、大島まで、綺麗に見える。素晴らしい景色を撮りながら待っていると、鍋が到着。汗と風で冷めきった体を温めくれる。1500円は安かったかな?
後沢乗越までも尾根歩きだが道は、周りはブナが生えて紅葉が終わった落葉した今は展望が隙間からあるが冬以外は、見えないであろう。後沢乗越からは、山は紅葉が終わっていたが900mから下は紅葉が残っていて杉林を歩く所々にある紅葉が美しく映える。
途中から鮎爺(ブログネーム)会い、鮎や川の山の話を聞きながら歩く、鮎爺とも二俣でわかれ杉林を歩いて行く、木を整備しているのであろう、たまにチェーンソウの音と木が倒れる音が響く、山道が終わりアスファルト道に出ると畑が広がる。農家さんたちが白菜を収穫をしている。とても良い田畑の風景の中を秦野戸川公園に到着する。夜中はよく解らなかったが、大山のもみじ祭りは、残念ながら土日で終わってしまって今から行くのは、無理となったので、公園前のお豆腐屋さんでお豆腐を買いそれを土産に八王子に居る姉の家に泊めてもらう。(ちなみに駐車場代がなぜか900円なぜだろう???)
11月30日5:30に八王子を出発し7:15分に到着、トイレを済ませお湯を沸かし、用意をして8:00出発、紅葉祭りが終わった事を聞いていたので少し期待を持たずに出発する。
コマ参道を通りながらお店がまだ閉店している中を歩いて行く、階段をのぼりながら、昔のながらの店が並ぶ、とても懐かしい風景が続く。コマ参道を過ぎるとロープウェー乗り場に着く、早咲きの梅が迎えてくれる。ここから紅葉が始まっていく、女坂と男坂があり、男坂を選択する。かなり急な石の階段を上っていく、樹齢何十年?何百年もあるであろう杉の木が生えている。間にモミジが色付いて美しい。ここは石段が続くが急でかなりきつい。
阿夫利神社に到着する。石段は、出来たばかりの様に白く輝いている。阿夫利神社にお参りをし、阿夫利神社からの景色を見るとここからの展望も美しい湘南の海岸線が美しい。ここから大山登山道を進む100円を払い(道中安全お守り)急坂で無くを急な階段を進む。まだ、紅葉も美しく映えている。少し進むと夫婦杉が堂々と映えている。根が一本で二股に分かれている。仲のよさそうな杉だ、このように、二人で上を目指し、根は一緒というような夫婦になれればなぁ~などと思いながら・・・富士見台へ富士見台からの富士の展望は、美しく江戸時代の人は、ここに茶屋を置き富士を眺めたと立て札が立っている。
ここまで来ると紅葉が終わってしまっている、進んで行くと右手からエンジン音がする。荷運搬用のモノレールが右側を登っていく、羨ましいと思いながら、すぐに山頂に着く、鳥居をくぐり、茶屋に出る展望も素晴らしい。まだ、開店前なので、大山々頂の院へここが山頂となる。東に休憩できる椅子があったので、そこで、朝食?を取る。しかし、そこからもう一段降りると、トイレもあり大展望(神奈川が一望出来る)が広がる休憩所があった。ここで休憩すればよかったと思いながら。山頂を後にする。
木道と土の道を降りながら見晴台に到着する。見晴台からは、紅葉が終わってしまった大山が少し寒そうに見える。ススキ畑の休憩所となっている、少し休憩を取り、ここからは紅葉の美しい登山道を進むとても整備されている綺麗な道だ。鳥のさえずりも楽しく聞こえる。二重社・二重の滝で写真を取り、
また、阿夫利神社に戻る。日の入り方が変わり、朝とは、また違った、顔を見せてくれる。観光客の中に外国の子供たちが遠足なのか何十人も遊んでいる。朝は、閉店していた、茶屋が開き食べ物や、お菓子色々な物が売っている。トイレもあり、観光するのにもよい所だ。帰りは、女坂を帰る。女坂はゆるいのかと思いきや急な石段になっている。男坂とどう違うのか?次回は女坂を登ろうと思いながら、降っていくとケーブルカーを左手に見ながら女坂の七不思議の立て札を探しながら降っていく、少し行くと、大山不動尊に出る。ちょうど御住職がホラ貝を吹きながら登場・・・そんなことがどうでもよくなるような、美しいモミジの紅葉、周辺が真っ赤になり美しい何十枚も写真にとり、この場所には、紅葉終わり間近なのであろうがとても感動をした。
