埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
関東
【その他】寄居地質見学ハイキング
寄居地質見学ハイキング
=寄居町の地形地質を見る=
場所:寄居町(荒川、深沢川周辺)
期日:2021年12月1日(水)
参加者:L橋本 大嶋 滝澤 栗原 新井勇
上:正喜橋からの荒川 下:溶結性凝灰岩が出ている
行動記録:寄居駅南口8:50-正喜橋下玉淀川原左岸8:40/9:40=雀公園-鉢形城址10:10-深沢川10:40-玉淀ダム昼食12:00/12:40=折原橋下の川原13:10-寄居駅13:50
<天気曇り後晴れ>前日はかなり激しい雨が降り、1日の朝方まで雨だった。天気予報では9時ころから雨が止むというので実施した。駅に集合して出発する。車で通過することの多い寄居町だが、ゆっくり歩いて見ることにする。駅を出て町並を南側に進む。正喜橋の手前の小さい車道を右に曲がり60mほど進む。古い石碑に「名勝玉淀埼玉懸」とある。戦前の建立のようだ。セメント舗装の坂を川原に下る。ここまで入るのが分かりにくい。川原の端には駐車場やテーブル、トイレもあり、寄居町民の憩いの場となっている。まず上流に向かい100mほど歩く。川岸は崖となっており、地層が出ている。よく見ると礫が入っている礫岩だ。3000万年前の古第三紀層の地層だという。川を下流に向かう。ごつごつとした岩が川原に出ている。緑色で、流紋岩質の溶結性凝灰岩だ。凝灰岩のイメージは大谷石だが、火山灰や軽石が高温で堆積し圧縮されてできるとこのような硬い岩となるのだという。この岩は正喜橋まで左岸で続いている。川原の石は丸くなっているが、上流の山から流されてきた石で、長瀞周辺の変成岩、秩父盆地の新第三紀層の岩、その上流の秩父中生代古生代の古い岩石が混じっている。正喜橋の下流左岸は崖で現在の水流の上3mほどに横の窪みがある。以前の川はその場所を流れていた証拠でノッチという。正喜橋の下に階段ができており、雀宮公園に上がり、正喜橋を渡る。橋の上から荒川を見ると、岩盤が出ていて見事である。車道沿いに進み深沢川にかかる橋から川を見る。両側15mほどの崖で、鉢形城の守りになっていたことが分かる。
上:深沢川の礫岩 下:晩秋の玉淀湖
次に鉢形城を歩き、再度深沢川の上流部に入る。小さい川に入り出ている岩を観察する。丸い礫の入った礫岩だ。古い地層で、サメの歯が以前発掘され、石炭も含んでいることから、岸から近い海岸でできた地層であることが分かる。
この沢から出て車道を玉淀ダムまで40分ほど歩く。天気は完全に回復し、日差しは強くなった。折原橋信号をさらに進みバイパス下を通り、細い道を右に曲がる。すると満々と水を湛えた玉淀ダムの上に架けられた歩道に出る。上流の景色は晩秋の雰囲気だ。下流にはダム下の渕、2つの橋、青い荒川の流れが広がる。
ダム横の休憩舎で昼食休憩とする。
上:玉淀ダム下荒川左岸 下:変成岩が出ている
休憩後、バイパス橋脚下の荒川左岸に下りる。そこには、緑っぽい大岩があり、長瀞と同じ変成岩の岩が露出している。見事な大岩だが、案内板もなく、もったいない気がする。
そこから車道に上がり、寄居駅まで歩いた。
【ハイキング】杓子山、鹿留山 2021/12/18
山 域 : 鹿留山1632.0、杓子山1597.5m倉見山1256.2m(山梨県都留市)
山行形態 : 無雪期ハイキング
目 的 : 展望(富士山)を楽しむ
日 程 : 2021年12月18日(土)
参 加 者 : 新井浩、駒崎
行動記録:
東松山5:00→都留市鹿留 倉見山登山口付近P 105.5km 7:03/7:23→御正体神社8:03→NO.242鉄塔9:05→鹿留山11:13→子ノ神→杓子山11:56/12:53→向原峠15:19→倉見山16:00→P17:30
16.7km 34000歩
都留の街から鹿留地区へ少し入った道が広くなっている路肩に駐車する。帰りに降りてくる倉見山登山口のすぐ近くだ。ここから鹿留山の登り口まで約1時間の車道歩き。日陰には薄っすらと雪が残っており、気温は氷点下でかなり寒いが、少し体が温まってきた。
赤い鳥居が見えると、御正体神社。ここの石段を上がり鹿留山に取りつく。ピンクテープがところどころある。すぐに今は使われていない林道に出て、やがて林道がなくなり杉林の急斜面を登ると鉄塔が立つ尾根に上がる。急に風が強くなる。上着のフードを被り手袋を2枚にするが、寒い。極寒だ。冬型の気圧配置による北西の冷たい風だ。陽が斜めに差してくるが寒い。急な登りだが汗は全くかかない。ピンクテープがところどころにあり、尾根を忠実に登るルートなので迷うことはない。斜面は硬く凍っており、落ち葉も重なって滑る。霜柱があるのだろう、バリバリと歩くたびに音がする。日影には雪が残っているが歩きにくくはない。尾根に上がってから2時間で鹿留山の山頂。計画よりも1時間遅れだ。急がないと昼休憩の時間が無くなってしまう。ここからは大きな登りはないはずだ。
快適な尾根道を進み、子ノ神のピークを通過。初めて登山の人とすれ違う。しばらく歩くと前方に富士山が見えてきた。きれいに晴れ渡っており、富士山には雲はかかっていない。急ぎ足で進み、杓子山に到着。いきなり人がたくさんいるので、びっくり。目の前にはすそ野を広げた富士山が大きい。山中湖、富士吉田の街並みが眼下に見え、人気の理由がわかる。風は弱まってきているが、日当たりのいい風よけになる南側の暖かな場所に腰を下ろし昼休憩。おでんを食べて温まりました。目の前には富士山がきれいだ。
予定よりも40分遅れで倉見山へ向かう。出発時にはGPSに入れたルートで向かう方向を確認するようにしており、過去の苦い経験を繰り返さないようにしている。ここからしばらくは一般ルートだ。歩き易い登山道を下る。しばらく歩いてからルートを確認すると、間違った道を進んでいるのではないか。途中の分岐を見落としている。気を落としたが、仕方なく戻る。この間約40分のロス。見落とした分岐まで戻る。確かにこの標識は見た。倉見山の名前がなかったので通過したところだ。ルートが頭の中になかったので、通り過ごしてしまった。わかってはいるが同じ過ちを繰り返してしまう。気を取り直して進む。激下りだ。地図では破線のルートだが、歩く人はまれなようだ。踏み跡も薄く、落ち葉、凍った斜面、細い尾根、急斜面と悪い条件の重なった登山道だ。整備もされていないので、木や岩につかまりながらやっと降りる感じだ。踏み跡も薄いので、下りやすいところを探しながら凍った急斜面を慎重に降りる。このようなところが延々と続く。向原峠に着いたときは2時間遅れの15:20で、この分では下山は17時を過ぎる見込みなので、ヘッドランプを点けるようになるはずと思うが、慌てずに行動するようにする。相変わらず細尾根の危ない登山道が続く。アップダウンも激しく、疲れがたまってくる。
やっとの思いで、倉見山に着く。富士山がきれいに見える山だ。ここからは整備された緩やかに下る道が続く。途中でヘッドランプを出して暗くなった時の用意をして進む。月がきれいに出ており、下界の街並みの灯りが見える頃にヘッドランプを点ける。緩やかな尾根道でも落ち葉が積もっているので、ヘッドランプの灯りだけでは道がわかり難い。視界に車のライトが見えるようになり、下山口に着いた。車道を少し歩いて駐車地点に到着。10時間近い行動時間のため疲れたが、充実感一杯だ。
(新井浩 記)
【ハイキング】陣見山尾根歩き
陣見山尾根=初冬の尾根歩き(埼玉労山ハイキング)
=落ち葉を踏んで初冬の尾根を歩く=
山域山名:秩父陣見山(531m)雨乞山(510m)尾根
期日:2021年12月18日(土曜日)
参加者:L橋本(当ハイキング担当)大島 豊島 名倉 黒澤 須藤 他会23名
埼玉労山所属の会から29人が集まり元気よく歩いた
行動記録:<晴れ、風強> 波久礼駅8:00/8:15-築坂峠9:20-虎ヶ岡城址9:35/9:45-大槻峠10:10-陣見山11:15/11:20-榎峠12:15-雨乞山12:55/13:30-間瀬峠13:45-樋口駅14:45
参加者29名が波久礼駅に集合。役員挨拶、準備体操後にグループ別に出発。1Gの我々は橋本Lをトップにして出発。かんぽの宿への登り道側溝には昨日の風花の名残がある。宿手前を左に入る。冬のたたずまいの気持ちの良い山道はやがて風の強い尾根にでた。途中で小休止し、急な木段を登るとあずまやの立つ虎ヶ岡城址に着く。築城時期には諸説あり、戦国時代には鉢形城の支城であったが、秀吉の北条攻めの際、真田昌幸によって落城したとの説明板があった。赤城山は雪雲の為、裾しか見えない。木立の尾根を更に進み、急坂を下ると馬頭観音碑のある大槻峠につく。広い尾根筋の2カ所の急坂を登ると車道に出る。車道を横切り少し登ると陣見山である。頂上にはテレビ塔などが有り、眺望は全く無い。6人の記念写真後頂上が狭いこともありすぐ出発する。道は広く問題はない。遠くに一部枯色した雨乞山が見える。
上:531mの山だが急登はきつい 下:陣見山山頂
車道に出た所で後続を待ちながら軽食をとる。他会の人から12月に発行の「私たちの山旅」(熊トレの登山記録誌)贈呈に感謝の言葉をいただいた。ロープを張った急坂を登り植林された林と進むと榎峠につく。右に赤城山方面、左に荒川流域を見ながら車が通れる程の道を歩くと南側に芝斜面を持つ雨乞山に到着。ここはパラグライダーが盛んな所で、その離陸場であるが、今日は強風の為か該当者はいない。かんぽの宿や陣見山などがよく見える。足下には荒川流域が、その向こうには大平山から続く山波が見える。目を転じるスカイツリーまで、はっきり見える。
