甲信越

【スノーハイキング】浅間外輪山・黒斑山

抜群の眺望の浅間山外輪山  

山域:長野県:黒斑山山2404m
期日:2024年01月17日(水)
行程:川本6:30=花園=佐久北=車坂峠8:50/9:30➞表コースコマクサ展望台11:00/11:10→槍ヶ鞘(昼食)11:45/12:10➞トーミの頭12:30/12:40 ➞黒斑山(*)13:00/13:20➞トーミの頭13:40➞中コース➞車坂峠14:40=川本17:40

参加者:L高橋仁、大嶋、須藤、山口、豊島、赤坂

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行程:晴天、無風
 途中の佐久平パーキングで、八ヶ岳から北アルプスが丸見えで、今日の山行に期待が膨らむ。車坂峠への道路はアイスバーンなので慎重に登って行く。車窓から富士山まで見える。駐車場は数台で余裕がある。新雪は少なくトレースもあるので、ワカンは置いて軽アイゼンをつけて出発する。

 水曜日でも、入山者は結構多くて、次々と我々を追い抜いていく。表コースのコマクサ展望台で休憩、北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳の素晴らしい眺望を楽しんだ。登りがきつくなり、シェルターを過ぎれば槍ヶ鞘(赤ゾレの頭)に出て、浅間山(前掛山)が眼前に広がる。カメラを構えた人、人、人。トーミの頭も、黒斑山も込み合いそうなので、ここで浅間、牙山(ギッパヤマ)、トーミの頭などを眺めて、ランチタイム。
 鞍部に下り、登り返してトーミの頭へ。ここも眺望がすばらしいく、佐久や小諸の市街地が広がる。浅間山からは白い水蒸気が間欠泉のように繰り返し立ち昇っている。先に進んで、右側に所々浅間のビューポイントが開けた登山道を進めば、通信用の塔がある山頂に到着した。ここまでくると標高が上がり、浅間山の火口壁を望むことができる。


 蛇骨岳、仙人岳からJバンドへ続く外輪山の岸壁、眼下に広がる湯ノ平。遠く日光から谷川連峰までの山々を見たら下山開始。道々振り返り景色を惜しみながら、中コースの樹林帯に入る。雪が岩の隙間を埋めて、夏より歩きやすくなった道を快調に下って、駐車場に到着。素晴らしい眺望を満喫した山行が終わった。(高橋仁)

 

【ハイキング】御坂山塊 鍵掛から王岳

西湖から鍵掛・王岳・五湖山・女坂・精進湖

王岳から富士山を望む

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2023年12月22日(金)駒崎、高橋仁

行動記録:東松山5:30=西湖P7:15/7:40―鍵掛峠9:25―王岳10:50/11:50―五湖山13:30/13:40―女坂峠14:15―精進湖14:50―西湖P16:26

<天気快晴>西湖の北の尾根にある王岳に登ってなく、富士山の展望が良いので行くことにした。寒気が入り冬型なのでかなり寒いと思われ、防寒対策をしっかりした。

予定のいやしの里駐車場にはトイレがないので西湖脇の駐車場に止めさせて頂き、出発する。駐車場910mの気温はマイナス8度、樹林の中を鍵掛峠へ、ここまでは歩いたことがある。稜線に出ても風は北側で吹いている音がするだけで、歩いている間はほとんど風を感じられず、シャツだけで歩けて寒くない。ちょっとしたピークの鍵掛を通り落葉した木々の道、展望が良い尾根で富士山を見ながら進むと王岳山頂に着く。数人が休んでいる。ここで昼休憩にする。富士山は逆光で写真にはいまいちだ。

 

ここを下って横沢ノ頭のピークまで行って戻る予定で王岳を後にする。下りが急で悪路、戻るのは嫌だなと思って地図を確認するとピークを過ぎている。時間が早かったので五湖山を回って精進湖へ下り車道を歩いて戻る事にしても、明るいうちに着くと判断進むことを決める。計画当初、このルートをバス利用で考えたが乗り継ぎが悪く断念したのでルートが分かっていた事、王岳の上り返しをしたくなかったことが理由だ。 この先は樹林帯で展望が良くないと思っていたが、道は良く、ところどころ岩場があり、展望を楽しみながら降りる。富士山頂に雲が被っていたが、精進湖に降りるときれいになくなり、車道歩きも西日が当たりきれいな富士山を見ながら歩けた。一回り出来て満足のいく山行でした。 (駒崎記)

 

【ハイキング】総会記念ハイク 高川山

尾県資料館から高川山往復

 

 

山域:山梨県大月市 高川山(976ⅿ)

期日:2023年12月10日(日)

参加者:(9人)L高橋仁、SL木村、記 高橋武子、須藤、橋本、豊島、石川、駒崎、赤坂

行動記録:熊谷駅6:30=稲村神社・尾県郷土資料館駐車場8:40―小休止9:25/9:30―馬頭観音9:35―小休止10:10/10:20―急登―小休止10:40/10:45―禾生分岐―高川山頂(昼食)11:00/11:50―小休止12:20/12:25―林道始点13:05/13:10―稲村神社・尾県資料館13:20/14:00=熊谷駅16:40

快晴、落ち葉が降り敷く道を滑らないよう注意しながら登る。無風、暖かいとゆうより暑い。1枚脱ぎ2枚脱ぎして登る。麓の大月では最高温度が18.7度もあったとのこと、12月とは思えない暖かさです。木々の葉はまだ落ち切らず赤い葉も混じり、足元にはコウヤボウキの実の冠毛がかわいらしく目につく。頂上に近づくにつれ下りのパーティとすれ違う。禾生分岐手前の急登は、岩に落ち葉はついているし、下りの人には待っていただいてるしで、通り過ぎたらほっとし、一休みする。頂上はかなりの人。

昼食を済ませたら写真撮影や山座同定、青空を背景に白銀の富士山が何しろ圧巻、そして近くの山梨の山々や、遠く南アルプスの間ノ岳などを臨む、そして眼下にはリニア実験線が高川山から九鬼山へと突き抜けている。

下りは禾生分岐から谷道へ下る。九十九折りの土道で下り易かった。途中、1本の大きなカエデが美しく紅葉していた。下山後、尾県郷土資料館を見学、明治10年に開校した小学校の校舎とのことでしゃれた木造の洋館です。懐かしい昔の教室がそのままの雰囲気で残り、ドラマにも利用されたりするとのこと、いろいろ説明もしていただきました。

楽しい1日でした。              (高橋武記) 

 

【ハイキング】乗鞍岳

山域山名:北アルプス 乗鞍岳(3026m)

期日:2023年9月26日(火曜日)

行動記録

 熊谷駅南口4:55=川本道の駅5:10=花園IC=松本IC7:45=乗鞍観光センター8:45/ 8:00=畳平9:50/10:05-肩の小屋10:50-剣が峰11:50/12:15-頂上小屋12:25/12:40-肩の小屋13:15-畳平13:45/14:05=乗鞍観光センター14:55/15:10=松本IC=花園IC=川本道の駅18:50=熊谷市箱田19:20

 

参加者:L須藤、白根、黒澤

 

5時少し前に熊谷駅を出発、道の駅で黒沢さんと合流し長野周りで松本に向かう。安曇野では雲が高く常念などが良く見える。乗鞍の曇り予報もこの程度ならと期待してほぼ予定通りの時刻に松本ICを下りる。通勤時間にかかり、クルマが多くやきもきしながら予定より20 分程遅れて乗鞍観光センターに到着。急ぎ身支度をし、往復チケットを手にバスに乗車。車窓から綺麗なペンション、休暇村などの施設が見える。そんなところのバス停からも登山者を乗せ何回かスキー場を横切り登る。2000mを越えると木々の色づきがもや越に認識できる。バスは岐阜県に入ると間のなく日本一高い2700mの畳平に到着。霧雨が降っている。ターミナルビルで雨具を付け登山届を出し、出発する。広い車道を霞んだ白い池を見ながらなだらかな傾斜を登る。摩利支天岳を巻くところは落石防止の柵に大きな石がからんだり、壊れていたりする。道は下り、鞍部の肩の小屋に着く。ここから登山道が始まり、予想よりなだらかな道を進む。日本で一番登りやすい3000m峰の為か綿パンツに傘で歩いている二人ずれがいる。山頂は7度予報の為、低体温症に気を付けて下さいと声をかけていく。危険な所は無いがゴロゴロした岩が濡れており注意して登る。たくさんの人達が下りてくる。ガス越しにピークが見えてきたが、あの次が本当の頂上との事、ゆっくり登ると頂上直下にお土産を売る小屋があり、好天字の北アルプス方面の眺望写真があった。最後の急騰を登ると祠があり手をあわせる。祠を回り込むと背中合わせで別の社があった。長野、岐阜方面を夫々向いており、木曽駒山頂の2つの社を思い出す。この社前に標高標識があり、ここで写真を撮る。

ゆっくり休むほど広くなく、眺望もきかないので先ほどの土産物屋前に戻り、昼食をとった。昨日下山時、怪我をした人がおり、へリ搬送されたとの事、濡れていることもあり注意して下る。この時間でもまだ登って来る人がいる。その中に軽装の4人の韓国の若者グループがあった。眺望を楽しむこと無く、花が落ちた駒草以外の植物も見る事も無く、淡々と歩き、無事に肩の小屋に到着。時計を見ると1時間早いバスに乗れそうな事、眺望が期待できないので、剣が峰眺望が楽しめるはずの富士見岳をパスして歩いていると、斜面に2羽の雷鳥がおり、お腹の部分だけが白かった。

山は相変わらず見えないが中2時5分のバスに乗り帰途についた。今回は4時間滞在でしたが5時間滞在なら、誰でも3000m峰の雰囲気と眺望を楽しむ事が出来る事を実感する一日であった。時期は紅葉する木がない秋ではなく雪と高山植物を楽しめる初夏が良い。

                               (須藤俊記)

【夏のアルプス】白馬三山コース 2023/08/05~07

2023夏のアルプス

白馬山荘集中・白馬三山コース

山  域:白馬岳2932m、白馬鑓ヶ岳2093m
目  的:夏のアルプスを楽しむ
山行形態:無雪期一般登山(小屋泊・テント泊)
期  日:2023年8月5日(土)~7日(月)

参加者:CL石川 SL橋本 大嶋 豊島

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行動記録:
8/5    5:00道の駅かわもと=猿倉8:15/8:37・・・09:57白馬尻荘跡・・・10:03/10:15白馬尻小屋跡・・・11:10大雪渓取りつき・・・12:50/13:07雪渓終わり2030m・・・15:03/15:13岩室跡・・・16:02/16:10避難小屋2450m・・・18:10頂上山荘‥‥18:51白馬山荘2830m泊


8/6    6:15白馬山荘・・・白馬岳06:41・・・06:57/07:12白馬山荘・・・07:43/07:50丸山・・・9:42/9/55鑓ヶ岳手前鞍部・・・11:48/11:53鑓ヶ岳・・・12:33/12:38鑓温泉分岐・・・13:03大出原・・・14:20白馬鑓温泉小屋泊


8/7    白馬鑓温泉小屋05:58・・・06:30鑓沢・・・06:54崩沢・・・06:57落石沢・・・07:02杓子沢・・・07:46サンジロ・・・09:01小日向のコル・・・10:32中山沢・・・11:00猿倉台地・・・11:19水芭蕉平・・・12:02猿倉荘

8/5 連日の猛暑が続く中、予定通りに出発し順調に高速道を進む。二つある猿倉の駐車場の下の方に誘導される。駐車場整理の方の話では先週より車の数が少ないとのこと。標高1240m猿倉荘前の登山指導所で登山届を提出する。雪渓でのアイゼン装着、午後より雷の予報が出ている等の諸注意を受ける。大雪渓往復組、栂池下山組とほぼ同時にスタートする。

 古い写真を調べたら40年近く前の山登りを始めた頃1986年8月25,26日、このコースを1泊2日で歩いたことが分かった。当時は白馬駅前の白馬山荘案内所で軽アイゼンをレンタルしたのだが、現在のものと比べずっしり重かった記憶がある。
 白馬尻小屋で先行2チームが待っていてくれて熊トレ3チームが一堂に揃い記念撮影する。もうしばらく雪渓の取りつきまで歩き1640m付近で軽アイゼン装着。一枚余計に重ね着をして手袋も装着し大雪渓に踏み入る。雪渓上を吹き降ろすガス混じりの風が寒さを感じさせるくらい。熱くなった体には丁度良い。2030mで雪渓上の道は終わり昼食休憩とする。


 この後、急斜面の中のジグザグの道をいくつもの小さな沢を越えながら歩く。あたりは葱平と言われる御花畑が広がっている。午後3時に近づくと予報通り雨が落ちてくる。雨具を着けたがしばらくすると止んだ。手前の山小屋である白馬岳頂上宿舎が見えているがなかなか近づかない。天気は回復。ふもとの白馬村は雷雲に覆われ降っているようで時々雷鳴が聞こえる。振り返ると眼下に虹も見える。時計を気にしながらひたすら歩みを進める。