名残惜しかったが、昨日まではライトアップされていたかと思うとその景色も見たかったと思う。(異常なほど混雑していると昨日会った鮎爺が「初詣だ、あれは」と言っていた。)ここからも、紅葉と看板を楽しみながら進む。七不思議の立て札も面白かったが、途中の大山小学校の子が描いた「大山の最高でしょう紅葉狩り」がとても心に残る。「最高です!」と思いながら、橋を2つほど過ぎ男坂との分岐に着く、
やはり、朝とは違う光が入り、また、違う景色を見せてくれる。降ると、ケーブルカー乗り場は、はまだ渋滞だ、コマ参道も開店され、人でにぎわっている。昨日は豆腐だったが、ここも豆腐料理店が軒を連なる。食べたいなぁ~と思いながら、ミカンを買い(ミカンも有名?)帰りに食べながら帰路に着きました。
今回の山行は、紅葉ハイクのつもりで行ったが道迷いから始まって不安になったが、紅葉だけでなく、三浦半島、神奈川の町、湘南、真鶴、初島、大島と海岸線、富士山の美しい景色が見られた。もちろん紅葉は、素晴らしく丹沢の大山不動尊の紅葉は、また別格でした。丹沢は、山道が整備されており木道が多くとても歩きやすい山道になっている。都会の山?という印象だ。大山も山道は整備されている、神社までは石段が多く、そのあとも綺麗に整備されている。やはり、大山の紅葉は、やはり心に残るような紅葉でした。チョット整備され過ぎている感じはあったが、登る人数も多く、山道を壊さない為の方法なのだろう。夏の丹沢はヒルが怖くて行きたくないと思っていたが、コースも沢山ありまた、登ってみたい山の一つになりました。
谷口記
【ハイキング】雨乞山から華厳の滝
山域山名:埼玉県皆野町:雨乞山598.2m、風早山730m
期日:2022年02月23日(水:祝日)
参加者:CL高橋、木村、相澤、名倉
行動記録:道の駅かわもと6:30=華厳の滝7:25(車デポ)=風戸入口(満願の湯)7:50→高松8:25→高松峠展望台→雨乞山(598.2m)9:10/20➝P(665m)10:00→障子岩10:10➝藤原峠10:15→P(718.6m)10:30→風早山(730m)11:00→P(651m)11:15→羊牧場跡12:00/35(昼食)→重木集落・小松を経て上空滝13:45/13:55→華厳の滝14:20/35=風戸入口=道の駅かわもと15:30
<天気:快晴>今日は山と高原地図や国土地理院の地図にも記載されていないルートをたどるコース。高橋さんが経験しているとはいえ、不安と期待を持ってのぞむ。天気は快晴で風もないが朝方の冷え込みは厳しい。
車2台で1台を秩父華厳の滝駐車場にデポし満願の湯駐車場を予定より40分早い7:50にスタート。最初は高松城跡まで国土地理院の地図に記載のあるルートであるが、狭く急な道をしばらく登る。30分程で民家の庭に出て、車道を500m程歩いた先を少し登ったところに高松峠展望台がある。南に雪で斑模様になった武甲山、皆野市街、東に宝登山、北側にはこれから登る雨乞山が見える。この先は地図にないルートだが、踏み跡もしっかりした尾根が雨乞山まで続いた。
今日は地図読みというテーマもあるため先頭を交代とし、ここで木村さんから相澤さんに交代。徐々に踏み跡が乏しく急登が多くなったきた。ピークを通過して下っていると、最後尾の高橋さんが「ちょっと待って、何かおかしくない?」との声。地図で確認すると、北に向かうべきところを西側の尾根に降りていた。登り返して北側の尾根を行く。その先のピークで同様のことがあった。踏み跡だけで歩いているとコースアウトに陥りやすいことを知る。また、この辺りから残雪の道となる。数日前に歩いたらしい人の足跡が残っている。ところどころ熊や鹿と思われる足跡も確認される。次のピークを過ぎたところで1名転倒した。急な下りで木をつかんだところ腐っていたのでバランスを崩したとのこと。前転しつつ5m位のところで止まったが、岩などの突起物はなくケガを免れることができ、この後の歩行にも支障を来すことはなかったのが不幸中の幸いであった。P665を過ぎると障子岩がある。上からだと分からないが下側に回り込むとかなり大きな岩だ。その先少し下って藤原峠。計画ではここで昼食であったが、まだ昼食には早いので先に進む。