上:空気が澄み長瀞・秩父がよく見える 下:景色見ながらゆっくり休む
風は遮られており、ゆっくり昼食を摂り、全員で記念撮影を行った。広い道を西に少し歩くと青い布テープが道路に張ってある手前を右に曲がり落ち葉で覆われた道に入る。ここは本当にわかりにくい。枝越しに真っ白な浅間山が見える。道は間瀬峠の車道にでた後、左に少し歩き、左側のガードレールが切れたところから山道に入る。何年か前、会であけび取した事を思い出す。広い気持ちの良い下り坂を行くと、やがて140号沿いの集落にでる。国道を少し下流に歩くと樋口駅につき役員挨拶の後、解散、帰途についた。樋口駅は無人であり切符を持たず乗車、降車駅で精算した。
今日歩いた道には危険な所は無く、雨乞山西側の1カ所に注意すれば道迷いもなく、冬に楽しく歩けるコースであった。 (須藤俊記)
【無雪期ハイキング】釜伏山 2021/12/12
山域:釜伏山582m(埼玉県寄居町)
目的:総会記念ハイク 釜伏山とみかん狩り
期日:2021年12月12日(日)
行程:波久礼駅 8:25→風布館 9:30→釜伏山 11:45/12:00→塞神峠→風布みかん狩り 13:30/14:45 →波久礼駅 15:55
参加者:13名+子供1名
CL新井浩 SL木村 大嶋 瀧澤 黒澤 高橋仁 高橋ちひろ(高橋さんのお孫さん) 豊島 石川 浅見 駒崎 花森 三島 名倉
総会記念ハイクということで参加者15名と入会間もない自分ではあるが、これまで参加した中では大人数の山行となった。人数が多くなればトラブルもありがちであり、電車に乗り遅れて1名遅くなると言うハプニングが発生。風布館駐車場まで6名が先行、波久礼駅に集合した残る5名は到着を待って合流することに。(3名は風布館で合流)
風もなく快晴に恵まれた波久礼駅を先発6名は予定通りの8時に出発した。歩き始めて10分、「風のみち歩道」の分岐があり、遊歩道をあることにした。この遊歩道は風布川に沿って作られた気持ちの良い道で、車道を歩くより風情があるがアップダウンもありその分時間もかかる。まあ、風布館で後発組を待つことになるであろうから時間を気にせずのんびり歩く。
風布館に全員集合し記念撮影の後、予定より50分程遅れて9時50分ころ出発。車道を10分ほど歩いた後この日初めての登山道に入る。登山道と言っても初めは林道であったが。40分程谷間を登ると稜線に出た。稜線は日当たりも良く暖かいので、皆上着を脱いで体温調整し、所々手を使いながらの急登を楽しみながら山頂を目指す。この稜線からの眺めは良い。浅間山、谷川連峰、男体山など、雲一つない快晴に恵まれ遠くの山もよく見える。また、ゴヨウツツジ(シロヤシオ)自生地との立て札もあり、季節には美しい花を咲かせるであろう姿を想像する。
山頂手前には今は通行禁止となっている日本水の水源地分岐が、今は保存会の手により反対斜面まで水道管により水くみ場が設置されている。山頂で10分程休憩し、少し歩きにくい斜面を少し下って車道にでた。この後は山道に入ることもなく、ひたすら車道だ。日本水の水くみ場では水筒に水を補給するつもりでいたが、4~5リットルのペットボトル10本以上も車に積み込んでもまだ足りないとばかりせっせと水を汲んでいるいる人が複数おり、気力負けしその場は通り過ぎた。みかん園に近づくと蝋梅があちらこちらに植えられている。釜伏山への稜線から黄色い木が見え、ミカンではないかと話していたが、正体は蝋梅の葉であった。よく見ると蕾が、いやもう咲いている花も。青空をバックに1枚撮らせて頂いた。
みかん園には13時半頃到着、ここで昼食とミカン狩りを15時まで楽しんだ。遅い昼食を先に食べる人、ミカン狩りを先にする人など、皆思い思いに行動する。自分は先に昼食をとったのでミカン狩りの際はお腹が一杯であったが、4個程度その場で食し、与えられた袋にこれ以上無理といえるほどミカンを詰め込んで満足した。風布のミカンは味が濃くておいしい。
帰りは遊歩道は使わず、波久礼駅まで約1時間ひたすら車道を歩き、16:08の秩父線にて帰路に着いた。
(名倉 記)
【ハイキング】大持山西尾根 2021/12/4
山 域 : 大持山1294.1m(埼玉県秩父市)
山行形態 : 無雪期ハイキング
日 程 : 2021年12月4日(土)
参 加 者 :L新井浩、駒崎
行動記録:
江南5:30→浦山大日堂BS7:05/7:30→西尾根→大持山10:25→小持山11:05→最初のピーク1150m昼休憩11:25/12:35→オハナドッケ13:05→ウワゴウノタワ14:05→浦山大日堂BS15:25
<天候:晴れ>
以前、蕎麦粒山に行くときに、同じところに車を停めた人が、大持山を西尾根から登ると話していたので、調べてトライしました。大日堂BSの駐車場には一番乗り。出発準備をしていると群馬ナンバーの人が来た。蕎麦粒山へ行くとのこと。集落のあいだから東電の黄色いポールを目印に登り始める。すぐに崩落防止の工事の柵に阻まれ迂回する。
落ち葉の積もった斜面は急登だ。東電の巡視路になっているので、薄いが踏み跡があり問題なく、尾根を忠実に登る。杉の植林地には朝陽が斜めから差し込んで明るい。やがて雑木の林となり葉が落ちて明るく、気持ちのいい尾根が続く。落ち葉が厚く積もった中を進むと、獣道が目立ち、物色した跡があちこちに見受けられる。やがて青空が視界に入ると尾根に上がる。すぐに大持山の山頂で誰もいない。展望がないのが残念だ。
大持山~小持山の間は割と岩場が多く楽しい道だ。単独の人とすれ違う回数が増えた。この大持山から小持山の間で10人以上とすれ違う。武甲山を絡めての周回コースは人気だ。振り返ってみる大持山は尖がっており、険しい山の様相に見える。途中の展望地は先客がいたので通過する。小持山では、武甲山の後ろ姿が良く見える。秩父市側からみる無残な姿からは想像もつかない、普通の山に見える。
小持山を通過し、少し武甲山方向に降りたところにある標識を武士平方面に向かう。この道がタカワラビ尾根だ。急な尾根を下る。途中展望地があり昼休憩する。ここからの小持山も尖って見える。この辺りは急峻な地形で、尾根が切れ落ちているところが多い。この尾根の肩、オハナドッケで南方向へ進路を変えタワ尾根に乗る。武士平集落への道だ。破線ルートであるが、急降下の尾根は道がわかり難く、ピンクテープを追いかけながら下る。木々の間から民家の屋根が見えて来て、犬が盛んに吠えている。武士平集落だ。数件の民家があるが、生活感のある家は1件だけ。
舗装道をテクテク歩き、浦山ダムの通りに出て1時間ほどで車を停めた大日堂に着いた。大持山~小持山の間以外は誰にも会わずに、静かな山行が出来ました。
(新井浩 記)
【ハイキング】大山(丹沢)2021/11/27
山 域 : 大山1248m(神奈川県伊勢原市)
山行形態 : 無雪期ハイキング
日 程 : 2021年11月27日(土)
参 加 者 :新井浩、駒崎
行動記録:
東松山5:00→ふれあいの森日向キャンプ場P102km7:14/7:39→鍵掛778m8:49→矢草ノ頭893m9:20→唐沢峠9:43→石尊沢10:09→裸地11:54/13:00→大山1248m13:34→不動尻分岐→見晴台14:31→P15:27 9.7km 21,000歩
<天候:晴れ>
ふれあいの森の駐車場は、道沿いにあり、かなりの台数が置けそうだ。すでに20台くらいが並んでいる。運よく入り口近くの場所が開いていた。早速支度をして出発。今回は前半はバリエーションルート。楽しみだ。歩き始めて直ぐ林道の分岐を右に入る。物資運搬用のモノレールがある尾根の発生場所から取りつく。なかなかの急登だが、踏み跡があるので、歩きにくくはない。
単独の人に先に行ってもらう。まさかこのルートで人に合うとは。途中、海が見えるところがあり、江の島が見えた。街は藤沢や鎌倉か。鍵掛のピークを過ぎ、下って登ると矢草ノ頭。尾根を右に進むと唐沢峠。ここからロープの張られた谷へ向かう。踏み跡は薄く、途中かなり急斜面を降りたが、古い登山道がその下を走っていた。ちょっと時間ロス。石尊川に降り立ち、上流へ遡行する。
沢歩きは楽しい。水量は少ないので濡れることはない。小さな滝があるくらいで難所無し。上部の二股を真ん中の尾根に取りつく。ここも急斜面だが、木の根がありそんなに登り難くはない。馬酔木の木が多い。開けた裸地があり、昼休憩とする。すぐ上にアンテナ群が見え、声も聞こえる。遠くの尾根に人が通るのも見える。混んでいるんだろうなと思いながら、ポカポカのいい日でのんびりする。ここまであった人は3人で、静かな山行だ。
いよいよ大山山頂へ向う。30分ほどで、目の前に大きなアンテナの建物が出て来て、鹿対策であろうフェンス(網)で囲まれている。網の破れ目をくぐって、アンテナ建物に行くと人が凄い!通過して山頂を目指すが場所がわからずうろうろ。富士山が見える場所があり、雲に囲まれているが良く見えた。神社の脇の山頂標柱を遠目に写真を撮る。それにしてもすごい人だ。高尾山以上のように感じる。
下山は一般道なので、スタスタ、混みあう中を降りる。途中見晴らし台というところも大勢の人が休んでいた。のんびりしていると日が暮れますよと言いたい。この先は静かになり、駐車地点へ到着。楽しい山行でした。圏央道が出来たので、丹沢周辺も非常に近い。