 頂上宿舎の下まで、先着していた栂池下山組の花森さんがサポートに来てくれた。徐々に雷雲が下から迫ってくる。何とか振られずに山荘に到着したかったが小屋前100mで大降りになり最後はびしょ濡れになって小屋に到着した。

8/6 朝5時15分に朝食。快晴。6時過ぎに空身で山頂に向かう。かなりの人でしばし展望を楽しむ。

 

   山荘に戻り身支度して縦走に出発する。杓子岳前の小ピーク丸山へ向かう前後で時折稜線にガスがかかる。展望はなくなるが、雷鳥が登山道のすぐ脇のハイマツ帯から姿を現してくれた。3カ所で雷鳥に遭遇、そのうち2カ所ではヒナも連れているのが確認できた。

 時間がかかりそうなので杓子岳登頂はパスし、トラバース道を白馬鑓ヶ岳へ向かう。稜線の砂礫帯にはそこかしこにコマクサが咲いている。鑓ヶ岳手前の鞍部で昼食休憩をとり、標高差140mほどのガレた道を登る。山頂に着きそそくさと記念写真を撮って鑓温泉分岐に向かう。今日も午後3時から雨の予報のためテント泊予定の2人(石川、橋本さん)は降られる前にテントを設営しようとここから先行して降り鑓温泉に向かうことになる。


 このあたり一帯は国土地理院地図にも記されているように国の特別天然記念物になっている白馬連山高山植物帯の核心部である。すでに綿毛になったチングルマの群落や鮮やかなオレンジ色のクルマユリの一大群生地がひろがっている。途中2295mで軽く休憩をとり、ちょっといやなクサリ場をやり過ごして14:20に鑓温泉小屋着いた。

 テント泊は1人2000円、テント一張2000円、温泉入浴料1500円かかった。露天風呂は混浴で、女性は水着で入っている。テントを設営し、女性がいなくなったタイミングで風呂に入ったりして後続の二人を待つ。4時過ぎに二人が到着した。

8/7 昨晩は一時激しい雷雨となったが無事朝を迎える。今日は曇り空。6時前に出発。鑓温泉のある湯ノ入沢のダイナミックなスノーブリッジ、その下の激しい流れを右手に見ながら鑓ヶ岳、杓子岳に発する三つの沢に架けられた橋を渡って高度を下げていく。小屋の案内板に増水時に橋が流された場合は通行不能になると書かれていた。7月下旬までは雪渓歩きもあったようだが、すべて夏道を通るようになっていました。杓子沢を越えた地図上の1856地点が自然の展望台となっていて鑓温泉小屋までが見通せる。


 この後双子岩近くの小日向のコル(1824)を乗っ越してひたすら猿倉荘目指して下っていきました。

 猿倉荘に着いたら皆でコーラで乾杯。無事に歩き通せたことが何よりでした。

今回の反省・・・計画段階では漠然とコースタイムの1.2倍ぐらいまでの時間で歩けるだろうと考えていた。結果は2倍近くかかってしまった。例年通り初日に熊谷発の計画だったが、前日発にして当日は朝6時頃から行動開始にするべきでした。

 つらつらと振り返って思い返してみると、もし天候が悪化したり、体調不良者が出た場合は危険な状態になったと思われる(この経験を’ヒヤリハット’ならぬ’じんわりハット’と名付け、その事例として書き留めようと思います)。計画段階からメンバー間の意思疎通を図り慎重を期すこと、普段のトレーニングを欠かさぬことが長く登山を続けていくためには必要であることを強く再認識しました。

【夏のアルプス】白馬大雪渓往復

白馬大雪渓を往復

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 山  域:北アルプス 白馬岳2932.2m
目  的:「夏のアルプス」大雪渓を登り、白馬山荘に集中合宿する
山行形態:無雪期一般登山(小屋泊)
期  日:2023年08月05日(土)~06日(日)
参 加 者:CL高橋仁、赤坂、相澤
行  程:
5日 道の駅川本5:00=花園IC=長野IC=猿倉駐車場8:30→白馬尻9:50/10:30→
大雪渓 11:10➝葱平12:40➝頂上宿舎16:00→白馬山荘16:40 (泊)

白馬大雪渓山域は高山植物が豊富と聞く、一面のお花畑を楽しみに、登山道に一歩踏み入れる。すぐに猿倉山荘が見え、小屋の前にアイゼンが並び吊るされている。ここで借りることができるようだ。ここを素通りし、なだらかな登山道をしばらく歩く。やがて道は岩がむき出し傾斜も徐々に上がってくる。ゴロゴロ岩がむき出した山道は白馬尻まで続く。やがて川のせせらぎの音が耳に入ってくる。せせらぎの音を聞きながら足を進めると前方が開け大雪渓が目の前に広がる。白馬尻に着く。一休みしていると、他の2グループと顔を合わせ、記念写真を撮る。          ここではアイゼンを取り付けることができず、もう少し歩き、大雪渓が間近に迫った箇所でアイゼンを靴に取り付ける。雪渓の上は天然のクーラーとなり、シャツ1枚では寒く、上衣を羽織る。歩き始めは穏やかな傾斜で歩き易かったが、徐々に斜面がきつくなり、一息入れる。1時間30分位歩いた所で、アイゼンを取り外し、山道に入る。ここからはゴロゴロとした岩の上を歩く。ここらあたりが葱平と呼ばれている所か、高山植物が目立ってくる。シロウマタンポポ・キンポウゲ科の黄色や、トリカブト、・ミヤマオダマキの紫、クルマユリの朱色が山道を囲む。登りにつれ、高山植物は豊富になり、目の前にお花畑は広がる。雪渓とお花畑の織り成す景色に目を見張る。ハクサンフウロ、ハクサンイチゲ、ミヤマワガタソウ、ウルップソウ、イワギキョウ等々の名が聞こえてくる。覚えきれないほど程の種類の植物が目に飛び込む。
高度をあがるにつれ、稜線付近は、天然のロックガーデンが展開する。一方、山道は傾斜がきつくなり、大雪渓で疲れた足はさらに重くなる。高山植物の写真撮影が重なりペースが遅くなる。更に悪いことに葱平を過ぎる頃から雨がポツリポツリと来る。急いで雨具を羽織る。やがて雨脚が速くなり、視界が悪い。やっとの思いで、稜線に。この頃は雨も止み一息入れる。頂上山荘の前に広がる天然のロックガーデンに目を向けると、イワギキョウ、ウルップソウの紫が映え、気持ちが癒される。重い足をひきずり白馬山荘へ向う。
6日 白馬山荘6:10➝山頂往復➝白馬山荘6:40/7:45➝葱平10:05➝大雪渓11:05➝白馬尻11:50/12:30➝猿倉駐車場13:30
ザックを山荘に置き、 朝、一番で白馬山頂に向かう。山道は登山者で賑わう。頂上の標識の前は記念写真を撮ろうと登山者で列を作る。30分程度で往復することができ、少しゆとりの時間を作れたので山荘のレストランに寄り、コーヒーを飲みながら、しばらく談話を楽しむ。
8時前に山荘を離れる。山荘付近は岩礫地帯が広がる。ここら辺にコマクサが植生していると聞き目を配りながら下っていると、あちらこちらと4株程度みつかる。首を垂れたようにピンクの花が可憐。更に赤褐色のイブキジャコウソウがこんもりと生えているのが目に入る。ミヤマアケボノソウも見つける事が出来た。黒味掛かった紫の珍しい色の花。
稜線を外れると傾斜がきつくなるが、葱平迄の道のりはお花畑が一面に広がり美しい景色をつくる。朝日を浴び、花が喜々と昨日の曇天の中で見た時よりも花の色は映えている。葱平と呼ばれるのは、葱がこの辺一帯に生えていたのかどうか解らないが、気のせいか仲間の白馬浅葱の赤紫が目立つ。この辺りから、登山者が賑わい下山者と登山者が交差し、立ち止まりペースが落ちる。
大雪渓に入るとガスで視界が悪い。さらに傾斜がきつくなり、ストックの必要な個所であるが、生憎間に合わせで買ったストックはいつの間にか短くなり役立たず。前につんのめり足の運びが上手くいかない。やっとの思いで大雪渓を渡りきり、アイゼン外す。その時、靴底のソールが剝がれているのに気づく。白馬尻までその状態で進み、ここで、昼食を取り、高橋仁さんにテープで靴底の応急処置をして頂く。
ここからは森林帯に入る。心配していた天候は急変する様子もなく、一安心。ここからは、1時間程度の道のりにホットはしたものの下る一方なので、つま先や腿に痛が走る。やがて山道は平坦となり、猿倉山荘に到着。ここで、冷たいコーラを飲み一息つき,車に乗り込む。途中、日帰り温泉で汗を流し、帰宅に向かう。お疲れ様でした。翌日、好日山荘へ行き、靴の修理依頼とストックを購入、次期の登山に備える。                          相澤 記

 

【一泊ハイキング】花の巻機山

雪渓と花の巻機山

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山域山名:巻機山 (1967m)新潟県
期日:2023年6月24日(土)~25日(土)
参加者:CL黒澤 SL高橋仁 花森 赤坂

行動記録:6/24 川本(6:00)=関越道=湯沢石打スマート=桜坂駐車場(8:00)
登山口発(8:30)―7合目(11:45/12:30)―避難小屋(14:00)
<雨・くもり>川本出発時はくもり、関越トンネルを抜けると雨。今日は移動だけなので雨でも構わないと明日の晴天に期待して向かう。国道を外れ桜坂駐車場に向かう道路では地元の人が道路整備の草刈りをしています、助かります。桜坂駐車場に着きました3割程度の駐車スペースが空いています、少雨でも登山者がけっこういる、100名山効果です。
 少雨のため、雨具に着替えて出発します、10:00ごろから雨が収まります、ぼちぼち下山者とすれ違うようになり、山頂は雨でなにも見えませんと挨拶をかわします、7合目での昼食時では雨が上がり周辺が明るくなって来ました。雨具を脱ぎ蒸し暑さから少し開放されました。ニセ巻機山に着いたときは青空、残雪、新緑、山並み、お花畑と記念写真が撮れる状態になっています。避難小屋に到着、けっこう綺麗、先客者は2名。

  荷物を置き小休憩後、水場に向かいます、先行者からは上流は雪渓で水が汲めないので下流へ向かいます、幸い少し下った所で雪渓が切れており水が確保できました。まだ時間があるのでのんびり分岐まで往復夕暮れを待ちます。夕食では単独登山者より料理を振舞って頂きおいしくいただき就寝につきました。           (記:花森)

行動記録:6月25日
巻機山避難小屋5:40→巻機山分岐6:00/6:15→割引岳(1930m)6:50/7:10→巻機山分岐7:40/7:50→巻機山8:00/8:10→牛ヶ岳8:20/8:30→巻機山9:10→巻機山分岐9:30/9:40→巻機山避難小屋9:50/10:20→前巻機10:30→7合目(昼食)11:10/11:30→5合目12:35/12:50→巻機山登山口13:50→駐車場→熊谷18:15
<天候快晴>
 朝4時頃起床、朝食後それぞれで山小屋周りを散策。雪解け後の足元はお花畑と雪渓と青空。日の出は4:25だが山の上では5:20頃山からお日様は山から顔を出した。予定より20分早く山小屋を出発、巻機山分岐を目指す。鳥の声が爽やかに聞こえる。木道と池塘が美しく、まだ白い水芭蕉が残っていた。

 巻機山分岐(巻機山標柱)からは霧が出ていたので先に割引岳を目指すことにする。雪渓が行く手に大小2つもあり、緊張しながらこわごわ渡る。なんとか行きは雪渓をアイゼンなしで歩ききり、割引岳頂上へ到着。霧が少し出ているが雲海が素晴らしく火打山も見える。休憩後巻機山分岐に戻る。帰りは雪渓の怖い二人は大きな雪渓は山の上を巻いて歩いた。ハイマツ、ツツジ、笹のブッシュの中、足を取られながら歩き切った。朝露でズボンが冷たい。アイゼンがあればとアイゼンの頼もしさを感じた。

 巻機山分岐に着く頃には朝早く登ってきた人たちに出会う。分岐からは巻機山の景色を楽しみながらたおやかな山の木道を歩く。山肌にある池塘がきれいだ。ケルンが積んである頂上に着く。なだらかな山、青空に染まった池塘、大きな雪渓を眺めながら牛ヶ岳に向かう。牛ヶ岳では残念ながらわずかに霧がかかってしまったが越後三山が霧から顔を出している。牛ヶ岳から巻幡山頂、分岐を経て避難小屋に戻る。

避難小屋で荷物のパックをして下山する。前巻機山を経由して七合目で昼食を摂り、時折花を楽しみながら段差のきつい山を降りきった。天候にも恵まれ、お花畑、雪渓、池塘、たおやかな山、巻機山は忘れられない素敵な山の一つになりました。

 ギンリョウソウ、アカモノ、イワカガミ、ドウダンツツジ、ツマトリソウ、ショウジョウバカマ、ハクサンコザクラ、マイズルソウ、タカネスミレ、イワイチョウ、キッコウキスゲ(蕾)、
ワタスゲ、タテヤマリンソウ、ツバメオモト、オノエラン                 <赤坂 記> 