藤原峠は日野沢・藤原と金沢・浦山を結ぶ峠の一つらしいがひっそりとしたところで小さな祠がひとつ置かれていた。
ここからは自分が先頭となる。踏み跡の殆どない急登を上り詰め、もう一度登り返したところが風早山で本日の最高点だ。展望は全くないので一呼吸して通過する。コースを間違えないように高橋さんが作成してくれた地図(国土地理院の地図に今日のコースを記したもの)とジオグラフィカ、ピンクリボンを良く確認して進む。少し下ったところで展望が開けたが昼食はもう少し先にということで更に進む。その先尾根を横切る踏み跡の先にピンクリボンが谷の方に見えたが、今日のコースではないことを確認してそのまま尾根を下る。ペットボトル発見。高橋さんが2年前にも確認したものだ。お昼は羊牧場跡ということにして少し見晴らしの良い所で小休止。ここで先頭が再び代わる。その先、重木集落と小松を結ぶ峠道に出て、そこを左にとり墓地などを通過して羊牧場跡に到着。誰もいないと思っていたが、年配の女性が畑仕事をしていた。
昼食後華厳の滝上部に下る道を確認するため南側の植林地を少し降りてみたが、ひどい藪こぎが予想されるし、時間もあるので先ほどの峠に戻り重木集落最上部の住居跡を見てから小松方面に下る。別荘が2軒。1軒は廃墟だがもう1軒に人がいる。ここは華厳の滝から最奥部の小松の辺り。聞けば別荘を購入したが動物を飼っているので、大変だがここで生活しているとのこと。沢沿いの道をしばらく下ると上空滝があり、ここで写真などとり、奈良尾に通じる車道に出た。先ほどの羊牧場跡をそのまま下るとこの車道に下りてくるとのことだが、崖に近い急で荒れた斜面である。回り道をして正解だったようだ。少し歩くと、華厳滝を経て朝デポした駐車場に到着した。
本日の歩行距離約10km、高低差1000m程(ジオグラフィカより)。低山にしてはハードなコースだが、気温が低く天気にも恵まれたためか疲労感はあまりなく、静かな山を楽しむことができた。(名倉記)
【ハイキング】新春鍋ハイク
熊トレ恒例 新春鍋ハイク=大霧山
山域山名:大霧山766m粥新田(かいにだ)峠
期日:2022年1月29日(土)
参加者:CL橋本 SL大嶋 高橋 山口 須藤 瀧澤 名倉 斉藤 豊島 赤坂 栗原 木村 新井勇
行動記録:熊谷駅南口8:00=東秩父村ヤマメのP9:00-経塚バス停9:55-旧定峰峠11:00/11:10-大霧山12:10/12:15-粥新田峠・鍋あり・昼食・休憩12:45/13:45-橋場P14:25=熊谷駅南口15:30
<天気晴れ>大霧山は関東平野と秩父盆地の境の山で766mの標高だ。晴れているが寒い。小川町から東秩父村白石車庫までのバス便があるので、往復別ルートの登山にした。経塚バス停から登り、山頂を経て、粥新田峠に下り、そこで昼食をとり、駐車場まで下ルートをたどることにした。
大霧山山頂にて
熊谷から車で東秩父村に向かう。橋塚の駐車場は満杯で先のヤマメの里公園駐車場に車を停める。予定より早く着いたので、登山口の経塚バス停まで歩く。30分ほどで登山口に着く。バス停を目印に登ろうとするが、入り口が登山地図では分かりにくい。よく見れば、バス停の標識の裏に小さな「大霧山CP」の標識がかかっていた。ここから林道のような道を登る。登山道はすぐに杉の植林の尾根の道となりそこをたどる。道には落葉が積っている。道は濡れてもいないし登り易い。登山道としては幅広で、この上に旧定峰峠があるので、昔は歩かれていたようだ。途中に林道整備中の看板があり、チェーンソーの元気な唸り声が聞こえる。山林の管理が中々行き届かない時代に、こうした作業が行われているのは森林再生の活気を感じる。旧定峰峠近くではフジ蔓が何本も杉などに巻き付いている。まるでフジと杉が戦っているようである。道は一旦車道に出て数分歩いて、再び登山道に入り、直ぐに旧定峰峠に着いた。1時間ほど登ったのでここで小休憩した。真新しい道標が設置されている。関東ふれあいの道なので埼玉県の名前がついている。尾根だが杉の林の中で暗いが風はほとんどない。