(新井浩 記)
【ハイキング】陣馬山、景信山 2021/11/23
山 域:陣馬山855m、景信山727.3m(東京都)
山行形態:無雪期一般日帰り登山
日 程:2021年11月23日(火)
参 加 者: 駒崎、新井浩
行動記録:
11/23(火)東松山5:00=和田峠P690m 6:25/7:00→陣馬山7:20→奈良子峠8:00→底沢峠721m 8:25→堂所山8:45→景信山9:50→小仏峠548m 10:25→城山10:45/11:35→千木良→底沢→子孫山ノ頭13:45→明王峠14:45→陣馬山15:30→和田峠P 16:10
<天候:晴れ>
今回は欲張りルートで、陣馬山から景信山、小仏峠、小仏城山。下って登って子孫山ノ頭で陣馬山へ戻る周遊ルート。
日の出前のまだ薄暗い時間に和田峠に着く。朝靄が残る駐車場はガラガラだ。駐車場代800円を箱に入れる。そこからきれいな木製階段を上り30分掛からずに陣馬山に到着。朝陽がまぶしい。大きな馬の前で記念写真。頭上はきれいに晴れているのだが、富士山の周りは雲が多く真っ白な頭が出ているだけだ。
縦走路を景信山に向けて歩き出す。落ち葉が敷き詰められた道は歩き易い。朝靄が幻想的だ。ちらほら行違う人が出てくる。もみじの落ち葉が敷き詰められた登山道はなかなか良い。堂所山は立派な標柱があった。ちょっと道を間違えて引き返す。景信山に着くとすごい人だ。眼下の街並みを眺めてすぐに小仏峠に向かう。縦走路は人が増えてきた。小仏峠のタヌキを写真に撮り、城山へ向かう。城山もすごい人だ。景信山山頂とよく似ている。端のテーブルに座り昼休憩する。
ここから一端相模湖へ降りる。初めての道だが、小石が落ち葉に隠れていて歩きにくい。途中相模湖が見えた。国道20号線を歩き、底沢というところで林道に入る。中央道の下を通り、集落のところで山道に入るが、急登で、意外に登りが長い。孫山標識がある山頂を通過し、明王峠へサクサク歩き進む。休憩小屋のある明王峠は今朝通過した場所で、モミジの紅葉した落ち葉がきれいだ。
やがて陣馬山に着く。山頂の馬に西日が当たっている。日中は混んでいたと思われる陣馬山も、朝と夕方には人はまばらだ。残念ながら富士山は雲の中で見えない。休憩をして和田峠へ下る。まだ登ってくる人が居り、夕日を見るためらしい。ガランとした駐車場に暗くなる前に着いた。今日は良く歩いた。20.6km、42,000歩。
(新井浩 記)
【縦走】雲取山
山域山名:奥秩父(雲取山2017.1m・七ッ石山1757.3m・子雲取山1937m白岩山1921.3m三ッ山1949.3m飛龍山2069.2m前飛龍1054m熊倉山1624m)
目 的:百名山山行-紅葉山行
期 日:2021年11月17(水)18(木)
行 程:
11/17(8時間30分)
片倉橋(5:30)→子柚乗越(権現平)村営登山者駐車場(6:30)→堂所(7:55)→七ッ石山小屋(8:30/9:00)→七ッ石山(9:20)→雲取山荘避難小屋(10:50)→雲取山山頂(10:55)→雲取山荘(11:10)→大ダワ(11:55)→芋ノ木ドッケ(12:20)→白岩山(12:50)→芋ノ木ドッケ(13:10)→大ダワ(13:40)→雲取山荘(14:00)
11/18(9時間30分)
雲取山荘(6:00)→雲取山頂避難小屋(6:30/7:00)→三条ダルミ(7:30)→狼平(8:00)→北天のタル(9:10)→飛龍山(9:40)→前飛龍(10:30)→熊倉山(火打岩)(11:00)→サオラ峠(11:20)→御岳沢(12:40)→三条の湯(13:00/13:30)→林道終点(14:00)→塩沢橋(14:30)→片倉橋(15:30)
11/16深谷市(11:00片倉橋14:00着)
自宅を11:00に出発し小川町、飯能を抜け奥多摩に向かう、奥多摩に着くと紅葉が美しく輝く、車を停められそうな所を見つけ3度ほど写真を撮る。とても美しい奥多摩湖の紅葉が美しい。片倉橋に向かうが入る所は小さな看板が出ているが見つけづらいので注意が必要。その先の道も道が悪く、四駆なら余裕だろうが、自分のワゴンでは車の下を擦りそうなので注意しながら進む、車も擦れ違えないような道。到着すると火曜日の14時だが車は5台止まっていた。駐車場は7台ほどしか止められないので注意が必要。車も置けそうなので温泉に行こうかと思ったが三条の湯も遠いし、他の温泉に行くのも道が悪すぎて行きたくないのでそのまま夜食の準備を始める。今日の夕食は、おでんを食べながらワインをたしなみながら就寝。
11/17(水)〈曇り時々晴れ〉
朝、片倉橋を5:30に出発する。子柚乗越までの道のりで親子猿に会い、猿に挨拶をし、子柚乗越に到着する。ここに登山届を提出し、トイレもあるのでトイレを済ませ、登頂開始、登り始めるとすぐに朝日が昇り始める。少し雲は、あるが綺麗な朝日だ。
登山道には、平将門の迷走ルートが、所々に掲示してありその看板を見ながら進んで行く、登山道は、紅葉が終わりかけだが、とても赤や黄色が美しい、七ッ石小屋までは山道は、緩やかな登りで危険な個所もなく登りやすい。杉の木の樹林帯を進んで行く。七ッ石小屋から七ッ石神社で鐘を鳴らす、よく響くきれいな音を奏でる。少し進むと七ッ石山頂に出る。ここからは、とても美しい稜線歩きになる。雲取もここから美しく見えるはずがガスで隠れてしまっている。ヘリポート、奥多摩小屋跡、子雲取山を過ぎ雲取山頂避難小屋が近くに見えてくる。雲取山頂避難小屋に到着するが周りは、ガスで何も見えない。山頂を後にし雲取山荘に11:10到着雲取山荘は、とても大きく200人も泊まれるらしい。テントを申し込もうと思ったが14:00からということで山荘を後にし、白岩山に向かう、大ダワまでは男坂を使う、苔もありとても美しい山道だしかしかなり事故が多いのか滑落や北面の為か凍結の看板が所々に設置してある。芋ノ木ドッケの手前で2頭の兄弟?鹿に会うが、鹿は、人に慣れているのか逃げる気配すらない。鹿に挨拶をして芋ノ木ドッケに出る。芋の木ドッケには、椅子もあり休憩できるようになっている。白岩山に到着するが展望はない。ここでも椅子があり休憩できるようになっている。奥秩父主脈縦走路となっているので整備は良く行きとどいている。帰りも兄弟鹿が同じ場所に居たのでお別れを告げて雲取山荘へ到着する。山荘で500円払いテントをはらさせてもらう。トイレも水もある。テント場は30張り出来るらしいが、本日は、2組だげ貸し切り状態。テントを張り夕飯の準備をする。今日は、ペンネでアラビアータ、野菜スープでワインと豪勢な夕飯、炊事中に霰が降って来てとても寒かったがとても美味しいご飯、夜食はテントの中で日本酒でサバの缶詰をいただく、大分酔いもまわったので今日は21:00就寝。
11/18(土)〈晴れ時々曇り〉
4時30に起床しテントたたみ雲取山荘を6:00に出発する。3人ほど日の出を見に行くのだろう。一緒に登り始める。昨日、見なかった鎌仙人のレリーフを見に行く。頑固オヤジの山番さんだったらしい。最近は、そんな山番さんも農取を残すのみか?山頂に到着し、まわりの景色はガスで何も見えない・・・かと思ったその瞬間、雲の間から太陽が西を向くと富士も綺麗にみえる。
夜中は霰も終わり晴れて月も見えていたが、朝は、神秘的な霧氷になっていた。何十枚も写真を撮り、極寒の寒さだったので雲取山頂避難小屋で朝食をとり、7:00に出発。富士山も綺麗に見える。三条ダルミ、狼平からも富士は、美しく見える。カラマツ林だが霧氷でとても美しい。
三ッ山、北天のタルと過ぎるが北天のタルからからみる雲取山は、霧氷で山頂は、白くなっている。飛龍山には、近道という看板があり飛龍山は展望もないが飛龍権現近くの禿岩からは南方が良く見え、富士は、とても美しく見える。
前飛龍からは岩場になっているが鎖はない、鎖を設置した方が良いなと思うような岩場だ。ミサカ尾根を進むが紅葉終わりの葉っぱで山道は、良くわからないが進んで行く。紅葉の時期は、とても美しいのであろう。葉が落ちてしまった登山道だが展望は少ない。サヲウラ峠(山と高原地図ではサヲラ峠)から三条の湯に向かうがその道中も落ち葉で山道は、良くわからない。展望は、雲取山が良く見えきれいに見える。もう、霧氷は消えてしまっているが、歩いてきた山々を見渡す事が出来る。ここからの登山道も枯れ葉も多く、トラバース斜面もきつい斜めの道を進むことになるそして、細く良い道ではない。三条の湯までそのような道が続いて行く。
やっと三条の湯に着いてお風呂に入ろうとしたが看板に石鹸は、使用しないで下さいの表示が・・・体が洗えない、髭も剃れない。お風呂セット持ってきたのに・・・でも、気持ち良くお風呂につかり片倉橋を目指す。ここからは、後山川に沿って歩いて行くが紅葉も美しく時間を忘れ写真を撮りながら進んで行くが長い長い、やっと車が見えた時はとてもほっとしました。今回の山行は、奥多摩の紅葉にはじまり、思いがけない霧氷の景色、富士、南アルプスも美しい展望を見せてくれ、とても思い出深く楽しい山行になりました。
谷口記
【ハイキング】伊豆ヶ岳から子ノ権現
伊豆ヶ岳稜線の紅葉を眺めに
目的:紅葉の伊豆ヶ岳から子ノ権現、浅見茶屋から東郷公園を周回する
山域:埼玉県:伊豆ヶ岳850.9m
期日:2021年11月24日(水)
行程(CT6時間)