 

【ハイキング】桜満開 光城山、長峰山 2023/4/10

山  域:光城山911.7m、長峰山933.4m 長野県安曇野市豊科光

目  的:春の花散歩 桜
日  程:2023年4月10日(月)
参 加 者:新井浩、駒崎
行動記録:深谷6:00⇒光城山登山口P9:10/9:30→光城山10:50→烏帽子峰11:40→長峰山12:10/13:45→光城山登山口P15:05

 光城山の駐車場は一杯であったが、ちょっと待って何とか滑り込む。ここは安曇野の市民のお手軽ハイクの山のようで、早朝登山の人たちは、すでに下山してきたようだ。今日は月曜日なのであまり人はいないかなと思ったが大違いで、桜満開でにぎやかであった。
 
登山道を登り始めると、桜の大木が続いており、満開だ。桜の樹間から北アルプスの山並みがきれいに見えて、登っている最中ずっと心が躍った感じであった。桜の花びらと、常念岳をきれいに入れて写真を撮ろうとするが、かなかなかうまくいかない。登り始めて一時間ほどで光城山の山頂エリア。そこには桜の林が広がっており、ここも満開。花見をする人も多い。こんないいところがあったんだと、またも感動ものでした。
 

 
桜を堪能して、長峰山に向かう。舗装されたハイキング道、歩き易い山道、とてもよく整備されている。光城山から烏帽子峰を通過し、長峰山に到着。山頂には展望台と鎖(クサリ)のモニュメント。ここも桜があり、大勢の人が休んでいる。展望台に登ると360度の展望。北アルプスと安曇野の街並み、いい景色だ。ここで昼休憩とする。桜の下に腰を下ろしのんびりする。
 

 
目の前に広がる北アルプス、蝶ヶ岳~常念岳~餓鬼岳~蓮華岳と山頂部が白く化粧された山並みがきれいだ。安曇野への移住者が多いと聞く。こんな景色が見られるからだろう。桜の中を下山始める。つづら折りの登山道を安曇野の街に向かって降りていく。やがて麓の集落へ降り車道を駐車場へ戻るが、集落の庭先の春の花を見ながら歩くのも楽しく、あっという間に駐車場へ着いた。時間があったので、この後わさび農園に行き、わさびコロッケとわさびソフトクリームを食べました。
(新井浩 記)

【無雪期PH】北八ヶ岳 同人秋合宿 2022/10/8,9

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秋の合宿(一日目) ぬかるみの山路に苦戦 茶臼山・縞枯山


山  域:北八ヶ岳 茶臼山・縞枯山
期  日:2022年10月8日 (土)
参 加 者:C L橋本、S L高橋(仁)、須藤、黒澤、赤坂、相澤
行  程:熊谷駅南口5:00=川本5:20=白駒池駐車場7:30/9:20→麦草峠9:45→大石峠10:00→茶臼山11:10→縞枯山展望台11:30/50→縞枯山→12:30→雨池峠13:10→雨池14:20/30→白駒池駐車場14:20


 八千穂高原に入ると白樺の樹々が目立ってくる。黄葉を残したもの、すっかり葉を落した白樺が沿道を囲むように林立。「日本一の白樺の群生地」の看板が目に飛び込む。この白樺の群生を楽しみ、しばらく爽やかな林道を進めると目の前に車の縦列。白駒池駐輪場に到着だ。混雑するとは聞いていたものの、まさかこんなに早くから渋滞になるとは驚き。いつ入場できるのか見当がつかない。

 9時少し前に駐車場に入ることができた。待つこと1時間30分。早速に登山支度を済ませ、白樺の森に入る。森はコメヅカの大木が林立、その中に白樺・ダケカンバが混じる。木もとは苔が一面に蔓延る。横たわっている岩にも覆いかぶさり、幻想的な景色を作る。

 ここを抜けると視界が開け、山を背景に自然が作った庭が現れる。岩が散らばり、その間にハイマツ、芍薬、ナナカマド等の低木が生え、日本庭園を思わせる。美しい。この「白駒の奥庭」を後に、又、森に入る。「黒曜の森」と記されている。この森も、下地は苔に覆われ、神秘的な空間を醸し出す。フウリンゴケと記された札が目に入ったが、これにあたる苔がよくわからなかった。やがて森は苔に代わり熊笹が覆いかぶさってくると茶水池に入る。ここからはシラビソの森の中を歩く。シラビソのほのかな香りが漂う。道は木道で整備された遊歩道となり歩き易いが、雨で濡れ、かなり滑る。自分を含め、あちらこちらで滑り、尻餅をつく光景を見る。中小場に着く。

 ここからは木道と岩場の道が繰り返し、茶臼山・縞枯山・雨池と続く。山路の両側はシラビソの森。横たわる岩に苔が覆いかぶさり、「もののけ姫」の世界に入ったかのような情景が続く。どこからか、妖精が飛び出すかのよう。 ゴロゴロとした岩を登り詰めると、茶臼山山頂に到着。視界が悪く、一息ついて縞枯山へ。道すがら立ち枯れたシラビソの木立群が目に入る。枯れた木立の脇には新しい生命が宿り、鮮やかな緑を見せている。大きく成長した若木も目に付く。やがて大きな岩塊が現れる。この岩塊をよじ登ると縞枯山展望台へ。どんよりとした天候では周囲の景色をのぞめない。ここを下り、縞枯山の頂上へ向かうが、頂上がどこなのか、はっきりしない。「ここが縞枯山」との標識があったが、そこであろうか。


 スケージュールから大分遅れている。雨池に急ぐ。水面は静かに佇み、対岸に立ち並ぶ緑の濃淡がコントラストされ、おぼろげな景色を作る。東山魁夷の絵画が思い浮かぶ。その中に混じるナナカマドの赤が映える。ここでも長居は無用。急ぎ、白駒池駐車場に向かう。駐車場の渋滞、山路のコンデションの悪条件の重なる中での山行、お疲れ様でした。            
(相澤記)

秋の合宿(二日目) ニュウ・中山・高見石コース


山域山名:北八ヶ岳(天狗岳コースを変更)
期  日:2022年10月9日(日)
参 加 者:CL高橋 SL橋本 須藤 相澤 浅見 黒澤
行動記録:白駒池8:05-白駒池分岐8:15/8:20-ニュウ9:40/9:55-中山峠分岐10:55/11:10-中山11:30/12:00-高見石手前13:00/13:05-高見石13:15/13:30-白駒池駐車場場14:20


<天気曇り後雨>今日の午後3時ころから雨になるとの天気情報から、昨夜の打ち合わせで、下山時間を早めるため天狗岳をコースから外した。登山順路もニュウを先にする時計回りにした。歩く時間が大分短くなったので起床を午前6時とゆっくりめに。温かいスープと赤飯で朝食。食後、テントと食器類を片付け、手分けして駐車場の車まで運び、改めて白駒池に全員集合の後、午前8時5分、我々のグループが最初に出発。出発するとすぐに木道となり10分ほど歩いたところで白駒池周回コースとの分岐に着いた。池の景色が素晴らしかったので写真休憩。

 ここからニュウに向かう木道に入る。しばらく進むと木道はなくなりぬかるみの道を進むようになり、倒木や石の上を選びながらできるだけ靴を濡らさないよう歩く。転ばないよう足元ばかり見ていて、周りの苔むした美しい景色を楽しむ余裕がない。ニュウが近づくと斜度がきつくなったが、ぬかるみは少なくなり歩きやすくなってきた。尾根に出ると左手に岩の積み重なったニュウ。ニュウの岩の上に登ると雲が多かったが、西方面の北アルプスや昨日登った茶臼山や縞枯山はよく見えた。振り返ると天狗岳の荒々しい峰とこれから向かう稜線が見えた。15分ほど休憩し中山を目指す。先ほど見た稜線の道は樹木に覆われているが左手は急峻な斜面。

 ニュウにいた時よりだんだんガスが多くなり景色は見えにくくなってきた。中山と中山峠の分岐に着く。歩く人の邪魔にならない所を探し休憩。ここから岩の急登になり20分ほどで中山の展望台に着く。展望台は風が吹き抜けていたので風の弱い場所を探して昼食休憩。中山からは下りになるが最初は岩の多い険しい道だったが、緩やかになるにつれぬかるみの多い道になってきた。

 高見石が近づくと緩やかな上りになって、高見石まであと数分というところの広場状の場所で休憩。つくづく北八ヶ岳は本当に苔が豊かだ。こんな感じのところはそうはないだろう。改めて北八ヶ岳が気に入った。高見石小屋に着き、ザックをデポして高見石に登ったが眼下の白駒池はガスに覆われて全く見えなかった。ここから駐車場までの下山路は白駒池を通らない斜度が緩やかな左側の道を選んだ。

 駐車場に到着し靴の履き替え荷物の整理を始めたところで雨が降り始めてきた。天狗岳をカットして正解だった。しかし我々より先に下山していると思っていた大島グループはまだ戻って来てませんでした。雨はだんだん強くなり、寒くもなってきて心配もしましたが、我々から1時間ほど遅れて無事下山してきました。
(黒澤記)

北八ヶ岳 ニュウ、中山、高見石ゆっくり組報告


山  域:北八ヶ岳 ニュウ2352m、中山2496m、高見石
日  時:2022年10月8,9日
参 加 者:CL木村 SL石川 白根 新井勇 大嶋 赤坂 豊島
行動記録:
10月8日 熊谷駅南口7:00=川本7:20=途中買い出し=白駒池駐車場→青苔荘
 熊谷で調理用具を積み込み、川本で石川車と合流して出発。中部横断自動車道を終点手前で降りてスーパーで今晩の食材を買い込み白駒池へ。駐車場手前500m程から駐車待ちの長い列が出来ており、停められるまで1時間以上かかった。皆で手分けして青苔荘まで荷物を運ぶ。駐車待ちで予定が狂ってしまったので、ゆっくり組の今日の行動は荷物運びの2往復だけとなった。テントの板場を4か所確保し、青苔荘に受付に行くと、小屋の主人は熊トレの事を良くご存じでびっくり。のんびりと夕餉の支度に取り掛かる。健脚組は予定時間になっても到着しないが、あちらも駐車渋滞に巻き込まれたのだと気付く。夕食のキノコ鍋が出来上がる頃には健脚組も到着し、テントを手早く張って、皆で鍋を囲みながら歓談した。
(木村記)


10月9日 青苔荘8:08~08:25ニュウ方面分岐~09:06白駒ニュウ分岐~09:54稲子湯分岐09:55~10:19ニュウ10:40~12:04中山分岐(昼食)12:19~12:38中山~12:43中山展望台~14:14高見石小屋(高見石)14:29~15:15白駒の池~15:29白駒の池 駐車場


 9日早朝天気は良く、木村さんは朝焼けに染まる白駒池を写真におさめる。予定外の赤飯ときのこ汁の朝食をいただきしっかりカロリーを摂取できた。テント装備、炊事用具などを一旦駐車場まで撤収し、再び青苔荘に戻る。


 用意ができたところで、先発組に続いて出発する。白駒池の周遊路はほぼ木道になっている。半分ぐらい進んだところ、池の南東部からニュウへの登山道に入る。池の周辺からこのあたり一帯はコメツガやシラビソなどの針葉樹林帯である。地面や岩、倒木が幾種類もの苔で覆われ、また幼木もそこかしこに育っていて、うっそうとした雰囲気は独特のものだ。


 ここのところ雨の日が多かったせいか登山道はかなりぬかるんでいて、湿った木の根や岩も滑りやすい。ゆっくり慎重に高度を上げニュウに到着。3連休の中日、巨石を不規則に積み上げたような頂上部分はかなりの人で混雑している。何とか記念撮影し、時折ほんの一瞬ガスが晴れる時には歓声が上がる。爆裂火口の硫黄岳、冬に行ったことのある天狗岳が近い。


 ニュウから中山へ向かう。登山者も幾分少なくなった稜線の道をすすみ、中山峠への分岐でちょうどお昼になり昼食を摂る。昼食後、展望のない中山を通過、すぐ先の展望台で蓼科、雲のかかった北アルプスを望む。この後雲行きも徐々に怪しくなりひたすら高見石目指して下りる。下に向かうほど道もぬかるんで歩きづらい。


 高見石小屋に到着し、高見石に上って小屋に戻る頃ぽつぽつと降り出してきた。雨具を着け早々に白駒池へ向かう。ほどなく雨も本降りになる。今回メンバー誰も転倒など事故無く歩き先発組の待つ駐車場に着いた。 (石川記)

【ピークハント】乗鞍岳

乗 鞍 岳 (個人山行)

 バス利用で登れる3000m峰

山域山名:北アルプス 乗鞍岳

期日:2022年9月26日 

参加者:橋本

乗鞍岳剣ケ峰はあそこだ

行動記録:25日 熊谷=上信越長野道=三本滝バス停 26日 三本滝バス停7:15=シャトルバス=畳平バスターミナル7:50/8:00-乗鞍岳剣ケ峰9:10/9:30-肩ノ小屋-10:00-位ケ原山荘10:50-三本滝バス停13:00=上信越長野道=熊谷