休憩後、方向を北に変え、頂上に向け尾根を歩く。傾斜は緩い。低山で冬に登り易いのか、時々登山者に会う。数分歩くと東側に牧草地が広がり、うねった丘陵地の先に関東平野が見える。牧草地といっても冬なので薄茶の枯れた草があるのみだ。頂上近くになると雑木林になり、明るく、日差しも出て暖かいように感じる。秩父の方向も見通せる。盆地の東にある蓑山がすぐ隣だ。南東には笠山が大きく見える。登りの途中で1名が脚ツリになり、服薬・防寒、マッサージ等対応するも治らず、他の2名同行で下山することになった。
上:大霧山山頂から群馬方面の山々 下:東秩父村の集落
大霧山頂上には数名の登山者がいた。北の方向は眺望がよく効く。白い峰々が見え、特徴のある苗場山を見ることもできた。ここまでくると両神山も大きく見える。大霧山からの下りは結構な急傾斜で注意して下りる。周囲は雑木林で明るく、岩も無く、気持ちよく歩ける道だ。滑るから気をつけようなどの声が出る。岩は無いが泥の下には氷の板が隠れていた。泥があるので滑らないが、霜柱が毎晩大きくなり板状になったようだ。次第に標高を下げると、斜面に東秩父の集落があるのが見える。のどかな良い景色だ。
粥新田峠に下り、秩父側に歩き昼食場所に着いた。鍋料理組の皆さんが準備してくれた熱い鍋料理が準備されていた。熱い鍋料理は冷えた体と心を本当に温かくしてくれました。1時間ほど昼食、鍋料理で寛いだ後、南向きの登山道を東秩父の橋場まで下りた。天気にも恵まれ、ゆったりと大霧山登山と鍋料理を楽しむことができました。
熱い鍋料理に体と心が温まる
(橋本記)
【その他】丸神の滝氷瀑&三十槌氷柱見学
寒い時期限定=丸神の滝氷瀑と三十槌氷柱を観る
日本の滝百選の丸神の滝(埼玉で唯一)
山域山名:小鹿野町両神丸神の滝、秩父市大滝三十槌氷柱
期日:2022年2月2日(水)
参加者 :CL橋本 SL高橋 白根 栗原 新井勇 大嶋 山口 須藤 相澤 斉藤
行動記録:熊谷南口8:00=川本8:30=丸神の滝P10:00/15=丸神の滝
10:35/10:50=大滝温泉P12:00-三十槌氷柱見学12:40/13:10-大滝温泉P13:40/15:00=熊谷駅南口 16:30
穏やかな日和であるが、外気は冷んやり。日陰に入ると寒い。橋本リーダーから登山道が凍結している心配があり、軽アイゼンの用意し、昨年の夏、沢に滑落する死亡事故があったので、気を緩めない様にとの話があり出発。入山口には、チッカーがあり、各自、押して入る。少し歩くと古びた建物が見えてくる。学校の分校であったとのこと、なかなか、時代を感じる趣のある建物である。山陰に入ると冷たい空気が頬に触れ寒い。日が差す場所に出るとポカポカと暖かい。日差しは、春の気配。やがて山路を沢に沿って歩く様になる。沢は段差があり、段差のある箇所の川淵や落下する周りが氷結し、なかなかの冬景色。やがて丸神の滝が見えてくる。標識に日本の滝100選 高さ76m、3段12m、2段14m、1段50mと記してあった。滝は束ねた白糸が何本も岩肌を滑って落ちてくる様に見える。女性の長い後髪の様と言う声も。滝の周りは葉を落とした木が覆い寒々とした気配。水量が多いためか、滝の真ん中は沢の白い流れで、滝の左右は氷柱や氷塊ができている。春の若葉、秋の紅葉の頃は彩り、見事な景観を造るであろう。四季折々楽しめるとポスターで、見た様な気がする。記念写真や個々に写真を撮ったりして15分程度ここで楽しみ、駐車場に向かう。大滝温泉Pには車で向かう。