熊谷5:40=正丸駅7:15/7:30➝伊豆ヶ岳9:10/9:25➝高畑山10:40➝鉄塔下(昼食)11:00/11:20➝子ノ権現13:20➝浅見茶屋13:40➝東郷公園14:00→吾野駅14:40/15:09=正丸駅15:46=往路を帰る=熊谷17:20
参加者:L高橋 仁 赤坂
良く晴れた穏やかな天気の中、正丸駅駐車場を出発。馬頭観音まで舗装道路を歩き、左の登山道に入る。その先の分岐は左の五輪山直登コースに入る。少し荒れ気味の沢道を詰めて、小尾根から五輪山に着く。ここから女坂を経て伊豆ヶ岳まであとわずかだ。
伊豆ヶ岳からは東に奥武蔵丘陵の刈場坂峠から関八州見晴台、顔振り峠の辺りが良く見える。ここから先が今日の目当てのカエデの紅葉がきれいな稜線だ。急坂を下って、上り返せば古御岳(こみたけ)の東屋が出てきた。カエデの大木の見事な紅葉が広がっている。
稜線の岩道を、足元を見ては歩き、立ち止まっては紅葉を見ながら高畑山へ到着。早く着いたし、展望もないので、先の鉄塔まで下ってから、左の奥武蔵丘陵、右の蕨山、有馬山稜を眺めながらゆっくりとランチタイムにする。鉄塔の周りが伐採されていて、ここだけが好展望地になっている。
中ノ沢ノ頭(イモグナの頭)、天目指峠(あまめざすとうげ)、愛宕山をひたすら歩いて、子ノ権現に着いた。
何度も来ているので、金の大わらじを見て、先を急ぐ。青場戸集落の浅見茶屋から御岳神社・東郷公園に下山する。
浅見茶屋を見ていたら、表にいたおかみさんが「あいにくと、今日は定休日なんですよ。落ち葉がすごいので掃除しなくちゃ。」・・・・いつかまた、うどんを食べに来てみたい。
東郷公園はもみじまつりで、駐車場に整理員がいたが、最終盤のもみじはかなり葉を落として、人影もまばらだった。サラッと覗いてみて、吾野駅に向かう。
崖の上の線路沿いの道を、西部鉄道の電車を見下ろしながら吾野駅に到着。5人位の登山者が駅前の売店で休んでいた。我々はホームに入って、正丸への電車を待ちながら、コーヒーとパンを頂く。今日は、陽だまりともみじのプチロングトレイルを楽しむことができた。 (高橋仁)
【無雪期PH】奥多摩・鳥屋戸(とやど)尾根から蕎麦粒山
日 程 2021年11月14日(日)
参加者 浅見、木村
記 録 日高5:30=鳩ノ巣駐車場6:40=鳩ノ巣駅6:47=奥多摩駅6:52/7:27=川乗橋7:40
・・・杉植林地7:50・・・鳥屋戸尾根登山道8:15・・・笙ノ岩山9:55・・・蕎麦粒山11:30/12:00・・・棒杭尾根下降点12:45・・・一杯水13:05・・・一杯水避難小屋13:15・・・東日原バス停14:47/50=奥多摩駅15:17/36=鳩ノ巣駅15:45=鳩ノ巣駐車場15:50=日高17:20
10月に秩父側の仙元尾根から蕎麦粒山に登ったが、残念ながらガスで展望がなかった。そこで改めて山頂からの展望を期待して奥多摩側の鳥屋戸尾根から蕎麦粒山を目指した。
登山口には駐車スペースが無いので鳩ノ巣駅下の無料駐車場を利用、青梅線で奥多摩駅へ行き日原行きのバスに乗る。予定より1本前の電車に乗れたため、奥多摩駅で30分ほどバス待ち。奥多摩駅は改装されて待合室や更衣室、靴洗い場などがある。また、駅前の公衆トイレはピカピカで「日本一きれいなトイレを目指す」という町の意気込みを伝えるポスターが貼ってある。様々な山に向かう起点となる駅を中心に町おこしを図ろうとする自治体と住民の熱意を感じた。
川乗橋でバスを降り川乗林道を数十m入ったところが登山口である。しかし、川乗林道は土砂崩れのため通行止め。ゲートには鍵がかかり、監視カメラとセンサーがある。近づくと警告のアナウンスが流れる。
仕方なく、日原側に300mほどバス通りを歩いて杉の植林地の急斜面を登って尾根上の登山道に出た。鳥屋戸尾根は前半の笙ノ岩山までが急登で後半は小さなアップダウンを繰り返し、蕎麦粒山直前が急登となる。紅葉は1000m位まででカエデの赤が日差しを受けて鮮やかだ。笙ノ岩山付近からは木々の葉が落ちて周囲の山々が見える。鷹ノ巣山、川苔山が近い。いくつかの小ピークを越えて急斜面を登り切ると蕎麦粒山山頂である。山頂から東側の都県境の防火帯ごしに関東平野を眺めながら昼食をとる。
「鳥屋戸尾根から川苔山」 「蕎麦粒山山頂 右が鳥屋戸尾根 左が都県境」
下山は都県境の尾根を西に進み、棒杭尾根の急斜面を降り倉沢林道を歩いて倉沢バス停に出る予定だった。しかし、棒杭尾根の下降点にはロープが張ってあり倉沢林道がやはり崩壊して通行不能と説明書きがある。計画を変更して一杯水避難小屋からヨコスズ尾根で東日原へ下山することにする。長沢背稜の登山道は概ね奥多摩側についていて歩きやすい。所々で樹間から秩父市街地やさくら湖が見える。また、前方右手に三つドッケ(天目山)が名前の通り3つのピークを連ねている。道は奥多摩側にゆるやかに下り、一杯水の水場はビニールホースが設置されて利用可能だった。5分ほど登ると立派な避難小屋がある。ここからはヨコスズ尾根を下る。落ち葉で路面の凹凸が見えないので慎重に歩く。最後は杉植林のつづら折りの斜面を降りて東日原の集落にでる。計画を変更したため予定のバス便には乗れないと思っていたが、ギリギリで満員のバスに乗ることができた。天候に恵まれて、紅葉と展望を楽しむ静かな山歩きができた。
「三つドッケ(天目山)」
「棒杭尾根下降点」 浅見記
【ハイキング】熊倉山
晩秋の熊倉山を楽しむ
山域:秩父市 熊倉山
期日:2021年11月13日(土)
行程
川本道の駅(7:20)➡黒谷セブンイレブン(8:00)➡熊倉山登山口P(8:40/9:00)➡
城山コース➡熊倉山頂上(12:10 /13:00)➡日野コース➡熊倉登山口(15:15)➡️
熊倉登山口P(16:00)➡川本道の駅(17:30))
参加者
CL 相澤、大嶋、山口。黒澤、高橋(仁)、橋本 (6名)
車を降りると冷んやりと、肌寒いが、今日は、小春日和の穏やかな一日となるとの予報。登山口で橋本さんより、転倒・滑落を起こさないように気を締めて足元や下山時は充分に注意するよう話があった。
上りは城山コースを取る。登山口に足を踏み入れると、杉や檜に囲まれ、辺は薄暗い。登山道は下草もなく、かなりの勾配で足を取られる。やがて樹木の根が剥きでる道となり、足に引っ掛かりができるようになる。広葉樹がチラホラ混じり始めると、足元は落ち葉で埋まり、又、足が滑り歩きづらくなる。きつい勾配は変わらず続く、このコースは尾根だが展望が悪く、木々の合間から周辺が垣間見られる程度。
前方に朝日が輝き。展望が開けるのではと期待。着いてみると、急峻な岩場の痩せ尾根。下りは足元に注意を払い一歩一歩、慎重に足を降ろす。降りたかと思うと又登る。こんな岩場の上り下りの繰り返しが何度か続き、息をつく暇もなく、頂上へ向かう。眼前に岩の壁が立ちはだかる所では、この岩壁を見上げ、ため息。息を切らせどうにかよじ登る。
頂上に近づくにつれ、又、岩肌が現れ、頂上を守るかのように岩場が続く。ここでも気を引き締め、足元に注意しながら登りつめると前方に白い分技の標識が見え、間もなく頂上に着くと安堵するが、頂上まで、まだ厳しい岩場。頂上に着くと、早速に記念撮影。頂上は、細長く広い。展望が悪いと思い込んでいたが、木々の間から、周辺の景色を眺めることができた。
下りは、日野のコースをとる。このコースは経験があり、さほどきつくなく穏やかなコースだったと覚えがあるが、記憶がおぼろげなので一抹の不安。分技まではきつい岩場を恐る恐る足を着地する。日野のコースに入ると山を巻くように穏やかな下り道が続く。このコースも杉や檜の針葉樹の樹林帯で薄暗く、昼間であるが、陽が落ちる夕方の様相。しばらく歩き続けると、明るい広場に到着する。ここが、笹平。コースで唯一の平地である。ここ過ぎても穏やかな下り道が続く。山を巻く登山道は道幅が狭い。時々、岩場にぶつかるが、上り程、険しくない。やがて下の方向からせせらぎの音が聞こえてくる。
沢に到着。黄色に色づいた、広葉樹が両側から、清流にかぶさるようにせせり出し、見事な景観を作る。紅い葉が混じってないのがちょっと残念。ここで一息つく。さわやかなせせらぎの音を聴きながら黄葉を楽しむ。足の疲れを感じる。
休息を済ませ、歩き出すが、沢が行く手を妨げ、何度も沢のあっち、こっちと歩き渡る。
沢に沿って進んでいくと登山口が見えてきた。災害で以前より手前に新しく作られていた。登山道が狭かったのもこの災害が影響しているのかも。登山口を一歩でると前方に赤に黄が混じり薄化粧した山を望む。紅葉の乏しかった今回の山行で、紅一点を添えてくれた。1400m程度の山であるが、なかなかに変化に富んだ山であった。城山コースはハラハラドキドキの連続。暖かい穏やかな天候が幸いしました。お疲れ様でした。 相澤 記
【ハイキング】荒船山
山域山名:荒船山(群馬県)
期日:2021年10月23日(土)
参加者:CL木村 SL高橋仁、須藤、相澤、黒澤、斉藤、赤坂、豊島、名倉
行動記録:道の駅かわもと(7:25)=荒船不動(9:25)→星尾峠(10:15/10:35)→頂稜入口(10:45)→トモ岩(11:15/11:28)→相沢分岐先の草地にて昼食(11:45/12:30)→経塚山(12:52/13/17)→星尾峠(13:32/13:38)→御岳山(14:11/14/19)→荒船不動駐車場(14:57)