<天気晴れ>台風15号の影響で連休は広い範囲が雨で、乗鞍岳のシャトルバスも24日は運休となっていた。25日は運行する予定なので乗鞍岳山行を計画した。畳平までのシャトルバスは長野県側からのエコーライン経由のみで、岐阜県側からはスカイラインが通行止めで運行中止となっている。

5時過ぎに起きる。周囲はスキー場で草原が広がっている。ススキの穂が朝日で光っている。空が青く、秋の雲が少しかかっている程度の良い天気だ。朝食を摂り、準備をして朝一番6:15のバスに乗ろうとバス停に行くが、6:15発は赤字で日祝日のみの運行と記されていた。PC画面では気づかなかった。次の7:15の便に乗る。ここのバス停では、1人しか乗車がないが、2台のバスは登山者でほぼ満席だった。バスは、畳平目指し、ダケカンバの混じる急な針葉樹の森を走り、標高を上げていく。下の乗鞍高原、その向こうの松本市街、さらに向こうの八ヶ岳などが見えてくる。冷泉小屋、位ケ原山荘前を通過すると樹林を抜け、一気に視界が広がり、乗鞍岳、周囲の山々がよく見える。尾根を越え、畳平バスターミナルに着く。ここで全員下車する。標高2700mだが北側の恵比寿岳はハイマツの緑と岩の崩壊地で色づいている草木は少ない。駐車場から登山道を南に進む。薄茶の草原が広がり、草花はない。7月頃には花が盛りだと想像する。摩利支天岳には観測用のドームの建物が建ち目立つ。右に不消ケ池が緑っぽい水をたたえる。尾根に出て、その東側の作業道を進むと正面に蚕玉岳と乗鞍岳剣ケ峰が聳える。標高2500mを超え、ハイマツの帯が長く伸びている。東側には、山脈が幾つも重なって見える。肩ノ小屋を過ぎてからが本格的な登りで、息が切れ、汗が吹く。この辺にきて、登山者が増えた。老若男女が山頂を目指す。道は砂礫、大石、大岩だが濡れていないので、確実にステップを踏んで標高を上げる。景色はよく見えるし、風も無く、快適に登れる。乗鞍岳は火山で、少し登ると西側に火口湖の青い権現池が見える。最後の斜面を登り、神社の建物の建つ乗鞍岳剣ケ峰に到着した。四方の山々が本当によく見える。北には、焼岳、穂高の山々、槍ヶ岳、笠ヶ岳、双六岳等が、東には、南アルプスの山脈、八ヶ岳が、南には御嶽山が、西には白山が見える。次々と登山者が登ってくる。しばらく休憩し、景色を楽しんだ後、下る。

上:不消ケ池 中・下:北アルプスを望む

 肩ノ小屋まで往路をたどり、そこから東斜面の道を下る。春スキーでこの辺まできたと思い出すが、雪があり場所は大体でしかわからない。大石がある道で、景色を見ながら下る。乗鞍岳東斜面には帯状にハイマツが生えている。土砂の留まる凸部に帯状に生えている。標高2500mを超えて灌木、草が生えているので、火山活動は相当以前に止まったのだろう。足元近くを見れば、大石の間に砂礫が溜まり、そこに草が生えている。

 三本滝までの登山道があるが、数か所、乗鞍エコーラインのため途切れている。次の入口に確実に入るには行き過ぎないよう注意が必要だ。ガードレールなどに赤のペンキでマークがあり入口などと記されている。最初は登山道に車道から入る場所を見過ごし、1度戻り、沢筋の道に入り、下る。植物も生えているが、岩間に生えるミヤマダイコンソウが赤くなっている位で、他は黄茶色で目立たない。少し下ってからナナカマドの紅葉、赤い実に出会う。ヒョウタンボクの赤い実も見つける。急斜面を下って、ダケカンバの林を抜け、車道に出る。車道は、マイカー規制で車はほとんど通らない。通るのは自転車でちらほら。位ケ原山荘を過ぎて登山道に入る。この辺から、木々が大きく、樹種も常緑針葉樹が増える。斜度がきついが、板で道が整備されている。冷泉小屋を過ぎ、道は沢沿いになる。ムシカリの紅葉と赤い実、地味な花のハグマなどがある。最後の車道を横切り、尾根筋に入る。針葉樹の鬱蒼とした森の中を進む。笹がその下に生え、道沿いには、マイヅルソウ、ユキザサが赤い小さな実を付けている。三本滝レストハウスのほぼ真北で尾根道からの分岐があるはずだと右を見て歩く。直ぐに分岐の標識があり、右に曲がり斜面を沢に下る。そして橋を渡り、少し登っていき、出発した三本滝の駐車場に着くことができた。肩ノ小屋から位ケ原山荘までは、登り下りの登山者に会ったがその後は1人の静かな山歩きだった。登山道が車道で分断されており、特に入口に注意が必要だ。車道とはいっても車は通らず、静かである。時期を選んで行けば地形、森、植物が変化に富んだ道で、景色も植物も楽しめる山である。また、植物の垂直分布もよく分かる山である。

  

上左:ナナカマド 上右:ムシカリ 中:透明感のあるユキザサの実 下:静かな森を歩く

【ピークハント】越後駒ケ岳

越後駒ケ岳(個人山行)

初秋の越後の山を味わう

紅葉の向こうに越後駒ケ岳

 

山域山名:新潟県 越後駒ケ岳

期日:2022年8月19日

参加者 :橋本

行動記録:枝折峠(しおりとうげ)5:30-小倉山7:10-駒ノ小屋8:40/50‐越後駒ケ岳9:05/10:30-駒ノ小屋10:40-小倉山10:50-枝折峠12:40

上:荒沢岳も険しい 下:雪渓の上に山頂がある

<天気曇>この夏は猛暑に続いて雨続きで、山に出かけられなかったが、1日だけ晴れ間がでるとの天気予報に、念願の越後駒ケ岳に登ることにした。情報収集、計画立案し、夕方出かけた。小出-枝折峠は通行止めで、シルバーラインのトンネル利用、銀山平経由で枝折峠に行く。新潟に入って湯沢辺りから雨が降り始め、インターを降りた小出は相当な雨だ。峠に登る付近でも強い雨が降っていた。枝折峠のPには数台が駐車している。外にも出られないのでそのまま休む。

 朝、5時起床、曇りなので一安心。直ぐに支度し、朝食をとり5:30出発する。銀山平方面も見える。昨晩よりも車が増えている。このルートは峠からずっと尾根歩きで、標高差1000mほどだが、水平距離が長く、コースタイムは11時間とある。荷物も少なく、速めに歩く。尾根道なので木々は高くなく、下草少なく、昨日の雨の後、風があったせいか夜露、雨露で脚が濡れることもない。リョウブが茂り、白い花を一杯つけていた。明神峠を過ぎ、南方にある荒沢岳が朝日に陰影深く聳える。西には今日登る尾根と、山頂が雲で隠れた越後駒ケ岳が見える。相当長い尾根だ。道は、階段、木道とよく整備されていて歩きやすい。ホツツジやオクモミジハグマ、コゴメグサ、ヨツバヒヨドリバナ、白い花のアジサイの仲間などが咲いている。派手ではないが、個性がある。

 数十m以下の小ピークの登り下りを繰り返しながら進む。所々に小さいながらも湿原がある。道行山を過ぎ、小倉山付近から斜度が増す。雲が多く、すっきり晴れない。前駒で灌木が切れ、視界が効く道に出て左右の山麓、谷が見える。谷が深い。岩場が出てきた。左右は草原になり、黄色のキンコウカが鮮やか。岩場といっても足場はあり、バランスさえ崩さなければ問題ない。上の方にアンテナの鉄柱が立っており、あれが山小屋かと思いつつ登ると、そのとおりだった。水は流しっぱなしで、冷たい雪解け水を美味しくいただく。駒ノ小屋の東側に平らな休憩所があり数人休んでいる。小屋の裏から山頂が見えるはずだが雪渓が見えてその上は雲の中だ。小屋裏の黄色いキク科の花とトリカブトが綺麗に咲いている。山小屋の管理人に尋ねると花は自生だと言う。晴れるまでここで待っていても仕方がないので、山頂に向かう。笹も低くなり花も増える。リンドウ、アザミ、せり科の白い花、ゆっくり咲いたコバイケイソウなど。尾根になって右折150mで山頂に着いた。小さな像が祀られている。西の八海山は見えない。南に続く尾根がガスの切れ目に見える程度。30分間、他の登山者と晴れ間を待っていたが、晴れそうにないので下山することにした。

上1:リョウブの花 上2:キンコウカ 上3:ツバメオモト 上4:コシアブラの

登りとは異なり、ナナカマドの葉の一部と実が赤くなっていることに気付く。岩場の岩がチャートで地層があること、アジサイの花が桃色になっていることなどにも気付く。10時ころまでは登る人とすれ違う。ハチとカマキリを合わせたような虫や、ヤマカガシに出会ったりしながら、峠に向かう。ツバメオモトの青い実がかわいい。コシアブラの花が咲いていて白い線香花火みたいだ。オオカメノキも実を赤くしている。オヤマボクチは牛蒡と同じような蕾を付けている。晴れ間も時々出て、日陰でないと暑い。順調に下って枝折峠に予定よりも早く着いた。

 今回、水平距離が長く、コースタイムは山と高原地図で11時間10分、分県ガイドで8時間50分となっていた。5:30発、12:40着なので7時間10分かかり、休憩を35分引くと6時間35分で往復したことになる。コースタイムより幾分速く歩けるとは思っていたが、結構速く歩いたことになる。晴れていて、道も整備されており、日帰りで荷物も少ない条件もあったとも思う。転倒、滑落等事故せず、ばてない歩きかたが一番速い歩き方になるので、その範囲で歩くことを心がけ、この歩行力を維持したいと思った。

 

 

 

 

【ハイキング】志賀高原 2022/08/06,07

夏の志賀高原合宿

山域山名:志賀高原・赤石山、岩菅山、焼額山、自然探勝コース

期日:2022年8月6,7日

アルバム

参加者:

6日 [登山組] 赤石山 :CL石川 SL橋本 高橋 木村 須藤 黒澤 赤坂
   [散策組] 自然探勝コース :L相澤 大島 新井
7日 [岩菅山Aコース] L石川 黒澤 相澤 
   [岩菅山Bコース] L橋本 須藤 木村
   [焼額山]  L大島 高橋 赤坂

記録:

6日 赤石山

山域山名 : 志賀高原 赤石山(2109m)

期日:2022年8月6日(土)
参加者:CL石川 SL橋本 高橋 木村 須藤 黒澤 赤坂


行動記録:熊谷駅南口5:40=道の駅かわもと6:00=志賀高原道の駅9:20=大沼池入り口駐車場9:30→大沼池10:25/10:45→赤石山山頂12:25/13:00→14:20大沼池→15:15駐車場=ホテル一乃瀬


 暑い熊谷から脱出し、志賀高原山の駅に到着、散策組と分かれて大沼駅駐車場まで車で移動し出発した。お天気を心配していたがよく晴れていて暑くも寒くもない。

 登山道入り口からはしばらく山道を歩きその後、林道に出てそこから大沼池まで林道歩きが続いた。山の中には長い年月を感じられる自然に歪められた巨木や大きな岩を巻き込んだ木々も見られ森の中は苔むしていて深い森を感じさせられた。思ったより多くの花々が出迎えてくれた。ウツボグサ、イチヤクソウ、ギボウシ、ウスユキソウ、ゴゼンタチバナ、マイズルソウ(実)、エゾシオガマ、ヤマブキショウマ、イワシャジン 等など


 林道の先に突然、目の前にコバルトグリーンともエメラルドグリーンとも見える大沼池が現れた。なんとも言えない深くて鮮やかな美しい池です。対岸には赤い鳥居が水の中にあり、神秘的です。少し大沼池を眺め休憩した後、池に沿って山道を歩きその後、池から離れて赤石山に向かう。少し緩やかな道を進んだあと急坂の登りが続く。運動不足と急な登りで体を持ち上げるのに足の短い私には大変だ。風もなく暑く、息も絶え絶えに「もう少し」と皆に励まされながら登る。時折、足元の可愛らしい花と優しい小鳥の声に癒やされた。ツルリンドウ、オダマキ(黄色)、シラタマノキ、アカモノ、花はつけていないがイワカガミ、ミツバオウレン、イワナシ等など


 稜線に出ると涼しい風が吹き抜け背中を押してくれる。頂上近くはザレ場でその上の大岩が見事だ。狭い大岩の上は交代で景色を楽しんだ。360度素晴らしい景色です。


 赤石山の頂上で記念写真をとり、頂上のすぐ下のザレ場で昼食休憩。陽が出でいて2000mの山とは言え風もなく暑い。トンボが目の前をたくさん飛び交っている。


 帰りは来た道を下る。大沼池まで一気に下り一息つきそこから散策組が待つ地点まで石川CLが一人で先を急ぎ、残りのメンバーは池の周辺でしばらく休憩を取った。大沼池は志賀山からの溶岩流でせき止められて誕生した池です。強酸性のため魚も生息できないそうだ。強酸性なのは明石山から流れ出る赤石沢に硫酸イオンを含む強酸性の鉱泉が湧き出しているからです。コバルトブルーに見えるのもそのためです。透明度が高く浅瀬部分では底が透けて見えます。見る角度、光の加減で色が変化するようです。