上:滝は北向きで、見る場所は暖かい 下:宝石のような氷塊
大滝温泉Pに12時に到着。お腹が空いているが、三十槌氷柱を見学してから食事を取るとのことで、車をここに置き、三十槌氷柱に徒歩で向かう。30分ほどで三十槌キャンプ場に着く。ここが入口で、氷柱へは環境整備協力金200円を払う。入場するとログハウスのバンガローが立ち並ぶ。各小屋には秩父の山名がかかっている。20以上あっただろうか。河原に降りる途中に人工の氷柱が、川べりに天然の氷柱が並ぶ。写真を撮っている人がチラホラ。先の人工の氷柱よりだいぶ小さいのに、がっかり。テレビやポスターで見たのとイメージが異なる。撮影角度で変わるのかなと勝手に考える。先の方にも数個見えるが2〜3個を見て戻ろうと振り返ると橋本リーダーが「こっち」と呼びかける。これを聞いてみんなドット大笑い。口には出さないものの、皆、がっかりした様だ。もし気づかず、車に戻っていたらお笑い草でいつまでも語られる珍事であった。
上流に戻り、改めて見る氷柱は、期待通りだ。崖の清水が天然の寒さにより創造された彫刻作品だ。横幅30m高さ10mもの氷柱の大群だ。この美しさに満足。隣にもう一箇所あり、この氷柱は、人工的に水を撒いて作った氷柱だ。これも自然が作った彫刻作品。両方ともなかなかのものであった。
上:崖からの清水が氷柱となる 中:数百本の氷柱が連なる
下:ここは人工的に水を撒いて氷柱を作った
大滝温泉に再び戻り、昼食を摂る。午後2時に近い。かなりお腹が空いている。道の駅もあったが、山の会なので、自然の中で食べようと近くの河原に向かう。春の日差しで暖かいが、風が吹くときつい。さっさと食事を済ませ、民俗資料館に入る。ここでの入場料が65歳以上は無料。昔の秩父地方の生活が紹介され、生活の様子や道具、食糧等が展示されていた。午後3時に解散。家路に向かう。
穏やかな日和に恵まれ、ゆったりとした時間の中、皆とワイワイ楽しい一日を過ごすことができた。お疲れ様でした。
(相澤記)
【ハイキング】日和田山から物見山
日和田山・物見山・ユガテ周回の陽だまりハイク
山域:埼玉県 日和田山305m・物見山375.3m
目的:巾着田から日和田山、物見山、ユガテの陽だまりハイク
山行形態:ハイキング
期日:2022年 1月16日(日)
参加者:L高橋 相澤 黒沢 斉藤 豊島 名倉 新井勇
行動記録:熊谷駅南口(7:30)=巾着田駐車場(8:40/9:05)→田部井淳子記念碑(9:20/9:30)
日和田山10:15/10:20→高指山10:45/11:00→物見山11:30/12:15→北向き地蔵12:40ユガテ13:25/13:45→東吾野駅14:35/14:42→高麗駅13:50→巾着田駐車場15:15/15:30=熊谷駅南口16:50
<天候:晴れ>巾着田の河原にカワセミを撮ろうとカメラの列、その話題で黒沢氏との駐車場での待ち合わせを忘れ、あらためて田部井淳子顕彰碑前で待ち合わせ。
日和田山登山口を過ぎ男坂・女坂分岐、女坂を選択、金毘羅神社前の岩の露出した見晴の良い展望台につき休憩。集合写真、展望を楽しむ、巾着田の名の由来の景色を確認、日和田山に到着、標高305mの低山だが関東百名山だそうです、杉林の中を抜け、高指山に寄ってから物見山に到着。
山頂は人気の山域なのか家族連れが多く子供連れで大賑わい、昼食後三角点を確認、北東に約70mにあるが展望はなかった。北向き地蔵へ尾根の上り下りの繰り返しの連続、竹林を過ぎほどなくユガテに到着、静かな佇まいが良い雰囲気でトイレ、ベンチありで休憩。
橋本山、福徳寺を経て東吾野駅到着=高麗駅→巾着田駐車場
日和田山は初心者のハイキングコースだと思っていたが今回のような縦走コースとなると低山だがそれなりに体力が必要で、地味なコースではあるものの十分楽しめました。 (斉藤記)