朝から快晴に恵まれ、関越道からは雪を被った浅間が見え、トモ岩からの眺めに期待が膨らむ。荒船不動駐車場に到着して車から降りるとかなり冷え込んでいるが、歩き始めれば暑くなると少し薄着でスタート。気持ちの良い沢沿いのなだらかな斜面を進む。気温が低いのときつい登りもないためか体が温まらない。星尾峠で1枚着込む程だった。トモ岩では冷たい強風に閉口しつつも、10分ほど見渡す限りの展望を楽しんだ。期待していた浅間はガスに隠れて見ることは出来なかったが、好展望に満足し、集合写真を撮って来た道を戻る。暖かそうな草地を見つけて昼食。経塚山には予定より10分程遅れて到着するも時間に余裕があるため御岳山経由とすることに、星尾峠を左に折れて気持ちの良い尾根を行く。この辺りから荒船山を振り返るとトモ岩の険しい崖とは対照的になだらかな曲線を持つ荒船の側面を眺める。まるでかまぼこの様だ。古いロープも残る急斜面を上り詰めると小ピークが二つ。北西側が御岳山で頂上には御嶽三座神の内の二体が祀られている。かつて地元の信者が御岳山までは遠いのでこの山に御嶽神を祀ったとの説もあるようだ。急勾配を下った後は稜線から沢に降り程なくして荒船不動駐車場に着いた。期待の浅間山と紅葉は拝めなかったが、気持ちの良いハイキングを楽しむことができた。(名倉記)
【ハイキング】有馬山稜
有 馬 山 稜
<おすすめ50ルート踏査>
山域山名:都県境から延びる有馬山稜
期日:2021年11月7日
参加者:L橋本 木村 黒澤
行動記録:熊谷5:30=車=名郷P7:30-蕨山9:30-橋小屋ノ頭10:25-有馬峠11:45/12:25-橋小屋ノ頭13:05-鳥首峠15:10-名郷P16:50=車=熊谷19:00
有馬山稜から見る蕎麦粒山
<天気薄曇り>10月16日の蕎麦粒山山行では、有馬山稜は有馬峠から林道を大日堂Pに下りた。有馬山稜は途中までだったので、今回はその残りの部分である有馬峠から鳥首峠までを含んだ山行を行うことにした。熊谷から、140号国道、299号国道を走り、山伏峠を越え名郷の登山口Pに着く。準備をしてすぐに出発する。入間川にかかる小さな橋を渡り南西の沢に沿った林道を登る。谷が二股になった場所で右の沢沿いに登る。杉林の中、本格的な登りで、木の根があり、岩が所々出ている。倒木がたくさんあるが、道の倒木は片付けられている。最後の急登を登り、651mピークの南西の尾根に出る。ここからは南の蕨山までは尾根歩きだ。風も無く、日が射してきて、広葉樹で明るくなり、気持ちよく登れる。広葉樹は赤や黄色に色づき、青い空に映える。標高700m位からは落葉も増えて、初冬の雰囲気だ。途中数か所、大岩が出ているが、それほど難しくはない。蕨山の尾根が見えて直ぐにその稜線の分岐に出た。展望台は東側なのでそちらに進み一休みする。北側には、男体山や日光白根山、赤城山などを見ることができた。
上:尾根には岩も出ている 中:広葉樹の紅葉
下:蕨山展望台
一休み後、西方の橋小屋の頭に向かう。蕨山は最高地点が1044mで、そこには簡単な標識が木に付けられていた。蕨山から尾根の鞍部までの尾根は広く、平坦でゆったりしている。鞍部に林道がきておりそこには広場があり、東屋がある。そこからは急登で、登り切って1163mの橋小屋の頭に着いた。この後、有馬山稜を有馬峠まで歩く。尾根だが風も無い。道の周りは広葉樹林でかなり落葉している。落葉が道に積り、踏み跡が少ないせいもあり、ルートを外れることもあるが、ほぼ尾根の中心を道が通るので道に戻れる。尾根の西側にカラマツの群生地もあり、茶色っぽい黄葉になっていて味わいがある。大きいピークを2つ、小さいピークを数か所越え、まだかと思って歩き続けると、右下に車道が見え、峠に近づく。最後は尾根の東側に下り、車道に下ると尾根を切り開いた有馬峠に出た。ここからは、東側の谷間、有馬ダム、その向こうの山々、さらに関東平野の建物を望むことができた。日差しも強くなり暖かい。疲れもたまり、ゆっくり昼食休憩にした。
上:カラマツの黄葉 中:有馬峠から東を望む 下:落葉を踏んで歩く
この峠からは、有馬山稜を引き返す。アップダウンは標高差100m以下位だが距離は長い。地面が落葉で赤くなっている所がある。ウリハダカエデの落葉のようだ。往路で通過した橋小屋の頭を鳥首峠に向かう。鳥首峠までも、1100mと1070mのピークと他小ピークがある。途中、西側に鹿よけネットがずっと張られている場所がある。鹿ネットの西側は木が伐採されており、植林された木がまだ小さく、西側の展望がきき、先日登った仙元尾根を見ることができる。また蕎麦粒山の稜線がよく見え、蕎麦粒の角のような蕎麦粒山が目立つ。ススキの草原が一面広がり、秋の日差しに光る。途中、一人が足つりをおこしたので、服薬し、休みを入れながら進む。鳥首峠手前の急坂は慎重に進むが、1名が転倒し1回転半したが木につかまり事なきを得る。
上:歩いて来た尾根を振り返る 下:ヒノキの大木が見事
鳥首峠からは、分岐を東の谷の道に下る。しばらくは杉林の中を下り、旧白岩集落の廃屋の中を通過する。石の祠や消火栓も朽ち果てており、ここにも人々の生活があったと想像すると寂寥感がこみ上げる。さらに下り、石灰砕石場や元建物があった周辺を通り、車道に出た。車道をかなり歩いて、夕暮れがせまる時刻にやっと駐車場に着いた。前半のコースタイムはほぼ予定どおりだったが後半は、ペースが遅れた。日の短いこの時期は余裕をもった計画が安全な登山につながると感じた。
【その他の山行】バリエーションルート・両神山
両神山 <埼玉労山両神山全ルート踏査の一つ>
=大滝中津川・狩倉尾根から登る両神山=
山域山名:秩父 両神山 狩倉尾根から登る
期日:2021年10月30日
参加者:橋本(以下「両神の衆」グループメンバーで会員外)L上野 鹿喰 田島 佐野
狩倉尾根、この尾根を登ってきた・・・
行動記録:大滝小倉沢赤岩尾根登山口P7:30=1435mピーク9:10=狩倉山9:55-両神山主稜分岐12:25/40-両神山頂13:00-落合橋15:10-登山口P15:40
<天気 晴>両神山に登る主要ルートは、日向大谷からの表参道ルートと白井差新道だが、埼玉労山50周年の記念行事としてバリエーションルートからも登る計画を立てた。今回は大滝の最奥、旧日窒鉱山東側の狩倉尾根から両神山に登ることにした。天気は晴れて、風もない。駐車場から200mほど戻り、地図を見ながら尾根の末端から取り付く。ここには、旧鉱山従業員の宿舎らしき廃屋がある。尾根は急だが、広葉樹林で尾根筋ははっきりしている。バリエーションルートなので当然、道標もない。それでも尾根筋には、踏み跡があり、人数は多くないが、歩いているのが分かる。何か所かテープもある。途中、鉱石を運んでいた索道の支柱後と鉱石のバケットが朽ち果てており、鉱山の衰退が分かり、悲しい雰囲気を味わう。尾根は次第に斜度を増す。枯れ木、落ち葉がかなり落ちている。藪は無く、所々にアセビ、花はないがヤシオツツジなど低木が生えている。標高1200m付近から針葉樹も増え、広葉樹の紅葉と混じり高山らしい雰囲気になる。息を切らして1435mのピークに着く。ここにはテレビの受信アンテナがある。
上:急登が続く 下:岩稜の厳しい上り下りを越えていく
傾斜の緩い尾根をたどる。木々が茂り、遠くは見通せないが、紅葉、黄葉を抜ける日差しもあり気持ちがよい。左右は切れ落ちているので注意して進む。泥道で滑りやすい尾根を登り狩倉山に着く。山頂の標柱はない。この後、主稜分岐までは、地図で予想していたとおり、険しい岩稜の上り下りだった。岩場でありルートの取り方、登り方は難しくもあり、登り終わると充実感もあるルートで狩倉尾根の核心部だった。木々は低くなり、標高も上がり、岩場なので、紅葉も見え、周囲の山々の眺望もよく効く。谷を挟んだ向かいの絶壁も見事だ。振り返れば3つの岩が空に突き立っている。あそこをよく自力で越えてきたなとある種の感動を覚える。この付近では、踏み跡も分かりにくくなり、岩峰を直登するか周りこむか迷う場所もあった。地図上では東に向かう尾根の南北側は100mほどの絶壁なのでほぼ尾根の真ん中付近を東に進むのが登りやすいルートだった。途中、地下足袋姿の地元の方1名に会う。岩場の急登ではロープを出して確保してもらい登る。さらに進むと正面に左右に延びる尾根が見え、道標があり、主稜線分岐に着いた。皆で喜びのグータッチをする。紅葉の木々の間から射す日差しにほっとして休憩をとった。そして主稜を山頂に向かう。白井差からの登山道と表参道からの登山道が合流し、急に登山者が増えた。10月末の紅葉と好天だから両神山も登山シーズンの真っただ中と言えよう。山頂に着き、記念写真を撮る。次々と登山者が来て落ちついていられない。確かに山頂からは秩父盆地は下に見え、その向こうには関東平野が広がっているのが見える。熊谷の自宅ベランダから両神山が見えるということは、山頂からも我が家がみえるはずだ・・・などと思った。西方には、本当に小さいが北アルプスの穂高、槍ケ岳の山脈も見えた。
上:主稜線分岐に着く 下:両神山頂でメンバーと
山頂から下り、主稜線からは作業道をたどる。ひたすら、踏み跡をたどり、沢沿いの道を下り続けると小倉沢の旧鉱山に通じる車道に下りることができた。途中、この時期なので花はないがコアジサイの大きな群生地があった。
上:山頂付近はダケカンバも落葉 下:中腹は紅葉真っ盛り
【縦走】中倉山、沢入り、オロ山、庚申山、紅葉山行(孤高のブナを見に行く)