 しばし休憩後、駐車場をめざして大沼池のほとりから帰りは林道を駐車場までひたすら花を楽しみながら歩き、散策組と合流した。


 エメラルドグリーンの大沼池、赤石山の岩峰、花々と鳥の声、山はいつの季節でもそれぞれの自然の美しさを見せてくれ、自然のエネルギーに心が洗われる。コロナ禍の3年ぶりの夏合宿、参加でき皆様に感謝です。(赤坂 記)

6日 自然探勝コース(蓮池~木戸池)

期日:2022年8月6日(土)

参加者:L相澤 大嶋 新井勇

行程:志賀高原山の家9:30→蓮池→ワタスゲ平→下の小池→ 信州大自然教育園10:30→まが玉の丘一周11:40→長池12:00/12:40→三角池→田野原湿原13:20→木戸池14:00

 
「自然探勝コース」とワクワクする楽しいタイトルに魅せられ選定。天候に不安があったが、志賀高原山の駅を歩き出す頃は、薄日が差してくる。睡蓮が浮かぶ蓮池から一歩を踏み出す。水面にはトンボが飛び交い、池を囲むあぜ道には、ヤナギラン、ギボシの花が咲き乱れ、タイトルに恥じないスタートである。

 周回の先はホテルにぶつかり、その周りは車道となり、ワタスゲ平へ行く道が見つからない。ホテルは休業中。周辺を隈なく探し道標をみつける。この遊歩道を抜けるとスキー場が広がり、はたまた、どのみちを行くべきか道に迷う。運よく、地元らしき人が作業しており、道をたずねると、親切に教えてくれた。その方面に向かうと、小さな標識が現れる。これは、判りにくい。

 ワタスゲ湿原周辺はヤナギラン花の群落に目を見張る。コオニユリもあちこちに点在。これらの花は最盛期を迎え映える。キスゲやワタスゲは花後の姿で寂しい。アサキマダラの飛び交うのが見える。フジバカマの花に数匹が群がっていた。黒の網目が掛かり浅黄色の羽の美しい蝶である。

 下の小池を通り抜け、車道を横切ると信州大学自然教育園に着く。新井さんはここに留まり長池広場を散策。大嶋さんと私は、まが玉の丘コースを選ぶ。針葉樹林の鬱蒼とした中をうねった道を巡る。「くろべ」と樹名板がついた樹木、檜の仲間が目に付く。しばらく上ると展望台に着く。ここから周辺の山を眺める。明日、出発点となる東館山がくっきりと。

 再び自然教育園に戻り、長池で昼食を取る。道沿いのヒュッテ前にテーブルとイスがあり、「ご自由に利用ください」と記されおり、ここを使わせていただく。


 田ノ原湿原に向かう。ここからは少し勾配があり登り坂となる。湿原は笹の浸食がすごい。ここでもワタスゲやキスゲの花後の寂しい姿。家族連れの散策が目立つ。上り詰め、振り返ってみると湿原の全容が目の前に広がる。背景は緑の山、手前の湿原は笹の葉のグレーかかった緑、あちこちに点在する白樺。幹の白と葉の濃い緑。これらの色の調和は見事。美しい情景を作る。散策路の端に生えるすすきは穂をつけ、秋の気配。最終地の木戸池へ。

 木戸池は鯉の養殖をしており、えさを撒くと大きな鯉が口をパクパク開け、何十匹と群がり寄ってくる。ここで登山組の車を待つ。


 志賀高原は山野草、高山植物が豊富なことに驚く。あちこちに自然のお花畑が作られ、どのコースも可憐な花を満喫でき、楽しめる。(相澤記)

 

7日 岩菅山A コース(尾根とお花畑コース )

山域山名:志賀高原 岩菅山2,295m
期  日:2022年8月7日(日)
参 加 者:CL石川 相澤 黒澤
行動記録:ホテル8:15=(送迎車)=東館山ゴンドラ駅8:30=山頂駅8:35/8:40-岩菅山登山口9:10/9:15-赤石山分岐9:40/9:45-休憩10:35/10:40-ノッキリ11:15-岩菅山12:00(Bコースグループと合流・昼食)12:30-ノッキリ13:00-アライタ沢14:00-登山口駐車場14:20/14:35=(Bコース車)=ホテル14:50
<天気晴れ>
 ホテルの送迎車で東館山ゴンドラ駅まで送ってもらう。ここで焼額山に向かうグループと分かれる。ゴンドラ駅は下車した所からかなり坂下に有ったが、うまいことにゴンドラ駅の送迎カートに乗せてもらいラクラク到着。

 8時30分はまだゴンドラの営業時間外だったが予約しておくと動かしてもらえ、石川さんが予約をしておいたので、我々の乗ったゴンドラ1台だけが山頂駅を目指した。

 山頂駅に着くとすぐ周りは高山植物のお花畑。観光客向けに植えられたものだが様々な花が満開だった。花に囲まれた岩菅山に向かう階段を進み、お花畑を抜けるとスキーゲレンデの中の道になる。この道をまっすぐ登り切り寺子屋ゲレンデの一番上に30分ほどで到着。岩菅山登山口の案内看板がありここで一休み。すぐ下にはヤナギランとニッコウキスゲが群生していた。

 ここから登山路となり丸太階段道を登りきったところに寺小屋峰0.5Km,岩菅山3.4Kmの案内。登山口から30分ほど進んだところで赤石山への分岐。寺子屋峰は気づかず通り過ぎてしまったようだ。この分岐から先は、尾根のすぐ下の右斜面を巻く道で、右手には昨日登った赤石山が谷を挟んで見えた。ところどころ笹が生い茂って視界を塞ぐが、笹のないところは高山植物の花がずっと咲き続いた花道で下の斜面がお花畑になっているところもあった。

 岩菅山が近づいてくるにつれ勾配がだんだんきつくなってきた。ノッキリに近づいた頃、岩菅山の方からアライタ沢グループのヤッホーの声が聞こえてきたが、登山路や山頂に目を凝らしても姿を認識できなかった。合流してから聞くと山頂からだったとのこと。ノッキリを過ぎるといよいよ最後の登り。ノッキリと山頂の標高差は約220m。ゆっくり登って1時間と見込んで登りに入る。私は無理せずマイペースで登ったが、時々照りつける焼けるような日差しが応え、体力のダメージを感じた。もう少しで山頂なのに思うように足が進まなくなってきた。それでもノッキリを出て約45分で山頂に着いたが、山頂に着いてから息が苦しくなり荒い息がなかなか収まらなかった。熱中症の初期症状だったのかもしれない。

 30分の昼食休憩では私的に不安があったが下山開始。下山はアライタ沢グループと同一行動。ノッキリまでは足元が危なかしかったが、ノッキリを過ぎてアライタ沢の下りに入ると道が歩きやすくなり時間が経つに連れ調子が良くなってきた。ほとんどノンストップで登山口の駐車場に到着。ここからアライタグループの車でホテルに帰った。

 ホテルのお風呂で汗を流し帰路に。最後の方、私事の記録になってしまいましたが、無事登山が終へて良かったです。また「信州割」の補助とホテルの対応もよく、全体的になんだか嬉しくなった今年の夏山でした。(黒澤) 

 

7日 岩菅山Bコース 

山域山名:志賀高原 岩菅山(2295.3m)
期日:2022年8月7日(日曜日)

参加者:L橋本 須藤 木村
行動記録
 ホテル一ノ瀬8:15=聖平登山口8:25-アライタ沢出会い9:00-中間点表示9:50-ノッキリ10:30-岩菅山頂上11:15/12:30-聖平登山口14:30=ホテル一ノ瀬=川本道の駅19:00


 7:30からバイキングスタイルの朝食をとり、晴れてはいるが午後から雨予報の中、車2台で出発、間もなく登山口に到着した。身支度を整え、急坂を10分程登ると、用水路に沿った平坦な道にでる。針葉樹や広葉樹の枝越しに日が入る、明るい道である。やがてアライタ沢を横切り、樹林帯の中のよく踏まれた道は急になる。

 岩菅山中間点表示の陽当たりの良いとこをに赤く色ついたイワハセの実(アカモノ)群生地があり、食すが美味しくはない。やがて左手に頂上直下が急峻な岩菅山が見えるようになる。ノッキリで寺子屋峰からの道と合流し、眺望が開けた背の低い笹原の中を進む。

 ガレた道端には黄色、紫や白の花々(オミナエシ、シャジン、ヤナギラン、シラネニンジン等か)が散在し、注意して登ると遠くからの声が聞こえる。注視すると石川さん達が見える。このまま登り予定時刻に着く。

 頂上は広く祠や避難小屋があり、先に裏岩菅山が見える。しかし遠くの山は見えない。北方面からのガスの動きは早く特に東方面は白い。予報も良くないことから、裏岩菅山は諦め、頂上で石川さん達3人を待って、下山する事にした。蝶や赤とんぼが乱舞するなかノンビリ食事をとる。秋のリンドウも咲いている。12時丁度に石川さん達が到着。食事後6人で記念撮影するがガスの為取り直しする。

 白砂山方面は真っ白の中、12時30分下山開始。中間地点表示のある所で1回休憩し丁度2時間で登山口に到着。車に分乗しホテルに戻り、お風呂で汗を流す事が出来た。

 ロビーで精算し、貰ったクーポン券を使うべく山ノ内町道の駅に寄る。最盛期のモモは日曜という事もあり、買い損ねた。近くの店で傷物を購入したが、おいしかった。

 
 今回歩いたルートには滑落等危険な所はなく、気楽に歩くことが出来た。また裏岩菅山迄行けなかったが、天候の心配さえなければと時間は掛かるかもしれないが、十分対応出来そうに感じ嬉しかった。


 今回初めてのホテル宿泊付き山行となり、おいしい食事、補助金、クーポン等、登山というより旅行という記憶が残りそうな2日間であった。 (須藤俊記)

 

7日 焼額山

山域山名:志賀高原 焼額山2,009m
期  日:2022年8月7日(日)
参 加 者:CL大嶋 高橋仁 赤坂
行動記録:ホテル8:15=(送迎車で東山館ゴンドラ駅経由)=奥志賀ペンション村8:30/8:45-リフトトップ10:00/10:10-山頂(稚児池)11:00/11:40-樹林帯入口12:10-下山口12:40/12:50=シナの木コース入口13:00―ホテル13:30

<天気晴れ>
 ホテル送迎車で出発。先ずは岩菅山コースの3人を東山館ゴンドラ駅に送ってから、折り返し奥志賀スキー場のペンション村に送ってもらう。夕立が来そうなので、白樺池周遊はカットして、スキー場のリフト管理用の砂利道を登り始める。日当たりの良い作業道は暑くて、日影を見つけながらゆっくりと登る。開けた斜面はお花畑そのもの。どこまで登っても花が途切れることは無い。ヤナギラン、フジバカマ(サワヒヨドリ、ヨツバヒヨドリ)、ハクサンフウロ、ヒメシャジン、ヤマハハコ、コオニユリ、サラシナショウマ、ヒオウギアヤメ、ヤマウド、キミズヒキ、クガイソウなど、夏の終わりと秋の初めの花々が次々と登場して、アサギマダラなどの蝶が舞い、暑さを忘れさせてくれる。


 300mほど登り、標高1800m位から、展望が開けて(ゲレンデは展望が良いのは当たり前か)涼しい風も出てきて、時々休憩を入れて花と眺望を楽しむ。岩菅山はガスの中で見えないが、新潟県につながる山波や、眼下の一ノ瀬温泉や、奥志賀スキー場が一望できる。リフトトップでようやく作業道が終わり、湿原の登山道に変わる。イワショウブ、ウメバチソウ、アカモノ、モウセンゴケ(モウセンゴケの花を初めて見た)、花の終わったコバイケイソウなども現れて、途中の池塘にはカルガモの親子が泳いでいる。


 コメツガの樹林を抜けると山頂の稚児池に跳び出す。周囲を木道で囲まれた稚児池は会津の田代山湿原をミニサイズにしたようなたたずまいで、気持ちの良い湿原も広がっている。登山者も多く、木道の休憩所は賑やかだ。昼食を取りコーヒーを飲んでいるうちに、雲が広がり始めた。夕立が来ないうちに早めの下山を開始。南のプリンスホテル側へゲレンデの道を下る。草の上を歩くので柔らかくて歩きやすい。ガスの消えた岩菅山、裏岩菅山が見えてきた。こちらはフジバカマとヤナギラン、まだ花が咲いてないがエゾリンドウがたくさんある。