【ハイキング】比企3山 2022/01/05
山域山名:笠山、堂平山、大霧山
期日:2022年1月5日(水)
参加者:名倉(個人・単独)
行動記録
自宅 5:00発
皆谷6:00/6:05-笠山7:40/7:50-堂平山-8:40/8:50-定峰峠10:15/25-
旧定峰峠11:00-大霧山11:35/12:15-粥新田峠12:35-橋場13:15-
皆谷13:35/13:55-自宅15:30(歩行時間6:20、休憩1:10)
<天気:快晴>
今日は以前から気になっていた笠山を登る。武蔵丘陵森林公園から眺めた三角の目立つ山を笠山と知ってから2年ほどが経つ。どうせならと言うことで比企3山を縦走することにした。
朝支度を終えて車を発車させると丁度5時の時報がラジオから流れた。予定通りだ。まだ暗い中をカーナビに案内された無事皆谷の駐車場「ヤマメの里公園」に到着。
駐車場にトイレがあると思っていたが見当たらないし、とてつもなく寒いので簡単に身支度を整えて出発。ほの暗い中をヘッドランプもつけずに歩き始める。
初めはジグザグの車道と時々エスケープできる道を交互に行く。散歩の年配者に「早いねー、今日は寒いよ」と声を掛けられた。程なく笠山登山口から本格的な山歩きとなるが、少し行くとまた車道と交差したり平行していたり、何だか味気ないが気にしないことにして歩を進める。それにしても尾根に吹き付ける風が冷たい。
耳が痛くなるのでストックを交互に持ち替えてあいた方の手で耳を押さえ押さえ登る。稜線に出て東に関東平野、西に両神山などが見えるようになると直に笠山頂上に着いた。
10分ほど休憩して次の堂平山を目指す。少し下って登り返すと堂平山だが手前の登りでの冷たい風が今日の山行で一番辛かった。登りで苦しいのだが耳が冷たいので苦しさをまともに感じない。マスクを出して口に当てると少しマシになった。何とかこらえて歩を進めると堂平山の天体観測ドームが見えてきた。
堂平山山頂は日が当たっているので寒さも和らぎ360度の展望を満喫できた。今日は双眼鏡も持参しているので両神山の脇に見える八ヶ岳や蓼科山をアップで覗く。
浅間山を双眼鏡で覗くと雪煙が上がっているのがわかる。そういえば今日は山スキーに行っている人たちもいることを思い出し、風雪に苦労しているのではと慮る。
堂平山の次は大霧山だが間に白石峠、定峰峠、旧定峰峠と3つの峠を越える。峠を越えると言うことはその間にいくつかのピークもある。自分の感覚としてはアップダウンも覚悟を決めてマイペースで行けばさほど辛くない。ここは楽しむことに決めて一歩一歩進むことにした。白石峠から定峰峠まではコースタイムより5分多く要した。
逆に、旧定峰峠までと大霧山かではコースタイムよりそれぞれ15分ほど短縮。ペースは変わっていないので山と高原地図のコースタイムが甘く設定されていると思われる。
旧定峰峠は往時使われていただろう峠と言うことで古い時代を思わせる雰囲気がある。次に本日の最後のピーク大霧山を目指す。思ったより早く山頂に到着。
山頂には2名先客がいたが程なく下山。その直後「名倉さーん!」との声。高橋仁さんだ。思わぬところでお会いできびっくりした。別の会の方々と車であちこち訪れている途中で粥新田峠から大霧山に立ち寄ったとのこと。
山頂では昼食と写真撮影をし下山の途についた。粥新田峠の先のコースは橋場バス停まで出てそこからバス通りを皆谷まで歩くコースをとった。粥新田峠の先から皆谷に結ぶルートもある様だが分岐を見逃してしまったらしい。今日は気温が低かったため、ここまでダウンを脱ぐことはなかったが車道に降りてきてから午後ということもあり、やっと暑くなってきてダウンを脱いだ。粥新田峠から1時間の車道歩きで皆谷の駐車場に着き、無事下山となった。
本日の自宅から1時間でくることが出来、コースは危険箇所は全くなく展望が良く、長さ的に6時間少しとトレーニングに丁度よいと思われる。