山域山名:足尾山域(中倉山1499.6m沢入り(ソウリ)1704mオロ山1821.7m庚申山1892m)
期 日:2021年10月30(土)
参加者 :L駒崎・新井・谷口
行 程:
10/29(金)
深谷(20:45)→銅親水(あかがねしんすい)公園(23:30)
深谷23:30出発し銅親水公園に到着し、駐車場の片隅にテントを張り就寝
10/30(土)(行動)
銅親水公園(4:45)→中倉山登山口(5:35)→中倉山(7:15)→孤高のブナ(7:30)→沢入り(8:15)→オロ山(9:30)→庚申山(10:55)→庚申山荘(13:00)→一の鳥居(14:20)→庚申山登山口(15:15)→船石峠駐車場(15:50)→古川機械金属跡地(16:20)→銅親水公園(16:45)
山行記録:
10/29(金)〈晴れ〉
深谷市の自宅を20:45に出発する。17号バイパスを通り、北関東道大田藪塚ICも抜け122へ日光方面も通り過ぎ足利方面に真っ暗の中銅親水公園に到着する。星空がとても美しい満点の星空だ、明日の山行が待ちどうしく感じる。テントを張る、滝があるらしくマイナスイオンがたっぷりの中、駒崎さんは車で、新井さんと自分は軽く飲んでから就寝。
※銅親水公園は、トイレに鍵がかかって使用不可の為、注意が必要。
10/30(土)〈晴れ〉
朝3:30に目を覚まし出発準備。テントを片づける。新井さんは、すでにコッヘルでお湯を沸かしてくれている。かなり早い朝食を済ませ、銅親水公園を出発。ゲートをくぐり、工事用の作業道を進んで行く星空がとても美しい。久々の二人との山行で自分は、とても楽しみにしていた山行だ。話がはずみながら進んで行くとすぐに登山口に到着。そこからは、かなりきつい急登が続く、少しなめていた自分は、体力を消耗気味だったが、
陽が昇り始めとても美しい黄金の紅葉を照らし出してくれて疲れを忘れさせてくれた。中倉山行くには展望を見る回り道があるためそちら側へ向かう。展望は朝日が見え美しく輝き、男体山が力強くそびえ立つ。雲ひとつない青空が広がるが足元は、まだ霜などが降りていて寒さを感じさせる。
中倉山山頂からは、とても美しい展望が見られる。ここからは、稜線歩きとなるがその稜線が素晴らしい。アルプスの稜線をあるいているかのような美しさだ、藪も遠くから見ると芝を這いそろわせたようだ。すぐに孤高のブナが見える。孤高のブナのその姿は紅葉で金色に輝き、薄い藪の中で一本で力強く生きていた。写真を取り、力をもらいその場を後にする。そこからの稜線歩きも美しい稜線だ。北側は山肌が崩れ荒々しく陽のあたる南側は藪と紅葉で美しい。
その美しい稜線が続いて行く、沢入り(ソウリ)までは、後ろに男体山、太郎山、右手に日光白根、前方には、至仏、左手には富士山が美しく見える。素晴らしい展望の中を進んで行く。オロ山からは少し登山道が荒れ始める。もともと山と高原の地図にも道の無いルートなのでどんな道か心配していたが、自分の感覚だがそこまで悪い山道ではないが展望は少なくなる。藪は、思っていた以上に高くも無く進みやすかった。藪の足元は、倒木もあるので注意をしながら、ゲータースパッツを履いている自分が先頭で進む、
まだ。途中、藪の中、孤高の松もあり写真をとる。踏み跡が綺麗にできているので皆ここに立ち寄るようだ。ここからは少し高い藪になるが1mぐらいなので特に問題はない。藪を抜けるとすぐに庚申山に出る。倒木が少しあるが踏み跡は、しっかりしている。庚申山より50mぐらいに展望地があり、そこで休憩をとる。計画より早く来れた為休憩を45分と長めにとる。展望地からは皇海山、鋸山が美しく見える。男体山、日光白根も変わらず見えている。お湯を沸かしコヒ―を飲み休憩を取りゆっくりと休憩をとる。空を見るとうっすらと雲が出始める。雲がある空も美しい。休憩を終え庚申山荘を目指すここからは、樹林帯となるが紅葉がとても美しく迎えてくれる。庚申山荘までは、岩場の鎖場、梯子などを超えていく。自分はとても好きな登山道だ。黄金の紅葉の中を進むと庚申山荘に着く山荘でザックに積んできた水を交換し(夜の焼酎用)少し休憩をしたら6月に来た時トイレは故障中だったがまだ故障中だった。使用は出来る、(発電機を稼働させ動かしているようだが、バイオトイレがうまく動かない?ようだ)庚申山荘は、素泊まりで\2000で布団を貸してくれる。今日は、日帰りなので早々に出発する。そこからは展望は無いがとても美しい紅葉が見れる。
モミジがなぜか黄色に輝く、黄色い紅葉も美しい。ブナ、ハイマツ、カエデも黄色く美しい。黄金の紅葉の中を楽しく進んで行くと鏡岩を過ぎ庚申7滝に向かう相変わらず道が崩れたままで1滝しか見る事が出来ない。庚申川はいつ来ても水量が多い、いつかは、見たいと思う滝だ。すぐに一の鳥居がある。そのまま通り過ぎ庚申川沿いに降っていく長い廃道が続く、大きな石や小さい石が散乱されていて少し歩きづらいが紅葉が美しい。車道に出て駒崎さんがタクシーを呼んでくれたが「今日は、日光の紅葉でタクシーが無い」とのことでかじか荘に寄らず、舟石林道を進む、途中、陽が沈みそうなので一人で銅親水公園を目指す。一人になってすぐに猿に会う、夜道は、歩きでは、少し危険を感じる。途中舟石峠駐車場に着く、備前楯山も紅葉で美しい。今度登ろうと思いながら時間を気にしながら通り過ぎる。
この道は、足尾銅山の歴史が見れる道だ。今度ゆっくり歩きたい道だと思った。途中、銅山の物であろう廃屋を何個も通り過ぎながら進んで行く。古川機械工場跡地は、廃工場、廃墟好きには、たまらないのであろう、2人違う場所で写真を撮っていた。ここには、孤高の煙突?があった。左手に工場を見ながら進んで行くと銅親水公園が見えてくる。昨日見えなかった滝は、足尾ダムから流れる滝がごうごうと流れている。松本川は、水が澄んでいてとても透明な美しい川。吊橋や滝も近くで見たかったが今日は、先を急ぐので車に飛び乗り、二人を迎えに行く、山と高原地図から行けば2:25を1:15削り1:10分で到着、公園3キロ手前ぐらいで二人と合流。早かったと誉められながら、帰路へついた。
今回の山行は孤高のブナを見たく行ったがそれ以上の素晴らしい紅葉天気が見れた。タクシーの件などトラブルもあったが、久々に新井さんと駒崎さんと登れ楽しく、最高の山行となりました。
谷口記
【縦走】那須岳(茶臼山・朝日岳・三本槍岳)の紅葉を巡る
山域山名:那須連峰(茶臼岳1915m・朝日岳1896m・三本槍岳1916.9m)
期 日:2021年10月24(日)
参加者 :谷口、非会員5名
行 程:
10/23
深谷(7:30)→那須高原yumoto camp場(12:30)
10/24(行動6:00)
那須高原yumoto camp場(5:30)→峠の茶屋(6:15)→那須岳避難小屋(6:45)→茶臼岳1915m(7:20)→那須岳避難小屋(6:50)→熊見曽根分岐(8:20)→清水平(8:45)→北温泉分岐(8:50)→三本槍岳1917m(9:15)→→熊見曽根分岐(10:15)→朝日岳1896m(10:30)→那須岳避難小屋(11:15)→茶臼岳(11:25)→那須岳避難小屋(11:45)→峠の茶屋(12:15)
山行記録:
10/23(土)〈暴風雨〉
深谷市を7:00に出発する。北関東道大田藪塚ICから高速に乗り白川ICを降り、甲子温泉を目指す。夜勤明けなので運転は任せ記憶はない。高速道を降りると暴風で小雨が降っている。先に二人が登山口に集合しているので連絡してみると。暴風と雨で山行は無理との事、近くの道の駅で戻る二人を待ち、キャンプ場に直に向かう。皆でキャンプを開始する。温泉も近くにあり、有名なパン屋さんも歩いて3分ぐらいにある。那須高原YUMOTOCAMP場良いキャンプ場でした。テント張る予定だったが寒さと眠さで車で就寝。結局6人中2人だけテントで4人は、車で就寝。
10/18(月)〈ガス→晴れ〉
朝4:30に目を覚まし出発準備。霜に覆われたテントを片づける。キャンプ道具は自分が寝ている間に片づけてもらっていた。5:00にキャンプ場を出発し5:45に峠の茶屋に到着、風が強いので有名らしいが本当に暴風。登山準備をしている間に東の空に朝日が昇る。とても美しい朝日だ。西を向くと山、山の山頂はガスで全く何も見えていない。トイレを済ませ、登山口入り口に鳥居、霜に覆われた鳥居をくぐり登山を開始。
雪交じりの登山道を進む。山はガスで見えないが朝日が昇る東側は、ガスもなくきれいに見えている朝日を浴びながら登山道を進む。那須岳避難小屋までは、登りやすくしっかりとした登山道になっている。時間は30分ほどで登ってしまう。那須避難小屋は中も綺麗だったが本日は、暴風の為人が多い、コロナもあるので外で休憩。小屋から南に向かうが茶臼山頂は、ガスで見えていない。登り始めるとうっすらと山道が雪に覆われている。
山頂付近は、安全ロープなどがガスが風で氷の樹氷の様な状態を作りあげていて、寒く暴風が美しい景色を創造している。お鉢めぐりが出来るので右回りで進んで行く山頂は、残念ながらガスで展望はない。二人は左回りで最短で山頂に来た。そのまま右回りで下山して避難小屋に戻る。登山道は、ガレ場なので少し崩れやすいが浮き石と砂場を少し気をつければ、危険も無く登りやすい。避難小屋に戻り、朝日・三本槍に向かう、朝日岳はガスで隠れてしまっている。晴れると少しの希望を持ち先に三本槍に進む。三本槍まではトラバース、清水平の湿地帯、鎖場と、とてもバリエーションに富んだ登山道だ。鎖場は、人が多いと時間がかかり大変だが、譲り合い皆が通っていく。清水平の湿原は、水溜まりが凍っていて冬の朝の水たまりの様だ。