 ゲレンデを外れて樹林帯の急坂を抜ければ登山口に跳び出す。夕立は無さそうなので、山ノ神スキー場から「シナの木コース」を周遊する。樹齢800年、樹高25m、幹回り8.6mのシナの大木と、その周りには、黒い実をつけたツバメオモトの大群落が広がる。これほどのツバメオモトを見たのは初めてだ。涼しい樹林からダイヤモンドスキー場のゲレンデを突っ切ってホテルに帰着。足の不調で待機していた新井さんが出迎えてくれた。


 温泉で汗を流し、カンビールで一息入れてみんなの帰りを待つ。     (高橋仁記)

 

【ハイキング】高妻山・乙妻山 2022/6/26

山  域:高妻山2353m、乙妻山2318m(長野県)

乙妻山より火打山方面を見る

山行形態:無雪期ハイキング
目  的:春の花を楽しむ
日  程:2022年6月26日(日)前夜泊
参 加 者:新井浩、駒崎 
行動記録: 
6/25(土)移動日

江南19:30=戸隠キャンプ場駐車場23:00 216km
戸隠キャンプ場の入り口の反対側に登山者用駐車場有。そこに車を停める。20台くらい停まっている。トイレ有り。

6/26(日)行動時間13:00(CT=11:50)15.1km

戸隠キャンプ場P4:15→一不動避難小屋6:05→六弥勒7:40→高妻山9:40→乙妻山11:10/11:50→高妻山13:05→六弥勒15:00→弥勒新道→戸隠キャンプ場P17:25
<天候:晴れ>
3時過ぎに起床。朝食を取り出発準備。明るくなってきたころに出発する。戸隠キャンプ場の中を通り、牧場を通過し、登山道の柵を抜ける。一不動避難小屋までは沢を登る感じで、途中3か所に鎖場あり。タニウツギとミゾホオヅキの花が咲いている。

 

避難小屋を少し過ぎたところで休憩。風が心地いいが、虫が多く、顔にまとわりつく。この後は一日中虫には悩まされ、辟易する。他の登山者の人も同様で、網をかぶっている人も見られた。虫よけ剤は効かないようだ。ヤマオダマキ、タカネグンナイフウロ、ベニサラサドウダンなどが見られる。下界に戸隠牧場、その先に飯縄山、黒姫山が近い。イチヨウランも群生があった。お目当てのキバナアツモリソウも咲いている。

 

登山道沿いには、マイズルソウとミツバオウレン、イワカガミ、ツマトリソウがずっと咲いている。ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲも。六弥勒で下山道を見送り、八観音辺りではシラネアオイが咲いているはずだが、すでに散っていた。最期の急登を踏ん張り、稜線に乗る。岩場の中にトガクシナズナが咲いていた。高妻山の山頂はにぎやかだ。

 

少し休んで乙妻山へ向かう。良く踏まれた登山道だが、ところどころ崩壊地があった。ハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウ、コケモモが咲いている。アップダウンを繰り返し、乙妻山の手前の残雪を登る。雪の上は虫が少なかった。山頂直前の登山道脇に、シラネアオイの群生があり、満開であった。乙妻山の山頂は展望がとてもよく、妙高から火打山、雨飾山、堂津山から中西岳、東山、そして北アルプスの山々が手に取るようにわかる。この乙妻山まで約7時間。虫との戦いで疲れた。

 

たっぷり休んで、来た道を戻る。高妻山には誰も残っていなかった。が、まだ登ってくる人にすれ違うが、皆さん疲れている様子。展望を楽しみながら六弥勒まで戻り、弥勒新道を降りる。最初はかなり荒れた登山道だったが、明確な尾根道になると、展望が開け、下界を見ながら下山。

 

下部はブナ林を通り、戸隠牧場に出て、牛が草を食んでいる中を通過し、駐車場へ戻った。13時間の行動となり、大変疲れたが、花の時期に再訪出来たのと、未踏だった乙妻山に登れて満足でした。

(新井浩 記)

【冬山ハイキング】初級冬山 北八ヶ岳

北八ヶ岳 縞枯山 茶臼岳

アイゼンを装着して、OK?

山域山名:北八ヶ岳 縞枯山 茶臼山 (長野県)

登山形態:アイゼン・ピッケルによる雪山登山

目的:積雪期登山の基礎的技術の習得

期日:2022年3月13日(日)

参加者:CL木村 SL橋本 大嶋 須藤 相澤 黒澤 高橋仁 豊島 赤坂

行動記録:川本6:00=北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅9:00→山頂駅9:30/10:00→雨池峠10:30→縞枯山11:05/11:20→茶臼山(昼食)12:15/13:00→五辻13:30→ロープウェイ山頂駅14:40→駐車場15:15=熊谷

<天候くもり>

ロープウェイを降りれば坪庭が・・・・・・

北八ヶ岳ロープウェイ駐車場から100人乗りの大型ロープウェイで標高1771mの山麓駅から一気に山頂駅2237mの坪庭へ約7分で到着です。駐車場では風も静かでしたが、山の上は風が冷たく少し雪が舞っていた。アイゼンを装着し出発する。樹氷はもう見られなかったが一面の雪景色が素晴らしい。曇り空で風もあり先が見えづらい。足元の雪はトレースがしっかり付いていて固く締められていて歩きやすいが、少し道をそれて足を踏み入れるとズボッと30cm位足が雪に埋まってしまう。雪もすぐ止み、青い屋根の縞枯山荘を通り過ぎ、雨池峠にでる。標識が雪の中からちょこんと顔を出していて雪の深さが分かる。そこから縞枯山に登る。雪の登りはアイゼンがしっかり雪を捉えて登りやすい。頂上から展望台に移動する。風が強く曇り空で展望は悪い。少し休憩し下山する。

縞枯れ山の山頂で

10分足らずで縞枯山を下山し、茶臼山に登る。急登だが30分足らずで頂上につく。見晴らしが少し良くなっていたが、立っていられないくらいの爆風で早々に樹林帯の中に入り昼食を摂る。ほんの少し樹林帯に入っただけで風は不思議なくらいに静かです。

強風の茶臼山山頂

雪上の昼食が新鮮です。昼食休憩後もと来た道を下山し五辻に向かい進む。五辻で休憩をとり、ロープウェイ山頂駅に向かう。なだらかな道の途中、縞枯山の縞枯れの様子がよくわかる。縞枯れとは亜高山の針葉樹であるシラビソ、オオシラビソの優先林に限って見られる現象で、山の自浄作用とも木々の世代交代や天然更新とも考えられているそうです。

縞枯れ山から

山頂駅につくと朝は雪で見えなかった坪庭が見渡せる。

くもりで眺望はよくなかったが、雪山の景観は素晴らしく、アイゼンでの雪上登山が経験でき感激でした。晴れた青空のもと、また雪の上を是非歩いてみたいと思います。(赤坂 記)  

 

【ハイキング】茅ヶ岳、金ヶ岳 2021/11/20

山  域 : 茅ヶ岳1704m金ヶ岳1764m(山梨県北杜市明野町)

山行形態 : 無雪期ハイキング

日  程 : 2021年11月20日(土)

参 加 者 :新井浩、駒崎

行動記録 :東松山5:30→PICA明野ふれあいの里P8:45/9:10 156km→金ヶ岳11:20/12:40→茅ヶ岳13:30/40→茅ヶ岳登山口15:35→ふれあいの里P16:10

<天候:晴れ>

今回は、金ヶ岳の西尾根を登り、茅が岳の西尾根を下るメインルートから外れた静かなルートを歩いてきました。

朝の圏央道で混んでいて、そのまま中央道も混んでいた。紅葉で混んでいるのか、1時間も余計にかかった。ふれあいの里は、現在PICA明野という名前に変わっていて、キャンプ場だ。すでに陽が当たっていて温かいので、上着無しで歩き始める。林道から山道へ。すでに冬枯れの尾根道は歩き易い登山道だ。

 

明るい尾根道が続く。目線の先には茅ヶ岳と金ヶ岳らしき山が見えるが、定かではない。金ヶ岳の手前は岩が出て来ていい感じの登り。展望も良く、八ヶ岳が全部丸見えだ。 富士山は茅ヶ岳の上にちょこっと見えるが、霞んでいて良く見えない。天気が良すぎるからであろう。2時間ほどで 金ヶ岳山頂に到着する。先着者が居なくなって我々だけ。座るところを一番いいところを探し、餃子鍋、ラーメンを食べる。続々と人が来て山頂は満員御礼。いい時に陣取って良かった。

 

満腹となり、のんびりし過ぎなので、重い腰を上げて、茅が岳に向かう。途中石門があり、岩に空いた穴の中を通過する。金ヶ岳から50分で茅が岳に到着。山頂はすでに人はまばらで、広い山頂は片隅に数人が休んでいるだけだ。昼前後は相当な人が休んでいたのだろうと想像する。金ヶ岳の後ろには八ヶ岳が並んで見え、富士山は相変わらず霞んで見える。

 

みかんを食べて記念撮影してから下山へと移る。下りは、落ち葉と石がゴロゴロで歩きにくい。周回するなら逆回りだな。登りも下りも行きかう人はなく静かなルートだ。やがて林道に出てテクテク。時折もみじが紅葉してきれいだ。鳳凰三山に日が入るときに駐車場に着いた。

(新井浩 記)

 

【縦走】中ア 越百山、奥念丈岳、安平路山 2021/10/15-17

激藪の縦走

山  域:越百山2613.2m、安平路山2363.1m、摺古木山2168.5m(長野県)


山行形態:小屋、避難小屋泊登山
目  的:縦走(藪)を楽しむ 
日  程:2021年10月15~17日(金~日)
参 加 者:駒崎、新井浩

南木曽岳の山頂で中央アルプス、越百山から安平路を見たとき、この稜線を歩きたいと思った。天候やコロナで行けず、4回目のチャレンジでした。2日目のお昼より天候が荒れる予報でしたが天気は良く、3日目に少し降られただけで激笹薮を歩き通すことができた。

アルバム

行動記録: 
10/14(木)東松山20:00=道の駅大桑24:20 279km
10/15(金)道の駅 6:25=伊奈川ダム手前1キロP 6:55/7:20→福栃橋登山口 8:55→水場 12:20/13:25→越百小屋 14:40

<天候:晴れ>

ダム手前にゲートがあり、その手前のスペースに車を停めて出発する。ダム脇を進むと登山道入り口とあり広い駐車場がある。以前はここに置けたのだろう。直ぐに空木岳分岐になりチャリが1台置いてある。ここまで林道を乗ってきたのか。さらに林道を進み、南駒ケ岳分岐過ぎ遠見尾根登山道に入る。

  

下のコル、上のコルを通り樹林の中を登る。御岳見晴台は名ばかりで展望なし。その先の水場でゆっくりお昼休憩をとる。水場は登山道より2~3分下った所に流れている。自炊、明日の行動分用に水5リットルを汲む。ザックはかなり重く、ゆっくり小屋に向かう。この辺りからは色づいた木が見られ、木々の間から南駒ケ岳の稜線が見えるようになる。足元には赤いゴゼンタチバナの実があり、越百へ行って来たと言う自転車の持ち主に会う。一登りして、少し下ると、目の前に青空に越百山、下に赤い越百小屋が現れる。小屋の営業は先週日曜日までで、冬季小屋になっている。小屋のおじさんは冬支度でペンキ塗りしている。きれいに掃除された解放部屋を利用させて頂く。他に泊り客はなく、外で景色を見ながら夕食を摂り、明日に備えて早めに就寝。


10/16(土)越百小屋4:30→越百山5:30/5:40→南越百山 6:20→奥念丈岳2302m 8:40→安平路山 17:35→安平路避難小屋 19:00避難小屋泊

<天候:晴れ後曇り>

暗い中ヘッドランプを点けて出発する。越百山頂に着くころには明るくなる。写真を撮り先へ進む。20分位で日が昇る。雲海が素晴らしく、富士山も見える。日の出の景色を眺めながら稜線を歩くと南越百山に着く。展望がよく安平路への稜線や御嶽山が見える。

 

ハイマツ、砂地を下るといよいよ笹が現れる。奥念丈岳までは見晴らしの良い所もありどうにか進む。紅葉樹は少なく、笹と針葉樹の景色だ。その先は背丈を超える笹の中、足が動きやすいと感じる所は笹が少なく道のようだ。でも直ぐにその感覚は無くなり、密に生い茂っていてとても歩けない。笹を踏みつける事ができず足が前に出なくなり進まなくなる。GPSで確認しているので位置がわかり危険な場所はないが、笹薮が続き時間がかかる。藪が途切れた場所で休憩をとる。

 

後から風が強まり天気が崩れる予報だが、風の音は聞こえるが歩いているところは静かだ。ガスが出てきて、やっとのことで安平路山直下にたどり着く。休憩し、どこを攻めていくか考え、暗くなるのでヘットランプも出して最後の上り、ここももちろん笹薮。暗い中安平路山登頂。直ぐに小屋を目指して下る。歩きやすくなった道だが笹は道に覆いかぶさっているところが多くあまり歩かれてないようだ。途中水場(小屋から20分位の所)、ここも笹の中を下り水が流れているところを往復して汲む。小屋の直ぐ側(5分位)にも水場の表示がある。そして小屋にたどり着く。入ると土間のようなところにヒカリゴケ、笹も中まで侵入している。さらに内扉を開け入る。誰もいない、シュラフが5つほど干してある。温かい食事を摂り就寝。夜中雨音がする。