先に進むとハイマツの中を進む、今日はハイマツとシャクナゲが白く氷に覆われとても美しい姿を見せてくれている。ナナカマドの赤い実が所々で氷に覆われ美味しそう。なんて話をしながら、シャクナゲ・ハイマツ林を進んで行く。三本槍は山頂は、予想通りガスで真っ白だ。皆で写真を撮り、来た道をピストンで戻る。
能見曽根分岐に着くと朝日岳が美しく見えるようになっている。その姿は岩が樹氷に覆われまた違う美しさがみられる。まるで太陽に向かってライオンが座っている様だ(カッコよく言い過ぎか?)ガレ場を進み山頂に向かう手前の日が当らない所は、白く岩が樹氷に覆われているとても美しい。皆で写真を撮り、
朝日岳下山中、山頂からは、朝、ガスっていた茶臼が美しく見えるようになっている。お鉢もとても綺麗に見えている。「いいなぁ」と、思っていると。察してくれたか、初顔合わせのR(非会員)君に「茶臼行きますか?」と冗談交じりで?「行こう!」無理やり?付き合ってもらう。皆には、先に下山してもらい二人で茶臼に向かう。茶臼山頂は、朝見た雪が解けまた違う一面の顔を見せてくれている。お鉢巡りしながら山頂へ、今回は祠で二人で写真撮り、避難小屋へ、避難小屋→お鉢巡り→避難小屋はまでは30分位早いのか?皆を追いかけ下山の帰路へ、まわりの風景は、朝とは違い晴れて青空も見え、樹氷達は消えてしまっている。山々も紅葉が見えるようになり違う顔を見せてくれている。残念ながら登山道は、霜が解けぬかるんだ道になってしまっている。皆からは、20分程遅れたらしいが峠の茶屋に到着。
今回の山行は、ルート変更など沢山あり思う通り行かない登山だったが、樹氷、ガス、晴れ、と色々な顔が見えた、素晴らしい山行となった。三本槍からの景色が見れなかったり、三斗小屋、沼原池、蛯ヶ平、白笹、南月山、甲子、旭と残してしまった。甲子から大白森山、子白森山からの二股山と素晴らしい景色がみれまた行きたい山が増えた。素晴らしい山行となりました。
谷口記
【縦走】大菩薩嶺から秀麗富岳十二景(牛奥ノ雁ヶ腹摺山・小金沢山を巡る)
山域山名:大菩薩連嶺:大菩薩嶺2056m・熊沢山1978m・小金沢山2014.4m・牛奥ノ鴈ヶ原摺山1990m・黒岳1987.6m
目 的:百名山、紅葉山行
期 日:2021年10月18日(月)
参加者 :谷口
行動記録:
10/17深谷21:00~0:30(雁坂トンネル使用)
10/18(行動8:50)
上日川峠(5:00)→丸川峠登山口(6:10)→丸川峠[丸川荘](7:20)→大菩薩嶺(8:30/8:40)→雷岩(8:45)→賽ノ河原(9:00)→大菩薩峠(9:10)→熊沢山→熊沢山(9:30)→小金沢山(10:15)→牛奥ノ鴈ヶ腹摺山(10:40)→黒岳(11:30)→湯の沢峠(11:20/11:35)→→湯の沢峠登山口(12:10)→やまと天目温泉(14:00)
山行記録:
10/17(日)〈曇り〉
深谷市を22:00に出発する。雁坂トンネルを抜け、大菩薩嶺初鹿野線を上がっていく、名前の通りやはり鹿が2頭、そして狸らしき動物が1頭に会いながら0:30時着、道を登るとガスで真っ白何も見えない状態、1時就寝
10/18(月)〈曇り→晴れ→ガス〉
朝4時に目を覚まし?4時に出発なのにッ!まっ!一人なので、でもバスの時間、やまと天目温泉が15時だった。急いで?用意をし5時に出発。周りはまだ暗いしガスも発生している、足元に気をつけながら丸川峠を目指す。流石、百名山踏み跡はしっかりしている。何箇所か崩れた所はあったが安全な?道のり。千石茶屋に到着する。千石茶屋は当たり前だがやってない。到着時には、もう朝日が昇りあかるくなってきた。ここからはアルファルト歩きになる。アスファルトに出るとお地蔵さんがほっかむりをして迎えてくれる。かわいいお地蔵さんだ。アスファルトを歩き、丸川峠分岐駐車場に到着する。15台ほど停められるようだ。みそぎ沢に沿って林道を登る。ここでガスが発生し始める。ブナ林の尾根道を進む紅葉には、まだ早かったようだが、ガスが発生し、その間から入る陽の光も美しい。
丸川荘の手前の笹原の広場で朝日を浴びながら進んで行く美しい眺めだ。丸川荘を過ぎ少し進んだ所で、本日初の富士山を見れる事が出来た。雲海の上に浮かぶ富士はとても美しく綺麗に見える。ここから紅葉が少しづつ見れるようになる。モミジ、カエデと上の方だけだが色づいてこれも2色紅葉と言えば良いか陽の光が赤い葉を抜けとても美しい。大菩薩嶺までは、苔の生えた緑の道で進んで行く所々のモミジの紅葉も美しい。大菩薩嶺で休憩し牛奥ノ鴈ヶ原を目指す。
雷岩に出るとここからは、美しい富士山を見ながら山道を歩く事が出来る。何十枚も写真を撮りながら進むと、すぐに賽ノ河原に到着する。ここには避難小屋もある。少し進むと大菩薩峠に到着。ここには、山小屋、介山荘がある。バッチや飲み物Tシャツの販売、食事もできトイレもある。休憩を済ませ天狗棚に向かうと笹原が広がり富士も見る事が出来る。狼平を過ぎ小金沢山(秀麗富嶽12景)に到着するここからの富士山は山頂に雲がかかってしまい少し残念な富士山に。同じく牛奥ノ鴈ヶ原(秀麗富嶽12景)でも雲がかかってしまっている。牛奥ノ鴈ヶ腹からここまでの道は踏み跡は、人の足跡は無く、鹿の足跡しか見えない。川胡桃沢ノ頭では、ササ原が広がるが、ここからは、ガスが発生してしまった。黒岳からは紅葉の針葉樹林帯が広がる。陽の光を通しモミジ、ナナカマドが赤く、カエデ、ブナが黄色く美しく光る。白谷ノ丸からの富士も、雲に隠れてしまっている。とても残念だ。だが雲海が広がりとても美しい景色が広がる。ここからは少し東に道があり展望が良い場所に行けるようだ。本日は、寝坊と富士が見えない為、省略、油ノ沢峠に到着するがガスで何も見えない。ガスで展望も無いようなので大蔵高丸も諦め本日は下山。湯ノ沢峠避難小屋に到着、避難小屋の近くにはトイレもあり駐車場もある。下に水場もあるが沸かした方が良いかもしれない。今回は、水を汲むのは中止した。しかし、見に行くとぬかるみにはまり、靴がくるぶしまで泥だらけ、行くときは注意が必要。湯ノ沢峠登山口まではとても荒廃して道はかなり荒れている。沢沿いを進むのだが、かなり荒れているのでピンクリボンを頼りに降るがかなり道が崩れているので注意が必要。沢を何度も横切り渡ることを繰り返しながら進んで行く。沢に落ちそうになりながら石の上を飛んだりしながら進まなければならない。湯ノ沢峠登山口手前よりアスファルト歩きになる。そこからは長い長いアスファルト歩き、1時間以上も歩かなければならない。途中、竜王宮という神社にお参りし、少し行くとやまと天目温泉に到着する。大蔵高丸を辞めたりしたので1時間以上バスの時間まである。着替えて車で降りるときに温泉と思っていたがやまと天目温泉につかることにする。靴の泥を落とし温泉につかる。温泉は、高アルカリ泉で温度は、ぬるめだが、ジャグジー、露天、サウナも付いていて料金は¥500と良心的、ゆっくりと温泉につかり温泉センターのお姉さんに時間を間違えられながら楽しい時間を過ごせました。15:00ジャストにバスが到着。えッ?大型バス?夜中登った時かなり道細かったけど・・・反対車線からの車も何とかかわし、乗客も自分一人の為、バスの運転手さんと「すごいですね」「しびれますよ」などと話しながら上日川に峠に到着。上日川は峠には、30人ぐらいの行列が、運転手さんに別れを告げて着替えて帰路に着く。帰り道は、かなり寒くもっと着込めば良かった。
今回の山行は、バスの時間もあったのに寝坊をしてしまった為、時間の余裕が持てなかった。モミジ、カエデ、ブナの紅葉も見れとても登りやすい山道で風景を色々と見て回れる素晴らしい山でした。紅葉には、少し早い感じでした。もう少しでカラマツも黄色ずいてもっと美しくなるかも知れない。
大菩薩嶺と秀麗富嶽12景を2ヶ所回ったが富士山が途中から見えなくなり残念なとこともあったがまた次回、天気の良い時に富士を見ながら登ろうと思う。
谷口記
【ピークハント】都県境 蕎麦粒山
蕎麦粒山
=二つの長い尾根で登る蕎麦粒山=
<おすすめ50ルート踏査>
山域山名:都県境 蕎麦粒山1472m 有馬山稜
期日:2021年10月16日
参加者:L橋本 木村 黒澤 浅見 名倉
行動記録:川本5:00=自家用車=浦山大日堂登山口6:30-仙元尾根経由蕎麦粒山10:35/11:00-オハヤシの頭11:45-有馬峠12:50-林道(通行止中)-大日堂登山口15:55=自家用車=川本17:40
<天気 曇り>今回の山行は埼玉労山お薦め50ルートの踏査を兼ねての山行だ。二つの尾根の登り下りで、標高差1000mほどだが、距離があり歩く時間は長い。早めの時間に川本を出て、秩父の浦山ダムの奥の谷を進み、獅子舞で有名な大日堂の駐車場に着く。駐車は数台できる。トイレがあり、バスの運行もある。赤い欄干の橋を渡り沢の対岸にある大日堂の前を通り、道標を確認し、杉林の急登を登り始める。曇り、杉林で暗い。落葉があるが、左右に曲がり、階段もあるので危険というほどではない。標高差200mほどを登り、送電線鉄塔のある尾根に出る。周囲は切り開かれているので見晴らしは効く。そこから道の傾斜は緩くなり、雑木林もでてきて幾分明るくなる場所もある。標高850mほどの尾根からは、大株のアセビの群生もあり、時期には白い花が咲くだろうと想像する。二つ目三つ目の鉄塔脇を通過する。その後、道は尾根の東側を進む。杉林で危険はないが、一部泥斜面で滑りやすい場所もある。道は右に曲がり1167mピークの尾根に出る。尾根に大楢がある。直径1m近い大木だ。まだ紅葉になってはいない。この後の道は広葉樹の自然林で高い山の雰囲気だ。途中、東側に尾根から続く大崖崩れがある。仙元峠手前に急登があり、ぬれ落葉、濡れた泥で滑りやすく、慎重に登る。仙元峠に着き一息入れる。小さい石の祠、峠の由来を書いた看板がある。ここを通過して蕎麦粒山に向かう。道に枯れ木あり、椎茸が生えているのでいただく。小さなアップダウンの林を抜けると1472mの蕎麦粒山に着いた。山頂は幾つかの岩が出ている。広くはないが、ここから防火帯で尾根の樹木が刈りはらわれており天気は曇りのままだが視界が広がる。やや風もあり、白いガスが尾根を越えるのが見える。先行の登山者1名。ここで昼食をとる。
上左:大日堂上の急登 下左:大楢 上右:アセビ群落 下右:仙元峠間近
休憩の後、都県境の急坂の尾根を日向沢ノ峰に向かう。埼玉側から見る蕎麦粒山は蕎麦粒の角のような山頂で、山頂直下に急登があるのが分かる。このルートには樹木を伐採した幅20mほど防火帯があり、草地となっている。草は茶色になっていたが、春、夏には花が咲いているだろう。切り株にきのこ(ナメコ)が生えていた。緩い傾斜、周りが広葉樹の明るい道で、落ち葉の香りを楽しみながら歩く。道標のあるオハヤシノ頭に着き、ここを東北に曲がり、有馬山稜に入る。広葉樹の尾根で晴れれば良いが、ガスが立ち込めてきた。道標が幾つかあり確認しつつ有馬山方面に進む。鉄塔下を通過する。晴れればこの付近から、二つのダム(浦山ダム、有馬ダム)が望める。林道が東側近くにある場所を通過後、少し登る。仁田山1214mのピークを通過し、下り、林道もある有馬峠に着いた。
上左:蕎麦粒からの下り 上右:ナメコ
中左:オハヤシの頭分岐 中右:ガスが濃くなる
下左:有馬峠南のピーク仁田山
ガスも濃くなり、天気や有馬山稜ルートを歩く時間等を考え、今回林道を歩いて大日堂に下りることにした。林道は通行止めで、崖崩れがあるが、歩いて通過はできると判断した。予想どおり、広河原谷から有馬峠までの林道は5か所ほど、崩落し、道路上への土砂崩れがあり、復旧はかなり難しい状況だ。林道の周りは広葉樹で珍しいイイギリ(南天桐)やブドウに似たマツブサがあった。3時間かかったが、無事に大日堂に着くことができた。
有馬山稜からの蕎麦粒山登山については、鳥首峠からのルート、名栗側林道からのルートを再度踏査したい。
上左:イイギリ(南天桐)が赤い実をつけている 上右:林道は数か所で崩落、2019年豪雨によるものか。
【ハイキング】 谷川岳(天神尾根)
山 域:谷川岳(群馬県)
登山形態:無雪期一般登山
目 的:紅葉と展望を楽しむ
期 日:2021年10月9日(土)
参 加 者:CL木村、SL高橋(仁)、黒澤、斉藤、横尾
行動記録:道の駅かわもと5:30=谷川岳RWP7:20=天神平8:00/8:10→熊穴沢避難小屋9:05→天狗の留り場9:50→肩の小屋10:40→谷川岳トマの耳10:55→肩の小屋11:05/11:45→熊穴沢避難小屋12:50/13:10→天神平14:05=谷川岳RWP14:30=道の駅かわもと17:00
「晴れていればさぞ見事な紅葉だっただろう」と景色を想像しながらの山行だった。谷川岳には何度も登ったことがあるが、紅葉の時期は初めてだったので、あいにくの小雨模様で想像していたような一面の紅葉を見ることができなかったのは残念だった。
前日の予報では、日中霧がかかるが、午前中稜線で少しは晴れ間が期待できそうだった。しかし、関越道を水上ICに近づくにつれ雲が厚くなり、ICを降りてからは雨が降りだす始末。途中は渋滞もなく、予定より早く谷川岳ロープウェイ到着。
ロープウェイに乗り込み天神平へ。途中、中腹辺りが紅葉していたが、上の方は雲に隠れて見えない。天神平に到着したが案の定小雨模様で、早速雨具を着て行動開始。事前の情報では天神平より上では紅葉真っ盛りとのことだったが、周囲は霧に包まれ、谷川岳どころか天神峠へ向かうリフトも途中までしか見えない状態だった。こんな天候でも少人数から20人位の団体までいくつものパーティーが行き交っている。途中、赤く染まったナナカマド、黄色く色づいたブナ、ミズナラなどの広葉樹、イロハカエデの紅葉が目に飛び込んでくる。さらに進むと木々の間から霧に煙る西黒尾根の斜面の紅葉がうっすら見える。日光に照らされてキラキラ輝く紅葉もきれいだが、霧でしっとり濡れた紅葉もまた趣がある。
熊穴沢避難小屋から先は岩場が連続した急登が始まる。ただでさえ滑りやすい谷川岳特有の蛇紋岩が、雨で濡れて更に滑りやすくなっているので、注意深く一歩一歩足場を確認しながら登っていく。森林限界を越えて風と雨が強くなってきた。尾根道なので晴れていれば斜面の紅葉や周囲の山々の眺望が楽しめただろうが、この霧では10m先もよく見えない。鎖やロープが付けられた岩場をいくつも過ぎ、天狗の留り場の大岩に到着。ここから先は一面草紅葉の広い斜面の中を登っていくことになるが、やはりここも目の前しか見渡せない。霧の中の木段をしばらく登ると、いきなり肩の小屋が目の前に現れた。
小屋の前にザックをデポして、取りあえずトマの耳に向かった。熊笹の中の登山道を空身で快調に進むと、霧の中に人だかりが見えた。トマの耳で記念撮影をする人達の列だった。こんな悪天候でも谷川岳の人気の高さが分かる。霧に包まれ山頂からの眺望は全く期待できないので、我々も列に並んで記念撮影して、早々に肩の小屋へ引き返した。
これまでの谷川岳では、今回のような雨の日もあれば、雲一つない好天もあった。眩い紅葉を期待して、また来年来よう。(横尾記)
【ハイキング】陣見山尾根歩き
陣見山尾根歩き
=おすすめ50ルート踏査その2=
山域山名:秩父陣見山(531m)尾根
期日:2021年9月23日
参加者:L橋本 大嶋 木村 相澤 名倉
行動記録 秩父鉄道波久礼駅8:05-築坂峠9:10-虎ケ岡城址9:25/40-大槻峠10:00-陣見山11:00/11:20-榎峠12:10-雨乞山12:55/13:30-間瀬峠13:45-樋口駅14:45
<天気 曇り>
埼玉労山50ルートの踏査を兼ねた2回目の山行である。1回目は3月前の6月23日に行った。同じコースで季節による樹木、草花等の変化を知ろうと設定した。波久礼駅に集合し、出発。民家の脇を抜け、寄居簡保センターに向って車道を登り、その手前で登山道に入る。登山口からは尾根上を歩く。何日か前に激しい雷雨があり、登山道を水が流れた跡がある。尾根を境に右側は杉、檜の人工林で西側は雑木林だが雑木林は少し、薄茶かかった葉もあり6月よりも明るく葉が少なくなっているようだ。この時期なのでキノコもちらほら生えている。春には咲いていたツツジも花がないと本当に地味な灌木にしか見えない。それだけ、植物にとって花は目立つ-これは昆虫に受粉させるためのだが-ことが大切だということだろう。虎カ岡城址の手前には急傾斜の丸棒階段があり息を切らし登る。道端には余り目立たない花のカシワバハグマ、コウボウキ、オクモミジハグマが咲いている。虎ケ岡城址まで登り休憩。切り開かれた東側に関東平野、本庄市付近を見ることができる。6月に実っていた赤い木イチゴの木は目立たない。さらに尾根を登る。この付近は人工林だが、林床にはシダ、笹、蔓性の植物が多い。適度に光が入り鹿の食害がなく茂っている様子だ。センボンヤリも蕾を付けている。林道から入った場所にはアザミが紫の花を咲かせていた。
上1:ヨメナの仲間 上2:オクモミジバハグマ 上3:アザミ 下:陣見山山頂間近
陣見山の頂上に着き、写真を撮る。ここから、方向を西に変え尾根を進む。この尾根は雑木林が多く、明るい。松やリョウブもあり樹種は変化に富む。アップダウンはあるが、数十mなのでそれほど苦労はないが距離はある。尾根は荒川、秩父鉄道、国道140号に沿っているので列車の音などが聞こえ、裏山に登っていると感じる。3つほど低いピークを越え、登山道から榎峠に出る。林道の峠であるが、なだらかで、車道の北側に40mほどツリフネソウの群落があったので、その花に期待していた。今回、草刈りがされており、多くはなかったが赤紫の花を見ることができた。里山の花だがきれいだ。さらに、パラグライダーの離着陸場のある雨乞山に続く林道に出たり入ったりする登山道を進む。送電線鉄塔の下にはススキが穂を出しており、秋の風情だ。一歩きでパラグライダーの離陸場の雨乞山に着いた。パラグライダーの離着陸をしており、その関係の方も山頂で休んでいた。休憩、昼食にする。風も適度にあり、パラグライダーが高度を上げながら上空を飛んでいる。下の荒川、140号国道、対岸道路などがよく見える。
上1:陣見山山頂 上2:ツリフネソウ 上3:ツリフネソウ 下:雨乞山山頂
休んだ後、樋口駅を目指して下りる。山頂から数百m進み、右に曲がる。車道の間瀬峠に出て、そこから林道に入り、植林の多い森の中を進み、140号国道に出る。今回、140号の南の道を通り、荒川の景色を観察した。大岩が河原に出ており、薄緑の片岩で、長瀞の岩畳と同様の変成岩だ。そこから直ぐ近くの樋口駅に着き今回の山行を終えた。