 


10/17(日)安平路避難小屋 6:25→白ビソ山 7:05→摺古木山8:40→摺古木自然園憩舎 10:25→林道ゲート 11:55/12:10 タクシー→伊奈川ダム手前1キロP 13:55

<小雨後晴れ>

朝雨は止んでいたが昨夜の雨で笹がびっしょり、視界はあるがガスっている。雨具を着て出発する。小雨が降ったり止んだりの天気で笹と樹林の中を進む。摺古木山で1人安平路山に向かう人に会う。展望台方面5分ほど行ったところで携帯が通じて予約していたタクシーに時間の確認をする。

 

 晴れ間が出てきて紅葉もきれいになり景色を楽しみながら下る。予定より30分早く着いたがタクシーは直ぐに来てくれ助かった。運転手さんは会社の社長さん(弟)から途中会長さん(兄)に代わり高齢でも好きで続けているということで楽しくお話を伺った。10年以上前はここを縦走する団体さんもいてマイクロバスで迎えに行ったとのこと。天気に恵まれ、充実した山行でした。

(駒崎記)

【ピークハント】北アルプス 鷲羽岳 水晶岳 三俣蓮華岳(個人山行)

鷲羽岳・水晶岳 

=北アルプス最奥の名峰に登る=(個人山行)

山域山名:北アルプス 鷲羽岳、水晶岳、三俣蓮華岳

期日:2021年9月27日から29日 前夜泊

参加者:橋本義彦

行動記録:26日 熊谷=関越道上信越道長野道=松本IC=新穂高P 前夜泊

27日 新穂高P6:10-鏡平10:10-双六小屋13:00-三俣山荘15:30-同所テント泊 

28日 三俣山荘5:45-鷲羽岳6:45-水晶小屋8:00-水晶岳8:35/9:00-水晶小屋9:25-鷲羽岳10:30-三俣山荘11:30/12:20-三俣蓮華岳13:30-双六小屋15:15 同所テント泊

29日 双六小屋6:20-樅沢岳6:50-双六小屋7:25/8:00-鏡平9:20-新穂高P12:50=松本IC=長野道上信越道関越道­=熊谷

  

          鏡平からの槍ヶ岳                           鷲羽岳                      

夜、新穂高登山者駐車場に着くと、ほとんど満杯であった。隅に空きを見つけて停め、そこで車中泊をする。27日、起きると快晴だ。朝食、身支度をして、出発する。登山指導センターに登山計画書を出してワサビ平小屋方面左俣谷の林道を歩き始める。谷の西側に笠ヶ岳が高く聳え、朝日を浴びる。小池新道入口までは、なだらかな林道歩きで周囲はブナ林だ。途中、笠ヶ岳登山口やワサビ平小屋があり、登山者が準備をしている。キオンの仲間やシロヨメナなど秋の花が咲いている。橋の手前を小池新道に入り本格的な登りとなる。沢は水量があり、朝日に照らされている。深い森でなく、数mの高さの広葉樹は紅葉が始まっている。ナナカマドは実をたくさんつけている。赤い色が鮮やかだ。小池新道は、斜度もきつくなく、道も整備されていて歩きやすいが、距離は長い。抜戸岳の麓の道で秩父沢などの沢を横切る。途中には数か所休憩場所がある。息を切らして鏡平に着き池の手前のベンチで休む。ここは名「槍ヶ岳展望地」で、ガス、風も無く、池に槍ヶ岳が写る景色は本当に美しい。紅葉が味わいを深くしている。

 ここを過ぎると、小尾根をたどり、弓折岳鞍部まで登る。標高は2000mを超え木々は低くなり、道からも眺望が効く。ミネカエデ、ナナカマドが紅葉している。小尾根を抜けると道は険しくなり、梯子もでてくる。弓折岳鞍部に着くと何人もの登山者が休んでいる。予定どおりなので弓折岳まで登ることにする。登山道を3人の方が整備している。石をバールで動かしたり、栗石を敷いたり、草や灌木を刈ったりと大変な仕事だ。感謝のあいさつをすると「弓折岳まで登ってもらいたいからね」と言っていた。頂上は平坦で平凡だが、紅葉のチングルマ、ガンコウランも見られた。笠ヶ岳に続く稜線もすっきりとしている。再び双六小屋に向かう。ほとんどアップダウンは無く、歩きやすい。ナナカマドの紅葉、赤い実が鮮やかで目を引く。ハイマツなどが目立つ左の谷に双六小屋が現れ、下ると直ぐに小屋に着いた。小屋の南の平坦な場所に茶色の植物が群生しているが、コバイケイソウの残骸だ。ハイマツと紅葉、それにゴツゴツ岩が混在している山が左右に広がる。双六小屋は水が自由に使え有難い。鞍部で平坦、広々して、景色も良い。北に鷲羽岳、水晶岳を望むことができた。一休みして双六岳巻道分岐まで登り、巻道コースで三俣山荘に向かう。数年前、野口五郎岳から鷲羽岳を抜け、この分岐に来たことを思い出した。巻道は程々に下ったり、登ったりして三俣山荘に続く。前に見える鷲羽岳、水晶岳は森林限界を超した2900m峰であり、ハイマツの生えない斜面は白い。三俣蓮華岳分岐を過ぎ、下って行き三俣山荘に着いた。

 

三俣山荘から槍ヶ岳を望む     鷲羽岳から三俣蓮華岳双六岳

 テント泊の手続きを山荘で行う。テント1泊1張1000円、一人1000円。直ぐにテントを張った。テント場は山荘の近くにあり、10張以上張られていた。テント場の中に湧き水が流れており、ここでは水が十分使えた。ゆっくりして、夕食後シュラフに入った。気温は10度以下になり、ダウンのシュラフであったがマットを忘れたため、背中が冷えやや寒かった。

 28日 テントに荷物を置き、鷲羽岳、水晶岳を往復し、早ければ双六小屋まで戻ることにする。天気は曇りだが、鷲羽岳の南の雲が朝日に染められ赤い。槍ヶ岳が南に黒い。周囲の山々はよく見える。日の出の後、すぐに出発する。鷲羽岳まで標高差400mをまず登る。軽いデイパックなので、ぐいぐい登れる。道の辺りの石は白い。石英閃緑岩(火成岩)だという。登るにつれ、黒部五郎岳や三俣蓮華岳を朝日が染める。黒部源流が深い谷を刻んでいる。氷河の跡のカールらしき地形はそこかしこにある。

そして鷲羽岳頂上に至ると南側に鷲羽池が光る。火口湖のように見える。二度目の登頂で周囲の眺望を楽しむことができた。ここから稜線を北に進む。森林限界を超え、白っぽい尾根が見え、ハイマツが生えている。ワリモ岳は西側を巻く。そこを少し下り、「水晶小屋15分」の標識を見て進み小山を越すとこじんまりした水晶小屋に着いた。小屋の付近には、水晶岳に登る人、そこから下ってくる人、休んでいる人など10名ほどいる。なだらかな道を進むと真っ赤な紅葉(シラタマノキ)が目につく。梯子や大岩を進むと岩ごつごつの水晶岳山頂に着いた。北アルプスの南部最奥にあり、周囲に名だたる山がずらりと並んでいる。壮観だ。北に赤牛岳と黒部湖も見える。西に薬師岳から黒部五郎岳の稜線と手前の雲ノ平、南には槍ヶ岳、笠ヶ岳、その向こうに御嶽山が水蒸気を立ち上げている。景色を十分楽しみながら一休みして山を下る。途中の稜線からは30cmほどの岩の斜面が広がる。高い木は無く、黄色、茶色の草と緑のハイマツ、白い斜面で山が被われている。鷲羽岳の下りでは、三俣蓮華岳・双六岳とその東のややなだらかな地形が見える。

  

                   水晶岳                                                    赤牛岳稜線

昼には三俣山荘に戻れたので昼食、テント片付けをして双六小屋に向かう。三俣蓮華岳分岐まで登り返し、分岐から標高差約100mを登り頂上に着く。3回目の登頂になるが秋は初めてで、景色も一番良い。なだらかな稜線を南に向かう。標高2800m森林限界の上であるが、ハイマツが道の左右に生えている。歩いているうちにガスが双六岳の辺りに出てきたので、分岐で中道を選んで進むことにした。緩い下り斜面はもう、薄茶の草原になっている。晩秋といった雰囲気だ。西側は崖で大岩が崩れてきて斜面をつくり荒々しい。道端にライチョウを見つけた。逃げないので写真を撮る。薄茶で白い部分が少しあり、冬に向け換羽途中らしい。足の下まで羽毛が生え、厳寒の山で生き抜く鳥だと分かる。中道の景色を楽しみながら中道分岐、巻道分岐を通り、無事に双六小屋に到着した。

  

                 三俣蓮華岳再訪                                    樅沢岳から西鎌尾根ー槍ヶ岳

水を汲み、手続きして小屋南にテントを張る。南に双六池のある広いテント場だ。30張ほど張られていた。前日寒かったので下に衣類を敷き、ジャケットを着こむと温かく朝まで安眠できた。

29日 時間的には余裕があるので樅沢岳に登ることにした。往復1時間ほどなので、空身で登る。頂上からは周囲の山々がすっきり見える。東には、西鎌尾根が続き、槍ヶ岳が天をついている。北には鷲羽岳が白い。登山者もグループで登ってきており、槍ヶ岳を目指すという。

 下山後、テントを片付けて下山する。鏡平までは東に槍ヶ岳、南に笠ヶ岳稜線を見ながら進む。ナナカマドの向こうに槍ヶ岳が見える。次第に雲が下りてきて稜線を隠す。鏡平で一休みして、小池新道をひたすら下る。さらに、林道を歩き、新穂高の駐車場に無事に到着し、2泊3日の充実した山行を終えた。秋の北アルプスは空気が澄んでおり、秋景色を十分楽しむことができた。

【縦走】高妻山

山  域:戸隠連峰、高妻山2353m乙妻山2318m

目  的:百名山山行

期  日:2021年9月19(土) 

参加者 :谷口・非会員3名

行動記録:

9/18深谷9:00~15:00(戸隠イースタンキャンプ場)

9/19(行動9:30)実行動時間(8:00)休憩(1:30)

戸隠イースタンキャンプ場(6:30)→不動避難小屋(8:15/8:30)→五地蔵山(弥勒新道)(9:20)→高妻山2353m(10:50/11:15)→乙妻山2318m(12:05/12:25)→高妻山(13:15)→五地蔵山(14:30)→弥勒新道→戸隠牧場(15:30)→戸隠イースタンキャンプ場(16:00)

山行記録:

9/18(土)〈小雨〉

本当は夜中集合し、朝から戸隠山の予定が天候悪く諦め、朝9:00に集合し花園を出発、キャンプ場に夕方に入れば良いので下道を行くことにする。国道254を抜け、18号に出て、いつもの大好きな白馬方面で無く、県道37号→506と善光寺、戸隠神社を抜け、戸隠方面に向かう、途中、業務用スーパーで買い物をする(スーパーは、近くにはそこしかなかった。)明日の昼食と今日の必要なものを購入し、戸隠イースタンキャンプ場に到着(戸隠キャンプ場もあるが家族向けに思える。距離がほんの少し遠いがイースタンの方が安く、人が少ない)雨が降っていたが、東屋が空いていたので東屋で早速お酒を飲み始める。夕飯は、鶏肉・豚肉・牛肉と豪勢な御飯。自分は、22:00に就寝、テントを張るのも面倒になり、車で車中泊、他の3人は???朝起きると東屋下にテント張られていました。

 

9/19(日)〈晴れ〉

5:00に起床し、準備をしながら周りを見ると、周りの山々は、ガスで隠れている。少し前には、小雨が降っていたようだ。朝食をかき込み6:30戸隠イースタンキャンプ場を出発、道を渡り戸隠しキャンプ場を抜け、戸隠牧場と抜ける。牧場事務所で登山計画書を出し、牧場を通過するが牧場は、放牧されている柵の中に入り、放牧されている牛の中を進む、牛に襲われないか不安だったがそんなことは、一切なく通り過ぎることができた。

左手に戸隠山、正面に五地蔵山が見える。大洞沢沿いを西に登っていく。ガレ場で急坂もあり、少し登りづらい登山道を登っていく、鎖場、滝などもあり楽しく登れる。沢沿いの為、少し水が流れている所が多い、登山道を進むと、トラバースして進む〈横に移動する〉帯石という鎖場にでる。下をのぞくと下は谷底は見えない、落ちたら怪我では済みそうもない、慎重に鎖をつかみ進む。不動避難小屋に出る手前に水場がある。水量はとても多く冷たくおいしい水だ。すぐに不動避難小屋に着き、休憩をする。携帯トイレをするスペースがある。携帯トイレの紙も置いてあり、とても良心的な避難小屋でした。休憩を終え五地蔵山を目指す。五地蔵山までは、一の不動から五地蔵までの仏様(祠)が順々に祭られている。山道は、稜線で軽いアップダウンを繰り返す。山道からは、飯綱(戸隠スキー場)、戸隠山、黒姫山が見え、木々の間からは北アルプスの山々が美しく見える。五地蔵山山頂は少しずれた所にあるので、見逃さないように注意をしたい。五地蔵を過ぎ、六弥勒、弥勒新道への分岐に出る。九勢至あたりより急坂になりガレ場の鎖場が続く人が多く時間がかなりかかってしまった。高妻山山頂は、人が多く写真も撮りづらいほどだ。岩場で写真を撮り、

山頂からは、北アルプス、白馬、近くの黒姫・戸隠、遠くには、富士山も見える。頂上で休憩を済ませ、二名で乙妻山を指す。乙妻までは、最初はヤセ尾根ガレ場が続く、道はそこまで整備されていないので注意をして進む。が、途中から登りやすい登山道にでる。乙妻山の山頂手前から見る、乙妻山は、名の通り可愛いらしい山に見える。

少し藪こぎもあるがそこまでの急坂は無く山頂に到着する。山頂には、高妻山とは違い人は、1名しかいなかった。ちなみに乙妻まで行かないと十三虚空蔵(一不動から十三虚空蔵まである)仏様すべてに会うことは出来ないし、乙妻山からの展望は、ビックリするような眺望でした。360°周辺の山々がとても美しく見え、高妻山もそこからの展望が一番美しいのでは?と思えるほどで、北から見た高妻山は少し紅葉も始まりうつく美しかった。

自分の百名山を決められるなら、ここは、かならず入れようと思う展望、眺望でした。(山頂にいた人が百名山の話をしたらそれは自分が決めればいいと言われた受け売りですが)大好きな白馬は、恥ずかしがり、ガスで少し顔を隠し、残念でしたが他の山々はとても美しく見えました。何枚も写真に残し山頂をあとにした。

高妻山山頂に戻ると人もいなくなり、写真を撮り直し、下山を開始。やはり、鎖場で渋滞が発生しなかなか下山できず、しかし、みんな譲り合いながら、順番を守り下山をする。五地蔵山で軽く昼食をとり、最後の弥勒尾根を下山する。弥勒尾根は、急坂で始まり、登山道は、木の根がそこら中に這っている。根に足を何度も取られながら下山をしていく。弥勒尾根の林道は、林の中で展望もあまりない。牧場に出て、前の人たちと話すと深谷市で家もご近所さんで話をしながら、戸隠キャンプ場へ、キャンプ場で登山始めから気になっていた、ソフトクリームを買い食べながら車へ、先に降りた二人はキャンプ場が16:00までのチェックアウトだったためにテントを片づけ登山口駐車場で待っていてくれ、合流。帰りは、信濃町ICより高速を使い19:30に花園へ到着

天候が悪く、戸隠山に行けず、残念でしたが、高妻山は登山道も岩場、鎖場、稜線歩き素晴らしい展望と楽しい登山となりました。高妻山の素晴らしさもそうだが、なにより、乙妻山の素晴らしい眺望が見れたのがとても心に残りました。今回も良い山行になりました。

                                                                      谷口記

 

 

【無雪期PH】南ア 鋸岳 2021/9/19-20

山  域:鋸岳2685m(山梨県/長野県)


山行形態:無雪期テント泊登山
目  的:岩場と展望を楽しむ 
日  程:2021年9月19~20日
参 加 者:駒崎、新井浩

アルバム

行動記録:
9/18(土)東松山20:00=道の駅信州蔦木宿22:40 
9/19(日)道の駅5:30=釜無川ゲート920m 5:55/6:20→ログハウス1534m 10:10→富士川水源標柱1700m 11:00/12:00→横岳峠1980m 12:50/13:20→横岳2142m 13:50→横岳峠14:15
<天候:晴れ>
夜の道の駅は、車中泊の車が多く、連休のこの日は特に多いようだ。翌朝4時に起き、朝食を食べて釜無川に向かう。国道から標識の無い交差点を曲り、釜無川沿いを走るとゲートがあり、その手前約300m付近の広くなった路肩に駐車する。6時前だがすでに12-3台ほどがぎっしり並んでいる。ここから約9.5kmの林道歩きだ。

 

事前に調べた結果では自転車を使う人も多いとあった。大雨で暴れた様子が随所で見られる。修復するのだろうか。道がごっそり崩れて道の跡形もないところが数か所。釜無川の河原に降りて崩壊個所を迂回するが、渡渉は問題なかった。林道歩きも4時間になろうとする頃にログハウスが見えてきた。製紙会社のものらしい。日陰で休憩する。さすがに疲れた。

 

林道はここまでで、やっと山道に入り、すぐに渡渉して荒れた河原をピンクテープを探しながら進むこと約1時間で、富士川の源流に到着する。時間の余裕があるのでここで大休憩。湧水が冷たくおいしい。テント泊用に水を4L汲む。

 

ここからは、針葉樹林の中を標高差約300m1時間弱で横岳峠に着く。なだらかなコルで、テントが何張りか張れそうだ。ザックが3つほど置いてあるので、鋸岳に行っているのであろう。適当な場所を見つけテントを設営。時間が早いので、横岳に登ってくることにして、空身で登り始める。踏み跡はあるところとないところあり、適当に尾根を登る。苔むしていいところだ。30分ほどで横岳山頂。全く展望はないので、写真を撮って引き返す。テントに戻ってもまだ14時。こののんびり感がいい。持ってきたアルコールを飲みながら、昼寝を交えてのんびり。何人かがやって来てテントを張る。今日は多いようで、合計6張りとなった。早めの夕食を食べて寝袋に潜りこんだ。

 

9/20(月)横岳峠5:25→三角点ピーク2607.1m 7:15→鋸岳2685m 8:25/8:40→横岳峠11:00/11:40→水源12:10→ログハウス12:45→釜無川ゲート16:00
<天候:晴れ>
4時起床、朝食を食べて、テントは帰って来てから撤収することにして出発。ヘルメットを被りヘッドランプを点けて歩き出すが、すぐに必要なくなった。シラビソ林の中の急登が三角点ピークまで標高差約600m続く。

 

対岸の山腹には南アルプス林道が見え、バスが走っているのが確認できた。行く手には北岳がそびえている。仙丈ヶ岳は雲の中だ。稜線上に上がり、藪の中を三角点ピークの三角点を探し出す。ここからは、鋸岳の「のこぎり」の部分を進む。目の前に鋸岳の尖峰と絶壁が凛々しい。岩稜の尾根のアップダウンを進む為に、近くに見える鋸岳の尖峰だが、なかなか近づかない。

 

イワインチンの黄色の花がところどころ咲いている。ハクサンイチゲの咲残りもあった。戸台から登る予定であった角兵衛沢を見ると、ザレた斜面は登りにくそうだ。絶壁とは反対側の樹林帯を巻くようにところどころ道が付けられており、難易度はそんなに高くない岩稜尾根歩きだ。すれ違う人もなく、山頂に到着。

 

同じ横岳峠にテント泊の人が3名休んでいる。駒ヶ岳方面を見るとまさしくのこぎりの歯を思わせる岩稜の尾根が続いており、小さなピークには人が居るのが見える。残念ながらガスが出ており、西側の駒ケ根の街が見えるだけで、駒ヶ岳や仙丈ヶ岳は見えない。休んでいると、駒ヶ岳方面からのグループが息を切らせて登ってきた。少し休んで下山にかかる。同じ道を戻るのだが、どこを間違えたか、違う尾根を降りていた。踏み跡が薄くなったので気付いたが、GPSははっきりと違う方向に向かっていると教えてくれる。藪好きの人たちの踏み跡があちこちにあり、要注意だ。下りた道を戻って登ってきたルートに戻る。下山途中のシラビソと苔の林の中も、何回も獣道らしき道に迷い込んだ。横岳峠に戻り、テント撤収。山頂の3人も前後して同じ行程を踏んだ。手早く準備をして下山開始。

 

下りは早い。あっという間に富士川の水源地、ログハウスまで到着。ここから林道を約3時間の長丁場。帰りになったので、余裕が出て、台風の爪痕であろう崩壊地を眺めながら直すのかな~と疑問を抱きながら歩を進める。対岸の崩落している岩壁に網をかける作業している人が見えた。懸垂下降の途中で作業をしている感じで、こんな崩落したところを修復する必要があるのだろうか?とまたもや疑問を持った。同じ横岳峠にテントを張った単独の人が、自転車で追い抜いて行った。うらやましい~。やっと駐車地点のゲートまで戻り、帰路に着くが、中央道に乗ったら、小仏トンネルで4時間以上の大渋滞の情報。すぐに中央道を降りて、秩父経由で帰ってきた。

(新井浩 記)

【無雪期PH】八ヶ岳天狗岳・硫黄岳

日  程    2021年9月19日(日)~20日(月)

     1日目 日高4:10=唐沢鉱泉7:10/7:40~西尾根展望台9:20~西天狗岳11:00

         ~東天狗岳11:30/11:40~本沢温泉13:10(テント泊)

     2日目 本沢温泉4:50~硫黄岳7:10/7:50~東天狗岳10:10~黒百合平11:30

         ~唐沢鉱泉13:20=日高20:30

参 加 者  浅見(単独)

  本沢温泉のホームページで、夏の長雨による土砂崩れで閉鎖されていた野天風呂「雲上の湯」が16日に再開したことを知り、今回の山行を計画した。

 3連休の2日目、唐沢鉱泉の登山者用駐車場は満車。手前の林道脇に車があふれている。300mほど戻った所に駐車。鉱泉前の橋を渡り天狗岳西尾根に北側から取り付く。シラビソの暗い林の中の急登が続く、足元にはダケカンバの黄色い葉が落ちている。シラビソとダケカンバの混交林のようだ。1時間ほど登ると西尾根に乗り展望が開ける。台風一過の雲一つない晴天で北岳、甲斐駒、穂高、槍、鹿島槍など中部山岳の主な名峰が一望できる。第二展望台と呼ばれる場所からは目指す天狗岳、主峰赤岳をはじめとする南八ヶ岳の峰々が迫ってくる。森林限界を超えて岩がゴロゴロした急斜面を登ると西天狗岳山頂(2646m)である。鞍部に降りてまた登り返すと東天狗岳山頂(2640m)。八ヶ岳主稜線にあるのでこちらの方が人が多い。東側の展望が開け奥秩父や浅間山が見える。主稜線の東側は火口壁で断崖になっている。断崖の縁を南にたどる。根石岳との鞍部に降りると白砂新道の分岐がある。本沢温泉への近道なのでこの道を利用する。降り口はザレた白い岩の急斜面で緊張する。しばらく下ると樹林帯に入り安心するが、道は不明瞭で目印のピンクテープを探しながら歩く。白砂新道はあまり利用されていないようで、1時間ほどの下りの中で3人しか会わなかった。条件の悪いときは利用しない方がいいだろう。

西尾根から西天狗岳

鞍部から東天狗岳

 

 

 

 

 

 

 

 

 本沢温泉の小屋でテン場代1000円と野天風呂入浴料1000円を払い、野天風呂再開の感謝を伝える。テン場は5分ほど下った所にあり、すでに30張りほどのテントがあった。シラビソの下の平らな場所にテントを張る。野天風呂は小屋から5分ほど登った所から沢に降りた所にある。沢に降りる火山性の白い斜面が崩れ、3日前に再開したのである。4人が入れる長方形の木枠に白濁した温泉が湧き出すのみ。順番を待つこと10分ほどで入浴することができた。「雲上の湯」は日本最高所(2150m)にある野天風呂で、適温の掛け流し温泉は自然からの贈り物と言えるだろう。女性は水着で入浴したり、足湯だけ楽しんだりしていた。

 2日目も晴天、日の出前にヘッドライトを着けて出発。夏沢峠への道は整備されていて暗くても安心して歩ける。夏沢峠は樹林の中でナナカマドやミヤマザクラの紅葉が始まっていた。森林限界を超え硫黄岳の山頂に着く。朝日に輝く阿弥陀岳が美しい。赤岳、橫岳の西壁はまだ影になっているが、稜線上だけに日が当たっている。硫黄岳の表示のあるケルンから東に5分ほどのところに最高地点がある。ここまで来ると赤岳の裏に隠れていた富士山が見える。

ミヤマザクラの紅葉

硫黄岳から南八ヶ岳

 

 

 

 

 

 

 

 

 夏沢峠に戻り樹林帯の主稜線を北にたどる。箕冠山、根石山荘を過ぎると森林限界を超える。根石岳と天狗岳の西斜面はカール状で雪が着けば滑れそうだ。東天狗岳を越えて分岐を左へ、岩がゴロゴロした「天狗の奥庭」を通って黒百合平へ。ここからは北八ヶ岳らしいコケとシラビソの林の中の道を通って唐沢鉱泉に下山した。宿の手前では登山道の脇に青白い源泉を見ることができる。日帰り入浴料700円を払って、汗を流す。源泉の温度が低く加温している。打たせ湯は加温していないので冷たく感じる。

 天狗岳西尾根は八ヶ岳への登路のなかでも景色の良いルートだった。天候に恵まれて展望と温泉を満喫できた。